ブログ アーカイブ

2011年3月31日木曜日

31日・放射能汚染の「ほうれん草」安全なのでわたしが食べる・大槻教授

 本気なのか、パーフォーマンスなのか、宮城県出身の名物男・大槻早大名誉教授!救世主たり得るか?
ここは菅総理自らが出番、でれば支持率向上?

出荷停止のホウレンソウと牛乳 「安全なので私が食べる」と大槻教授
 
  TVでもお馴染みの名物男、大震災が起きた宮城県出身の大槻義彦早稲田大学名誉教授がブログで、放射性物質が検出され出荷停止になったホウレンソウも牛乳も実は安全だとし、「出荷停止のもの、私が食べますからお送りください」と訴えた。3ヵ月間食べ続けるという。
 政府は3月21日、福島、茨城、栃木、群馬4県全域で生産されたホウレンソウとカキナ、福島県産の原乳の出荷を控えるように指示した。
放射能物質が食品衛生法の暫定規制値を超えたというのが理由だ。枝野幸男官房長官は同日の記者会見で、これらの野菜を摂取しても「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」などと説明した。

「3ヶ月間食べ続けた後に判断する」・大槻
 大槻教授は3月21日付けのブログで、自分は日本物理学会の「放射線分科」に所属し、国際放射線影響学会の会員でもある専門家だ、と断り書きをした上で、今回の原発事故に触れた。
 放射能漏れだと騒いでいるのは過剰反応で、福島原発30キロ範囲であったとしても健康が害される危険はないし、食品や水道水の放射線量も人体への心配はない、とした。これは国連WHOの見解を元に判断したという。

  翌22日付けのブログでは、ホウレンソウや牛乳、海水の放射能汚染が騒がれている事に触れこう書いた。
「私はホーレンソウも牛乳も平気です。出荷停止のもの、私が食べますからお送りください」、3ヶ月間食べ続けた後に、その後どうするか考えるという。政府は放射能の「暫定基準値」を出しているが、仮に暫定値の数倍、数十倍の汚染になったとしても人体には影響のない値だと強調した。

もっとも、1年近く摂取し続けたとすれば影響が出るかもしれないが・・・
 「一体、今の原発の異常状態が1年間もつづくと思っているのでしょうか」と疑問を呈した。海水の放射能汚染の測定値はまだ入手してはいないものの、魚や海草の汚染はホウレンソウと同じレベルで安全だろう、と予測した。
 ネット上の掲示板やブログを検索すると、人体に影響がないならば放射能に汚染されていても食べる、という人がけっこういる。「ほうれん草でも牛乳でももってこい。あのレベルならフツーに食べるから」といったサイトも登場している。
(おまけ)
名物男・大槻教授のオモシロ話・『大槻教授の最終抗議』(集英社新書)
 
 科学者は「虫の知らせ」だって理性で解明する。まして前世、現世、来世をや! 
大槻教授にも、科学と非科学との間で苦悶した時期があった。
 それは「火の玉」との遭遇であり、父の死と「虫の知らせ」などであった。
そうしたものを解明することが科学である。こうした 信念の半生が、初めて語られる。理性で思考することで、自分の「解」を出すことの大切さを説く。物理学者・大槻教授の、いまだに怪しいスピリチャリズムが跋扈する日本への最終抗議である。

 ●最後まで残った「迷信」
 この章を終える前に、一つ告白しておかなければならない。「神風」を否定していた父の影響でシャーマニズムの影を追い払い、科学の重要性を教えてくれた中村先生のおかげで「火の玉」をオカルト的現象と誤解せずにすんだ私だが、高校を卒業する時点でもたった一つ信じていた「迷信」があった。
 虫の知らせ、である。
 父が死んだ当日、父の実家で手帳やメガネを見つけたときの胸騒ぎだけは、科学では計り知れない霊的なものではないか。この思いが、どうしてもぬぐい去れなかったのだ。
 もちろん、今はこれに対する解釈を述べることができる。ひと言で言えば、「偶然起きた二つの現象の重なり」である。
 戦争終結を聞かされたその日から、私は「いつ父は帰ってくるだろう」「早く父に会いたい」と、毎日思いつづけていた。朝は父が帰ってきた夢で目覚め、学校からの帰りにも父の帰還を夢想し、寝る前には「明日こそ」と思いながら、一〇ヶ月を過ごしていたのである。
 振り返ってみると、その間に印象的な出来事は数えきれないほどあった。たとえば県知事の訪問。当時の宮城県知事は父の同級生だったらしく、角田地区を視察した際、「佐蔵はどうしてる?」と、わざわざうちに立ち寄ってくれた。もし、この日に父が死去していたら、私はやはり「虫の知らせ」と感じたことだろう。
 父の両親もしばしば私の家にやってきて、「佐蔵からはなにか便りがあったか?」と聞いていた。それらの日が父の命日だったとしても、私は「虫の知らせ」と感じたと思う。
 あるいは、父が通勤に使っていた自転車が盗まれた日、私が自分の家で父の尺八を発見した日に父が死去していても、私はきっとそれを霊的なことと結びつけて考えたに違いない。
 父を非常に尊敬していた私は、熱望していた父との再会がなかなか果たせず、深刻なストレスにさらされていたのである。それが一〇ヶ月もつづいたときに父の実家を訪ねる機会が訪れれば、父の匂いが残るものを懸命に探すのは当然だろう。この日父の手帳やメガネが見つかったのは、死んでゆく父からのメッセージでもなんでもなく、神経が過敏になっていた私が部屋の隅々を探索した結果にすぎない。
 つまり虫の知らせとは、偶然二つの現象が重なったとき、自らの心から生みだされるものなのだ。
 実をいえば、私がこうした考えに至ったのは一九六九年、早稲田大学の助教授になってからであった。私にとって、父親の存在がそれほど大きかったということだと思う。
 だが、そののちオカルト批判をメディアで始めてからも、私はこのことをだれにも打ち明けられなかった。著書の中でも、虫の知らせに関する記述だけはあいまいにしていた。自分の弱みを見せたくないとの思いもあったし、打ち明けた結果曲解され、自分がオカルト寄りの人間だと思われるのを避けたかったからである。
 この一〇年ほど、私は一般の方々からの相談も受けているが、「虫の知らせ」についてたずねてくる人は非常に多い。詳しい話を聞いてみると、やはり近しい人の死とその日に起きた出来事を結びつけ、深刻に考えすぎているケースが目立つ。自分自身の体験から、その気持ちはよく分かる。こうした方々に対しては、今述べたような解釈を示してはきたが、私もまた同じ思いを長年抱えてきたことを初めてここに告白する次第だ。
 そして、改めて思う。身近な者に起きた不幸をなかなか忘れられずに苦しんでいる人につけ込み、「霊能力」や「占い」と称して金儲けを企むオカルト者を、絶対に私は許さない。
  -------------   大槻 義彦(おおつき よしひこ)
 1936年、宮城県生まれ。61年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、73年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。

2011年3月30日水曜日

30日・「彼らが日本を滅ぼす」と福島原発事故対処!

 3月11日、このブログで、今年も吹きまくるのか「韓流ハングリーの嵐」(ゴルフ・経済)は?という見出しで日本VS韓国のスポーツ・経済・国家政策、先端産業(半導体・薄型TV・原発・新幹線等)盛衰の違いを、シリーズで紹介しようとしていた矢先、奇しくも同じ11日に東北太平洋沖大震災が発生、未曾有の大災害が日本の国に激震をもたらした。
 震災で被災した死者、行方不明者と損害額は阪神大震災をはるかに上回る大惨事で、震災後20日近く経とうかと言うのに、未だに福島第一原発事故の放射能漏れは深刻の度合いが増し、高濃度に汚染された水が建家外に海水に、水素爆発で建家が吹き飛んだ1・3・4号機に特殊コーティングされた布で建家を覆う案まで検討されていると聞く。
 死者数は11,168名、行方不明者18,382名にのぼり、インフラ損害は阪神大震災の2倍に相当する規模だと聞く。

 
丁度この大震災発生の前に、わたしは2冊の本を読み掛かっていた。その1冊は、佐々淳行「彼らが日本を滅ぼすー内閣改造でも何も変わらない。現政権の空恐ろしい正体とはいったい何か?-「中国漁船体当たり事件」に象徴される民主党政権のその場凌ぎの対応には、政権担当能力の有無以前に、思想的に憂えるべき問題が現れている。過激とみるか、真っ当とみるか。初代内閣安全保証室長を務めた危機管理のプロが、海洋国家・日本ならではの「国防」と「外交」を緊急提言!
総理曰く、今まで仮免許だった政権運営。だがしかし、失望が絶望に変わる前に、われわれが向き合うべき、これだけの現実がある。『憂国の遺書全6章』


 あとの1冊は、榊原英資「日本は没落する」ー国家戦略なき日本ー緊急再提言!これが亡国の危機を救う最後のチャンスだ!このなかで著者は将来ビジョンなき国家と企業に警鐘を鳴らしています。著者の名前は、世界経済のことに関心ある方ならご存じでしょう。大蔵省で国際金融局長、同財務官を歴任。「ミスター円」と呼ばれ為替・金融制度改革に卓越した手腕を発揮したエコノミスト。

 そうしているなかで、11日の未曾有の大災害が発生した。そのときの緊急時の危機管理に、果たして政府・東電とも対応できたのか?
被災地を襲った地震・津波の規模の大きさは「想定外」と両者はいうが、現実に起こったのである。
 しかも、地震、津波だけではなく、これに被災した福島第一原発の放射能漏れと拡散、対策は後手後手に回り、危機は深刻の度を増すばかり、その現場で消防、放水、復旧作業に従事する業務に従事する人々は、まさに「救国の勇士」そのものである。
 初期対応の遅れは否めないが、その責任を東電、政府間で内輪もめしているようでは収拾ができぬ。わたしは、世界で唯一の原爆の被爆国日本の国にして、原子力問題については、その研究、利用が世界に抜きンでて進んでいると受け取っていたが、蓋を開けると案外と効果的な対応策が出てこない。
置かれた緊急事態に対応する危機管理能力とリーダーシップの欠如によるものか、こんな独占企業にして利益優先主義、無策無能内閣に国を預けてゆく訳には行かないことを思い知った。

 それに、東電が打ち出した計画停電とか、計画停電の名の下に全くの「無計画停電」ではあるまいか、地区を区切って順繰りに停電をするのか子供でもできる。
公平という名のもとに不公平ではなかろうか?
 停電をするのも、多少の不公平さや不満は承知で、傾斜停電を実施すべきではなかろうか?例えば、電車に地下鉄、災害復旧に必需とされる企業への優先配電、これによって復旧が加速されれば救いもあろう。
11日の首都圏での停電によるJR電車、都営地下鉄の停止等、通勤難民を抱えた首都圏の多くの人々を襲ったパニック、停電で止まってしまった交通機関でJRと都営地下鉄との対応が大違い、JRの無策振りにたいして都営地下鉄の決断には些かでも救いがあった。人口数が膨大なだけにパニック・デマ・風評被害は、一旦起これば空恐ろしい。収拾が付かない!
 これに反して、被災地の方々の冷静にして他人を思いやる心が、大震災によっても失われてしまっていないことに希望を見た想いがする。
 これに対して、顔が見えない内閣の取り組もうとしている方向性すら見えがたい落差の大きさに、唯々心が痛むばかりである。全くお気の毒と云うしかないのは、原発から2~30km範囲の自主避難、どうすればいいにか、そこに居られる方には全てが自己責任といっているのに等しい無責任さである。避難した方が大事なモノや行方不明者を捜そうにも戻ることが禁止されている、と聞く。収穫した野菜、しぼった牛乳、果ては福島県では田植えを先送りせざるを得ない放射能汚染に犯されているとか、そして何よりも驚いたのは第1原発の2号機の放射能は通常の1千万倍、すぐ誤りとして東電が訂正したが、それでも100分1の10万倍、専門官を選りすぐって担当させたと見るが、それでの大きなミスを犯した。数字が正しいかどうかのチェックもなされていないのか、このような報道態勢では国民に安心を与えるどころか、反対に不安を煽るのみ、訂正として発表された10万倍の単位では果たしてどんなことが生じるのか、全く分からないだけに不安が募る。

 それ故、なんとしても原発の放射能拡大を最優先にして、一日も早い押さえ込みに全力を集中させ、一日も早く国民に安心をもたらす日がくることを祈るばかりである。
 いまは、云うまい。全世界の英知と力を借りてでも、全力で原発爆発を押さえ込み、然るののちに今回の反省と事故から学び取り、これを全国に散在する既存の原発の立地、改善に全力を傾注して欲しい最優先の願いである。

2011年3月28日月曜日

28日・春うらら! 紀三井寺の桜、開花宣言!

 きのう3月27日は3x9(サク)=27日「さくらの日」だとか
地元紀三井寺の標本木の桜に、ようやく開花宣言がでた。このところの冷え込みを受け、昨年から9日遅かったそうだ。

 彼岸も過ぎたいま、はやく本格的な春の訪れが待たれる。
 そして、大災害に被災された東北地方にも、おだやかな季節の春と、絆で結ばれた人々との心温まる春が訪れんことを祈りたい。
紀三井寺桜開花宣言に集う報道陣
紀三井寺標本桜開花宣言3.27










 



 わたしは、昨日は近場の桜並木のつぼみの膨らみ具合はどうだろうかと、紀三井寺緑道を紀三井寺競技場まで見に回ってきた。


 きょうは、紀三井寺の開花宣言がでた標本木の様子と紀三井寺緑道の春の風情を醸しだすスナップをご覧頂こう。

木蓮の花(拡大)/

<>新毛見トンネル付近に咲く木蓮

ヒカンザクラが花をつける
紀三井寺緑道に咲く花

紀三井寺緑道

紀三井寺緑道

紀三井寺競技場公園内の花壇
 そして、被災された東北に「北国の春」が早く訪れるように祈りを込めて、千昌夫の歌から「北国の春」♪をお届けしよう!

  ♪「北国の春 」/千昌夫
 1 .白樺 青空 南風
   こぶし咲くあの丘
   北国のああ北国の春
   季節が都会ではわからないだろと
   届いたおふくろの 小さな包み
   あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな


 2 .雪どけ せせらぎ 丸木橋
   落葉松の芽がふく
   北国のああ北国の春
   好きだとおたがいに言い出せないまま
   別れてもう五年 あのこはどうしてる
   あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな


 3. 山吹 朝霧 水車小屋
   わらべ唄聞こえる
   北国のああ北国の春
   あにきもおやじ似で 無口なふたりが
   たまには酒でも 飲んでるだろか
   あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな

被災地の一日も早い復興をお祈りします!

2011年3月27日日曜日

27日・この度の大震災の「想定外」の言葉についての各界意見!

 去る11日発生の「東北太平洋沖大震災」の大きさで、「想定外」「不測」という言葉が、各界に飛び回っている。不謹慎ないいかたであるが、おそらく今年の流行語の上位を占めるのは間違いなかろう!
  
 処で、この「想定外」という言葉、そう軽々しく言い訳にに使うな!という意見が、土木学会はじめ3学会で苦言を表明している。以下J-castに記事から引用させてもらった。

「『想定外』言い訳に使うな」土木など3学会、声明で苦言3.26(J-cast)

想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」。土木学会など3学会は、こうした内容を盛り込んだ共同緊急声明を発表した。
 東北関東大震災や福島第1原発事故について「想定外」を繰り返す東京電力や菅直人首相らに対し、専門家らが苦言を呈したようだ。

 声明を発表したのは、社団法人の土木学会をはじめ、地盤工学会、日本都市計画学会の3学会だ。2011年3月23日、阪田憲次・土木学会会長らが会見を開き、声明文は同学会サイトなどでも公表した。阪田会長は「安全に対して想定外はない」と指摘した。

ワイドショーも「想定が甘かったのでは」
「(福島第1原発を襲った)津波の規模は、これまでの想定を超えるものだった」(清水正孝・東電社長、3月13日会見)、「今回の地震が、従来想定された津波の上限をはるかに超えるような大きな津波が(略)」(菅首相、3月12日会見)――このほかにも、テレビなどに出演する「専門家」らが、連日のように「想定外」という言葉を使っている。

専門家はともかく、東電など「当事者」が使う「想定外」には、いらだちを募らせる被災者らも少なくない。マスコミも「東日本大震災:福島第1原発 東電『想定外』に批判の声も」(毎日新聞ネット版、3月12日)、「不安 憤り 諦め…2度目の爆発『想定外と言うばかり 対応が甘い』」(スポーツニッポン・ネット版、3月14日)などと報じている。

3学会の声明文では、「われわれが想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」と指摘している。その上で、「自然の脅威に恐れの念を持ち、ハード(防災施設)のみならずソフトも組み合わせた対応という視点」の重要性をあらためて確認すべきだと訴えている。

声明文では名指しはしていないが、東電や政府関係者が使う「想定外」という言葉に「言い訳」のニュアンスをかぎとっている、と読めなくもない。テレビのワイドショーでは、TBS系「みのもんたの朝ズバッ!」(3月14日放送)で、TBS解説室長の杉尾秀哉氏が「地震の規模が想定外というが、想定が甘かったのでは」と指摘するなどしている。

 おまけにわれわれには解せぬ宇宙的発想で宇宙語でしゃべるフェニックス(不死身)の前鳩山首相までもが、この話に加わってきて曰く。
鳩山前首相「想定外だから仕方ないという話ではない!」
 前首相の鳩山由紀夫氏は3月19日、菅首相と民主党代表経験者との会談の際、東電に対し「想定外のときにどうするかという発想が足りなかったのではないか」「想定外だから仕方ないという話ではない」と批判している。
 そんなこと云う前に、おっかぁと一緒に多額の義援金を拠出したら如何です。口は誰でも出せるが、マスコミの久米宏さんのような立派な御仁が居られるではないか!
 この際は、貴方が得意とする蘇り(フェニックス)の秘技を、被災民に伝授されては如何でしょうか!
 国民は誰でも知っている!貴方が云うこと、菅首相が云うこと、誰もが本当に信用して聞いてはいないことを、所詮弁解か逃げの一手で変わり身が早いこともよく知っている。

本当に「想定外」だったのか、「想定したくなかった」のではないか、との疑念を持ちたくなるような報道も出ている。東京新聞の3月23日配信記事「『大津波やM9想定却下』 福島原発 設計者ら証言」では、福島第1原発の「設計や安全性の検証を担ったT社の元社員二人」が取材に対して答えている。

同記事によると、元技術社員は「M9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言」したが、上司は「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と「一笑に付した」という。元社員は「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。計算の前提を変えれば結果はどうとでもなる」とも話している。
(「想定外」「不測」の検証は、各意見を入れてこれからもコメントします)

2011年3月26日土曜日

26日・いまこそ日本国民に向けて真実で強力な方針を示して欲しい!

 今日26日の(朝日新聞)朝刊を拡げてみて、悲しい想いがさらに広がるだけだった。大きな見出しを拾ってみると、一面トップは・・・

◎(福島原発)「原子炉の放射能漏出か」3号機配管損傷の可能性。
◎その左は「20~30キロ圏「自主避難」を・・・枝野長官 生活維持困難
◎その下には、福島全域 田植え延期要請(福島県災害対策本部)
◎その下は、東電 夏の電力2割不足

ページをめくって2面には大きく
◎被爆重なる想定外(福島原発事故)
・蒸気・空気の管?経路複数ータービン建家に水ー
・人手不足 放射能管理甘くー警報後も作業継続ー
  ー放射線量・汚染の管理者つかずー
◯大震災被災者数(25日現在)
 ・死亡10,102人 安否不明19,752人
4面には
◎(福島原発予備電源)「電源喪失 想定できぬ」
 (原子力保安院・原子力安全委員会)両トップ、過去に
◎選挙なんてできないー被災自治体半年延期してもー
 ・名簿流出 多数の避難・不明者 ・総務相「早期の実施を」
5面は、
◎夏の大停電  防ぐには
 ・閣僚プラン、一長一短 ・節電・分散・・・複数対策必要
社会面では
◎避難 遠ざかる街-福島・南相馬⇒群馬・草津バス同乗(記者)
 ・高速一路、静まる車内
 ・分断、振り回されたー南相馬・いわきー(放射能20~30km圏)
◎デマ拡散・風評被害ー宮城県警「注意を」ー
 ・「外国人窃盗団」「電気10年来ない」「既に暴動」
デマ防止を呼びかけるビラ
「あらぬうわさが飛び交っています」と注意を呼びかけるビラが避難所で配られた=25日、仙台市宮城野区の岡田小学校、

 これらの総悲観の記事のなかで、やや救われたのは・・・
◎「生きるよろこび」ーアンパンマンの歌 被災者励ます」
  「涙止まらない」「僕ばんがる」
やなせたかしの励まし文
◎命守るため 小児科医 避難所へー福島ー
◎ハツラツ 希望の球児ー被災の父と甲子園で再開ー
 ・水城・倉持君  光星・荒屋敷君
◎寄り添う 今はここでーボランティア手探り支援ー
 ・被災地入れず もどかしさも
 ・死と直面、仕事に戸惑いーひつぎ運び募集中止ー
 ・燃料や宿不足、受け入れ難航
とあった。
 
 一方、日本の国の総指揮官・菅首相は大震災から2週間を受け、25日夜記者会見を開いたが、この報道記事は全く軽く扱われ、4面下に、首相「原発 予断許さぬ状況」の見出しで150字、このなかから国民が安心できるような一言もなく、逆に不安を増大さすような逆なで発言、それ故別の情報源から発言のより詳しい内容をおってみたのが、下にあるコメントです。 


【速報】3月25日菅首相会見要旨・官邸WEB・サイトより
3月25日19時30分より菅総理は首相官邸にて会見をおこない、国民へのメッセージを伝えると共に、記者の質問に答えた。
(菅首相発言内容)
菅首相は冒頭、以下の2点について述べると語り、スピーチをおこなった
1.福島第一原発事故の事態収拾と放射能汚染へのしっかりした対応
2.被災者の方々への支援と復興準備
内容的には、特に新しいものはなかった。要旨は以下の通り。
●福島原発事故対応に関して
「東電、自衛隊、警察、そして東京大阪からの消防隊が命がけで活動されていることに敬意と感謝」
●東日本大震災被災者支援について
・復興に関して「支援物資はひきつづき充実させる。ボランティアとの連携に関しては『震災ボランティア連携室』をつくりが連携する。すべての地域をもれなく支援する」
●福島第一原発事故についての首相見解
菅総理「福島第一発電所の状況はまだまだ予断を許す状況には至っていない。極めて高い緊張感を持って事態にあたっていかなければならない状況が続いている」
●福島原発避難範囲について
「原子力安全委員会が中心となって判断、分析した上で指示を出しているもので専門家の見方を尊重した結果である」
●福島原発保障に関して
「農家・酪農家など事業者の皆さんには大きな損害を与えていることに心からお詫びする。確実な保障と支援をおこなうという点で万全を期したい」
●福島原発食物や水への影響に関して
「放射性物質の食物や水などへの影響については自治体と連携してモニタリングの強化をしてきた。得られた情報は迅速に開示し、世界に対しても透明性高く開示してきた。健康に及ぼす情報に関しても開示してきた。」
                           (以上)
 如何です。
この新聞の紙面を読んで、わが日本の国にパニック・暴動が生じないのが不思議な位、何をどうせよ、というのかさっぱり解せぬ。己の理解力の無さを考え合わせても、それでは、被災地に、被災者に、いや国民にどうせろというのか、枝野官房長官の生活維持困難、自主避難、福島県の県下全域田植え延期要請を見る限り、これで安心できるのか、逆に不安を駆り立てているのが政府でないか?と言いたいぐらいである。
 この際はきわめて落ち着いて行動しようと思っているが、わたしは今回の福島原発事故を「不測の」「想定外の」事故だとは認識していない。
 字数の関係で次回に譲るが、25日付けの朝日・科学面には福島原発のことを、大津波、東電甘い想定「福島」の危険性90年代から指摘、とでている。 
このほかに自身で福島原発のことを突っ込んで調べてみたら、案の定東北電力の「女川原発」は無事で、避難民を受け入れ救済場所になったのに対し、東電「福島原発」は日本の国を危機に貶めた加害者である。
 
 原発という物質の性格上、また世界唯一の原爆被爆国にして同じ原発で被害を被る情けなさを、監督行政はどう責任を感じているのか?
今回事故を起こした福島原発にとどまらず、各電力会社保有の原子力発電所に原子力は「安全のうえにも安全」の観点から総点検を早急実施を求めたい。

(参考)
 プラントや製品を設計・生産するについて必要事項に「フールプルーフ」設計・操作の思想がある。
 原子力利用に付いては二重、三重以上に「駄目押し」する位の安全性が求められている。それはコストとの絶えざる闘いである。それが今回の事故は、民間企業の利益優先、安全はそのつぎの経営方針が招いた、人間無視の天罰が、われわれの上に降ったというべきか、この体質は如実の原発事故現場の東電協力会社社員の放射能被爆事故にも現れている。
 東京電力福島第一原子力発電所3号機のタービン建屋内で起きた作業員3人の被曝(ひばく)事故をめぐり、東電側が1号機の同建屋でも同様の放射線量を6日前に把握しながら、注意喚起していなかったことが判明。東電側は26日、後手にまわった対応への釈明に追われた。専門家らは、ずさんな安全管理を批判している。

 同日午前の東電本社。連日の記者会見に姿を見せた福島第一原発の藤森昭彦・環境担当は、注意喚起がなかった理由を問われ、言葉に窮した後、「十分な情報共有がなされていなかった。現場の混乱があったと思われる」。絞り出すような声だった。1号機関連の高い放射線量の公表が遅れたことについても、吉田薫広報部部長が「申し訳ない」と述べるにとどまった。
そして経済産業省の原子力保安院は、どう安全を守ろうとしているのか?


「フールプルーフ」【英】fool proofー馬鹿でも安全ー

 フールプルーフとは、産業の分野において、使用者が誤った操作をしても危険な状況を招かないように、あるいはそもそも誤った操作をさせないようにと、配慮して設計されていることである。

 人間はものを熟知していない状態(fool)で行動することも多く、熟知している者でも集中力が低下すればどうしても操作を誤ってしまいがちである。
 そうした場合にも安全性が確保できるように、設計段階から対策を講じておこうという考え方が、フールプルーフの考え方であるといえる。


 例えば、フタを閉めないと回転しない洗濯機・脱水機、人が座っていないと噴射されないウォシュレット、ギアをパーキングに位置させないとエンジンがからない自動車、あるいは、キャップがなくならないように、あるいは乳幼児が飲み込まないように、ボトルと一体化しているボトルキャップ、などがフールプルーフに該当する。

2011年3月25日金曜日

25日・北国に春を!、目覚めよ!菅引きこもり内閣

「引きこもり」首相限界 震災後2週間ぶら下がり取材を拒否 指揮官の自覚は?(産経ニュースからの情報にわたしの考えを交えて菅内閣の現実の姿を浮き彫りにしてみた)
 
 東日本大震災は発生からきょう25日で2週間となるが、菅直人首相はこの間一度も記者団のぶら下がり取材に応じていない。
菅首相
 首相官邸の記者会見場で何度か一方的な「国民へのメッセージ」を発することはあったが、ほとんど質問は受けず、国民の疑問に答えなかった。
「引きこもり」を続ける首相に最高指揮官の自覚はあるのだろうか。
一度はヘリコブターで被災地視察をこころみたが、悪天候のため取りやめた。
 
 福島第一原発の放射能は拡大を続け、農作物はじめ水道水、過熱した原子炉を冷却するために放水した多量の水は海に流れ出し、海水に含まれる放射線濃度も高い数値を示している。
 
 また、東電の計画停電とかで各企業の必要物資の生産が思うに任せず、被災地以外の会社の増産応援がどれくらい可能なのか、素人なのでよく分からないが、いまこそ「日本丸」を沈没の危機から回避する船長の決死のリーダーシップが、何にもまして希求されているときではなかろうか。目覚めよ!菅内閣!
 
 福島原発現場には決死の覚悟を決めた自衛隊、東電はじめ各地から応援に駆けつけた消防隊の方々が、放射能の濃度に気を付けながら、短時間交代をしながら不眠不休で守り続けている。原発現場では、東電協力会社社員3名が放射能による負傷を負ったとか、危険を伴う作業はいつも下請けか協力会社任せ。
 この作業による、被爆に対して、
※作業員被曝は「基本的な作業の落ち度」 海江田経済産業相が苦言
 東京電力の福島第一原発3号機で3人の作業員が被曝(ひばく)した問題で、海江田万里経済産業相は25日の閣議後会見で、作業中に放射線をチェックする職員が同行していなかった点について、「かなり基本的な作業の落ち度。人繰りの問題で入っていなかった。大きな基本的なミス」と語った。
 さらに「原則、(放射線をチェックする職員が)立ち会っての工事。原則は守っていただかないと」と苦言を呈した。

 菅首相はじめ関係閣僚である原子力問題を統括する経済産業省、被災者を救助する防衛省、農林水産省、防災担当の各閣僚の現場視察や激励訪問の話はついぞ聞こえてこない。
 木の幹のことをカンというが、肝心のときに全く役立たずの(ア)菅首相とその同じ類の関係閣僚達。

海江田経済産業相

北沢防衛大臣


 ただ、孤軍奮闘で頑張っているのは枝野官房長官の姿がテレビを通して絶えず見るが、これも役割は所詮はスポークスマン、幹は(ア)菅では、やがて枝葉も枯れ失せよう!
枝野官房長官
今朝の「産経ニュース」によると
 「米政府はどんなときも皆さんを支援する。できることは何でもしたい。自然は人の命を奪うこともあるが、人の魂や思いを奪うことはできない…」

 ルース米駐日大使は23日、宮城県石巻市の避難所を訪問した際、床に膝をつき被災者の肩を抱いてこう励ました。この真摯(しんし)で誠実な態度は多くの人の胸を打った。同時にこう思ったはずだ。「それに比べてわが国のトップは…」

 首相に被災地視察をすべきだと言っているわけではない。12日に東京電力福島第1原子力発電所を視察したが事態収拾の役に立ったとは誰も思っていない。21日にも被災地視察を強行しようとしたが、悪天候で断念した。
 この時は官邸スタッフも「首相が行って誰もありがたいとは思わない」と漏らした。警備などで手をわずらわせるだけだからだ。

 だが、被災者の不安を打ち消し、勇気づけ、復興に向けて奮い立たせるような言葉を発することはできるはずだ。

 にもかかわらず、首相は13日の「国民へのメッセージ」では、涙ぐみながら「果たしてこの危機を私たち日本人が乗り越えていくことができるかどうか」と不安を助長させた。18日には「私も決死の覚悟で努力を尽くしている」と陶酔と自己弁護を繰り返した。聞いている国民の方が気恥ずかしいではないか。

 しかも首相は大震災のドサクサに紛れて、参院で問責決議を受けた民主党の仙谷由人代表代行を官房副長官として政府中枢に復活させた。自民党の谷垣禎一総裁に副総理兼震災復興担当相としての入閣要請も独断で行った。これらの重要な政治決断でさえ国民への説明は一切なく、ひたすら沈黙を守り続ける。

 原子力災害特別措置法に基づく福島県産野菜の「摂取制限」指示のように国民生活に直結した事案でも自ら説明せず、枝野幸男官房長官に丸投げした。

 それでいて来客には「東日本がつぶれることも想定しなければならない」などと不用意に語り風評被害を広めた。原発事故対応について「現場の意思疎通がもう一つうまくいっていない」と不満を漏らし、自衛隊員や消防隊員らの士気をくじいたこともある。

 自らは説明責任を果たさず、陰で現場にあれこれと口出しし「東電のばか野郎が!」と怒鳴り散らすなどもってのほかではないか。

 枝野氏は24日の記者会見で、首相がぶら下がり取材に応じない理由を問われ、こう説明した。

 「政府として目の前で対応しなければいけない案件を最優先せざるを得ない。 ぶら下がり取材、記者会見に対応する時間的余裕をどのタイミングでつくれるかは検討模索している」

 これで納得する国民は誰もおるまい。首相は22日は午後9時、23日は午後9時24分に首相公邸に戻っている。5分間のぶら下がり取材に応じる時間的余裕がないとの理屈は通らない。

 ある政府関係者は、最高指揮官の類型として(1)有能有為(2)無能無為(3)有能無為(4)無能有為−の4パターンを挙げ、こう言い切った。
 「首相がどれに当てはまるかもう分かるだろう。無能なのに、できもしないことをやろうとする無能有為型だよ…」
 未曽有の国難に直面した今、首相の唯一の得意技である「逃げ」と「思いつき」はもはや通用しない。

 わたしには、誇大を申して不安を煽り立てる気持ちは更々ない。ただ、ひたすらに原発の沈静化を祈るばかりである。ただ、この度の原発事故で既設の各電力会社の原発の安全基準の見直しは当然あり得ることである。そして将来を展望した電力供給をどういう方法でやるのか、問題は山積している。
司馬遼太郎描くところの「坂の上の雲」に登場する人物像が羨ましい。明治という時代は誰しもが崇高な「天下国家」を、また国の民、部下のことを、人々を思いやる心が、まず念頭にあったことが・・・!
 
 わたし自身明治という時代を知るべくもないが、第二次大戦の敗戦の瓦礫から復旧を遂げた終戦直後のわが国のありし日に姿を想いだし、当時少年だったわたしが今日の日まで歩んできた日々を思い浮かべながら、日本丸の一員として、微力ながらゆっくりと前を見つめながら歩み続けたいと思うきょうの日である。
福島原発航空写真
 今朝の報道によれば放射能放出レベルは米国スリーマイル島のレベル5を上回って6だとか、局地的には旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の7に匹敵する土壌汚染が見つかっているそうで、放射能放出がこのまま続けば、汚染された土地が長期間使用できない事態になることが予想されていると報じている。

2011年3月23日水曜日

23日・被災地の「北国の春」♪ はいつになる?

 11日発生の東北太平洋沖大震災から、はや12日目を迎えた。

 明日は「彼岸明け」で春の訪れが遅い東北にも、ようやく春の兆しが訪れる頃かと想う。 
 東北に春の訪れといえば、三十四、五年前に大流行した千昌夫の「北国の春」を
想い出す。 約20年近く前の想い出になるが、JTB主催の「フルムーン夫婦・東北DX旅行」で四泊五日のゆっくり、ゆったり旅行を楽しんだ。
 ときは初秋であったが、一足早く訪れる東北の秋を奥入瀬、蔵王等の紅葉が出迎えてくれたことは、手元のアルバムをみたら鮮明に蘇ってくる。
 どの自然の風景、人情は素朴だが心がこもったあの東北人のもてなしに、言葉に言い表せない凄まじい惨状に、一瞬にして突き落とされた心境をお察しするとき、なんと言ってお慰みすればよいのか言葉が見当たらない。


 わたし自身、過去津波、災害に何度か遭遇している。
終戦の年の翌昭和21年12月南海大震災で自宅が被災、二階へ届かんばかりの津波が一階部分の壁を全て突き破りなぎ倒し、家財道具共々押し流された。
 また戦後は米国の女性の名前が付けられた大型台風で床上浸水を繰り返した。怒り狂った「山の神」は海にまで怒りを及ぼすほど怖いのか?
 昭和28年7月には地元有田川が高野山付近の集中豪雨で大氾濫、植林された杉や檜が根こそぎ山津波で押し流され、これが家屋に突き当たり家屋を押し流し、これらが橋桁に引っかかってダム化となり、下流に行くほどこれらが拡大、有田ミカンで全国にその名を知られた「有田」地方が、有田川を挟んだ南北のミカン山まで大洪水に見舞われた。
 そのとき、わたしは学校の夏期休暇の時期だったので、約2ヶ月に及ぶ休暇をいまでいうボランティアで泥掻き、復旧作業に従事した経験がある。

 その後、就職で自宅を離れている間に、自宅は昭和34年伊勢湾台風、35年5月チリ津波、36年9月第二室戸台風と数度にわたり被災し、加えて南海大震災で地盤が沈下、家の前の堤防は昔ながらの青石の石垣堤防で、これをやすやす潮が乗り越え津波、高潮に被災となり、その都度堤防は順次補強かさ上げされ、今日に至っているが、地盤沈下はそのままで、現在わたしが住む地区の大半が、海抜0.5~1mと低地であり、現在の防波堤の高さは1.8m、近い将来発生の可能性が高いと言われている東南海・南海地震の津波の予想が3~5m、最も低いと予想される3mの津波でも容易に防波堤を乗り越えてくる。

 この度の、東北太平洋沖大震災時の激震と津波が押し寄せれば、どんなに強固な家の造りをしていても、自然の脅威には一溜まりもない。
 
 現在、過去数度の水害で被災した海南市西方の黒江湾(海南市を主にカバーし、われわれが住む和歌山市琴ノ浦地区も含まれる)の津波防災に国の予算が付き、在来の防波堤の補強・かさ上げと船舶の航路はわが国初めての非常時浮上式防波堤(津波・高潮を関知し、そのときは海底から浮上して津波・高潮を防ぐ)目下、工事が始まったばかりだが、総予算250億円、10年計画だとか、しかしながら今回の東北太平洋沖大震災で「日本一の防潮堤」「万里の長城」――。住民たちは、そう呼んで信頼を寄せていた。岩手県宮古市田老地区にあった全国最大規模の津波防潮堤。だが、東日本大震災の未曽有の大津波にはなすすべもなく、多数の死者と行方不明者が出た。「今後、どうやって津波を防いだらいいのか」。住民たちはぼうぜんとしている。といことを報道で知った。
 この堤防を信じた人々は乗り越えてきた津波にあっという間に飲み込まれたとも聞く。それだけ想定外の激震、大津波だったとしか考えようがない。果たしてこんなモノが押し寄せてきたら、どうすればいいのか?頭が回らない。


(地元・海南市で計画・施工中の津波浸水対策事業)

 それに、長年の地区住民に悲願である、住宅地近くの防波堤に不法係留されたプレジャーボート問題が未だに解決を見ていない。そこへ今回の大災害である。係留されたボートが巨大な凶器となって、住民、住宅を襲ってきた生々しい画像は街中に住む人たちにも、海岸近くに住む住民のことが起これば発生する恐怖をまざまざと身をもって感じとったことに違いない。危険と隣り合わせに住んでいる人々の恐怖を・・・!不法係留された、たかがプレジャーの道具に尊い命を奪われるようなことは、断じて許されようがない。行政の緊急課題であろう。

自宅前の入江に不法係留のプレジャーボート

 われわれの所に計画された防波堤は乗り越えの規模から見れば、せっかくの計画工事も、もう一度根本的に考え直す必要に迫られているとか、海岸線のながい地元和歌山県の海岸線防災を考えるとき、まさに気が遠くなる想いがするが、さりとて手をこまねいて、ため息ばかり漏らしているばかりではいけないだろう。

 国として、政府としては何よりも被災地の復興が最優先であろうし、敗戦の壊滅的状況、地域を限って言えば広島・長崎の原爆被災、阪神大震災、中越地震等々過去に経験した災害から立ち直り、今日を迎えたわが日本国は、過去の教訓を教科書として全国民が固い「KIZUNA」でシッカリと団結のもとに、被災を免れたわれわれも被災された方々と同じ想いを共通の認識として、雄々しく立ち向かわれんことを希求する。この非常時に際して、政治の世界はただ一つ、被災地の復旧に向かって与野党を乗り越えた超党派で、幾多の困難を排除して明確で説得性がある政策を優先順位を明確にして全国民をリードするウルトラマンリーダーたる首相に生まれ変わらんことを期待する。

2011年3月21日月曜日

21日・被災地のみなさんに笑いが戻るのはどんなとき?

 ビートたけしの芸人「寄付哲学」『笑い届けるしかできない』は戯言」・3/21
 
 この度の東北太平洋沖大災害の被災者にむけて、世界中のタレントから多くの善意が寄せられている。米国大リーグのイチロー選手が1億円、韓流タレントも多額の寄付を申し出ている。
 これらの中にあって、ビートたけしの発言は、政治家向けの批判や発言は「毒舌を交えているが、本音」を語っているように受け取れる。例によって吐く言葉は毒舌だが、そこにはたけしの正義感と義侠心にあふれた人物が浮き彫りになったことだとお見受けした。

たけしさんの発言は、レギュラー出演しているTBS系情報番組「情報7days ニュースキャスター」(2011年3月19日放送)でのものだ。
 毎回冒頭で、1週間の出来事をたけしさんが司会の安住紳一郎アナと振り返るのだが、いつもは冗談をまじえて笑わせるたけしさんの様子がこの日は違った。まず、大地震直後に、無人のコンビニなどで発生していたとされる盗難について、「日本人はいつからこんなにマヌケ、せこくなったのか。死体から何かとったり空き巣に入ったりさ、ああいうの撃ち殺していい」とキツイ一発。たけしさんにしてみれば、それくらい非道な行為に思えるということなのだろう。
蓮舫大臣
 
次に、震災対応にあたる政治家の姿勢にホコ先を向けると、「わざとらしいのは国会議員がジャンパー(作業着)着てるけど何の役に立つのあれ。だったら現地行けって。誰も行かないでさ、コンビニ行ってモノがないの確認してどうすんだ。みんな(物資がないのは)知ってるもん。襟立てたりしてさ、宝塚かよこの野郎」とぶちまけた。政治家の具体的な名前は出さなかったが、蓮舫特命大臣をさして云っていることは明らかである。

  ◇        ◇
 今回の大震災を受けて、多額の寄付を明らかにするタレントが増えている。著名なタレントでも、多くの被災者のファンから支えられている。
 これまでと同じような芸能活動を続けるだけなら、何もしていないのと同じではないか、身銭を切るべきではないか、という考えも出ている。

 コメントなしで2億円を寄付した久米宏さん(66)のような人もいる。とはいえ、寄付表明しないタレントに対し、ビートたけしさん(64)は、自戒を込めてこう語っている。

「ゆっくり眠れる場所あって人間は心から笑える」
 
 たけしさんが苦言 「こういう時にさ『芸人は被災地に笑いを届けることしかできない』なんて意見もあるけどさ、そういうのは戯言でしかないんだよね!メシがちゃんと食えてさ、ゆっくり眠れる場所があって、初めて人間は心から笑えるんじゃないかな!」

 東京スポーツの3月19日発売号で、インタビューに答えたものだ。
たけしさんは、こういう時には、芸人は何にもできず、粛々とするしかないと指摘。震災が何とか落ち着いて立ち上がっていこうという時になって初めて、芸人が役に立つとした。
 この言葉は、プロ野球セ・リーグの開幕強行問題に通じるところがあるかもしれない。

所・たけし被災地応援
  所ジョージとともに被災者の支援団体に1000万円寄付
 そのうえで、たけしさんは、親交のある所ジョージさん(56)とともに、被災者の支援団体に1000万円の寄付金を出し合うことを明らかにした。
「被災者のために何かできることやろうよ」というジョージさんの一言が決め手になったといい、不足の物資や衣料品などを購入してもらうのに充てたいとしている。

もっとも、寄付表明をしていなくても、タレントの多くがイベントや街頭などで募金活動をしているようだ。ただ、ギャラの有無などははっきりしない場合も多く、ビートたけしさんも、「そういうのも違うんじゃないかなと思ってる」とインタビューに答えている。

 みなさんはスポーツ選手、タレントのこれらの行為をどう評価されますか?

2011年3月19日土曜日

19日・被災者へ「生きる希望を捨てないで!」ーチリ落盤事故リーダーの言葉ー

 未曾有の大地震、大津波に被災した地区の状況が把握できるようになるに従い、死亡者の人数は増え続け、住まいをなくした多くの被災者が緊急避難から一時避難先へと受け入れ先に移動が始まっている。
 これらのなか、首都圏を中心に関西圏でも、一時避難用の物資が買い占め等により、姿を消してしまっているとか、人間のもつ性格の善と悪の両面を、まざまざと見せつけららた想いで一杯である。
福島第一原発場所

福島原発放水状況










 いま一番問題になっている「福島第一原発」は、地理的に云えば東北の福島県にあり、この地にあって首都圏や周辺の臨海工業地帯に供給する電力確保のため東京電力が福島の地に建設したモノ。
例の東京都◯知事が「天罰」発言を行いすぐ取り消したが、よくよく考えると「天罰」を受けるべきは首都圏ではなかろうか、この地へ電力供給のため、ここに立地された原発事故で避難を余儀なくされた福島県民数十万人はこの被害者であることを認識すべきであり、これら物資の買い占めが被災地の方々に如何に不自由さを強いているかを分かって欲しい。

東北大震災被災地(女川町)
  積極的な支援もあるが、こういうことをしないことが消極的な支援とでも云えるのではなかろうか、少しでも被災地が困っているモノが供給されればと願うのだが。
   ◇         ◇
 話は替わるが、きょう新聞を眺めていたら、南米チリで昨年起きた鉱山落盤事故で、70日間にわたり地下深くに閉じ込められ、奇跡の生還を果たした鉱山作業員33人の指導者ルイス・ウルスアさんが17日、朝日新聞の電話インタビューに応じ、東日本大震災の被災者らに「生きる希望を捨てないで!」と励ましのメッセージを送ったことが報じられていた。
 まさに地下の閉じ込められ地上との交信はおろか食料の供給、救助の方法、日数も分からないなか、ただひたすらに助け出される希望を捨てることなく、同僚の不安な心をまとめ上げた実績に裏付けられた人の言葉だけに、何にもまして励ましになろうと思い、あえてそのまま引用させてもらった。

(ルイス・ウルスアさん言) 
拳を突き上げ喜びを表すルイス・ウルスアさん

ルイス・ウルスアさん








  

 私が地下700メートルで体験したことと、大地震や大津波で被災した日本の方々の経験は、全く違いますが、両方ともひどく困難で、極端につらい点では共通しています。

 悲劇から抜け出すには、「希望と、信仰を持ち続けることです。これほどの逆境のもかかわらず、日本の方々が、希望を持ち続けていることがテレビを見ていて分かります。日本人は偉大で、前に進むことが出来ると信じています。
 私は今、あの地下での出来事は忘れようとしていますが、全てを忘れ去るのは無理です。
 地上との連絡が取れず、次に何が起こるのか分からなかった時期が、最悪の時でした。常に希望を持ち続けるのは難しかったが、それでも希望を全く失うことはありませんでした。危機的な状態でしたが、そこから多くを学び、世界中の人々の助けで乗り越えられました。
 生き抜くための「鍵」は、どんな時でも、希望を持ち続け、闘い続けること。団結し、生きることを諦めないこと、ニュースを見ていると、日本人は、これを実践していると思います。また、一からやり直せばいいのです。
 困難を克服するのに、外部からの助けは欠かせません。知っている人からの助けも、知らない人からの助けも大切なのです。「一人ではない」「他の人々に大切に思われているんだ」と感じられるからです。
 私たちに起きたのと同じことが、日本でも起きるでしょう。日本の方には、大変な力強さがある。世界の人々も、手を差し伸べています。
 33人のリーダーとして、被災された日本の皆さん一人ひとりに、我々からの温かい言葉を伝えたい。
 楽観的になって下さい。決して、希望を失わないで下さい。私たち33人の魂も、世界の多くの人々の魂も、つらい思いをしているあなた方の寄り添っています。

 被災することなく恵まれた状況下にいる幸せを噛みしめつつ、少々のことではへこたれない精神と、独りよがりの幸せを求める心を抑え、他の人を思いやる少しの心を持ちたく、このメッセージを被災地の人々だけでなく、自分へ送られた言葉として胸中深くに刻みもみたい想いがする。

2011年3月18日金曜日

18日・東北太平洋沖大地震被害額が次第に明らかに~!

 11日発生の東北太平洋沖大地震から1週間がたったいま、未だ被災地との連絡がとれず、被害額はまだまだ拡大することが予想されるなか、18日14時現在の判明した死者の人数は6539名と阪神大震災の6434名を上回った。
 なお、家族、知人から届出があり依然行方不明者が1万354名に上り計1万6893名。
 
 物的な面では直接のインフラ、生産設備の被害額は、阪神大震災の10兆円を大きく上回る15兆円規模と推定、福島原発の状況如何によってはさらに上積みになる。
   ◇           ◇
 これらの状況のもと、さきに16日には、天皇陛下のお言葉、俳優渡辺謙による「KIZUNA311」の結成と岩手県出身の宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」朗読による励まし、「ウルトラマン」が子供たちを励まし等、被災地を励ますメッセージが次々届けられているが

 今回は「ドラえもん」からのメッセージも登場
「みんなが、キミたちのこころにいる3月18日

「ドラえもんチャンネル」に掲載されているメッセージ ・ドラえもんチャンネル

 多くの漫画家やアニメキャラクターたちが被災者に向けてメッセージをおくっているが、「ドラえもんチャンネル」にもメッセージイラストが掲載されている。
ドラえもんチャンネルからのメッセージ




 同サイトでは、タケコプターで空を飛ぶ笑顔のドラえもんと、その上に乗ったのび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫のイラストとともに「忘れないでね。いつでも、どんなときでも。ドラえもんが、のび太やしずかやみんなが、キミたちのこころにいるっていうことを。明日への希望、未来への希望を忘れないで。それが、藤子・F・不二雄先生の…私たちの…心よりの願いです」というメッセージを掲載。被災者たちにエールをおくっている。

2011年3月16日水曜日

16日・東北地方太平洋沖大震災に励ましの言葉相次ぐ!

 3月11日発生した「東北地方太平洋沖地震」から6日目を迎えた。
壊滅的な被災地に対し、世界中から続々支援が寄せられるなか、きょう天皇陛下がビデオを通してメッセージを寄せられたほか、俳優渡辺謙が岩手県出身の宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の詩を朗読、サイト「Kizuna311」を立ち上げ、いま日本の国に求められているのは「絆」だとし、頑張ってくれよと期待したとしている。
 また、子供に大人気のウルトラマンの円谷プロダクションは子供向けに激励のメッセージを送った。

 わたしが今回の大震災の様子をテレビで見ていて驚いたのは、あれほど凄まじく破壊し尽くされた状況のなかで、あれほど冷静でおられるのか、わたし自身なら到底出来ないことを、あきらめもあろうが、暴動、略奪の類いは一切見かけず、ひたすら生け残ったことに感謝しつつ、他人を思いやる心さえ持ち続けていることに驚きを隠せないばかりか、日本人は世界にも誇りうる民族だという想いを深くした次第である。
 それらのなかから、拾い上げてきた三つの話をお届けしよう!

 これらとは裏腹に、首都圏のスーパーやコンビニでは一部「買い占め」する姿が見られ、品切れする品物が多く、多くの数量を買い占めしようとする客と店員との間で喧嘩になることがみられ、さらに悪質なのは被災地救援募金募金を騙しとろうとする「振り込み詐欺」が現れるなど、人の弱みに付け込んで悪事を働こうとする輩も居るのは、同じ日本人として情けない想いである。
 そして、最も怖いのは「原子力発電所」の原子炉のメルトダウン、かつて発生した米国スリーマイルズ島、ロシアのチェルノブイリの原発事故の長年にわたる後遺症、それだけは絶対避けて欲しい。日本沈没はなんとしても避けねばならぬ最優先事項であり、国民が渡辺謙がいう強い一本の「絆」で結ばれた一致団結した姿であって欲しい。
 それには政治家には、この際ぜひに超党派の考えに基づいた信念で、日本の国を守り、建て直して欲しく、切に願うきょうの一言である。


天皇陛下がメッセージ「一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています」・3月16日
 
 天皇陛下は16日、東日本大震災の被災者や国民に向けたビデオメッセージを発表された。陛下がビデオでお気持ちを述べられるのは初めて。
 陛下は「この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9・0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています」と述べ「一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています」と被災者を案じられた。
 福島第1原発についても「現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています」と述べられた。
 救援活動にあたる人々の労をねぎらうとともに、被災地以外の国民にも「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います」と述べられた。
    ◇         ◇
渡辺謙が「雨ニモマケズ」朗読……地震被災者に向けて支援特設サイト

 俳優・渡辺謙が「雨ニモマケズ」……東北太平洋沖地震被災者に向けて支援特設サイト「kizuna311」を開設。岩手県出身の詩人、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を朗読する姿を公開している。

渡辺謙「雨にも負けず」朗読

 「kizuna311」は、渡辺と放送作家の小山薫堂氏の呼びかけにより開設。メッセージで「東北地方太平洋沖地震の被害を受けた方々に、心からのお見舞いを申し上げます」とお見舞いを述べ、「そして、エンターテインメントに携わる人間として、『自分に出来ること』を『全力でしよう』と、決意しました」と、同サイト開設の経緯を明らかにしている。

 また、「kizuna311」という名称についても言及。「いま、この国にある最高の財産は『絆』である」として、「さらに新たな『絆』を届けられないか、と考えた」としている。そして「“Tsunami”よりも、“Kizuna”という日本語を世界の共通言語にしたい……そういう想いで、頑張っていきます」と結んでいる。
  ◇             ◇
ウルトラマンがTwitterの公式アカウントで、全国の子どもたちに向けてメッセージをおくっている。

 円谷プロダクションでは、ウルトラマン、ウルトラセブン、ゾフィーなどウルトラシリーズに登場する主人公、怪獣、宇宙人のTwitter公式アカウントを開設している。


 そのなかで、ウルトラマンが12日、「じしんがつづいてこわいかもしれないけれど、おとうさんやおかあさん、まわりのおとなのひとのいうことをきいていれば、だいじょうぶ。きみのことは、ぼくや、みんながまもるよ。きょうはゆっくりおやすみ」とメッセージを発信。すべてひらがなで優しくつぶやかれている。
 その他のアカウントでは、現在のところ今回の震災に関するつぶやきはみられない。

2011年3月13日日曜日

13日・この世には神も佛もないものか?東北関東大震災に想う!

「この世には、神も佛もないものか?」~東北関東大震災に想う~

 きょう、緊急に地区の自治会長さん、地区有志の諸氏に集まったもらった。かつての自治会長OBとして、危機管理の対応のためである。今回の大震災を受けて、地区防災のことを話し合った。地元和歌山はは東南海・南海大震災が発生する確率が、今後30年以内に6~70%ともいわれるなか、11日発生の「東北関東大震災」の目を覆うばかりの惨状を見るに付け、「この世には神も佛もないものか」という想いを強くした。
 そして、震度といい津波の高さといい、予想をはるかに超える数値だっただけに、これでは命からがら高台へ避難するのが精一杯、その上マグニチュード7以上の余震が起こる可能性がここ1週間は5~70%と予報された。
これでもか、これでもか!という余震の発生確率は今までに例がないという。
 
 被災地のみなさんも、まだ被害を被っていないわれわれにも、ここしばらくは不安が募る日々を過ごさねばとは・・・
 ましてや、東南海・南海大震災の発生確率を想うとき、不安に怯える日々を送らねばならないことを考えると、全く心が憂鬱な気分で覆われる。
 そうだ、被災された地域の方々を考えれば、まだ災害に会っていない幸せに感謝しつつ、身の守りをシッカリせねばと考えよう。
 この度の大惨状を尊い教訓として・・・何故これほどまでの天災を受けねばならないのか、惨状の一部を記録に留め置きたく、新聞の災害地ルポから引用した。
被災しなかった幸せに感謝と亡くなられた方々に合掌!

<東日本大震災>マグニチュード9.0に 世界史上4番目・毎日新聞3月13日)
まだまだ余震が続く見通し・・・!

被災地ルポ・「三陸の孤立地域(女川)の惨状」
壊滅的な被災した女川町中心部
 津波で壊滅した宮城県女川町の中心部=13日午前9時7分、朝日新聞社ヘリから
 
被災した女川町状況
  、
                   津波に襲われ、陸の孤島となった女川町=12日


「三陸の孤立地域(女川)の惨状」 
外部とつながる糸は、役場にある衛星携帯電話1台だけ。それさえもバッテリー切れ目前だ――。津波になぎ倒された家々のがれきが道路を寸断し、周囲との行き来を遮断された宮城県女川(おながわ)町。陸の孤島と化した海辺の町に12日入った。

 線路を延々と歩き、親切な女性の車に同乗させてもらって、午前10時半すぎ、町の入り口にたどり着いた。

 路面は材木や石が散らばる。もう車は進めない。

 女川湾に面した町中心部まではあと5キロほど。山に挟まれた緩い上り坂の一本道を行くだけだ。

 「おう! 新聞社! 向こう全滅だぞ! 何もねえぞ!」。眼鏡をかけた男性が大声で叫んだ。道路のところどころに散らばっていた木材やトタンなどの住宅の破片が次第に路面全体を覆う。道沿いに点在する住宅に、原形をとどめているものはない。

 電線から大きなものがぶら下がっている。近づくと、私の背丈よりも大きな木造住宅の梁(はり)と天井とおぼしき板切れだった。ゆらゆらと不気味に揺れるすぐそばをこわごわ通り過ぎた。

 やや開けた空間に出た。はるか向こうに青い海面。そこまでびっしり、がれきの山が積み重なる。もはや道路かどうかの区別さえつかない。

 木材、トタン、ガラス、鉄骨。そうした住宅の残骸に混じるのは、サッカーボールに年賀状、レコード、電卓、とっくり……。24時間前には確かに存在した生活の断片が、悪臭を放つヘドロにまみれて転がる。

 「退避! 退避! 避難だ!」。海辺に近い小高い丘の上から男性が大声で叫んでいる。周囲の人たちを追いかけて丘に上った。

 男性は、再度の大津波襲来に備え、海面の上下に目をこらしていた。1時間ほどの間に50センチ~1メートル前後の上下動を繰り返しているという。

 「引き波の後に、またすごいのが来るかもしれないだろ」

 丘の上から見る町は、ただただ、がれきの荒野だ。3階建てコンクリート造りのビルが横倒しになっている。電柱のてっぺん近くにプロパンガスのタンクが二つ引っかかってぶらぶら揺れている。

 丘の上まで20メートル近い高さがあるのに、そこで車が2台積み重なっている。半分以上の家が破壊されたのではないだろうか。いったい、どんな津波が町を襲ったのか。

 海辺で会社を経営する阿部繁夫さん(60)は、一部始終を見ていたという。

 地震の後、すぐさま自宅にとって返し、妻らを車に乗せて丘に上がった。やれやれと思う間もなく、沖合から海水がもりもりと盛り上がった。岸壁をやすやすと乗り越え、一瞬で街をのみ込み、自分のいる丘に迫ってきた。

 あわてて背後の病院に駆け込んだが、大水は病院1階の天井近くにまで達した。すぐ近くの3階建ての町役場も、海水に包まれた。

 2階建ての銀行の屋上で助けを求めている人がいたが、あっという間に波にのまれ、姿が見えなくなった。「津波が来てから丘の上にまで達するのに1、2分……。そんなにかからなかったかもしれない。ぶわーっと、本当に一瞬で迫ってきた」

 「こういう地形だからねえ」。ある女性がそうつぶやいた。震源地に向かい、大きく口を開けたかっこうの女川湾。そこに達した津波は、両サイドを山に挟まれたV字状の地形で、瞬時に高さを増したのだった。

 携帯電話は「圏外」。電気も通っていない。女川町を外部とつなぐのは12日現在、役場が所有するバッテリーの尽きかけた衛星携帯電話1台だけだ。非常時に備え、町は普通の携帯電話が使えないときでも通話可能な衛星携帯を数台そろえてあった。しかし、丘の上の役場庁舎をのみ込んだ大津波のために水没。たまたま庁舎外に持ち出していた1台が幸運にも残った。

 地震直後から、町幹部らは衛星携帯を使って県との連絡を試みた。しかし、いくらかけてもつながらない。

 陸路も寸断されている。北側に抜けるルートは堤防道路が決壊し、鉄橋も一部が落ちてしまった。西隣の石巻市に抜ける国道398号も、約5キロにわたってがれきがびっしり路面を覆っている。

 「本当に陸の孤島になってしまった」。鈴木浩徳・企画課長(50)は嘆く。町の状況が外部に伝わらないから、ラジオのニュースも「女川の情報はない」と言うばかりだ。

 「何よりまず、通信環境の整備と道路の確保。それだけは一番に助けて欲しい」

 外部の救援が届かない中、町は生存者の安否確認を進めている。しかし、約1万人の町民のうち12日正午までに生存確認できたのは3千人足らずだった。

 安住宣孝町長(65)が駆け寄ってきた。「食料もない。水もない。トイレや赤ん坊のオムツもない。しかもこの寒さ。みんなまだ興奮状態にあるが、気持ちが落ち着いてきたらいろんな物資の不足がストレスになって襲ってくる。とにかく助けがほしい。早く助けに来てくれ。そう伝えてください」。必死のまなざしでそう言った。(12日女川町入りした記者の実況ルポ)
      ◇      ◇
「気象庁は13日、東日本大震災の規模をマグニチュード(M)9.0」に修正した。国内の観測史上最大のM8.8としていたが、地震波のデータを詳しく解析し、再計算した結果、9.0になったという。
M9.0は世界の地震の観測史上4番目となる。Mが0.2高いと、地震のエネルギーは約2倍となるという。

 加えて、気象庁はM7以上(震度6強〜4程度)の余震が発生する確率について、13日午前10時から3日間以内が70%、その後3日間以内は50%と発表した。余震確率70%は国内の地震で過去最高。

 横田崇・地震予知情報課長は記者会見し、「余震の数と規模は過去の地震と比べけた違いに大きい。震度6弱〜6強程度の余震が今後も2週間程度は続く恐れがある」と注意を呼びかけた

2011年3月12日土曜日

12日・ただいまの処、無事です!

 被災された東北地方にみなさまには、こころからお見舞い申し上げます。

 明日は、我が身と申しますし、災害は忘れた頃にやってくるともいいますが、この度はニュージーランドの地震で邦人被害が報告されているなか、観測史上最大の大震災発生だとかで、通信手段が断絶しているため、状況把握が出来ていなくて、災害の規模がつかみ兼ねているそうで、どうかこれ以上さらに大きく広がらないよう祈ります。 
 
 わたしは、昨日午後発生の東北地方の大地震による「大津波」の襲来にTV情報をメインに情報にかじり付きです。
 
 自宅が海沿いにあり、過去昭和21年12月の「南海大震災」、昭和36年の「チリ津波」に被災したこともあり、戦々恐々ですが、ただいまの処、無事です。


 これ以上大きな地震が再び発生し、大津波が起こらないことを祈るばかりです。とりあえずの、無事を報告申し上げます

2011年3月11日金曜日

11日・今年も吹きまくるのか「韓流ハングリーの嵐」(ゴルフ・経済)は?

 今年も「韓流ハングリー」の嵐が吹きまくるのか?


2010年日本女子賞金ランキング
   去る3月4日、開幕した日本女子ゴルフ・トーナメント開幕戦は、昨年に引き続き韓国選手の優勝で幕を閉じた。昨年の日本プロゴルフの賞金王は男子は金庚泰(キム・テ・ジュン)女子はアン・ソン・ジュ、ともに韓国選手、女子に至っては年間34試合中、韓国選手の優勝は15回を数えた。
 また、女子は年間賞金ランキングBEST.5に3人まで韓国選手が占めた。

10年日本賞金王



10年日本女子賞金女王
  







2011年開幕第1戦優勝インビ・パーク
 韓国人女子選手の活躍は何も日本に限られたことでなく、米国のツアーでも韓国・日本・台湾等アジア勢の勢いが凄くて、米国人選手が勝てなくなり人気が落ち、スポンサーが撤退し、試合数・賞金額が減少する現象がおこり、わが国も例外ではなくなってきている。

 韓国にもゴルフ・トーナメントはあるが試合数にして21~2試合、賞金総額約8億円と、日本の試合数34試合、賞金総額28億6500万円の1/3~1/4にとどまり、韓国からの移動距離も近いだけに彼女らにとっては恰好の草刈り場を提供しているといえよう。
 それ以外に円高や米国の試合数減少等で、白人選手にとっても日本のゴルフトーナメントは魅力が増して来ているのである。
 今日11日から、日本女子ゴルフ第2戦「ヨコハマタイヤ・ゴルフ・トーナメント」が始まった。最終結果はどうなるのだろうか?韓国人制覇を止めれるのかどうか?
 
 ゴルフの世界だけではない。オリンピックの成績でも韓国に大きく水をあけられ遅れをとっていることはご承知の通り。民主党の◯◯大臣が、かつて仕分け作業の質問で声を大にしてこういうた。”1位でないと駄目なんですか?2位ではいけないんですか?”そうでしょうとも、この世の中。1番になろうと懸命に努力しても、3.4番になるのがいいところ、それを初めから1位でないといけないのかとは、イヤはや、開いた口が塞がらないような、情け無さ!こういう国の考え方を反映してか、いつの間にか、日本が得意とした最先端半導体や薄型テレビ、原子力発電の分野まで、韓国勢に追いつかれ、追い越されているではないか!

 ようやく半年前になって、自己の愚かさに気がついたのか、「仕分け」発言とは逆に国を挙げて先端技術や原子力、新幹線、水道事業の売り込みに力を入れ始めたとおもったが、その窓口の外相がこうも頻繁に交代する体たらくでは、誰を相手に的を絞れない愚かしさ、いつまで続く「ヌカルミぞ!」・・・
 
 昨年も日本女子プロゴルフ開幕戦を初出場の韓国人選手に優勝を奪われ、その勢いをかってか、その彼女がダントツで年間賞金女王の座まで獲得した。
 丁度昨年も今の時季に、このブログで「韓国人選手の強さの秘密に迫る」を3回シリーズで書いたが、同じようなことになるが、再び韓国人選手の強さを追い、さらには産業界、政策面でも韓国に動向に注目して、なにが一体こうさせたのか?その秘密に迫ってみたい。

 では、まずゴルフの世界から・・・(朝日新聞3.8記事より)

 国内女子ゴルフツアーの開幕戦で、朴仁妃(パク・インビ)(韓)が優勝し、今季も韓流旋風がゴルフ界に吹き荒れそうだ。韓国のゴルファーはなぜ強いのか。
 その秘密を中嶋常幸らを指導してきたプロコーチ、井上透さん(38)が、社会人入学した早大大学院の修士論文にまとめた。世界に類を見ないジュニア育成方法などについて聞いた。
日米賞金ランキング

学校より練習 月に18万円
 ――昨季の国内ツアーで男子は金庚泰(キム・キョンテ)、女子はアン・ソンジュが頂点に立ちました。
「ジュニアの世界でも力関係は同じです。日本のジュニア界で10番目の選手は韓国に行けば、大体50番目ぐらい。それぐらい韓国の層は厚い」
 ――その背景は。
「実は韓国のゴルフ環境は恵まれていない。平日のプレー代は平均で約7千円の日本に対し、韓国は1万1千円。ジュニア割引のシステムは日本ほど普及していません。国内のゴルフ場数(2007年統計)は日本は約2400カ所、韓国は280カ所。韓国のジュニアは練習場に併設された民間のアカデミーに入るしかない。
 ただ、そこでは最初からプロに指導してもらえる。これはとても大きい。親は平均で月に250万ウォン(約18万円)もつぎ込み、子供をプロにさせる夢を抱きながら練習させている」
――すそ野は広がっていますか。
「昨年の日本ゴルフ協会(JGA)のジュニア登録選手は約7800人、韓国協会(KGA)は3分の1以下の約2300人しかいません。
 しかし、ほぼ全員がプロ志望で、練習量が半端ではない。トップクラスのジュニア選手は、ほとんど学校に通っていないのが現状です。
 学校側も『韓国は日本と違ってゴルフ環境が悪い。だから、平日にラウンドや練習をしないと強化できない。学校に行く行かないは親が判断すること』とのスタンスです。
 指導はスパルタ式。プロになりたければ一日に千球打て、シード選手になりたければ2千球打てという言葉があるほど。よしあしは別に、選手や親、学校、協会がすべて同じ方向を向いてエリートを徹底的に鍛える。日米と大きく異なる点です」
■トップ選手 全スコア管理
――エリートたちはどう鍛えられるのでしょう。
「男女それぞれ6人選ばれるナショナルチームに入れれば、年間300日の合宿のすべてが無料。男子の場合はアジア大会で優勝すれば兵役を免除されるため、モチベーションは上がります。
 また、独自のスコア管理システムで、KGAに所属するすべてのジュニア選手の平均ストローク、平均パットなどのデータを一括して持っている。その選手の弱点がどこにあるのか、自分のランキングが一目でわかる。選手たちのやる気を引き出しています」
――韓国勢の活躍は続きそうですね。
「世界の選手層が厚い男子はともかく、女子は日米のツアーで韓国勢の優勢が当分続くでしょう。女子ゴルフの人気が低い米国には韓国に対抗する力は既にない。
唯一、対抗できる可能性が残されているのは日本でしょう」
――日本もジュニア強化に力を入れていますか。
「韓国のような極端な強化策は難しい。今、私の立場でできるのは、子供たちの練習、競技環境を少しでも改善することです。
 このほどジュニア育成の大会を立ち上げました。タイガー・ウッズ(米)や宮里藍が出場したこともある世界ジュニア選手権に向けた14歳以下の国内予選です。協賛企業のおかげで、出場権を獲得した選手の経済的負担はありません。
 宮里、横峯さくらのような女子ゴルフの歴史を変えるスターの卵を見いだしたいですね」
    ◇      ◇
 いのうえ・とおる 1973年、横浜市生まれ。高校2年からゴルフを始め、法大中退後、渡米してミニツアーを転戦。米国のゴルフスクールでプロの卵を指導した。帰国後はコーチとして、中嶋常幸、佐藤信人ら有名選手を指導。昨年、早大大学院スポーツ科学研究科に社会人入学。韓国ゴルフ界を研究した修士論文で最優秀賞を受賞した。国際ジュニアゴルフ育成協会理事長。
    ◇     ◇
 「開幕から強さ見せた韓国勢、日本ツアーの冠を守ることが出来るか?
「開幕から猛威をふるった韓国旋風」
 国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」はインビー・パーク(韓国)の優勝に終わった。昨年のアン・ソンジュに続いて2年連続で韓国勢が開幕戦勝利。      さらに、パークはこれで昨年の最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」から年をまたいで日本ツアー2連勝だ。
 昨年はアン・ソンジュの開幕Vに始まり、ツアー34戦中韓国勢が14、韓流旋風が吹き荒れた。
 その状況に横峯さくら、有村智恵ら日本のトッププロ達は「誰かが止めないと」と危機感を強めていた。しかし、終わってみれば開幕戦は韓国勢が優勝。2位の佐伯三貴とは3打差がつく完勝であることに加え、リーダーズボード5タイまでに4人の韓国勢が名前を連ねるなど日本勢は押され気味だ。



 試合数も賞金も充実している日本ツアーはお隣の韓国勢にとって魅力的に映る。今季もパク・ヒヨン、イ・ボミら注目の実力者がQT(クオリファイングトーナメント(Qualifying Tournament、略称QT)は、一般にプロゴルフツアーにおいてツアー本戦へのシード権を持たないプロゴルファーが、シード権を得るために参加する予選会のこと。 日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、ツアートーナメント及びチャレンジトーナメントの出場権を争う競技としてQTを実施しており、そこでの成績に応じて、来年度のツアーに出場できる試合が確定する。)を突破し日本ツアーに参戦。世界ランキング2位の申ジエも日本ツアーには継続的に出場する意向を固めている。
 韓国人選手の流入をふせぐことは現状のシステムでは難しく、迎え撃つ形となる日本人選手達が実力で道を切り開いていくしかない。

JLPGA
  横峯は「誰かが止めなければ。その中の1人になりたい」と繰り返し、米ツアー組の上田桃子も「日本人として勝ちたいという気持ちでプレーしたい」と日本ツアー参戦時は必勝を誓う。宮里藍の後輩、有村智恵も打倒韓国勢に闘志を燃やす一人だ。日本勢のうち誰が彼女らの進撃を止めるのか、まさに日本勢:韓国勢と熱い戦いとなる今年の女子プロ・ゴルフ界である。
 今シーズンは“日本”ツアーの冠を守る戦いともなりそうだ。
(ゴルフの項、おわり)

(PS.急告)
 今週週末にインターネット回線を「EO光」に切り替え工事します。
ついては、ブログアドレス、メールアドレスが変更になりますが、現時点ではまだ決まっていません。再開時にお知らせしますので、今まで以上のご愛顧をお願いします。(終り)