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2010年2月27日土曜日

28日・「スポーツ後進国に成り下がった日本か?」-バンクーバー五輪総括ー

  2010年バンクーバー五輪大会は今日28日(日本時間3月1日)閉会式を迎える。17日間に及ぶ大会であった。日本勢はもうひとつ振るわなかったが、最終日女子パシュート競技(団体追い抜き戦)で100分の2秒差で惜しくも銀メダルに終わったものの、女子スピード競技で初めて銀メダルを獲得する快挙で有終の美を飾ってくれた。日本の冬季五輪の歴史に残ることであろう!初めて知ったのだが、この競技に出場した2人の選手をある地方のごく小さい会社がサポートしてくれていたことを、そして不況で苦しい中を社長が自分の収入をやり繰りして支え続けてきたことも、これこそ美談というべきことだろう!

トリノ五輪のフィギュア―荒川静香選手の光り輝く金メダル1つに比べれば、銀3、銅2つ計5個は、トリノよりマシだが、このうち銀1、銅1はスピードスケート男子500mの長島・加藤選手が獲得したものであり、この陰には日本電産SANKYOの永守会長初め会社挙げての支援体制に負うところが大きい。
 

 わが国の実業団スポーツは、世界同時不況の影響をうけ、廃部が相ついでいるし、将来的にも展望が開けない状況下にある。いまのわが国のスポーツ界は、マイナー競技であるが、人気急上昇中のカーリング競技に見られるように選手の国際経験に乏しく、そのため競り合いになった場合に経験の差が勝敗にでてくる。カーリング女子決勝戦を戦ったカナダとスエ―デンのスキッパーを務めた選手の年齢はともに43歳ということであり、ママさん選手としてスポーツ競技に打ち込める環境がスポーツ先進国の現実の姿なんだろう!これと比べたとき、日本の国のスポーツをする環境や選手層のいずれも後進国と言わざるを得ない。これが、今回の大会の総括である。

それでは一体誰が支えるのか?
 
 
 すぐお隣の韓国(14個=金6、銀6、銅2・世界第5位)にすら、大きく水をあけられている。国威発揚、民族高揚に極めて熱心な韓国国家と国民の民意は分からないでもないが、日本の人口は韓国の2.65倍、GDPは韓国の5.73倍という経済大国であるわが国であるが、スポーツの世界にあっては、清水宏保氏(元スピードスケート選手冬季五輪通算・金.銀.銅メダリスト)が指摘するように後進国といわれても仕方があるまい。
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※(韓国のGDP、世界12位 )                                 
韓国の経済規は世界12位。 韓国銀行(韓銀)が世界銀行の「世界開発指数2007」資料を基礎に整理した統計によると、2005年基準の韓国の名目国内総生産(GDP)は7913億ドルと、比較対象184カ国のうち12位となった。

GDP世界順位は1位・米国(12兆4165億ドル)、2位・日本(4兆5340億ドル)、3位・ドイツ(2兆7949億ドル)、4位・中国(2兆2343億ドル)、5位・英国(2兆1266億ドル)など。

 韓国のGDP規模を100とした場合、米国は1569、日本は573、中国は282、欧州連合(EU)は1171。

  一方、韓国の1人当たりの名目国民総所得(GNI)は1万5840ドルと、比較対象208カ国のうち49位となり、04年の50位から一つ順位が上がった。

1人当たりのGNI世界1位はルクセンブルク(6万5881ドル・推定値)、2位ノルウェー(6万890ドル)、3位スイス(5万5320ドル)で、 米国は7位(4万3560ドル)、日本は12位(3万8950ドル)だった。

その韓国が、冬季五輪の歴代メダル数で日本と中国を追い抜く!
 
 バンクーバー冬季五輪第9日の21日(日本時間)、ショートトラック男子1000m、女子1500mの決勝が行われた。韓国代表選手は、男子1000mで李政洙がオリンピック新記録で金、李昊錫が銀を獲得。女子1500mでは李ウンビョルが銀、朴勝羲が銅となり、合計4個のメダルを獲得した。
26日フィギュア―スケート競技でキム・ヨナが圧倒的な強さで金メダルを獲得した。
 
 これにより、28日現在で韓国は金6、銀6.銅2の合計メダル数が14となり、国別のメダル獲得数順位では総合5位となっている。また、歴代の冬季オリンピックで獲得したメダル数の合計が、アジアの参加国の中では、最初に40個を突破した。韓国の多くのメディアは「歴代最多メダルに挑戦状」「日本(歴代メダル獲得数35)と中国(歴代メダル獲得数38)を追い抜いた」と、この話題を大きく伝えた。
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 この数字は07年のものだが、1人当たりの国民所得で見ると、日本は韓国の2.46倍ということになる。 さすれば、日本の五輪大会のメダル数は金がなくメダル数は韓国の3分の1というのは、ちょっと寂しすぎはしませんか?

 スポーツの振興は文化水準に比例するといわれるが、五輪大会のメダル獲得は国民に元気と勇気を与え、国民に国家への信頼感、民族の団結心をもたらす。これを引き延ばせば医療費より病気の予防が大事だが、このスポーツ振興は健康志向にも結び付くと思う。医療費より病気予防費に使う方が大事だ。











(左)ドイツ国旗 (中)ロシア国旗 (右)バンクーバー五輪「金」メダル

 同じことが大国ロシアでもおこっている。冬季競技を得意とするロシアにあっても、成績が凋落の一途をたどっている。次の冬季五輪大会はロシアのソチで開催と、すでに決まっていて4年後の大会はロシアが主催することになる。この凋落に歯止めをかけようと、プーチン首相はスポーツ担当大臣の更迭に踏み切る姿勢を示している。

 27日の朝日新聞によると「冬季スポーツ大国のロシア」がバンクーバー冬季五輪で不振を極めている。大会15日目で金メダルは3個。かつて米国やドイツと首位争いを繰り広げた面影はなく、プーチン首相が異例の「原因分析」を指示したほか、担当大臣の進退問題にまで発展している。
 
「ロシアの五輪は終わった」。24日、男子アイスホッケーでカナダに3対7でまさかの惨敗。ロシアは衝撃に包まれた。今大会、思うようにメダルが取れないロシアにとって、残り少ない「メダル確実」の競技だっただけに、ブイコフ監督は「赤の広場でギロチンか絞首台にでもかけてください」とうなだれた。

 1964年のインスブルック大会以来金メダルを取り続けてきたお家芸のペアフィギュアスケートでも金を逃した。4年後の「ソチ冬季五輪のために選手を温存しているのでは」というやけっぱちな憶測が流れるほどだった。

 プーチン首相は25日、新しい柔道施設の開所式で「ロシア選手団にはもっと多くを期待していた。真剣な分析と結論が必要だ。ソチ五輪に向けてあらゆる環境を整えなければならない」と語った。
ソ連時代は夏季、冬季を問わず金メダル数で常に1位か2位を争っていたが、02年ごろから陰りが見え始めた

 ソ連に大量のメダルをもたらしていたのは、1930年代に創設された体育教育システムだった。6歳から専門のスポーツ教育が受けられる学校が全国に約4千あり、数百万人が学んでいた。その中から才能を見いだされた者は上級の専門学校へ進み、さらに鍛えられた。

 ソ連崩壊と共にこうした施設への予算は消滅。施設を維持できなくなった学校は廃止され、残った学校も多くは「おけいこごと」のスポーツ教室にレベルが落ちた。スケートリンクや運動場はショッピングセ秀な指導者も国外に流出。フィギュアスケートの浅田真央選手を指導するタチアナ・タラソワ氏もソ連崩壊後、米国に拠点を移した一人だ。

 五輪に臨む姿勢も変化した。ソ連時代は愛国教育が徹底し、「必ず金メダルを国に持ち帰る」という強い思いが選手にあった。好成績を残せば、住宅が与えられ、一般国民には手の届かない海外旅行もできる特権も手に入った。だが、「今の選手は食事や服装の文句ばかり」と元フィギュア金メダリストのイリーナ・ロドニナ氏は嘆く。

 スポーツ観光青年省のムトコ大臣は「選手の専門養成所の再建が必要だ」と述べたが、グリズロフ下院議長は「メダル総数が4位以下だった場合は、責任を取ってもらう」とムトコ氏の更迭を求める考えを明らかにした。

 このようにメダル獲得数の凋落ぶりを嘆くロシアであるがロシアの人口は1億4100万人、日本の人口とロシアのそれを比較するとき日本はロシアの0.9倍、ドイツは人口8200万人の国であるから日本が1.55倍と人口では大きくドイツを上回っている。今回のドイツのメダルは金10、銀11、銅7個計28個であるから、わが国やロシアとは比べ物にならない。

















(右)プーチン首相 (左)冬季五輪ロシア成績推移 (中央)説明は下の通り。
バンクーバー冬季五輪で24日アイスホッケー男子カナダ戦に敗れた瞬間を見つめるロシアの控え選手ら(上)
フィギュア男子で銀メダルに終わったプルシェンコ(ロシア)。右は金メダルのライサチェク(米国(下)
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 これに対して、我が国の今回バンクーバー大会に臨む姿勢はというと、〇〇新聞には次のようにあった。

清水宏保氏が告発したスポーツ後進国日本の実情
 
 なぜ、日本選手はメダルを取れないのか――。国民の不満が募る中、23日の朝日新聞(夕刊)に掲載された、あるコラムが注目されている。

 タイトルは「スポーツ後進国 日本」。筆者は、スピードスケートの清水宏保氏である。驚いたのは、その内容だ。国のスポーツ行政やJOCの体質を批判する厳しいものだった。

【日本には国立スポーツ科学センターがある。韓国にも同じような施設がある。韓国ではそこに選手が集められ、招集された時点で、日当が出る。日本では利用するのに料金が発生する】

【バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう】

 清水宏保氏といえば、前回のトリノまで4大会連続で冬季五輪に出場。金、銀、銅を獲得した日本を代表するメダリストだ。JOCにも世話になり、しがらみもあるだろう。“内部告発”に至ったのは、国やJOCのあり方が、よほど腹に据えかねていたに違いない。

 事実、日本のスポーツ行政は腐っている
 バンクーバー五輪の日本選手団205人のうち、純粋な選手は94人だけ。残りはコーチや医師、JOCの役員やスタッフだ。役員の中には、目立った仕事は“腰パン”国母の説教役だけという橋本聖子団長をはじめ、物見遊山気分で訪れている“役立たず”も多い。

●選手強化費をかすめ取る怪しい団体
 冬季、夏季を問わず、選手の強化対策もお寒い限りだ。北京五輪までの1年間に日本が国庫負担で賄った選手強化費は、27億円に過ぎない。274億円のドイツの10分の1。米国165億円、英国120億円、中国120億円、オーストラリア110億円、韓国106億円などと比べても、極めて低い。

「強化費の分配方法も、デタラメです。国からJOCに渡り、JOCの差配で、個人やチームにではなく、所属する競技団体に支給される。その差配には、各競技団体のトップにおさまる国会議員の政治力が、モノをいうのです」(スポーツジャーナリスト・谷口源太郎氏)

 各競技団体が強化費を何にいくら使っているのかも不透明だ。トリノ五輪後には、日本スケート連盟の元会長が裏金をつくり、私的流用していた事件が発覚した。わずかな予算に得体の知れない連中が群がり、中間搾取して選手の手元に渡る頃には“すずめの涙”。長期化する不況のあおりでスポンサー企業も激減だ。そのため、オフにはバイトに励み、自己負担で国際大会に出場している五輪選手も少なくない。

 韓国では国のほか、各財閥が後ろ盾となって、選手個人を金銭面でサポートしている。金メダルを取れば賞金のほか、終身で毎月100万ウォン(約8万円)を支給し、男子メダリストは兵役免除など“ニンジン”も充実している。日本のデタラメ政策とは雲泥の差。メダル獲得数で3倍以上の差がつくのも当然だ。

 石原慎太郎都知事は先週、日本勢の不振について「国家という重いものを背負っていないから、結局、高く跳べない。速く走れない」と語っていたが、大失敗に終わった東京五輪招致費用の税金100億円が霧になって消え、このお金が選手個人に渡っていれば、もっと違った成績となっていたはずだ。

カネは出さずに口を出す愚かな政治
「結局、スポーツ行政には各国の文化水準の差が出るのです。スポーツが文化として溶け込んでいる欧米では、選手強化費用に巨額の税金をつぎ込んでも、日本のように国民から文句は出ません。国民の間でスポーツ文化に対する肥沃(ひよく)な土壌が醸成されており、トップ選手を育てるピラミッド型のシステムが完成しています。日本は痩(や)せた土壌から、たまたま才能の芽が出てくるのを待っているだけ。芽が開花しても、次の芽を育てようともしない。理念や戦略が欠如しているのです」(前出の谷口源太郎氏)
 
前出の清水選手は【五輪の時だけ盛り上がって、終わったら全く関心がないというのではあまりに悲しい】とコラムを締めくくっていた

 こうした問題に目を背け、五輪を商売道具としか考えていない大マスコミ、スポーツジャーナリズムの責任も重い。

 それに踊らされる国民も甘すぎる。ましてや石原のような“カネを出さずに口だけ出す”という輩の云いたい放題の存在を許しているようでは、メダルの数が増えるはずがない。









(上)大韓民国国旗
(右)「韓国の女王」一躍ときの人・キム・ヨナ

27日・「感動をありがとう!・10」ー想像の次元をはるかに超えた女子フィギュアーの戦いー

(バンクーバー冬季五輪大会・「感動をありがとう!」シリーズ10が今日で終わります。
 2.3日小休止をいただいて3月初めから、新しい企画で掲載いたします。しばらくお待ちください!


 
 きのう26日の女子フィギュア―スケート競技で、わたしのバンクーバー冬季五輪大会は終わった。
手に汗握る女子フィギュア―の熾烈な戦いにTVの前で釘付けになったわたしであるが、各選手の真剣にして果敢な演技を観ていて「感動をあるがとう!」を言いたい気分であった。
同じフィギュア―競技であっても世界選手権大会と4年に一度開かれる冬季五輪大会とでは、重みが違うことを、つくづく感じた。

 それにしても、SP競技で上位を占めた各選手のフリーの演技はなんと素晴らしかったことだろうか!
競技の結果、数字に表わされる採点結果を見ても、いかに各選手の競い合いが凄まじかったことか!

競技が始まるまえに、各選手の過去の最高成績を調べておいた。というのは、さきに24日に演じたSP競技で獲得した各選手の成績を表す数字が,あまりにも高い点数を挙げていたからである。

フリー競技を観ていて気付いたのは、成績が低かった選手にしても大きな失敗をすることが少なく(ジャンプに失敗して転倒する場面が見られなかった)、演技が進行したことにもよる。

演技が終了して表彰式に臨む各選手の表情やTV局にインタビユーを観ていて、金メダルを獲得した韓国・キム・ヨナ選手の満面喜びに満ち溢れた表情に対し、惜しくも銀メダルに終わった浅田真央選手の悔し涙を流す顔つきが、好対照に映った。





 







 しかし、浅田真央選手の悔し涙は金メダルのキム・ヨナ選手に対する勝負に負けた悔し涙ではなく、高い得点を挙げたものの、後半のジャンプでミスを犯した自分に対する反省の悔し涙であったと受け取った。   
 スポーツマン(ウーマン)には戦った相手の勝利には称賛こそすれ、妬む気持ちは更にはなく、自分がパーフェクトに演じ切れなかった自分に対する悔し涙であったと受け取りたい。

 わたしが浅田真央が「流した涙」を上に書いたが、ある新聞のスポーツ報道はこれを、以下の伝え方をしていた。そう、わたしが感じたのもこの報道のとおりなので、下に引用させていただいた。

“快挙にも、悲しかった銀”=勝つために跳んだ浅田〔五輪・フィギュア〕

 ショートプログラムで1度決めていたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をさらに2度成功させたのに、銀メダルだった。浅田真央(中京大)は「やってきて良かったと思う」と言いながら泣いていた。女子で世界初の快挙。「誇りに思いたい」と言った顔は、むしろ悲しそうだった。

 譲れない大技だからこそ偉業に挑んだ。1本目はきれいに着氷し、降りた瞬間に少しぐらついた2本目も、耐えて2回転トーループへ。3発3中。それでも金メダルの金妍児(韓国)に遠く及ばなかった。「(トリプル)アクセルを三つ、しっかり認定されたのは充実していたかな」。思い知らされた現実を正面から直視するのは、まだつらかった。

 演技後半に珍しいミスをした。単発の3回転トーループを跳ぼうとしたら振り上げる足のかかとの刃が氷に引っ掛かり、思い切り跳べずに1回転になった。足にきていた。トリプルアクセルへの体力的、精神的な負担は否めなかった。

 今季序盤は極度の不振に陥り、懸命に復活を目指してきた。大技を三つ決めて取った銀メダルには価値があるのではないか−。心情を察したそんな問いかけにも、すぐに言葉は出てこない。ようやく涙声をのみ込むように「でも悔しいです。はい」と答えた。純粋に、勝ちたかった。

 五輪で宿敵に敗れた借りは、他の舞台では返せない。「この試合はもう終わってしまっている。このオリンピックという場所なので」。うまく気持ちを表せなかったが、かけがえのない地で勝てなかった悲しさは、伝わった。一つの大技より完成度の勝負だった。負担の大きいトリプルアクセルに精力を注いだ浅田が勝てる戦いではなかったのかもしれない。でも「すごく重たい」と感じた銀メダル。それを手にした戦いには、アスリートとして挑もうとした跡が、はっきりと刻まれた。

この歴史的瞬間を報じていたNHK刈屋アナはただぼう然…「コメント浮かばず」

 これまで数々の名フレーズを残してきたが「浅田選手の演技が終わった瞬間、コメントが浮かびませんでした。演技自体は絶賛したかったのですが、浅田選手の気持ちを思うと何と表現したらいいか分かりませんでした」と説明。
「点数では負けましたが、人の心を揺さぶることが本質でもあるフィギュアとしては浅田選手の演技は最高でした」と賛辞を送った。 NHKは27日にNHKスペシャル「浅田真央 キム・ヨナ “史上最高”の闘い」(後10・00)を放送することを決めた。「感動をもう一度~」今晩のことですよ!







 



 













 それに銅メダルに輝いたカナダ・ロシェット選手、直前に応援に駆けつけてくれた両親のうち母親が急逝する悲しみを乗り越えた母親と一緒に勝ち取ったメダルだったと、国を背負って立つ自負と健気な精神力に感服の他はない。

 どうして15.6歳の少女や19歳のチャンピオンと同年の準チャンピオン、20歳そこそこの選手たちのどこにこんな大きな大会の観衆や雰囲気に飲み込まれることもなく演じ切れる精神力はどのようにして涵養されるのか、はなはだ興味が尽きないところである。

 これも同じレベルのライバルがおってこそ、お互い競い合い切磋琢磨して自己の記録を更新してゆくことに繋がっているのだろう。いずれにせよ、みんなまだ若い。選手生命もまだまだ長い。お互い競い合い、切磋琢磨を重ね更なる頂点を目指して努力して欲しいものだ。そのひたむきな努力が、われわれに感動を与え、勇気をもたらしてくれる源になるだろう。

















順位   氏名     国名  今大会成績    過去最高得点数と大会名
Ⅰ.  キム・ヨナ   韓国    228.56     210.03(08・フランス杯)
2.  浅田 真央   日本    205.50 201.87(09.国別対抗)
3.  J・ロジェット  カナダ    202.64 191.29(09・世界選手権)
4.  長洲 未来   米国    190.15     188.78(10.全米選手権)
5.  安藤 美姫   日本    188.86     195.09(07.世界選手権)
8.  鈴木 明子   日本    181.44     176.66(09.中国杯)

5位に終わった安藤美姫選手、わたしには立派に演じ切ったと思われた。思ったほど得点が伸びずSPに続いて残念、4位は確保できたと思ったが・・・。

4位に入った米国代表・長洲未来選手、ロス在住で両親とも日本人だと聞く、若干16歳にしての快挙、今後の成長を見守りたい。8位入賞の鈴木明子選手初出場の高いハードルを乗り越えて無欲が掴んだ入賞か、おめでとう!
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総括として

 日本勢で注目されるのは、何といっても女子フィギュアスケートだろう。浅田真央と韓国の金妍児(キム・ヨナ)による世界女王対決は見ものだった。

 フリースタイルスキーでは、07〜08年シーズンのW杯女子モーグル種目別優勝を果たし、09年世界選手権で2冠を達成した上村愛子が、出場4大会目の五輪で悲願の金メダルを狙ったが4位の終わり、スピードスケートは男子500mで銀・銅の2つメダルを獲ったが、それ以外は尻すぼみに終わってしまった。

 昔日本の国のお家芸といわれたジャンプ競技もあと一歩メダルに届かず仕舞におわった。期待されたスノーボードは入賞はあったものの、メダルには達しなかった。
 
 前回の06年トリノ大会では、日本のメダルは女子フィギュアの荒川静香が獲得した金メダル1個のみ。76年インスブルック大会以来の「メダルゼロ」となるピンチだったのに比べ、今回は銀2、銅2個と計4個のメダル獲得となった。わたしは5.6個のメダル獲得と予想したが、ここまでは達しなかった。

 さて、今回の冬季五輪開催国カナダであるが、 カナダはアイスホッケーやカーリング、フィギュアスケートなど冬季競技が盛んな国だが、88年カルガリー五輪では金メダルがゼロだった。  ちなみに、夏季大会で一度開催した76年モントリオール五輪も金メダルがゼロ。夏冬を合わせて初の地元開催五輪での金メダル獲得に向け、「Own the Podium(表彰台を手中に)」と名付けた強化策を03年夏から進めている。この成果が実ったのかどうかは知らないが、今回は26日現在金8・銀6・銅3個計17個のメダルを獲得しメダル獲得ランキング第3位に位置する。

以下メダル獲得ランキングBEST10を掲げるが、このメダル数を国の人口割りで比較するとき、わが国のメダル獲得数は、まことに寂しい思いがする。お隣の韓国を例に挙げれば、メダル獲得ランキング5位、金6、銀4、銅1個計11個、人口は約4800万人、日本の0.38である。
スピードスケート、ショート・トラック競技を得意にするが、国力・国威発揚に国を挙げて熱心に取り組んでいることも理由に挙げられようが、同じく開催国カナダも人口が約3300万人と、さらに少なくわが国の0.26、カナダは「Own The Podium(表彰台をわが手中に!)」を謳い文句に挙げ、熱心な取り組みの成果が上がったといってもいいだろう!

 わが国のスポーツは会社の実業団活動に負うところが大きかったが、世界的同時不況の影響で実業団を廃部する会社が相次ぎ、まことに寂しい限り。これらのなかで、「日本電産SANKYO」は、永守会長さんがスポーツに深い理解があり、会社を挙げてスポーツの振興に取り組まれ、所属する選手もこれらの応援を背景に頑張り、成績を残してくれた。

 スポーツの世界でも、五輪大会と名がつく競技には、世界選手権大会とは違い国名を背負って「日の丸」を掲げて戦うことから、国家として優秀なスポーツ選手の育成強化があってもいいのでは、と考える次第である。こういう時節だけに国民を元気付け勇気付ける政策があってもいいのではないかと思う一人である。
みなさん、如何なものでしょうか?
 ※OwnはOwner(名詞・オーナー・所有者、持主)のように自分の、自己の、という意味。
  Podiumは指揮台、表彰台の意味である。「Own The Podium」=「表彰台を自らの手に!」となる。

メダル獲得ランキング
(日本時間)02月27日(土)

順位 国名 金  銀   銅     人口
1  米国       8  12   12   3億11百万人
2  ドイツ      8  11    7    82百万人
3  ノルウェー    8   6    6     5百万人
4  カナダ      8   6    3     33百万人
5  韓国 6 4   1     48百万人
19 日本 0 2    2 1億27百万人
                          (以上)


2010年2月25日木曜日

26日・「バンクーバー五輪・女子フィギュアー競技」の舞台裏のかけ引き!

フィギュアースケートの世界は競争が凄まじい。
選手同士の戦いというよりも、コーチとコーチの間の戦いの方が凄まじい。

 フィギュアースケートの世界にあっては、選手はコーチの考え方で動かされ、音楽、衣装、演出等全てはコーチの手に掛る。まさに、選手は「踊り子」であり、コーチは参謀、演出家、監督で、文楽でいう処の「人形」と「人形遣い」の関係にある。

いわば、「黒子」であり「黒幕」でもある訳だ。コーチの間の戦いはすでに始まっている。きょうは舞台裏からフィギュアー競技を眺めてみよう!

 バンクーバー五輪も終盤を迎え、きょうは待望の女子フィギュア―・スケート・フリー競技が始まる。

 一昨日行われたSP競技の上位選手の成績からみて、きょうは稀に見る熾烈な競い合いが繰り広げられるに違いない。
 
 だが、これは出場する選手のみならず、選手をサポートするコーチ陣が舞台裏で作戦を練り、選手をどう演出させるか、必死の作戦を展開しているようだ。そうすると選手はコーチの手のひらの上で踊る人形で、実際はコーチ間の争いが、こうさせているのだろう。

 このように大会の舞台裏から実際行われている競技を眺めたら、かわった面から大会を見ることができ、普段見えないものが見えてくる楽しみもありそうだ。

 事実、今大会の男子フィギュア―競技、きょうの女子フィギュア―競技のコーチの顔ぶれを見たとき、親子で対決、師弟で対決が現実行われている。 

 きょうの女子フィギュア―でも、浅田真央、安藤美姫両選手のコーチは元ロシアの師弟関係、すでにあった男子フィギュア―の日本代表小塚崇彦選手と米国代表ジェレミー・アボット選手のコーチは、われわれもよく知っている一世を風靡したフィギュアーの有名人、佐藤信夫、有香親子の親子対決であったのだ。

 だが、対抗する選手同士に就いた親子のコーチは至って仲がよい、というよりもお互いアドバイスしあう仲だと聞いている。相手の手の内を知って対抗する選手に作戦を授け、アドバイスするコーチの仕事は、まさに参謀同士の戦いに他ならない。

 きょうは、正面から競い合う選手同士を捉えるのではなく、裏側に回ってコーチによる舞台裏の虚々実々の駆け引きをお目にかけ、そのフイルターを通して現に行われる選手同士が繰り広げる戦いをご覧になるのも、一興かと思い、試合が始まる前にそれらのことをお届けさせていただこう。








                              


スケート練習中にすれ違う浅田真央(右)とキム・ヨナ選手(左)☝



写真上=浅田真央(右)の練習を見守るタチアナ・タラソワ・コーチ
写真下=安藤美姫(左)を指導するモロゾフコーチ
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 まず、浅田真央選手のコーチと安藤美姫選手のコーチをつとめる因縁のタラソワとモロゾフ=かつての師弟が対決!

 23日(日本時間24日)から始まったバンクーバー五輪のフィギュアスケート女子で、かつての師弟が日本選手の指導者として対決する。 4年前、トリノ五輪を目前に控えた時期に荒川静香さんはコーチを変えた。タチアナ・タラソワから、ニコライ・モロゾフへ。結果、荒川静香・モロゾフコンビが金メダルコーチになった。かつての師弟。2人の因縁はそこから始まり、今も続いている。

 バンクーバー五輪でメダルを狙う元世界女王の日本代表2人をそれぞれ指導する。タラソワは浅田真央(中京大)を昨季から、モロゾフは安藤美姫(トヨタ自動車)をトリノ直後から。五輪直前の1月、モロゾフが秘話を明かした。

 2006年に話はさかのぼる。「美姫と真央の2人にプログラム作成の話があったが、美姫を選んだ。問題を抱えている選手の方が何でもたやすくやすやすとやってしまう選手より面白いからだ」。当時の安藤はトリノ15位と惨敗した直後で、世界のトップに駆け上がった浅田は、年齢制限で五輪に出られない不条理が日本中の関心を集めていた。

 モロゾフは安藤を1年で世界女王にし、タラソワは世界女王になった後に浅田を引き受けた。今季の戦略も対照的だ。表現力を重んじ、ジャンプは安全策を貫いて安藤を着実に五輪へと導いたモロゾフに対し、タラソワは浅田に「乗り越えなさい」と難しいプログラムを与え、挑ませた。

 タラソワから学んだモロゾフは「偉大なコーチだった。すべてを惜しみなく与えてくれた」と感謝する。荒川は目前で去っていった。浅田に懸けるタラソワを、安藤を選んだモロゾフが脅かす。

 フィギュアスケート女子は前半のショートプログラム(SP)を終えて、日本の2人の世界女王経験者がメダル獲得を狙える位置につけた。
 SP2位の浅田真央(19)=中京大=を指導するタチアナ・タラソワ氏(63)と、同4位の安藤美姫(22)=トヨタ自動車=を教えるニコライ・モロゾフ氏(34)。日本の有望選手を指導し、今はライバルとして対決する。
 
「真央は神様がくれた宝物」と言ってはばからないタラソワ氏。2002年ソルトレーク五輪男子ではアレクセイ・ヤグディン(ロシア)を優勝に導くなど「金メダルメーカー」としての名をほしいままにしてきた。ただ一つ彼女が取っていないタイトル。それが五輪の女子シングルだ。その望みを浅田に託す。SPでは、好演の浅田を満面の笑みで抱きしめた。

 6点満点の旧採点時代に名選手を育てたタラソワ氏は、芸術性を重んじ、04~05年シーズンから本格導入された新採点方式への対応に出遅れた面があった。だが、「私もかなり研究した」と話し、近年は「タラソワ・マジック」が復活した。昨季の世界選手権男子で優勝したエバン・ライサチェク(米)のプログラムはタラソワ氏の振り付け。ライサチェクは今五輪の男子金メダリストとなった。

 モロゾフ氏は1998年長野五輪にベラルーシ代表で出場した元アイスダンス選手。引退後、タラソワ氏のもとでアシスタントコーチ、振付師として活動してきた。ヤグディンのソルトレークでの名演「仮面の男」はモロゾフ氏の振り付けだった。だがその後、コーチとして独立。06年トリノ五輪女子で荒川静香を金メダルに導き、高橋大輔(関大大学院)を07年世界選手権で銀メダルへ導くなど、日本選手を成長させている。いまは高橋選手が大ケガで練習できないときに、織田信成(関西大学)のコーチを引き受けた。同じ大学のライバル同士である

 モロゾフ氏は「彼女(タラソワ氏)からコーチとしてのすべてを教えてもらった。現在、彼女はテレビの仕事で忙しいようだが……」と中傷するかのような発言もある。SPで教え子の安藤は、浅田に後れをとり、「事態は変わりうる。フリーで何が起きるかは誰もわからない」と不敵に笑った。

 バンクーバーの次、14年はロシアでのソチ五輪。ロシア連盟の顧問も務めるタラソワ氏はほとんどの種目に目を光らせ、トリノ五輪では女子以外の3種目を制したフィギュア大国・ロシアの復活に尽力する。その一方で現在米国に拠点を置くモロゾフ氏は、荒川に続く安藤の活躍によって、母国ロシアに錦を飾りたいという野望を持っているだろう。














(キム・ヨナ)練習の拠点をカナダ・トロントに移し、コーチにカナダ出身のブライアン・オーサー氏を起用、選曲も浅田真央がロシアのラフマニノフの「鐘」に対し、米国・ガーシュイン「ピアノ協奏曲」を選ぶなど、観客受け狙った構成で臨んでいる。

(キム・ヨナのコーチ)
ブライアン・オーサー(Brian Orser 、1961年12月18日 - )は、カナダ出身の男性フィギュアスケート選手で、現在はコーチ。1984年サラエボオリンピック、1988年カルガリーオリンピック男子シングル銀メダリスト。











ニコライ・モロゾフ(ロシア語:Николай Морозов, ラテン文字:Nikolai Morozov、1975年12月17日 - )は、ロシア生まれ、アメリカ在住のフィギュアスケートコーチ、振付師。1990年代にはアイスダンスの選手として活躍し、ベラルーシ代表として長野オリンピックに出場した。フィギュアスケート振付師のシェイリーン・ボーンは元妻(2005年に結婚、2007年に離婚)。
経歴
16歳までシングルの選手だったが、同じタチアナ・タラソワチームのイリヤ・クーリックの前に限界を感じアイスダンスに転向。1994年世界選手権にアゼルバイジャン代表として出場。1998年にはベラルーシ代表としてタチアナ・ナフカとともに長野オリンピックに出場、16位となった。この年を最後に競技生活から退く。

引退後はタチアナ・タラソワのアシスタントとなり、間もなく振付師としての才能を示し始めた。1999-2000シーズンのバーバラ・フーザル=ポリ & マウリツィオ・マルガリオ組『ロード・オブ・ザ・ダンス』、そして2000-2001シーズン、アレクセイ・ヤグディン『グラディエーター』で脚光を浴び、翌2001-2002シーズンには『Winter』、『仮面の男』でヤグディンを世界トップに返り咲かせた。

 2003年にタラソワと袂を分かち独立。その後、荒川静香をトリノオリンピック金メダリストに、安藤美姫を不調から立ち直らせて2007年世界選手権優勝に、高橋大輔を2007年世界選手権2位に導く、その後織田信成選手(関大)のコーチに、2010年バンクーバー五輪日本代表選手8人中4人が、彼がコーチする選手であるといった等の実績を残している。










(小塚崇彦選手と佐藤信夫コーチ


男子フィギュアで日本人コーチが親子対決 バンクーバー冬季五輪

 2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケートの男子シングルで金メダルの栄光を懸け、1994年の世界選手権女王、佐藤有香(Yuka Sato)さんが父・佐藤信夫(Nobuo Sato)さんと対決する。

 両者はともにリンクの中にはいないが、有香さんは米国代表のジェレミー・アボット(Jeremy Abbott)を、信夫さんは日本代表の小塚崇彦(Takahiko Kozuka)をリンクの外から緊張した面持ちで見守る。

 1月に行われた全米選手権(AT&T U.S. Figure Skating Championships 2010)で2連覇を果たしたアボットを指導する有香さんは、「いつも父を尊敬しています。コーチとして父と同じ舞台に立つことが夢でした。一生の思い出になるでしょう」と、話している。 術策に富む信夫さんは、娘との個人的な争いという興味をそそるような話はしたくないとしている。

 信夫さんは「2人の対決だとは思わない。健康を維持して最高の状態で臨めるよう、自分のスケーターを一生懸命に支えるようにと彼女にはアドバイスした」と話している。

 バンクーバーではトリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko)が主役になると予想されているが、父親もフィギュアスケートで五輪に出場した経験がある小塚には、メダル獲得を確信している理由がある。小塚は2009年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2009)で6位に入賞している。



(米国・ジェレミー・アボット選手と佐藤有香コーチ)

2010年2月24日水曜日

25日・「感動をありがとう!・9」-高橋選手銅メダルの陰に「たま駅長」のご加護あり!-


        高橋選手の守り神「たま駅長お守り」



(バンクーバー五輪大会・余話)
ー高橋選手、フィギュアー銅メダル獲得の陰に「たま駅長」のご加護ありー



 バンクーバー冬季五輪大会も終盤が近づき、きのうは女子フィギュアーSPの演技が繰り広げられました。

 SPの順位は、首位は金妍児(キム・ヨ・ナ)(19)=韓国=で、SP世界歴代最高となる78.50点をマークした。浅田真央(19)が2位、安藤美姫(22)が4位につけた。鈴木はミスがあり11位と出遅れた。

浅田は3回転半ジャンプのトリプルアクセルを決めて今季自己最高の73.78点を記録。五輪での女子選手のトリプルアクセル成功は、1992年アルベールビル大会銀メダルの伊藤みどり以来。安藤は最初の連続ジャンプで着氷が乱れ、64.76点だった。鈴木明子(24)は61.02点で11位。両親が日本人で米国育ちの長洲未来(16)=米国=は63.76点で6位。

本番直前に母親が急死した地元カナダ代表のジョアニー・ロシェットは71.36で3位、ロシェットは地元の大声援も背に、大人のタンゴを演じきり、SPの自己最高を更新する高得点を出した。
フリーは25日(日本時間26日)に行われる。

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 ところで、男子フィギュアーで冬季五輪で日本初となる銅メダルを獲得した高橋選手活躍の陰には「たま駅長」の"あげ猫”"福招きネコ"のご加護があったことが明らかにされた。

 ことの発端は高橋選手は岡山県倉敷市出身、「たま駅長」がおる和歌山電鉄は岡山電鉄の系列会社として設立、同社の社長を務める小嶋社長さんは岡山電鉄の社長さんで、岡山県のスケート協会会長さんでもある訳で、高橋選手の五輪大会での活躍を祈って「たま駅長」のお守りを同選手に贈られたそうだ!

「たま駅長」は、ご存じ和歌山電鉄起死回生のエースであり、和歌山県の知名度および観光活性化に大きく貢献した功績を称えて和歌山県知事から和歌山県のナイト(爵位)の称号を授与されたことでも知られており、フランス人監督による映画化により全世界にもその名を知られる超有名猫「福招き猫」で「たま駅長」の福招き「人形モデル」まで売りだされている。

 どうか「たま」さま!女子フィギュアー3選手にもご加護を賜り、たまの毛並みの3色(白・黒・茶)の如く、「金・銀・銅」の3つのメダルを日本人選手にお与え下さるよう、お願いしますだ~!

「たま駅長」:そうだニヤァ~!わたしも応援すべえか~!ご加護がありますよう祈るべぇ!頑張ってえニャァ~!

”たま駅長が支えた高橋大輔の銅メダル!!!”

 バンクーバー冬季五輪、フィギュアスケートで男子史上初となる銅メダルを獲得した高橋大輔(関大大学院)にスーパー駅長猫のご加護があった!? どんなスポーツ選手にもゲン担ぎは欠かせないが、高橋にはなんともかわいい三毛猫の“生き神”がいたという。

◎効果抜群の特製お守りで厄払い

 高橋を陰から見守っていたといわれる猫とは、和歌山電鉄貴志駅で猫の駅長で知られるたま(メス=10歳)だ。たまは4年前に同駅に住み着いていたところを同電鉄を経営する両備ホールディングスの小嶋光信社長(64)に見初められ、駅長に就任した“上り猫”、“福招きネコだ。

 当初は愛くるしい姿の招き猫だったが、「ハート形に揃う前足が見られると恋が成就する」
「不妊症で悩んでいた女性がたまをなでたら妊娠した」「子供の不登校がなくなった」と神格化され始め、お守りの販売や海外の映画にも出演。

 現在は同駅がパワースポット化している。高橋は岡山県倉敷市出身で、小嶋社長が岡山県スケート協会の会長を務めていた関係からたまの話は伝えられ、お守りも渡されていた。

 同社長は五輪での活躍を祈願し、先月25日に高橋の母・清登さんに非売品の特製お守り(最上の写真)を託していたという。
「2年前にたまが、和歌山県勲功爵を頂いた時の正装写真のお守りで、国政選挙で落選しそうだった候補者に渡したら見事に当選したとかで、とにかく縁起がいい。スポーツ選手に渡したのは初めてのようです」と両備ホールディングス関係者は打ち明けた。

 橋本聖子団長は「五輪は実力だけではメダルは取れない、魔物がすむという大変なイベント。実力プラス運を引き込めるか」とメダル獲得の難しさを語っていた。 そんな中、果敢に4回転ジャンプに挑戦し、失敗しながらも見事に立て直した。たまが魔物を追い払い、運を呼び込んでくれたのかもしれない。

 小嶋社長は「高橋選手はガラスの心臓といわれていたが、ケガのアクシデントを乗り越えたことで備前焼(岡山名産品)の心臓(堅牢)になった。
 将来は指導者になって、岡山の地をスケートのメッカにしてもらいたい」とたまに続く、ヒーロー誕生を喜んだ。

 和歌山電鉄HP.アドレス・ http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/



   










 

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◇浅田真央ちゃんモデルの「ひな人形」を公開!

「親のねがい雛」としてフィギュアスケートの浅田真央選手の雛人形を製作。2月23日~3月3日「桃の節句」まで展示予定、東京都台東区の人形の「久月」。

 バンクーバー冬季五輪にちなみ、東京・浅草橋の人形メーカー「久月」は23日、フィギュアスケートの浅田真央をモデルに作製した立ち姿のひな人形(高さ約50センチ)を公開した。
 
 同社は昨年11月から今年1月の間、羽子板やひな人形の購入者を対象に「娘や孫が将来どんな著名人のような女性になってほしいか」を調査。515人が回答し、浅田さんは7位にランクインした。
 1位は女優松嶋菜々子だったが、応援する意味を込め浅田の人形を作ったという。少しほほ笑んだような表情は真央そっくり。髪は演技の時と同じポニーテールだが、十二単(ひとえ)をまとっている。3月3日まで、店内1階に展示される。お雛さま同様「雛段」に上ることが確実視されている。