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2012年2月28日火曜日

(雑学) 「閏年」・どうして4年に1回、2月にあるの?

■閏年(うるうどし) 2月はどうして28日か29日までしかないの???

・夏のオリンピックがある年は閏年(オリンピックイヤー)、そう思っている方は多いのでは?
しかしグレゴリウス暦の閏年の決め方は
1.西暦年が4で割り切れる年は閏年とする。
2.西暦年が4で割り切れる年でも、100で割り切れる年は閏年としない。
3.西暦年が4で割り切れ、100でも割り切れる年でも400で割り切れる年は閏年とする。


となっています。なんかややこしい計算ですが、これは地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数が実は365日ではなく365.2422日だからなのです。
 1年で0.2422日の誤差なので、4年で0.9688日の誤差がでます。この誤差を補正するため、4年に1回だけ1年を閏年の366日とします。

それでも-0.0312日(年平均-0.0078日)の誤差がでます。-0.0078日の誤差は400年で-3.12日の誤差になるため、400年の間に3回だけ閏年でない平年を作ることにします。


これが閏年の計算根拠です。それでも-0.12日(年平均-0.0003日)の誤差がでてしまいます。この誤差が西暦4882年(1582年施行+3300年後)には1日の誤差になりますが、この1日の誤差については、49世紀までに人類がなんとかするのでしょう。


・ところで、どうして2月に閏年の1日を加えるのでしょう。また、なぜ2月は28日(閏年は29日)までしかないのでしょう?

 これは歴史をローマ時代までさかのぼることになります。当時の暦は3月から始まり2月で終わるという風になっていました。
英語やフランス語を学んだ方のなかには、1~8月までの呼び方と9~12月の呼称に違和感を覚えた方が大勢おられるのでは? と思います。かくなるわたしもその一人なのです。
これには、以下に説明する訳があるのです。ときの権力者の力は絶対の証しが残っているのです。

 この名残で9月は英語でSeptember10月はOctorberと言いますね。septは7、octoは8を意味します。音楽のオクターブ(8度)と同じ語源です。9月は7番目の月、10月は8番目の月となるのです。現在の形の暦を定めたのはローマ帝国のジュリアス・シーザーで彼は奇数月を31日偶数月を30日と定めました。しかし、ここで2月を30日にすると1年が366日となるため、閏年は2月を30日とするが平年は29日とすることにしました。つまり、1年の最後の月で調整したのです。


参考までに英語やフランス語で月を表す意味をもう少し追求しておきます


 ガイウス・ユリウス・カエサル(ユリウス・シーザー)はローマ内戦で逃れたグナエウス・ポンペイウスを追ってエジプトに遠征し、クレオパトラ7世と協調して勝利を収めた。この際、彼はソシゲネスから暦を学びローマに持ち帰った。これを基礎に紀元前47年に制定された、一年を太陽暦365日(閏366日)とし、新年を冬至に近いJanuarius の初日からとした暦がユリウス暦である。1か月は30日または31日が交互になるよう定め、超過分はヌマ暦で最終月だったFebruarius(2月)を29日(閏年は30日)と少なくして調整した。この際、元老院はシーザーを称え「第5の月」(Quintilis) の呼称を「ユリウス」 (Julius)へ改訂する決議をした。


その後、ローマ帝国初代皇帝となったアウグストゥスは支配下の元老院を操作して、誕生月であった「第6の月」 (Sextilis) を自らの名 (Augustus) に改称させた。この際、Julius より日数が少ないことを嫌って Februarius から1日を移して31日とし、以後の各月を30日と31日が交互に来るよう変更を施した。このような流れから、7月と8月に31日が続く状態、「8」の接頭辞OCTを持つ月が10月という風に意味が2か月ずれた4つの月、そして2月の日数が少なく閏の調整に使われるという現在に通じるそれぞれの「月」が定まった。                  
           (クリックで拡大してお読み下さい)
                                 ◎      ◎
                                                 (おわり)

2012年2月27日月曜日

今年の干支「たつ」が主役 創作童話コンクール・敢闘賞「ゆめにでてきたふしぎなたつ」

ニュース和歌山(新聞社)主催2012年・今年の干支「たつ」が主役 創作童話コンクール
敢闘賞「ゆめにでてきたふしぎなたつ」 雑賀小学校・2年 巽 那月さん

http://www.nwn.jp/framec/20120225/67/67.html


これで1月7日以降掲載してきたニュース和歌山2012
今年の干支「たつ」が主役 創作童話コンクール

●●入賞者の皆さん●●(敬称略)
最優秀賞 「笑顔のバトン」 野口直杜(海南三中3)
優秀賞(小学生の部)「五千億だんの飛び箱」 岡村莉穂(八幡台小4)
優秀賞(中高生の部)「龍の大橋」 道幸千晴(海南三中3)
いわみせいじ賞
「優しい龍」 竹中奈津季(和歌山信愛高2)
松下通子賞
「龍の大切なモノ」 岡本雪那(海南三中3)
久保光弘賞
「十二支たつ物語」 松田玲奈(岩出小6)
敢闘賞
「ゆめに出てきたふしぎなたつ」 巽 那月(雑賀小2)
の転載を全て終了します。転載に当たって快くご承諾賜りましたニュース和歌山(新聞社)さま
に対し、心から厚く御礼申し上げますとともに、心が不安になったとき勇気をもらいたいときや
癒やされたいときには、どうかもう一度読み返して下さい。
子供達の純粋なそれでいて温かく勇気ある創作童話に心が洗われることでしょう。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

2012年2月25日土曜日

「ひなまつり」&チンドンイベント挙行「紀州海南ひなめぐり」

 第2回「紀州海南ひなめぐり」も終盤に近づいてきました。
そこで週末の25日(土)午前11時より、ひなみ館(プリンスイン海南1階)にて『ひなまつり』を開催いたします。内容は市立内海小学校の子どもたちによる「紀.州海南ひなめぐり」イメージソングの披露」や「ひな壇飾り体験」など盛りだくさんでお送りします。
また、同日午前11時半よりちんどん通信社4名による『ちんどんパフォーマンス』を行います。
 このイベントは地元WBS(和歌山放送)でもつぎのように紹介されました。生憎今日25日は小雨降る中での決行となりましたが、週末以降天候の回復と温暖さで客足が伸び、昨年以上の成果を得られることを期待してます。JR海南駅コンコースのスポンジ3万個を貼り付ける巨大ひなパネルはぜひ完成して貰いたいものですね!みんなで応援致しましょう!!!
(WBS)放送内容
 紀州海南ひなめぐりは、海南市が紀州漆器の漆塗りなどの技法を使ってつくる伝統工芸品「紀州雛」の発祥地であることから、まちなかにひな人形を飾って観光客に楽しんでもらうと、市民らでつくる紀州海南ひなめぐり実行委員会が去年(23年)から開いているもので、ことし(24年)は今月(2月)1日からはじまりました。

  「ひなまつりは」、25日午前11時から、海南市日方のプリンスイン海南1階のひなみ館で開かれ、海南市立内海小学校の児童による紀州海南ひなめぐりのイメージソングの披露やひな人形の飾り付け体験などが行われます。また、25日はひなめぐりを盛り上げ、多くの観光客にまちを歩いて買い物をしてもらおうと、ちんどんパフォーマーが海南駅、ひなみ館、川端通りを練り歩きます。紀州海南ひなめぐりは、来月(3月)3日まで海南市のJR海南駅と海南駅前商店街、それに黒江川端通りで開かれていて、およそ2000体の雛人形が飾られています。
 
              (クリックして拡大してお読み下さい)
「ひなみ館(プリンスイン1F)」で内海小児童による「ひなまつり」開催、その後一番街を廻って
JR海南駅へ


「一番街」でのパーフォマンス(上・下)

JR海南駅コンコースでのパーフォマンス

ひなパネルを前にして

JR海南駅前を経て

黒江川端通り「黒牛茶屋前

「木地屋」さん前

「黒江ぬりもの館」前

「池庄漆器店」前

「うるわし館」前、ここから再びJR海南駅に折り返しました
 明日以降の天候回復を祈りたいものです! 祈・天候回復!!!

2012年2月24日金曜日

季節は着実に「春」にむかってすすんでいる!

きのう近くの小山を見上げると、枯れ木の雑木林(落葉樹)は色はさほど変わらぬもものふっくらと柔らか気になってきてるではないか!
早速カレンダーを調べてみたら、2月22日は旧暦2月(如月)1日、さすれば25日は旧暦の「立春」に当たることになるということ、なるほど本格的な春が目の前にやってこようとしている。

 ところで、関西では本格的な春の到来は奈良・東大寺のお水取り(修二会)が春告鳥であることが昔からそういわれている。3月1日をもって修二会が始まるが、その前準備がすでに始まっている。「不退の行法」と云われるこの行事は平和や戦乱・飢饉の分け隔てなく天平勝宝4(752)年から連綿と1261回目を迎えようとしている。

春を迎える奈良・東大寺練行衆、別火坊入り/二月堂 お水取り・02月21日

造花のツバキの花をツバキの枝に指す
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写真
別火坊入りする練行衆=東大寺














 3月1日から始まるら本行が始まる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)を前に、練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)11人が20日夕刻、別火坊に入った。29日まで、本行に用いる品物を整えたり、声明(しょうみょう)の稽古をしたり、徐々に体と心を「お水取り仕様」に練っていく。
 別火は、制約がやや緩やかな前半の試(ころ)別火(25日まで)と、厳格さを増す後半の総別火に分かれる。世間とは別の浄火だけを用いる合宿生活だ。
しかし、練行衆の準備はすでに始まっていた。ある人は別火前から先輩僧に声明の指導を受け、ある人は「参籠(さんろう)前に仕上げよう」と書作展の出品作づくりに追われた。
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「ツクシ」誰の子、「スギナ」の子

”つくし誰の子、スギナの子 ♪”
 

 間もなく日当たりのよい土手や野原に生えるツクシ。ニョキニョキと伸びるその姿はとてもユニークです。でも、このツクシ、よく観察してみると、花も葉も見あたりませんね。一体、どうやってツクシは増えていくのでしょう。3億年も前から生き続けるふしぎな植物、ツクシにスポットを当ててみます・・・
つくし誰の子-スギナの子/実はスギナの地下茎が伸び、地上に伸びたモノなんです。
「おひたし」にして食べますよね!春の風物詩です!

「スギナ」
「ツクシ」



2012年2月22日水曜日

第2回「紀州海南ひなめぐり」スポンジアートの仕上がり具合は?

  2/1~3/3開催の第2回「紀州海南ひなめぐり」は昨年を上回る人出で賑わってますが、その中にもう一つの参加型イベントとして「スポンジ・アート」があります。これはJR海南駅コンコースの「千体雛」の横に置かれた巨大パネルに1.2mm角の6色のスポンジを貼り付けてゆき,3万ピース貼り付けると完成する。完成の暁にはくっきりとした画像が浮かび上がる仕組みになっています。


 スポンジは日常家庭用品として各家庭で使われていますが,海南市は全国シェアー80%を占める一大産地なのです。パネルにできあがる図案は「ひなめぐり実行委員会」のメンバーである県立海南高校の生徒さんたちが考案したそうです。


  ニュース和歌山1/28号によると参加する海南高校の生徒さん2人は 第1回からの実行委メンバーと共に会議に参加するのは、海南高校2年の森下隼豊さんと堤下真希さん。2人はJR海南駅構内で実施するスポンジアートのデザインと、石におひな様を描いた「おひな石」の制作を主になって担当する。

スポンジアートは6色あるスポンジを来場者に貼ってもらい、3万個並べると一つの巨大な絵になる参加型企画。堤下さんは「昨年は年配の方の参加が多かったと聞きました。今年は若い人に興味を持ってもらうため、かわいい感じのデザインにしました」とにっこり。
一方、「昨年、海南駅内に並んだ900体のひな人形を見て、すごいと思ったイベントの裏側を知りたい」と実行委入りを決めた森下さん。ひな人形の整理を手伝う中、「日本風な顔だけでなく、外国人風のものがあったり、サイズが様々だったりと、いろんなおひな様があることを初めて知りました。人形一体一体の表情を見てほしい」。
実行委に入ったことで、これまで気にとめなかった地元商店街に「こんな店があるんだ」と興味を持つようになった2人。東美智実行委員長は「まちづくり活動を若い世代に引き継いでいかないといけません。そのためにも若い子たちがまちを見てくれるのはいいことですね」と喜んでいる。


開催期間の2/3を経過した現在までの進捗状況を時系列で紹介します。3/3までの残りの期間に、ぜひとも完成してもらいたいものですね!なおスポンジは6色あり一つかみ50円だそうです。色を指定されたポイントに貼り付けてゆけばできあがるそうです。なお、スポンジは地場産業の「ワコー」が提供。

昨年の完成度(2011.3.3)
                                      ------------------------------------------------------(2012年)
今年度2.4mX4.8mパネル

パネル細目(マス目に貼り付ける・3万個で完成)


海南こだわりブランド認定品コーナー

2/3状況

2/5状況

2/14状況

2/19(日)大人も背伸びして!

2/19(日)着物姿のお嬢ちゃんも!

2/19(日)状況・輪郭が出てきました

絵がクッキリしてきました 2/28現在、乞う追い込み!


2012年2月20日月曜日

「干支たつが主役 創作童話コンコール優秀賞6「十二支たつ物語」

ニュース和歌山主催・今年の干支「たつ」が主役
創作童話コンクール・優秀賞(久保光弘賞)
「十二支たつ物語」 松田玲奈(岩出小)
・アドレス:
http://www.nwn.jp/framec/20120218/10/10.html

アクセスしてご覧下さい。

2012年2月18日土曜日

トピックス・和歌山電鉄「たま駅長」代理「二タマ」就任披露デビュー!

 このブログで1月5日アップしましたが、今日18日和歌山電鉄たま駅長の後継を承る「二タマ」が正式に同社伊太祁曽駅長兼たま駅長代行としてデビユーします。


それと同社小嶋光信社長が「日本一のローカル線をつくる たま駅長に学ぶ公共交通再生」と題する著書を15日発刊された。これまた、経営を学ぶ書として話題を呼ぶことであろう。

・「ニタマ」伊太祈曽駅長デビュー日決定

伊太祈曽駅長室完成披露および、ニタマ伊太祈曽駅長デビュー式典

・開催日時:平成24年2月 18日(土)10:45~15分程度

・開催場所:和歌山電鐵㈱伊太祈曽駅構内(和歌山市伊太祈曽73番地)
       ◇                      ◇

三毛猫ニタマは、1月5日にたま駅長の部下として就任して以来、たま駅長と山木取締役の教育研修を受け、貴志駅駅長代行業務などで腕馴らしの実務研修を行なっていましたが、この度正式に伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行に着任しました。

駅長室も新調し、キャットタワーやキャットウォークなどのアスレチック設備のついた優れもので、今日はその落成式も挙行しました。

初めての駅長室をクンクンと匂いを嗅いで、安心したら早速アスレチックに励んで、愛くるしい笑顔をご来賓の大橋和歌山市長やお客様に振りまいて、「可愛い~」とみんなの大声援です。素晴らしいスタートになりました。

1月の研修当初は、たま駅長のフーッとかハーッニャゴという教育的叱咤激励を受けて緊張していましたが、持ち前の明るさと人なつこい性格で、一躍人気者に躍り出てきました。

研修中の貴志駅駅長代行でも運輸収入がニタマの出勤時は10%も上がり、カフェの売上も40%アップと好調です。

これでやっとたま駅長も安心して業務睡好に励めますし、日曜日のたま駅長公休日にお客様が貴志駅にいらっしゃっても、猫駅長に会っていただくことができるようになりました。

また、今後は貴志駅のたま駅長と伊太祈曽駅のニタマ駅長に会っていただく回遊型のコースも組めます。いちご電車、おもちゃ電車、たま電車に乗り継いでいただいて“たまキャフェ”で一休み、と半日くらい和歌山電鐵を楽しんでいただいて、沿線のパワースポット、日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社という西日本一の三社参りでパワーアップしてお帰りいただければと思います。

たま駅長とニタマ駅長と和歌山電鐵一同で、ご来臨お待ちしています!



 



●「日本一のローカル線をつくる たま駅長に学ぶ公共交通再生



・2月15日学芸出版社より発売・著者 和歌山電鐵 社長 小嶋 光信

 和歌山電鉄貴志川線は南海電鉄が慢性的な赤字改善が不可能として撤退廃線を決めたのを受けて、後継会社を公募、この中から電気鉄道経営に実績がある岡山電鉄(両備グループ)が選ばれ
同社の子会社として和歌山電鉄を設立、2006(平成18)年南海電鉄から経営の譲渡を受けて発足した。
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和歌山電鉄は3セクではない新しい方法で民間活力を導入し、加えて沿線住民の熱い支援
努力の甲斐あって発足1年目の経営は南海電鉄時代の赤字の1/10で推移した。
鉄道は旅客の輸送だけに頼る時代から、地域再生・まちおこし起爆剤としての付加価値の
高いコミュニティ媒体として時代に変化してきた。
そんな時代の流れを上手く捉えたのが和歌山電鉄の経営だ。和歌山電鉄は[いちご電車]
(06/8)に続いてユニークな[おもちゃ電車](07/7)を「たま電車」(09/3)をデビューさせた。



各地で地方鉄道の存続が議論されている中、この和歌山電鉄の歩みはこれからの地方鉄道
のあるべき姿を指し示し、地方 鉄道の再生モデルとして注目されている。
そんな和歌山電鉄が巻き起こした奇跡とも云われるローカル鉄道再生への経営のあり方を
問うた和歌山電鉄小嶋社長の著書はひとり鉄道経営の書としてではなく全ての経営に通じ
る共通項的理念を世に問うているのではなかろうか?
わたしにはそう受け止める。全て実績に裏付けされた事実を語っているからだ。


(小嶋社長談)
今まで地域公共交通の実態を少しでも知っていただこうと、講演や、専門誌に寄稿はしていましたが、纏まった形で出版はしていませんでした。ところが、講演先や聴衆の皆さんから出版はしていないのかというお問い合わせがたくさんあり、ちょうど学芸出版社さんからも出版のお誘いをいただきましたので、仕事の合間に原稿を書きました。学術書のように堅くならず、楽しく読んでいただくようにまとめてみました。
1.たま駅長誕生の秘話から「客招き」効果が巻き起こした数々の奇跡が満載です。         

2.水戸岡デザインの両備グループの電車、バスや旅客船の開発が満載で水戸岡マジックが分かります。

3.地域の電車や路線バスの再生から地域再生までの具体的な軌跡が具体的に分かります。 行き詰まった地域公共交通を救うための法改正が必要で、地域公共交通活性化法から審議入り待ちの交通基本法までの経緯が良く分かると思います。

きっと皆さんがご苦労されている地域公共交通の活性化や地域づくりの具体的なヒントになると思います。全国約400の書店(ネット書店含む)でお求めいただき、ご高覧いただければ幸いです。




本書発刊の真意は、苦境に立つ地域公共交通の本当の病巣は何かを知る人は少なく、将来が危ういことを知っていただきたかったことにあります。


まさかと思われるでしょうが、先進諸国で地域公共交通を民間に任せ切ってしまった国は日本だけという現実を知らずして、本当の地域公共交通の再生はできません。


和歌山電鐵や中国バスの再生と、その公設民営のモデルになった津エアポートラインなどの具体的な経営をもとにして、どうしたら地域公共交通を地域づくりの観点から救うことができるのか、ドキュメンタリーも含めて現場サイドの実体験から纏めてみました。


両備グループとして私が携わった交通運輸事業の再生は、旅客船事業2社、新設1社、鉄道事業1社、バス事業1社、物流事業5社、タクシー事業5社と多岐にわたり、規制緩和後の交通運輸事業の衰亡の現実に立ち向かい、再生してきた現場から、多くの規制緩和の功罪を体験してきました。
現場に立脚した政策や、コンサルティングや学術論が少ない業界で、再生の経験から、今回は規制緩和後の公共交通の経営環境の変化と課題を、実例をもって論じていきたいと思いました。


両備ホールディングスのホームページのトップにバナー告知で、「交通基本法案が平成22年3月8日付、閣議決定されました。政局が混迷していますが、与野党の先生方も地方の苦境をお分かりなので、本法案は、政争の具にはならないと思います。良い流れですが、気を抜かずに頑張らなくてはなりません。基本法に関連法案と財源がセットになってはじめて地域の公共交通が救われるのです! 延命型の公共交通政策から、夢のある“エコ公共交通大国”に向けてのギアチェンジが必要です!」など、現状の課題をお伝えしたことや、現状必要なアクションとして各政党や行政に交通基本法の成立促進や、地域公共交通の実情の意見や陳情をするようにお願いしたところ、全国から多くの共感や、陳情・要望を各方面に寄せていただいて大変に感謝しています。


実際に公共交通を必要としている交通弱者の皆さんは、公に意見を言うことが出来にくい年齢やポジションにおられるので、常に声なき声で、誰かが代弁しなければ社会のミスリードになってしまうので、皆さんの声は大変貴重なものでした。瀕死の状態で延命している多くの地域公共交通業者にとっては、交通基本法が早く成立し、予算が確保されて、将来の事業の方向性を一日でも早く夢と期待のもてる事業へと転換することを願っていると思います。


本書が、元気なまちづくりで、地域の誇りとそれを支える地域の公共交通を救う一助となれば幸いです。(この記事の大部分は和歌山電鉄の広報から引用させて頂きました)

2012年2月15日水曜日

第2回「紀州海南ひなめぐり」(黒江・川端通り)

 黒江の街は古くより全国漆器4大産地の一つとして知られ、独得の「ノコギリの歯状」の街並みは「街並み保存」しようという地元有志の活動がようやく実り、昨年12月和歌山県との間に「わかやま景観協定・知事認定第1号」として黒江の街の中心部の住民79軒が協定を締結した(わたしが生まれ育った家もこの中に含まれる)。
そして今年に入って1月に海南・黒江地区考えるシンポジウム:「歴史生かす景観次世代へ」 西村・東大副学長が講演、250人参加 し、大きな盛り上がりを見せた。

 ◇町並みの成功例を紹介

紀州漆器の町並みが残る海南市黒江地区を考える「歴史を生かしたまちづくりシンポジウム」(県、同市主催)が22日、同市内で開かれた。景観の保全に熱心な地域住民や県外から参加した約250人が聴き入った。
同市黒江は、県景観条例に基づき昨年12月に「わかやま景観づくり協定」の知事認定第1号となった。建物の外観を紀州連子格子風にするなど形態、色彩、素材のルールを作って町並みを保存し、清掃美化活動や空き家の活用など住民相互が協力することで、次世代に歴史と風情ある独特の景観を引き継ごうとしている。

シンポでは、県景観審議会会長を務める西村幸夫・東大副学長が基調講演した。
大分県の観光地・由布院で、建物と道路との間に垣根をつくり、看板が立ち並んでいた町並みの圧迫感をなくした話を紹介した。
また、新潟県村上市では、地域住民が始めた人形展によって、観光客に説明する高齢者が元気になり、さらに各家が協力して塀を黒くすることで、風情のあるまちづくりに成功した事例などを説明した。
西村副学長は83年に訪れた黒江の町並みの写真も紹介し、「昔から道の様子が変わっていない。皆が同じ方向に向かってまちづくりを進めれば、少しずつ良くなっていくだろう」と話した。
その後のパネルディスカッションでは、和歌山大経済学部の足立基浩教授がコーディネーターとなり、西村副学長や神出政巳・海南市長や同市観光協会の中村哲三会長、紀州漆器協同組合の池原弘貴さんらが参加した。
足立教授は「まちづくりには、一生懸命やろうと取り組む組織や人が必要」と提案すると、池原さんは「住民で連携を取りながら努力している。さらに元気に盛り上げていきたい」と話した。中村会長は「民から案が出て、官が追いつくのが理想。海南市では、風鈴祭りなどの実績もある。また新しい案が民から出てくれれば」などと話し合った。
こうして第2回目の「紀州海南ひなめぐり」を前にして,住民自らが運動の主体となることを学んだ直ぐあとだけに「ヒナ飾り」にも一層熱が入ったことだろう。

黒江の街はメイン道路である川端通りを東にある名手酒造株式会社が経営する「黒牛茶屋」から西は「うるわし館」(紀州伝統産業会館)の500mの間にある歴史ある独得の家並みが見どころで、「ひな飾り」はこの間に点在する展示館・公民館・漆器類販売店のスポット展示となるので古い黒江の街並みを散策しながらの見物となるのが一番街商店街とは異なるところ。
ここは漆器の街だけ漆塗りの特産「紀州雛」が数多く飾られている。



「温故伝承館」(幕末の酒造り道具一式展示)(名手酒造)

川端通り(東側から)

「黒牛茶屋」(名手酒造展示即売場・食事処)


「川端通り中程」

「器楽や」(中西工芸漆器ミニ博物館)


「木地屋」(漆器・和雑貨販売店)

池庄漆器店(建物は築200年・登録有形文化財)

「黒江ぬりもの館」(築後150年の塗師の家を利用)

「黒江ぬりもの館」玄関まわり

「黒江ぬりもの館」界隈(上・下)


「うるわし館」(全景・玄関)


ひな飾り」(黒牛茶屋・名手酒造)


「黒牛茶屋」ひな飾り












「紀陽銀行海南支店」
「紀陽銀行ショーウインドウ}(昼)


「紀陽銀行ショーウインドウ」(ライトアップ)





20木地や
「黒江ぬりもの館」




















 「旧・黒江公民館ロビー展示」
「さるぼぼ」・・・作り方体験教室があります。

「餅花づくり」



















「年代物のひな飾り」(万延年代・約150年前)
湯浅タ二、万延元(1860)年生、初節句祝品
那賀郡坂本村奥田本家ヨリ祝品
昭和4(1929)年記載ス 本年七十年





 




(うるわし館)



「ジャンボ夫婦雛」(1.5m)

「紀州雛」(漆塗り)・県特産品