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2010年2月8日月曜日

9日・「ハイチへ千羽鶴を贈ろう運動」の行方は?

 この処、書くことがいろいろあって、アップが大変遅くなったが、世の中の「お騒がせ事件」で、発案者のブログが炎上するという事件が起こった。ことの起こりは次のようである。

 かれこれ4週間ぐらい前のことになるが、2010年1月12日(日本時間13日)中南米のハイチで発生したマグニチュード7.0(阪神大震災は7.3)の大震災により、多くの建物が倒壊し、復旧活動がままならぬ状況のなかで、人口約一千万人強に対して死者の数は約20万人以上に達し、家を失ったするとする人の数は100万人以上という。スペイン通信によると、ハイチのベルリーブ首相は2月2日、ハイチ大地震による死者が政府の集計で20万人を超えたと発表した。 ただ、今もガレキの下敷きとなっている遺体は多く、犠牲者の数がさらに増えるのは確実だ。

 この大地震に対する日本政府の対応だが、 大地震で甚大な被害を受けたハイチでの国連平和維持活動(PKO)に派遣される陸上自衛隊の先遣隊約150名が6日夜、日本を出発した。米国を経由して日本時間8日未明(現地時間7日午前)以降、順次、ハイチ入りし、がれきの除去や道路補修など復旧支援にあたる。





「ハイチへ千羽鶴を贈ろう!」

 この地震に、日本の国の大阪在住のクリエーター女性(21)がミクシィの日記やコミュニティを通じて「ハイチに千羽鶴を贈ろう!」と呼びかけ、この若者が呼び掛けたこの運動に対し賛否両論の議論が沸騰し、この女性のブログが炎上、閉鎖されている。

 ハイチは世界中でも貧困の程度が高く、一人当たりの国民所得は北朝鮮の0.75位、国内では暴動は起こっていないものの国内情勢は極めて不安定で、何時になったら安定するのか全く分からない状況下にある。
このなかで「千羽鶴」を贈る運動は、はたしてハイチの人々に喜ばれるのか、それとも単なる「独りよがりの自己満足」なのか?
 1月は「温故創新」を書いてきたなかで、「お客さんのニーズに合った商品をタイムリーに!」といことを述べてきたが、この観点からもハイチの国民性や信仰・宗教・文化、それにいま最も求めているものを勘案したとき、わたしは、この提案者の気持ちは分からないでもないが、もう一度考え直したら、と言いたい。千羽鶴が世界的にその意味するところが認識されているのなら兎も角、意味不明の折り紙が仮に届いても、十分な説明がなければたぶんゴミか、ダストボックス入りだろう。意味が分からない人に意味を理解してもらうには、相当の時間と労力を必要とするだろう。

 みなさん方は、この問題を如何に受け止められるか、以下「千羽鶴」を贈ろう運動の提案から、賛否両論のあらましをお伝えし、コメントを頂戴したいと思います。よろしく・・・
※「ハイチに千羽鶴を贈ろう」の発案者の女性のブログは賛否両論が入り乱れて書き込まれ、「ハイチの宗教では鶴は『悪魔の化身』というコメントもあり、自己満足過ぎとしブログが炎上し現在クローズされている。しかし、すでに「千羽鶴」は千羽を超えて集まっているという。今後どういう展開になるのだろうか?






「ハイチに千羽鶴を贈ろう」被災者喜ぶのか、迷惑なのか?

 ハイチ大地震の被災者に、激励の千羽鶴を贈ろう――。こんな運動を若者たちがミクシィで始め、賛否両論が出ている。情勢が落ち着いたころに届けるとしているものの、文化の違いを無視しており、むしろ医薬品や飲食物を贈るべき、と批判も出ている。ハイチの人たちは、どう受け止めるのか。
千羽鶴を贈る運動は、呼びかけ人である大阪府在住のクリエーター女性(21)が2010年1月15日、ミクシィの日記やコミュニティを通じて訴えた。
批判殺到も、あくまで「届けたい」

[Yahoo知恵袋]でも話題に !

地震で家族を失ったハイチの人たちに、1人ではないと元気づけてもらうのが狙いという。
千羽鶴は、NGOなどを通じて、ハイチの情勢が落ち着いたころに被災地に届けたいともした。そして、1000人で作ろうと呼びかけたところ、参加したいなどの反響が寄せられ、25日には産経新聞がその運動を記事にした。 

 ところが、その後、2ちゃんねるなどで、運動が迷惑であり、金や物を贈るべきだとの批判も続々書き込まれるようになった。ミクシィの日記でも、ハイチで援助活動中というユーザーが25日、この運動を「足手まとい」と批判して、さらに騒ぎに火が点いている。

このユーザーによると、ハイチは貧困率が高くずっと情勢不安で、たとえ震災前の状態に戻ったとしても、千羽鶴を贈ることには賛成できないとした。調理用などに燃やされるだけであり、NGOに危害が加えられる恐れや医薬品などを運ぶ飛行機のスペースが削られる心配があるという。

 さらに、ユーザーは27日の日記で、ハイチで信仰されているブードゥー教では、鶴は「悪魔の使者」として縁起が悪いとされており、千羽鶴を贈るのは失礼に当たると訴えた。
この騒ぎで、クリエーター女性の賛同者も含めて、ミクシィの日記やコミュニティが炎上。日記の公開が制限されたり、トピックが削除されたりしている。

クリエーター女性は、取材に対し、「いろんな意見を受け止め、今後の動きを検討したいと思っております」と言う。とはいえ、千羽鶴は、現時点ですでに1000羽以上集まっており、時期をみて届けたい考えだ。「文化や国境も越えて想いを届けることはできると思っております」としている。
渡したとしても理解は難しいのかな

ハイチに詳しい援助団体は、この騒ぎをどうみているのか
NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のある担当者は、日本から千羽鶴を贈る動きは聞いていないとしながらも、こう話す。
確かに、心を込めて作ったと理解してくれるハイチの人たちはいるかもしれません。しかし、個人的な意見としては、渡したとしても理解は難しいのかな、と思います。文化や宗教などの違いで、気持ちは伝わっても、『そんなもの』となるかもしれないからです。情勢が安定すれば渡すのは不可能ではなく、NGOが支援した地域に渡すのならいいかもしれません。ただ、食べられるものの方がありがたがられる可能性はあります

代表者が被災地で援助活動を始めたという「ハイチ友の会」の関係者は、ブードゥー教が支障になる可能性も認める。
 「ハイチの人たちは、ほとんどがカトリックですが、アフリカ系宗教が一部で信仰されています。千羽鶴を贈るには、配慮がいるかもしれませんね」

ハイチには、援助物資を届けることさえ困難だという。
「直接ハイチには入れず、赤十字さえドミニカから陸路で入ったほどです。今はコストがかかりますので、物品は受け付けておらず、千羽鶴を届けるのはかなり後でないと考えられません。それでも、貧しい国ですので、学校や教会が運営できるようになって、そこに届けることぐらいしかできないでしょう」



もし千羽鶴を贈れるようになったとしても、ハイチの人たちはどう受け止めるのか?
ハイチ共和国大使館の関係者は、「自己満足からではなく、相手の気持ちを考えて贈る方がやはり喜ばれます。千羽鶴の意味を伝えるのも、そんなに簡単ではないかもしれません」と話す。 一方で、「鶴のことについては、問題はそんなにないと思います。
 日本から来れば、悪魔などと結びつけることはないからです。日本を知っている人を通じて言葉で説明すれば分かり、たぶん喜んで受け取られると思います。大使館に来れば、対応を考えますよ。危害については気をつければ大丈夫でしょう」と話している。    以上




4 件のコメント:

  1. しげやん^-^おはようございます^-^
    千羽鶴なぁ~^-^
    しげやんどう思う??なるほど千羽鶴折って心がこもってる?
    気持ち的にはいいことをした??やさしい?
    現実的なことを言うと嫌われるか??千羽鶴より物資をくれ!!ッて感じ!!地震の被害にあった事のない人間が鶴を送ってる?何でも自分が行き当たってない人はきれいごと言うと思う!ハイチは遠いから送るのも大変ですが!また遅れない状態ですが!
    いずれはatiti達のところも地震が発生するといわれているが
    もしいただけるのなら実際に役に立つものを頂きたいと思うのですが・・・・贅沢なことかな?^-^届かなかったらどうする?atiti千羽鶴はいらないなぁ~!そんな余裕ないもの!
    メッチャ毒舌かな?
                    atiti

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  2. RE: atitiさん
    アメリカの心理学者にマズローという学者がおって、「欲求
    5段階説」を唱えました。しげやんも、会社勤めをしていた
    とき、」部下を如何に働いてもらうかに、この説を勉強した
    ものです。
    アブラハム・マズロー(1908年~1970年)は,彼が唱えた
    欲求段階説の中で,人間の欲求は,5段階のピラミッドのよ
    うになっていて,底辺から始まって,
    1段階目の欲求が満たされると,1段階上の欲求を志すと
    いうものです。
     「人間の欲求の段階」は,
    1.生理的欲求(食欲・性欲・睡眠欲等本能的欲求)
    2.安全の欲求(自己・家族・団体の安全を守られる欲求)
    3.親和の欲求(友達・仲間と仲良しになれる欲求)
    4.自我の欲求(自分が認められたい欲求・名誉欲等)
    5.自己実現の欲求(自分の追い求めたことを実現する欲求
     例えば、芸術家が自己の夢を実現するなどです)
    です。
    生理的欲求と安全の欲求は,人間が生きる上での衣食住等の
    根源的な欲求,親和の欲求とは,他人と関りたい,他者と同
    じようにしたいなどの集団帰属の欲求で,自我の欲求とは,
    自分が集団から価値ある存在と認められ,尊敬されることを
    求める認知欲求のこと,そして,自己実現の欲求とは,自分
    の能力,可能性を発揮し,創造的活動や自己の成長を図りた
    いと思う欲求のことです。

    この説は、今でもそうだと、思いますから、現在ハイチの
    人々が真に求めているのは何か?を考えるとき、まずは、水
    ・食糧や家族がゆっくり休める家になります。それらが満た
    されて、初めてその上の欲求になるのです。
    それから見れば、千羽鶴はハイチの人々の考える範囲の外に
    なると思いますから、贈って喜ばれるゆとりが到底ハイチの
    人々には今はないだろうと考えます。
    もっと、生きてゆくために必要な物資に限られるでしょう!

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  3. こんばんは♪
    古より「衣食足りて礼節を知る」と申します。
    ハイチの方々が礼節を知らないと言うことではなく、喫緊の課題は、押して知るべしではないでしょうか。

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  4. RE: EYASUKOさん
    上の方にリコメントしたように、マズローの「欲求五段階
    説」の通りだと、私も考えます。
    今のハイチはこの1.2の段階でしょう!恐らく千羽鶴を贈っ
    ても、現地の人には意味するところが理解不能でしょう!
    マズローの「人間の欲求の5段階」は,
    1.生理的欲求(食欲・性欲・睡眠欲等本能的欲求)
    2.安全の欲求(自己・家族・団体の安全を守られる欲求)
    3.親和の欲求(友達・仲間と仲良しになれる欲求)
    4.自我の欲求(自分が認められたい欲求・名誉欲等)
    5.自己実現の欲求(自分の追い求めたことを実現する欲求
     例えば、芸術家が自己の夢を実現するなどです)
    です。

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