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表情豊かな陶器のひな人形=海南市別所
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  •  海南市別所の雨の森陶芸の里で25、26の両日、県内在住の女性陶芸家3人が作った陶器製の「ヒナ人形」約100組を展示販売する「手作り陶雛(とうびな)展」が開かれた。

会場には、つるりとした質感のものから土独特の素朴さが生かされた作品まで、個性的な「ヒナ人形」が並んだ。
 

 10年ほど前から毎年この時期に開催しているもので、少しずつ作品の数も増えてきているという。作家の一人、和歌山市の陶芸家宮下小枝子さん(65)は「冠や着物などの細かい細工が大変だけど、その分おもしろみがある。紙や布とは違った風合いの「ひな人形」を楽しんでもらいたい」。

 隣の工房で陶芸体験をするために訪れていた大阪府阪南市の会社員椿山妙子さん(53)は、「土から作ったとは思えないくらいきれいで繊細。玄関先に置いても可愛いかも」と話した。