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2019年2月26日火曜日

沖縄県民投票とこんごの行方!

沖縄県民投票」の結果が判明した!辺野古埋め立て反対7割を超す!


 沖縄県は、地理的に「中国」「韓国」「北朝鮮」や東南アジアの諸国とも近く、米国の傘のしたにあるわが国にとっては、北海道と並び「軍備基地」として考えられない位偏重した米軍基地が配置されていることは、わが国の人々はよくご理解されていることと思う。
 わたしは、「地政学」なる学問には全くのど素人であるが、かねがね沖縄が置かれた状況には「政府」委せでなく、国民全体として世論を問うべき大問題ではなかろうか?と考えていた。この沖縄県民投票には法的に拘束力をもたないそうだが、OKINAWA県民の民意が数字となってあきらかにされたことになる。
 その翌日のこと、「辺野古」の埋立工事は何事もなかったようにおこなわれたそうだ!
この辺の政府の姿勢からは、わが国の将来を揺るがすであろう「憲法改正(悪)」「軍備力増強・再軍備」へむかって周りの意見を聞くこともせず、ひたすらわが道を猪突猛進する安倍総理らの顔が浮かんでくる。
 「終活を迎えたわかしども夫婦を「まちうけているものは?」とたんに体温がさがり、身震いがしょうじる、きょうこのごろである!






この数字はおおよそ予想していたとおりだが、これを受けての日本国としての対応が変化するのか
 
沖縄県以外にも米軍基地は存在するが、沖縄に米軍基地が偏在しているのは数字を見ても明らかであり、「沖縄に対する過重な基地負担の押し付け」とは、このことを指している。
沖縄県の翁長知事が訴えるのも、この「0.6%に74%が集中する過重負担を軽くしてほしい」ということである(どう考えても自然なまっとうな要求であるが、なぜか、一部の人々から、翁長知事は「売国奴」「中国の手先」呼ばわりされている)。これに対して、一部の論客やネットユーザにおいて、「『74%』というのは『沖縄の基地負担が過重である』という虚構をでっちあげるための数字のトリック」「沖縄の米軍基地は、現実には日本全体の23%を占めるに過ぎず、北海道の約34%より少ない」という主張がある。実際には、この主張こそがトリックであり、「沖縄の基地負担が過重であるというのは虚構だ」とすることそのものが虚構である。
米軍が日本で使用する施設には、以下の3種類がある。
[①米軍のみが使用する施設(米軍専用施設)]
[②米軍の施設だが自衛隊も使用する施設]
 ③米軍も一時利用可能な自衛隊施設]
通常、「沖縄に74%の米軍基地が集中」と言われるときに指しているのは、①の[米軍のみが使用する施設]の面積の、全国と比較した沖縄県の負担比率である。仮に、①+②で見ても比率が微増するだけで①のみとほぼ変わらぬ約74%になる。したがって、「沖縄の米軍基地の負担」は74%というのが実態となる。
一方、①+②+③で見ると、先ほど挙げた約23%となり、沖縄県の負担比率はぐんと減る。ただし、これは「米軍基地」の負担比率でなく、「米軍も一時利用が可能な自衛隊の駐屯地」を含めた比率となる。
「日米地位協定という治外法権的な法律で守られた米軍基地①②」と「国内法に基づいて管理されている自衛隊施設③」、「普天間や嘉手納のように市街地と隣り合わせに置かれ、常時、米軍という外「米軍基地の過重負担」の問題を論じているときに、米軍基地ではないもの(自衛隊施設)を紛れ込ませ、「過重負担の押しつけ」の実態を矮小化するためのトリックが、「沖縄の基地負担は実は23%」という主張の正体である。
米国軍隊の兵員が駐屯する米軍基地①②」と、「1年に1回、米軍が出張してきて人里離れた広大な原野で砲撃訓練を行うだけの施設も含む③」を、一緒くたにしたものが23%という数字である。

「宜野湾埋立工事」





      沖縄県には160の島があり、そのうち沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島などの49の島に人が住んでいます。面積は約2276平方キロメートルで、香川県、大阪府、東京都についで4番目に小さい県です。
これは日本全体の0.6%に過ぎません。人口は138万で日本全体の約1%のシェア。よく言われるように日本にある米軍基地の20%強が集中し、なかでも米軍のみが使用する専用施設・区域(米軍基地)のシェアは71%にも上ります。
また米軍基地は、県土面積の約11%を占めています。とりわけ人口や産業の集積する沖縄本島においては約19%を占めています。 
 

2019年2月23日土曜日

イチロー2点適時打「すごい緊張」296日ぶり実戦

イチロー2点適時打「すごい緊張」296日ぶり実戦 ・日刊スポーツ新聞社

  マリナーズ・イチロー外野手(45)が、昨年5月2日以来、296日ぶりとなる実戦復帰を果たした。アスレチックス戦に「7番左翼」でスタメン出場し、2打数1安打2打点だった。 2回裏無死走者なしの第1打席は捕邪飛に倒れた。
だが、3回裏2死満塁で迎えた第2打席。カウント2-2から左腕バクターが投げた真ん中高め、91マイル(約147キロ)の速球を右前へ運び、2打点を挙げた。
そのまま、代走を送られて交代した。
イチローが試合で安打を放ったのは、昨年4月22日のレンジャーズ戦以来、306日ぶり。
試合後は「すごい緊張しました。最初に来た時とも違う。緊張するのはいつものことだけど、こういう種類のものは初めて」と振り返った。
今キャンプには招待選手として参加中。スタンドからの大歓声について「あのヒットではちょっと恥ずかしい」と話す一方で、結果を求められることについて「(今までとは)変わった立場がありますから。当然だと思います」と、淡々と話した。

2019年2月22日金曜日

マリナーズ開幕・菊地雄星投手、開幕2戦目先発決定的!

プロ野球ファンというかマリナーズ・ファンといおうか、われわれにとって「愉しみ」が増えた、というのもマリナーズに所属する超レジェンド・イチローと日本の西部から移籍した菊地雄星投手の登場・活躍する姿を目の当たりにできるビッグ・ニュースが飛び込んできた。なによりも早くお知らせしなくては・・・!
雄星、開幕2戦目先発決定的!3・21東京デビューをマ軍幹部が明言: 菊池のメジャーデビュー戦は日本開幕の第2戦。この日も精力的に汗を流した (撮影・山田俊介) 
© サンケイスポーツ 提供 菊池のメジャーデビュー戦は日本開幕の第2戦
 米春季キャンプ(20日=日本時間21日、米アリゾナ州)西武からポスティング制度を利用して米大リーグ、マリナーズに移籍した菊池雄星投手(27)が日本での開幕第2戦(対アスレチックス、東京ドーム)に先発することが21日、決定的となった。マ軍幹部が「2戦目で投げさせることを考えている」と明かした。先発出場が予想されるイチロー外野手(45)とともに、日本凱旋(がいせん)試合でファンに雄姿を披露する。
雄星、開幕2戦目先発決定的!3・21東京デビューをマ軍幹部が明言: キャッチボールをする菊池雄星 © サンケイスポーツ 提供 キャッチボールをする菊池雄星
 海を渡った日本ナンバーワン左腕に最高の舞台が準備された。菊池のメジャーデビューが、アスレチックスとの日本開幕シリーズの第2戦となることが決定的になった。
雄星、開幕2戦目先発決定的!3・21東京デビューをマ軍幹部が明言: 全体守備練習を終え、笑顔を見せるマリナーズ・菊池=米アリゾナ(撮影・山田俊介) © サンケイスポーツ 提供 全体守備練習を終え、笑顔を見せるマリナーズ・菊池=米アリゾナ(撮影・山田俊介)
 
「ユウセイは2戦目で投げさせることを考えている」
 マ軍幹部が現時点で想定している起用法を明かした。今後の調整やオープン戦のコンディションなどが順調に進めば、3月21日の開幕第2戦で大役を任される。
 この日の菊池は初めてフリー打撃に登板してから一夜明け、キャッチボールや遠投をこなした。「久しぶりの気持ちいい張り」と心地いい筋肉痛を感じつつ、全体練習後も居残り練習を行い、精力的に汗を流した。

 同20日の開幕戦は10年連続で開幕投手に指名されている“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス投手(32)か、昨季13勝(9敗)の左腕、マルコ・ゴンザレス投手(27)が有力。昨季のア・リーグ西地区2位のア軍には、48本塁打で本塁打王を獲得したクリス・デービス外野手(31)ら強打者が居並び手ごわい打線だ。
 
 日本開幕戦では通常25人のベンチ入りが、特例で28人に拡大される。マ軍のジェリー・ディポト・ゼネラルマネジャー(50)は現在、マイナー契約のイチローについて「イチが健康な状態なら登録枠に入れる」と明言しており、投打のスター共演が実現しそうだ。
 
「本当にもし、一緒にプレーする機会があれば僕の一生の財産になると思います。その投球を楽しみたいです」という菊池にとっては幼いころから憧れ続けた天才打者と同じフィールドに立つ夢もかなう。オープン戦の初登板は現地25日(日本時間26日未明)のレッズ戦。デビュー戦までの1カ月で最高の状態に仕上げ、晴れの舞台を迎える。

★主な日本投手のメジャー初登板
 ◆松坂大輔(レッドソックス、2007年4月5日) ロイヤルズ戦(カンザスシティー)で先発。最速は154キロをマークするなど、7回6安打10奪三振、ソロ本塁打のみの1失点で初勝利。
 ◆ダルビッシュ有(レンジャーズ、12年4月9日) マリナーズ戦(アーリントン)で先発。イチローに3安打を許すなど六回途中を8安打5失点。強力打線の援護を得て白星が舞い込んだ。
 ◆田中将大(ヤンキース、14年4月4日) ブルージェイズ戦(カナダ・トロント)で先発。7回6安打3失点で同僚のイチローも3安打と援護し、日米通算100勝目を挙げた。
 ◆大谷翔平(エンゼルス、18年4月1日) アスレチックス戦(オークランド)で先発。最速160キロを3度マークするなど、6回3安打3失点、6奪三振。初勝利を挙げ、米国で投打二刀流の挑戦が始まった。
★強打者軍団
 昨季のアスレチックスはア・リーグ西地区2位。今季も地区優勝大本命に挙がるアストロズの対抗馬に挙げられている。昨季本塁打王(48本)のデービス、24歳で2年連続20本塁打以上のオルソンら、若手の強打者がそろう。ビリー・ビーン球団副社長はゼネラルマネジャー時代に打率より出塁率を重視するなどで低予算で勝利する球団運営を考え、映画「マネー・ボール」のモデルにもなった球団だ。

2019年2月19日火曜日

イチローが柵越え連発!同僚が驚嘆、「なんて凄いパワーなんだ!」

米国大リーグ「マリナーズ」の今年の開幕戦が「東京」で開催されることは既にお伝えしたが、最後の仕上げの春期キャンプが真っ盛り、今年は菊池雄星投手も新たに加わり、彼の活躍ぶりも気にかかるところだが、超ベテランのイチローが年齢を感じさせない活躍ぶりで、同僚からも驚嘆のまなざしで見られている。以下キャンプ地便りから・・・

「マリナーズ春季キャンプ」(18日、ピオリア)
 マリナーズのイチロー外野手(45)が前日に続いて自軍投手と対戦する「ライブBP」で1打席に立ち、安打性の当たりを2本放った。フリー打撃では25スイングで3連発を含む8本の柵越え。左中間方向へも豪快な一発を放ち、同僚からは「なんてパワーだ!」と驚きの声が上がった。
 イチローが2日連続で「ライブBP」に臨んだ。昨季13勝で開幕投手候補の左腕ゴンザレスとの7球勝負。前日にはなかった、投手に向かってバットを立てるルーティンを披露したイチローは3球目をセンター左へはじき返すと、5球目を右前へ。残り5球の内訳はファウル2つと空振り2つ。6球目、外角低めのボールになるチェンジアップにバットを止めて見送ると、「GOOD TAKE!(よく見た!)」と自画自賛し、「WOOO!」と雄叫びを上げた。
 「イチ!なんてパワーだ!」
 ライアン・ヒーリー内野手が驚きの声を上げたのは、イチローのフリー打撃の時だ。18スイング目で左中間フェンスを越える打球を放った後、右越え、右越えの圧巻の3連発。25スイングで8本の柵越えを放った45歳の打撃を目の当たりにした27歳は「本当にいいスイングだった。その気になればどこへでもホームランを打てる。イチローのバッティングを見ているとハッピーな気分になる」と笑顔で話した。
 今キャンプではテークバックの際に両膝を深めに曲げて重心を低くしてタメを作る新しい打撃フォームを試しているイチロー。21日から始まるオープン戦でさらに打撃を練り上げていく。
 
日本での開幕戦は、いまからお楽しみにしておいてください!

2019年2月17日日曜日

2019年「紀州海南ひなめぐり」2/15(月)~3/15(火)

第9回・紀州海南ひなめぐり


楽しい演出見つけて 海南ひなめぐり始まる


JR海南駅や周辺の各店舗がひな人形を飾り、観光客らの目を楽しませる「第9回海南ひなめぐり」(実行委員会主催、東美智実行委員長)のオープニングイベントが15日、行われた。同駅に飾った〝1000体びな〟を前に神事が行われ、実行委メンバーらは成功を願った。3月15日まで。

同市内の寺社や商店、各施設などが一斉にひな人形を飾るイベント。駅前商店街の個性豊かなディスプレイを解説した手作りマップも作成され、洋装店ではドレスを着用したり、かばん屋では三人官女がバッグを提げていたりするなど、楽しい演出が記されている。

〝1000体びな〟には昨年に続きクイズが仕込まれており、ことしのテーマは特産品の「下津蔵出しみかん」。人形が持ったり頭に載せたりしているミカンの数の正解者3人に「蔵出しみかん」、47人に「みかん飴」が贈られる。

物産観光センターには鈴木姓発祥の地にちなんだものや、家庭用品の人形、手作りマップもある。

午前10時から午後4時まで(会場によって異なる)。問い合わせは実行委員会(℡080・3840・0740)。














期間
2/15(月)~3/15(火)
開催地
JR海南駅海南駅前商店街黒江川端通り周辺
連絡先
紀州海南ひなめぐり実行委員会
電話番号
080-3840-0740
FAX番号
ホームページ
紀州海南ひなめぐりスタッフのつぶやき
















堺屋太一さん逝去!堺屋さんが記者に託した日本人への伝言「“低欲社会”に必要なのは楽しい国造り」






堺屋太一さんは時代を鮮やかに切り取ることができる稀有な存在だった(撮影・長谷川唯) 
 それにしても惜しい方が亡くなった。わたしとは、ほぼ同年代で彼の本をムサボルようにして読んだ記憶がわたしの脳裏に明確に残っている。
この記事を書いた記者が、いみじくも書いているようにわたしにとっても教えられ、共感でき、尊敬ができる同年代の著名人の一人だった。彼のご兄弟はいずれも頭脳明晰、お兄さんは、確か大蔵省出身で一時地元の「紀陽銀行」に出向し、役員を勤められていたとも聞く。今でも私の書庫には彼の手になる著書が数冊あり、半世紀を経た今でも「昔物語」とは思われない。彼が存命ならば「いまの世のなか、とりわけ政治の在り方」などをじかにお伺いしたいものだ、とまじめに思っている。
このブログを記した著者によれば・・・
「 堺屋太一さんは時代を鮮やかに切り取ることができる稀有な存在「」だった方だった。万博プロデューサー、「団塊の世代」の名付け親、通産官僚、作家、エコノミスト、経済企画庁長官――。多彩な才能で知られた堺屋太一=本名・池口小太郎=さんが亡くなり、17日、葬儀・告別式が都内でしめやかに営まれた。83歳だった。
 
 発想のスケールが豪快で、時代や世相を大局観で切り取ることができる人だった。
 1997(平成9)年には朝日新聞に近未来小説『平成三十年』を連載。20年後の沈滞する日本の姿を統計やデータから描き出し、「何もしなかった日本」に警鐘を鳴らした。

 堺屋さんは本誌でも2014年夏から15年秋にかけて、連載「堺屋太一が見た 戦後ニッポン70年」を執筆した。傘寿(80歳)にあわせて、人生を振り返る書き下ろし。当初約50回の予定だったが、興が乗って、64回まで続いた。連載に連動した番外コラムも積極的で、30回も書いてくれた。

 わたしが、週刊朝日副編集長として打ち合わせや取材のほか、連載後も、堺屋さんの事務所をよく訪ねた。1時間から2時間ほど、政治・経済から国際政治、地方政治や大阪のこと、そして世の流行まで、縦横無尽に堺屋節は続いた。

 いつも決まって「どう思います?」。若輩者の意見にも、じっと耳を傾ける聞き上手だった。
 高校時代にボクシング部に在籍して、女子プロレス好き。ヒール役を自任する尾崎魔弓さんのファンで、月刊誌で対談もしている。取材の息抜きに、破顔一笑して女子プロレスの話になることもしばしばだ。

 1970(昭和45)年の大阪万博の開催は、堺屋さんが34歳のころ。企画から運営準備まで6年近くかかわった。総入場者数はのべ6422万人。通産官僚でありながら、万博の名プロデューサーとして知られた。
 
 ペンネームの堺屋太一は、安土桃山時代の先祖の大阪商人から取ったと聞いた。石油が枯渇した日本を描いた『油断!』、戦後のベビーブーム世代を、地層の塊という地学用語でたとえた『団塊の世代』などがベストセラーに。

 大河ドラマの原作となった『峠の群像』『秀吉』など歴史小説も得意で、流行作家として予測小説、歴史物、文明評論の世界を自由に行き来した。

 意外だったのは、内閣官房参与で政権の「ご意見番」なのに、東京五輪のサマータイム導入には大反対だったことだ。昨秋に堺屋さんを訪ねると、「五輪のマラソンのたった1日のことが動機です。動機不純で、定着するはずがない。体協(五輪組織委員会)の人たちの金集めの一環ですよ」 そう怒っていた。戦後のサマータイムが導入されたのは1948年。堺屋さんが学校に通っていた頃だが、「記憶には全くないです。いつも学校に遅刻していったから」アハハと笑った。
 
 このとき聞いたのが、小説をなぞったような、現実の「平成30年」へのぼやきだ。
「日本人の人生は、東京一極集中で画一的な型にはめる規格化が進みました。正社員優遇、小住宅持ち家主義。キャバレーもなくなり、カジノをつくるといえば『依存症が』と反対される。生活は貧しく、均一化しましたね」
 
 いまが明治日本、戦後日本に続く大転換期だと力説した。
「日本に欠けているのは、楽しい国造りです。楽しい国は、多様性と意外性がある。安全で清潔な国なのにそれが欠けている。欲がない、夢もない、やる気がない、低欲社会ですよ。日本の人口は減少する。楽しい日本をどうするか。これを考えるしかない。日本を楽しい社会にするべきです」
 
 編集者として堺屋さんと40年つきあった豊田利男さんによると、2025年の大阪・関西万博が決まった昨年11月は、大喜びだった。
「万博をやるまで生きていたい。大きな万博を2度経験するやつはそうはいないぞ」
 そう語っていたのに、年明けに体調を崩して入院、容体が急変した。
 堺屋さんは、改元をはさむゴールデンウィークをめざして、本を執筆中だった。遺作となる本の仮タイトルは、堺屋さんが名付けた。『三度目の日本』(祥伝社)。これはわれわれ日本人への伝言だろう。 堺屋先生、ありがとうございました。
(朝日新聞オピニオン編集部次長・金子桂一)※週刊朝日 2019年3月1日号

無断転載お許しください。堺屋先生は「仰ぎ見る偉大なる同期の桜」、本欄を執筆された金子先生にも厚く御礼申し上げます。