ワンショット・全長47メートル、金色の竜「龍龍」練り歩く・「春節祭」2月14日・神戸三宮
きょう14日は「旧正月」で「バレンタインデー」、中国や韓国では今日が「春節」に当たり、盛大に「新春」を祝う。まだ報道に接しないが、朝青龍も母国で春節を迎えるべくハワイから帰国していることだろう。
朝青龍の報道がようやく静かになったと思ったら、今度は冬季五輪(バンクーバー)大会スノーボード・ハーフパイプの若い日本選手が「服装の乱れや言葉遣い」に問題があったと大きく報道され、橋本聖子選手団団長と本人が陳謝し、本人は選手村入村と開会式出場が認められず、出場競技だけは出られそうな雰囲気。本人が在学中の大学にも非難・抗議のメールや電話が殺到し、スキー部監督が急遽現地に飛び、陳謝と本人の指導にあたるそうだ。
こんなことが相次いでいるので、「品格」ということにもう一度触れてみたく、きょう以降3.4回にわたり、「朝青龍」問題の賛否や今回の五輪スノボ選手の服装の乱れ問題について、ここに思いつくまま書いてみたい。みなさんのご了解をお願いし、ご意見もお寄せ下さい。
「品格」とは?―国家の品格、社長の品格、上司の品格、男の品格、女の品格等々―
大相撲の横綱「朝青龍」の泥酔暴行事件で「横綱の品格」問題が再浮上し、最終的に相撲協会の「引退勧告」を受ける前に、自ら「引退表明」を行い2月4日付けで引退した。
明けて5日には「しばらくゆっくりしたい」という言葉を残し、一路ハワイへ飛び立ったがハワイではゴルフ三昧だとか、この間元柔道の北京オリンピック重量金メダリストの石井慧氏とも接触、また日本ではプロレスのアントニオ猪木氏が朝青龍に「俺の処へ相談に来い」という声明をだし、また朝青龍のタニマチ筋に当たる人が朝青龍と共同の興業関係の会社を創立や、また大阪に朝青龍の結婚を控えた恋人の存在が明らかにされる等、超有名人で時の人であっただけにマスコミも騒がしい。
相撲協会が朝青龍への退職功労金を出すことを決定し、金額は1億2千万円だとか、優勝回数は「貴乃花」より多いが金額では1千万少ないという。朝青龍の相撲業界への功績は大きく評価され、功労金は今回の暴力事件で評価は少し下げたというところ、それでもサラリーマンの自己都合退職からみれば、減額は少ないと感じる。協会がおお甘なのか、功績が多大だったのか判断が分かれる。
朝青龍本人は、母国モンゴルの正月が2月14日(日本の旧正月が中国では『春節』にあたり、わが国の元旦に当たる)までに帰国することが伝えられ、モンゴルの大統領も盛大な歓迎を表明、母国モンゴルでは、「国民的英雄」として温かく迎えられるよう、着々準備が整えられているそうだ。民族にとっては偉大なる英雄なんだろう。
これらの報道の過熱ぶりはさておき、このたび問題となった「品格」について採り上げてみたい
初めに、著書では有名な処、お茶の水女子大名誉教授藤原正彦(作家の新田次郎・藤原ていさんの息子)著『国家の品格』、昭和女子大学学長・坂東真理子『女の品格』『親の品格』、上智大名誉教授渡部昇一氏『自分の品格』そのうえ秋田洋和氏『品格のある子どもの育て方』子供にまでも品格が問われる世の中、確かにここ4.5年前から「品格」本の出版ブームがあったのは事実である・・・!
道理で朝青龍の「横綱に品格」が大問題になったのは、こういう世相だったからなのか・・・
物好きなわたしも、ご多聞にもれず「品格」が題名に就いた本ということで、検索したら「あるは、あるは、とてもじゃないが、数えきれない」ということで、途中でおっ放り出したのだが、世の中私とよく似た物好きがいて、同じように品格の付いた本の名前を探したそうだ。
この人は、さらに念が入っていて、「~力」例えば渡辺淳一氏の「鈍感力」とかの類、また「~の壁」そう養老孟司氏の「バカの壁」の類まで探したそうだ。それで職業は病院の院長先生、相当な本好きと覗える。
そこで、手っ取り早くのこの方が調べた情報によると、次のようである。「品格」については藤原正彦氏の「国家の品格」が売れたと思ったら、「~の品格」シリーズ。以下、「~の品格」が付いた題名:親、男、女、母、子供、大人、花嫁、学校、病院、会社、社長、上司、政治、教育、韓国、聖書、朝飯、不倫の恋(朝飯や不倫に品格はあるか!?)、などなど。
確かに藤原氏の「国家の品格」は面白かった。鋭く日本や日本人を見ていると思う。(この本は、私も読んで考え方にある程度の共感をもったので、同氏の別の著書も購読したことがある)
発刊の度に書店のいい場所を占める二番煎じ的な題名の本は、内容が良くても残念ながら読む気がしない。編集者や著者には、もっと想像‘力’を働かせ、営利主義の‘壁’を越え、‘品格’のある本の題名をつけてほしいと願う。とは、この方の知性のなせるとことであうか!
以上は病院長の感想なんだが、先ほどあげた『女の品格』の著者坂東真理子氏は・・・「品格」については、従来からいろんな方面から「品格」という言葉が言われている。品格ある個人があってこそ、品格ある家庭が、品格ある企業が、品格ある社会が成り立つのです。そして、品格をもった人間を増やすには、まず、家庭で親が子どもに、品格について教えなければなりません。今、親に求められているのは、子どもを品格ある人間に育てること、心身ともに健康で自立した社会人に育てることです。
そのためには、親自身が品格のある大人として手本となることが必要なのです。とあります。
そこで、ふたたび「品格」とは何か?と問われると、それぞれの位置や立場によってとらえ方が異なってくると思います。「品格」は「品」と『格』とに分けられます。つまり、品+格の合成語という訳です
まず「品」とは、字引によると「品」は、
①(いい悪いを判断する基準としての)その人や物の外面に現れた、優れた、好ましい様子、とあり、
「格」は(もと、正しい意)
①その社会における資格・地位・等級などの順位
②(その社会でよしとされる)決まったやり方
③(文法で)その言葉が、文中で他の言葉に対してもと関係、とあり
2つ合わさった「品格」とは、再び辞書のお世話になると、
①節操の高さ、見識の高さ、態度の立派さ、姿の美しさなどから総合的に判断される優れた人間性、
②品(ヒン)のよさ、とある。成るほど、品にも「上品」「中品」「下品」とクラス分けされ、そのまだ下があって「犬・畜生」そしてその下が「餓鬼」になる。
こうしてみると、「上品な人」が数少なくなり「下品」や「犬・畜生」「餓鬼」の人間が増えたということか、サブプライムローンに端を発する今回の世界同時不況の元凶は、倫理観を喪失した金儲け第一主義に陥った人の仕業と考えたとき、この解釈も成り立つが「清く正しい人」が「汚れた犬・畜生」や「餓鬼」の類に名を成さしめたと受け取れば、これほど情けない思いをすることがない。
すなわち、品格と言うのは物の善し悪しの程度、品位、気品を言い、人間のみならず社会全体や都市、地域に対しても当てはめることができる。日本社会の原理(社会の拠ってたつ根本法則)は侍社会の躾だと言う人が多い(司馬遼太郎他)。
侍は雨が降っても走らず、道の真ん中を歩き、曲がり角は直角に曲がるなど本当に凛々しかったという。またある行為で恥を掻いたり、人に後ろ指を差される或いは笑い者になれば、死ぬほどの屈辱感をおぼえるなどという行動規範が社会の品格を保つ要因となっていた。
現在は恥じをなくした大衆や世間体を気にしない人達にあふれ、拝金主義や拝金思想に麻痺してはいないか。多くの日本人はおかしいと感じている。
品格があるというのを具体的に示すのは難しいが、品格のなさはどのような場合に生ずるかというと、
①権力に媚びる、
②大きいもの(組織・企業)を崇拝しそれに依存する、
③自分の権利だけを主張し適わないと嫉妬する、
④自立性がなく自尊心がない、
⑤ごまかしがあり本物の心と価値が分からない、
⑥金銭を崇拝する等である。
これらは程度の差はあるとしても人間誰でも心の奥底に持っている。しかしそれが表に出ないように修養し、努力しているのである。分別のある年齢に達しているにも関わらず情けない人生の結末を迎え、また政治屋が何時までも破廉恥な行動を繰り返すことを許せば日本の将来是非品格のある社会となるための行動原理を作り上げねばならない。現在、日本は経済的・物質的には豊かであるのに豊かさが実感できないといわれるのは品格の問題だと思う。お金がなくとも豊かに暮らしている人々は多いが、「貧すれば鈍する」という諺があるとおり品性がさもしくなる場合もある。
つい先日「品格」の問題に触れて、日本には昔から「道(どう)」と名前がつくいろんな習い事・修行があって、最高の位に達する「師範格」には、やはり「品格」『品位』が、おのずから備わって来るのだろう、とわたしのブログに書いた。
相撲で例えれば、横綱に求められている「品格」は、相撲の土俵は神聖な場所であり、横綱がマワシに付ける「横綱」は「注連縄(シメナワ)」を表し、神聖そのものである。
また、土俵で播く「シオ」は禊(ミソギ)」のために播くのであり、こう考えてくるとき今回の横綱に求められる「品格」は、われわれの常識の範囲をはるかに超えて崇高な次元の「格」を求められていることであった。
現在では、若者に相撲取りになりたい希望者はごく少なく、したがって外国にまでスカウトの手を伸ばさねばならず、そういうことから独りモンゴル出身の朝青龍だけの問題ではなく、相撲をあくまでも「日本の国の伝統ある国技」という捉え方をするならば、国家、相撲協会、親方、お相撲さん、マスコミそれにわれわれ一般観衆を含めて、この問題の解決に真剣に取り組まねばならない、と思う
では、最後に原点に立ち返って「横綱」とは?「横綱」昇進の推薦基準とはを紹介して本稿を閉じたい。
横綱(よこづな)とは、大相撲の力士の格付け(番付)における最高位の称号。語源的には、横綱だけが腰に締めることを許されている白麻製の綱の名称のことである。現行制度では横綱に降格はなく、現役引退によりその地位から降りる。従って、横綱としての品格、力量が抜群であることが要求される。
現在の大相撲においては、横綱は、全ての力士を代表する存在であると同時に、神の依り代であることの証とされている。それ故、横綱土俵入りは、病気・故障等の場合を除き、現役横綱の義務である。
横綱は、天下無双であるという意味を込めて「日の下開山」(ひのしたかいざん)と呼ばれることもある。
明日は、「朝青龍」の泥酔暴行事件に端を発した引退声明、続いてそれと今回の冬季五輪大会・日本選手団スノーボード・ハーフパイプ選手の「服装の乱れと言葉遣い」問題に触れ、それらから「品格」問題を考える手だてとしたい、と考えている。・・・以下あす以降に続く・・・!
しげやん^^こんばんは~^^
返信削除今日は春節祭ですね^^南京町は大賑わいです!
以前に、女性の品格の著者坂東真理子さんが来和されました。
atitiは行けなかったのですが、行きたかったです。
でもこの坂東さん以前取材で机の中や上などはグッチャグッチャでイメージ違ったなぁ~^^ふふ
atiti
こんばんは~。
返信削除ワタシのほうは最近相続に関わる問題もありで、ちょっと大変でした。そのなかで品格については考えさせられましたね。やはり、自立というのがまず大事ではないかと思いました。自分で考え、他人の意見に惑わされず、ぐらつかないこと。そして、リーダーとしてやっていけるように、仕切りながらも周りに気配りする術を身につけること。子どもに何よりも身につけさせたいのはこの2点だと思いました。そうしておかないと、自分の老後も安心して入られないです(苦笑)。
RE: atitiさん
返信削除しげやん、昔仕事で長崎に住んだことがあるので、「春節」
よく知ってます。ドラや爆竹を鳴らしたり、龍踊り等賑やか
なお祭りです。神戸南京町は賑わってることでしょう!
坂東真理子さんは、キャリアーウーマンの典型です。
内閣府男女共同参画局長を務めた後埼玉県知事に立候補しま
したが、落選後昭和女子大の学長になりました。
彼女は「女性」問題を生涯仕事にしてきた方です。
わたしは彼女の本は読んだことがないのでゆく知らないのです
RE: 玲小姐さん
返信削除「品格」次もまだ続きます。お相撲はこのぐらいにして次は
冬季五輪スノーボードのハーフパイプの選手の「だらしない
姿」をコメントします。
スノボをやってる連中はああいうスタイルが当たり前らしい
んですが、日本の国を代表しての選手団になかで、ああいう
恰好はしてほしくなかったです。
次回も是非どうぞ~!
品格はむずかしいですね。
返信削除育ってきた環境にもよるでしょうし。
「だらしない姿」はそんなに目くじら立てなくてもと思いますけど。
ガムを噛んでいるスポーツ選手もいるんですよね。
「たまゆら」の件、ありがとうございました。
どんな名前にしても、いいこと、悪いことは過去も未来も絡んでくる可能性はあるでしょうから。
「たまゆら」で行きたいと思います♪
RE: meguさん
返信削除メグさんは、新宿、表参道や六本木等、若者がたむろする場所
をよく通られますから、いまの若者の恰好に慣れられておるか
ら、あまり違和感なしで若者スタイルを受け取られると思いま
す。
私ぐらいの年齢になってくると、やはりダラシナク思いますが
服飾家のドン小西氏によれば、こんなもんだ、と云います。
チューインガム、米国大リーグや日本のプロ野球選手もガムを
噛んでる姿は、いつも見慣れてます。これには違和感はありま
せん。日本ガム協会によると、次の効用が云われています。
よく噛んで食べ物をすりつぶすと、消化がよくなります。
噛む時に出るだ液にも、消化を助ける働きがあります。
よく噛むと、顎の骨や筋肉が発達し、歯並びがきれいに
なります。歯ぐきもじょうぶになります。
●でんぷんを分解する
●細菌に抵抗する
●刺激物を包み込む
●だ液は美容と老化防止の特効薬!
●よく噛むと脳の血液が増え、脳細胞の発達によい影響をあた
えます。
●よく噛んでゆっくり食べると適量で満腹感が得られダイエッ
トに効果的です。
●よく噛むと脳を活性化させ、痴ほうを抑えると考えられて
います。 以上