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2012年7月30日月曜日

ロンドン五輪に出場する体操の田中三兄弟について父が語る!

 3兄弟がそろって五輪代表に決まったのは極めて珍しく、体操競技では田中兄弟が初めてであるが、過去柔道では中村佳央、行成、兼三の「中村3兄弟」が1996年アトランタ五輪に同時出場し、71キロ級で三男の兼三が金メダルに輝き、次男の行成は65キロ級で銀メダル。95キロ級の長男佳央はメダルに届かなかったが、世界選手権では3人とも優勝を経験したことがある。

 ロンドン五輪はすでに27日開催し、体操競技は男女ともすでに予選を終了したが、日本体操競技で初めての三兄弟を育て且つ体操の指導をしたお父さんから見た三兄弟の幼少期から今日の、また五輪競技に臨む三兄弟に寄せる期待を語って貰った。ニュース提供は「ニュース和歌山」です。
(「ニュース和歌山」2012.7.28号)



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体操 田中和仁、理恵、佑典選手


父・章二さん「思いっきり楽しめ」


 体操一家で育ち、3きょうだいでの五輪同時出場で話題を集める田中和仁選手(27、徳洲会)、理恵選手(25、日本体育大学研究員)、佑典選手(22、コナミ)。父で体操指導者でもある章二さん(写真左下)らを取材、3人の子どもの頃を振り返ると共に、五輪にのぞむ3人へメッセージをもらった。
写真右=小学校時代の3きょうだい(父・章二さん提供)


0、1、2、3…
 5月、五輪最終選考会となるNHK杯。全選手の演技終了後、五輪切符を手にした男女各5人の名前が発表された。男子1位の和仁選手、女子1位の理恵選手の名前が読み上げられ、男子の5人目に「田中佑典」と発表されると、章二さんの目から涙があふれ出た。
「3人で行ってほしいなとの思いは、3年ぐらい前から心の中にありましたね」。章二さんは明かす。昨年10月の世界選手権に3人そろって出場し、そのレベルにあることは分かった。しかし、「男女それぞれナショナルチームにいる約10人はだれが五輪代表に入ってもおかしくないレベル。選考会が迫ってきたころは、頭の中に『0』『1』『2』『3』の数字が次々と浮かんでは消えましたね」
結果は『3』。3きょうだいから父への最高のプレゼントとなった。


競技生活小1から
 2歳ずつ離れた3きょうだい、体操を始めたのはそれぞれ小学1年の時だ。和歌山オレンジ体操クラブ指導者で当時の3人を知る伊熊博文さんは「和仁はいい子で怒られることはしない、理恵は好きなことは打ち込むが、好きでないとしない子。兄と姉を見ていた佑典は目が肥えていた。『何でもできる。できて当たり前』という感覚で取り組んでいました」と振り返る。
「3人ともマイペースだった」と懐かしむのは、理恵選手を小3から中2まで指導した和歌山ジュニア体操クラブの葛城雅恵さん。「理恵は大会で初めて使う技をする時も、コーチ陣はドキドキしながら見ているのに、本人は不安なくやっちゃう。度胸がありました」


最高の舞台、最高の演技
 それぞれケガやスランプを乗り越え、昨年の世界選手権でそろって代表入り。そしてロンドン行きの切符も手にした。「体操を好きになり、目標を見据え、勝ち抜くためにいい準備をしてきたからだと思います」と目を細める章二さん。
ロンドン決定の翌日、理恵選手から「やりました」と電話で報告を受けた葛城さんは「理恵は周りへの感謝の気持ちが笑顔に出てくればよりいい演技ができる。最高の舞台、最高の笑顔で、最高の演技を見せてくれるでしょう」。
伊熊さん、章二さんが3人に贈る言葉は「楽しんでこい」。伊熊さんは「我々指導者は、練習の時はしかることもあるけれど、いざ試合になると応援しかできない。美しい体操で見た人を感動させ、楽しんでほしい。楽しめばメダルも付いてくるはずです」
最後に章二さん。「日本代表として出る大会、責任を背負った上で、集大成として自分たちの最大の表現を見せてほしい。五輪の舞台も思いっきり楽しめ!」
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【体操競技の日程】

□男 子
予  選=7月28日
団体決勝=7月30日
個人総合=8月1日
個人種目別
ゆか、あん馬=8月5日
つり輪、跳馬=8月6日
平行棒、鉄棒=8月7日
□女 子
予  選=7月29日
団体決勝=7月31日
個人総合=8月2日
個人種目別
跳    馬=8月5日
段違い平行棒=8月6日
平均台、ゆか=8月7日

【競技方法】

予選は各種目に各国5人中4人が出場し、上位3人の成績が得点に。団体決勝は各種目に出場できる3人の得点がそのまま順位に反映される。個人総合には各国2人まで出場可能。また、個人種目別は予選の上位8人のみが駒を進められる。

☆父・章二さんに聞く3きょうだいの特徴

「3人とも、男子なら6種目、女子は4種目全てをこなすオールラウンダーで、基本姿勢の美しさが特徴です。その上で、和仁は教科書のように正確な体操で、平行棒を得意種目とします。動きの優雅な理恵は段違い平行棒とゆかが得意。佑典は技と技の〝間〟のつくり方がうまい。注目は鉄棒です。3人だけでなく、日本の選手はみんな美しい体操をします。続けて演技する外国人選手と比べながら見てほしいですね」

                      (「ニュース和歌山」2012.7.28号)

2012年7月27日金曜日

「かいなん夢風鈴まちり余話」ー異業種コラボのモデル

「かいなん夢風鈴まつり」開催にあたって このおまつりは、海南の地場産業「紀州漆器」と「地域の観光資源である神社」を活かした新しいおまつりです。と趣旨をこう表現しているが、これはいわば異業種コラボを物語っていて、これに大きく関わってきた海南商工会議所会長角谷勝治氏が「夢風鈴まつり」の前夜祭で披露した「モダンネゴロ」塗りの軽自動車を開発、異業種コラボで「モダンネゴロ」という社名の新しい会社を立ちあげモダンネゴロを合い言葉に、これを各方面に実用化した新製品を開発して売り出し、街の活性化につとめようと「夢」は壮大である。
このことについて過去「わかやま新報」が掲載した記事をお許しを得て、ここに転載させていただいた。この試作を経て「MODAN NEGORO(モダンネゴロ)」なる社名の新会社を立ちあげ、「モダンネゴロ」を幅広い分野で使った独創的なモノづくりができないか、未開拓の分野へのチャレンジをしようというモノ、はじめに試作の軽自動車を紹介し、続いて会社設立への歩みをお知らせしよう。
ここから将来どんな商品が産まれるのか楽しみと期待大である。毎年11月上旬に開催される「紀州漆器まつり」のどのような作品が披露されるのか、今から楽しみである。


「根来塗」風乗用車で伝統工芸PR(海南市)(4/28/わかやま新報より)

海南商工会議所会頭が自ら「根来塗り風」の乗用車で海南の伝統工芸PR

(5月1日掲載記事を再掲します)

わたしは何気にこの記事を眺めていて、フト気付いたのは、わたしのブログ「徒然なるままに地元の『温故創新』を訪ね歩る記」と同じじゃないか?ふと想ったからだった。
漆器の根来塗りはと言うと室町時代から紀州根来寺で始められた根来塗りまで遡る。
それを現在に活かした使い方をする。しかもネーミングが「MODAN NEGORO](モダン・ネゴロ)」とは、これこそわたしがいう《温故創新》そのものではなかろうか?
考案した角谷さんは 「伝統を守るだけでなく、 はみ出てみることが新しいものづくりにつながる と話している。
こういう発想をして行くと視野が段々広がって行くに相違ない。アイデアはこのようにして無限に広がって行くのだろう。夢が現実に!夢のまた夢に終わることなく・・・!
根来塗り風
新しい技法で塗装した車と角谷さん

伝統工芸を現代の生活に。 家庭用品販売、 ㈱サンコー(本社・海南市大野中)相談役、 角谷勝司さん(77)は、 漆器の町・海南をPRしようと、 根来塗りを現代風にアレンジした技法 「MODAN NEGOROモダンネゴロ)を発案。
 本来、 朱漆を上塗りし黒を研ぎ出す根来塗りに、 白の塗料から黒を研ぎ出すなど新色を加えた。 紀州漆器協同組合や、 紀美野町の自動車会社とタッグを組んで実現。 試作品として軽乗用車に施し、 今後、イベントなどでお披露目される予定(かつて紀州漆器事業協同組合青年部が毎年11月上旬に開催する「漆器まつり」に根来塗りにスクーターを塗装・展示したことがあったが・・・)。
古根来塗八角盆
平成19年から海南商工会議所の会頭を務めている角谷さんは、 海南の商業活性化を図ろうと、 伝統工芸の漆塗りを生かした今風の雑貨を作ることを同組合などに提案していた。
5年ほど前には、 角谷さんが同組合に依頼し、 同市の神出政己市長に漆器の洋式トイレを寄贈。 「いいPRになると思ったが、 人の目につかないところなのであんまり効果がなかった」 という。
「伝統工芸に一石投じるようなものを」 と頭を悩ませていたところ、 町中を横行する車に根来塗りを施すことをひらめいた。 漆は紫外線に弱いため、 車用の塗料を使用し、 生活に違和感なく溶け込むよう、 白の塗料などでアレンジすることにした。
角谷さんと旧知の仲だった㈱なかモーター自工 (紀美野町動木) が塗装を担当。 同組合の㈱橋本達之助工芸 (海南市多田) などが中心になり、 根来塗りの指導を行った。
バンパーや車体部分など素材によって塗り方を変えなければならず、 何度も試し塗りしたという。  よりオリジナリティーを出すため、 数年前に武部勤衆院議員が描いた角谷さんの似顔絵を施した。
なかモーター自工の専務、 田中祥秀さん(37)は 「根来塗りというと、 盆やおわんなど日本の古風なイメージだったけど、 どんな世代の生活にも溶け込むようなものができた。

少し変わった面白い技法。 車を宣伝塔に、 家具などにも波及できるのでは」。 角谷さんは 「ちょっとしたアイデアで他にはないものができる。 伝統を守るだけでなく、 はみ出てみることが新しいものづくりにつながる」 と話している。
今後、 同技法をブランド化し、 インターネット通販などで広めていく構想もあるという。

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異業種の共同事業に注目 「モダンネゴロ」/07月17日 「わかやま新報」より

2012年7月25日水曜日

「かいなん夢風鈴まつり・2012」(その3)

「かいなん夢風鈴まつり・2012
地元の若手経営者が中心になって、海南に新しい「まつり」を開催することとなりました。
「海南を元気な街に」テーマは「夢」。黒江の伝統工芸「紀州漆器」の技法をつかった、つややかな和の「夢風鈴」、そして願いを込めた「夢たんざく」、風鈴を会社やご家庭の軒先につけて、毎年昔なつかしい涼しげな風鈴の音色とともに、大切な方と涼やかな夏を迎えるよう思いを込めたまつりを開催いたします。
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「かいなん夢風鈴まつり」開催にあたって このおまつりは、海南の地場産業「紀州漆器」と「地域の観光資源である神社」を活かした新しいおまつりです。
 

  今年は「心ひとつに響きあう」をテーマに、地場産業の紀州漆器「かいなん夢風鈴」に夢を描いた短冊を吊るしながら、由緒ある各神社などを巡っていただき、多くの方に地元海南を知っていただきたいと考えています。  ぜひ皆さま、お越しください。( かいなん夢風鈴まつり実行委員会)

24日わたしの家にも「折り込みチラシ」が入りました。B4判で全体が入り切れないので大事な部分をスキャンして掲載した関係上、キャッチフレーズが抜け落ちてしまいました。そこには
”心ひとつに響き合う”ー地場産業と観光のコラボレーションーとありました

◆                         ◆

↑ 今年の風鈴(鮮やかなブルー)
↓ 以下は2011年の画像です

8月1日(水)から、海南市内11ヶ所で『第3回かいなん夢風鈴まつり』を開催。それに合わせ、海南のパワースポットを巡るスタンプラリーも行われる(8月15日まで)。各地点には“かいなん夢風鈴”が一面に飾られ、短冊で願いごとも…。また前夜祭として、7月31日(火)の午後4時から海南駅前広場では、いろいろなイベントも開催。学生によるパフォーマンス、プロによるコンサート、ビアガーデンも実施。風鈴の涼しげな音色・鮮やかな色合いと共に、祭りを楽しもう!
・日時:8月1日(水)~15日(水)
※前夜祭 7月31日(火) 午後4時~

・場所:海南市内11ヶ所
※前夜祭 海南駅前広場

・料金:観覧無料

◎7月31日『前夜祭』:JR海南駅前西側広場において  漆器のまちの新製品 今までになかった自動車!!【モダンネゴロ】を展示とあります。これは自動車に紀州漆器の技法を現代風にアレンジした「MODAN NEGORO(モダンネゴロ)」の軽自動車を展示します。

 この開発には異業種のコラボが産みだした作品で、過去新聞にも紹介されました。そこで「かいなん夢風鈴まつり」余話として、項を改めて次回紹介致します。

2012年7月23日月曜日

「かいなん夢風鈴まつり」(その2)

 前回でも少し触れましたが、この「春日風鈴まつり」は2010年からは下の記事にあるように海南市内10箇所の神社が協賛し、紀州漆器で拵えた風鈴を吊した「かいなん夢風鈴まつり」となり、スタンプラリー方式で各神社を巡って貰う企画でイベント開催されることになりました。
ここに地元の異業種コラボの企画を見る想いがしました。

                    「ニュース和歌山」2010.7.31号


風鈴の涼音で海南に元気
若手経営者ら新まつり企画

 紀州漆器でできた風鈴の涼しげな音色で海南を元気にしようと、地元若手経営者らが「かいなん夢風鈴まつり」を企画。

 8月1日(日)から8月15日(日)まで、市内10カ所の神社を回るスタンプラリーを実施する。
各神社に設置している風鈴に夢をつづった短冊を吊しながら巡ってもらう企画で、実行委の岩橋正人委員長は「地元の産業と観光のコラボ。来年以降も継続し、将来的には海南駅を出ると店も個人の家にもこの夢風鈴を吊っており、涼しげな音色があふれている…そのぐらいまで浸透させられれば」と話している。

 従来は単独で海南市大野中の春日神社で1999年から毎年8月に風鈴まつりが開かれていた。
願い事のほか、自作の短歌や俳句などを書いた短冊を風鈴に吊るし、境内に飾る催しで、「去年は青森から宮崎まで約400個集まりました」と三上秀信宮司。


 同神社は参拝者にその場で短冊に書いてもらえるよう、ガラスや陶器、鉄、備長炭などでできた風鈴を毎年準備している。昨年、「海南の特産品である漆器の風鈴も用意したい」と三上宮司が地元で探したが見つからず、他府県の商品で代替。

 そのことを海南商工会議所の角谷勝司会頭に話した。ちょうど同会議所青年部で「観光資源として地元の神社をアピールできないか」との声が上がっていたことから、地場産業の紀州漆器と神社を生かしたイベントを企画。市内10神社から協力を得て開催にこぎつけた。

 イベントに向け、地元の職人がガラスに漆塗りを施した夢風鈴を作成。赤いしずく型と黒い丸形の2種類を用意した。8月1日から8月15日までの期間中、この風鈴を吊している10神社でスタンプを集め、JR海南駅内の物産観光センターに持って行くと、夢風鈴や漆器製品、家庭日用品など海南の特産品が当たる抽選に参加できる。

 また、初日の8月1日午後2時から、海南駅前でオープニングイベント。蒔絵体験やステージのほか、紀州漆器協同組合青年部が製作した高さ50センチ、直径60センチの“お〜きな夢風鈴”を展示する。この風鈴には春日神社の三上宮司が書いた“夢”の文字が。三上宮司は「景気が悪く、夢を持ちにくい時代。今は暑い夏ですが、やがて過ごしやすい秋が来るよう、我慢すれば夢を持てる時代が来る。そんな思いを込めました」。

 漆器組合青年部の池原弘貴部長は「まつりを長く続けることで少しずつでも紀州漆器の認知度を上げてゆきたい」。また、商工会議所青年部の志場泰造副会長は「私たちもイベントの準備で初めて知った神社があったし、各神社の由来やご利益などを知ることができた。まつりが地元を知って地元を好きになる機会となれば。今、市外に住んでいる人もこの時期はこのまつりがあるから帰ろうと思ってもらえるようなイベントにしたい」と描いている。

詳細は実行委(073・482・4363)か
ブログ(http://kainanyumefuurin.ikora.tv/)。

写真=「海南を元気に」と実行委メンバー。
上は製作中の「お〜きな夢風鈴」・下は春日神社三上宮司揮毫の「夢」風鈴

「ニュース和歌山」2010.7.31号より転載
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 「かいなん夢風鈴まつり2010」動画
http://www.pref.wakayama.lg.jp/nettv/p_ch1/ch1_movie/01_matsuri/2010/02_kainanhurin.html

2012年7月21日土曜日

地元夏のイベント「かいなん夢風鈴まつり」(その1)

  来る8月1日~15日まで第3回「かいなん夢風鈴まつり」が開催されます。

 この「かいなん夢風鈴まつり」開催に至る過程には異業種のコラボとも云うべきできごとが今日の「かいなん夢風鈴まつり」を支えてきた経緯があり、そのことも交えてお話を進めたく「ニュース和歌山」、「わかやま新報」さんが過去に掲載された記事等をお許しを得て引用しながら、「異業種のコラボ」という視点から2.3回に分割してお話を進めることにします。

  地元海南市で「風鈴まつり」を最初に開催したのは、海南市大野中にある「春日神社」、この神社では毎年
1月には紀州古代墨(松煙墨)による書初会・硬筆書初会。
5月には春日萬葉まつりを開催し全国から短歌・俳句を募集、優秀作品発表に合わせて当日は舞台で平安時代からの悠久の音楽、雅楽の演奏や舞楽が舞まれ青葉の森に人々が集い(5月初旬)。
8月には全国から願いごと・俳句・短歌等短冊に書いて貰い、ソレを吊して真夏に涼を醸し出す「「春日風鈴まつり」を1999年から開催するなど。
同神社の三上宮司さんは地域に密着した文化向上に取り組んで来られました。

  同神社は七百年代後半に大和春日の地から大和の古代豪族和邇(わに)氏の祖神「、天押帯日子命(あめのおしたらしひこのみこと)」を紀州大野郷に勧請したとき、それを供奉してきた十家が年回り毎に神職を勤め、のち宮座を構成し「大野十番頭」として土豪化したその中の一家としてわたしの家が当たることから、同神社とは密接な繋がりがある関係上、同神社が開催する行事には深い関心をもっており、地域の文化振興に貢献する三上宮司さんの姿勢に共感を抱いておりました。
 

 ことのきっかけは春日神社に参拝し、参拝者にその場で短冊に書いて風鈴に吊せるよう、ガラス、陶器、鉄、備長炭などでできた風鈴を用意していましたが、2009年「海南の特産品である漆器の風鈴も用意したい」と地元を探し廻ったが見当たらず、他府県の産地の品物で代替。

 そのことを海南商工会議所の角谷勝治会頭に話したところ、たまたま同会議所青年部で「観光資源として地元の神社をアピールできないか?」との意見が上がっていたことから、地場産業の漆器と地元の神社をジョイントしたイベントが開催できないかを模索し、市内10神社から協力を得て、2010年には第1回「かいなん夢風鈴まつり」の開催にこぎつけることになりました。
今回は「かいなん夢風鈴まつり」の元である地元海南市大野中「春日神社」の「風鈴まつり」についてご紹介しましょう。
「春日神社」社殿

上:「春日萬葉まつり」
中:「雅楽・舞踊」奉納
下:「春日風鈴まつり」

春日万葉まつり
    全国から応募のあった短歌・俳句の発表会もあり、当日は舞台で平安時代からの悠久の音楽、雅楽の演奏や舞楽
が舞まれ青葉の森に人々が集います。(5月初旬)
春日万葉まつりのお写真はこちらから(PDF)





大塔宮十番頭まつり

中古の昔、海南地方で勢力を誇っていた地方豪族10氏の末裔たちが集うまつり。 海南中世史講座も開かれます。

ちの輪おどり

腰に「ちの輪」吊り下げて輪になって踊ります。夏越しの祓のお祭りです。

風鈴まつり

全国から寄せられた色とりどりの風鈴が、美しい音色を提供してくれます。短冊に願いを込め、諸芸上達が祈願されます。

2012年7月17日火曜日

たま駅長が初のTVCM出演!

 何も米国の生命保険会社「アフラック」の宣伝の肩をもつ気持はサラサラありませんが、逆にアフラックがTVCMに「たま駅長」の人気振りにあやかったと言うのが本音でしょうか?
では、地元の世界的な知名度を誇る有名ネコ「たま駅長」の堂々たる演技振りを堪能下さい!

 
 司会業やコメンテーターとして大人気の徳光和夫さん。
そんな徳光さんがご出演中の<もっとやさしいEVER>のCMをここでは公開。
実は徳光さん、過去に心筋梗塞で緊急入院した経験もあり、 持病がある方でも入りやすい医療保険<もっとやさしいEVER>には大変興味があるそうです。
今回は和歌山電鐵貴志川線 貴志駅のスーパー駅長こと「たま駅長」との共演も果たしています。
今回のTV-CM「たま駅長」篇の舞台は、車窓からのどかな田園風景が広がる和歌山電鐵・貴志川線です。徳光さんの人生を謳歌している姿を通じて、持病があっても、夢や希望を持って前向きに生きていく人たちを応援する<もっとやさしいEVER>の魅力を印象付けていきます。
http://www.aflac.co.jp/corp/cm/tvcm/tamaduck_ekicho/
「もっとやさしいEVER たま駅長」篇(15秒)・・・7/16放送開始
◎登場人物/徳光和夫、アフラックダック、たま駅長
列車に乗って旅行へ出かけた徳光さんとダックが、『持病の歌』を気持ちよく歌いながら、貴志駅のホームに降り立ちます。そこで、ベンチに座っている、スーパーねこ駅長の「たま」と出会います。「僕には夢がある~希望がある~そして持病がある~♪」と歌う徳光さんに合わせ、ダックとたま駅長が「クワクワクワ~♪」、「ニャ~ニャ~♪」とかわいらしい合いの手を入れます。そして、最後にたま駅長が、決めゼリフ「ニャフラック!」と言うシーンで締めくくります

2012年7月16日月曜日

日本三大火祭の一つ「那智の火祭」挙行される!

 夏休みの先取と自分で勝手な理由をつけて1週間ばかりブログの更新を怠っておりましたら、この間真夏に向かってカレンダーは着々と進んでいました

いわく14日は日本三大火祭の一つである地元熊野那智大社の「扇立祭=火祭」昨年9月の台風12号に被災し社殿は半ば土砂で埋めつくされ、ご神体である滝や滝口は大きな落石で姿を変え、斎場は破壊され今年の挙行は危惧されていたなか、こんな時こそやり遂げなければとの関係者一同の不屈の活動が実を結び、見事「那智の火祭」開催へと漕ぎつけた行事・神事をなしとげた。これはひとり昨年の台風被災の地元民だけでなく、遠く東北大災害に被災した東北の方々にも勇気を与えたと報道されていた。

同じく京都では14.5.6日は祇園祭の宵々山・宵山、明けて17日は「山鉾巡行」へと本番を迎える。

関西では京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」(25日)のころが夏の暑さの真っ盛りと言われる。
一方で節電を求められるなか、汗を掻くことには厭わず、ただ熱中症にはくれぐれもご注意を払いこの夏を乗り越えたいモノだと想う今日のこの日でした。

那智の火祭:大たいまつ乱舞 台風被災の復興に願い込め・毎日新聞 2012年07月15日 

 和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で14日、「那智の火祭」があり、大たいまつ(重さ約50キロ)の炎の乱舞が那智の滝前で繰り広げられた。

扇御輿(奥)を先導し、燃え盛る大たいまつを抱え石段を下る氏子たち=和歌山県那智勝浦町で2012年7月14日午後2時12分、竹内紀臣撮影


扇御輿(奥)を先導し、燃え盛る大たいまつを抱え石段を下る氏子たち=和歌山県 那智勝浦町で2012年7月14日
昨年9月の台風12号で被災し、復旧工事が続く中での開催で、町の本格復興に願いを込めた。





 火祭は、熊野の神々が年に1度、12基の扇みこしに乗ってご神体の滝に里帰りする神事。台風による土石流で自宅が全壊し、応急仮設住宅で暮らす宮大工、野田信男さん(64)らが、台風で倒れた滝周辺のヒノキで大たいまつを作った。那智勝浦町市野々の宮大工、野田さんらが作った大たいまつの炎が乱舞した。昨年9月の台風12号で自宅が全壊し、町内の応急仮設住宅で暮らす野田さん。弟子と共に大たいまつ12本を作り、復興の願いを込めた。

 台風12号では9月4日午前0時ごろ、そばの川から土石流が流れ込んでいることに気付き、大事な物を2階に上げた後、「死んでたまるか」と玄関そばの柱にしがみついた。風呂場や玄関などから土砂がどんどん流れ込み、明るくなりかけてきてから「周りの土砂をぶち破って」2階に上がり、妻律子さんと共に外に脱出したという。
その後、避難所や知人宅で生活し、9月26日ごろには仕事に復帰。現在は応急仮設住宅で2人暮らしだ。自宅は1974年に基礎から独力で作り上げただけに愛着が深いが、野田さんは「もう一度再建したいと思っているけれど、難しい。家を探しているけれど、なかなか見つからない」と話す。
大たいまつは、台風12号で倒れた那智の滝周辺のヒノキを使って丹念に作り、今月9日に完成させた。「那智勝浦町頑張れ、和歌山頑張れと願いを込めて作った」と語った。
烏帽子(えぼし)に白装束姿の氏子たちが、滝の前で点火された大たいまつを担いで参道の石段を上り、扇みこしと合流。掛け声と共に石段を下り始めると、祭りは最高潮に達した。参道を埋めつくした見物客は約1.2万人。
扇みこしが並ぶ滝前の別宮「飛瀧(ひろう)神社」斎場域は、昨年の台風12号では大社の裏山が崩れて本殿などが土砂に埋まり、今も復旧工事が続く。滝下の扇みこしが並ぶ斎場も三分二が崩壊し一時は開催が危ぶまれたが、「伝統を守り続けたい」と鉄骨を組んで仮復旧。復興への願いを込めて、大たいまつに使うヒノキも今年は豪雨で倒れた木を使った。
福島県国見町の町職員、熊谷朋子さん(27)は「台風被害の爪跡が残る中、復興に向けた地元の人たちの熱気が感じられた。東日本大震災の被災地に住む者にとっては、頑張る姿に共感した」と話した。
◆                            ◆
さてさて、この世の中何が起こるかわかりませぬ。翌る15日同じ那智の滝で「とんでも無いハプニング」事件が発生した。熊野那智大社のご神体とされる那智の飛瀑(神域として立ち入り禁止区域)にわが国でも名高いロッククライマーが100mぐらい登ったところを発見され、警告に従い断念しおりたと云うできごとだったそうだ。
和歌山県警新宮署は15日、世界遺産の「那智の滝」でロッククライミングをしたとして、軽犯罪法違反の疑いで、アルパインクライマーとして世界的にも著名な佐藤裕介容疑者(32)=甲府市西高橋町=ら男3人を現行犯逮捕した。
同じく世界遺産の熊野那智大社は、那智の滝をご神体として敷地への立ち入りを禁止。朝日芳英宮司(78)は「2700年の歴史上、こんなことは初めて。ご神体として祭られているところに入るなんて宗教を侮辱されたようなもので、宮司として絶対に許せない」と話している。
ほかに逮捕されたのは、東京都国分寺市東元町の会社員、大西良治容疑者(35)と愛知県春日井市上田楽町の団体職員、宮城公博容疑者(28)。新宮署によると、3人は那智の滝の滝つぼ近くにある「立入禁止」の札がかかった柵を乗り越え、滝の約3分の2の高さ約100メートルまで登った。

2012年7月8日日曜日

第3回「軽トラ市」開催!

  今日は梅雨の晴れ間に太陽が降り注ぐ爽やかな朝、恒例の「軽トラ市」第3回目が開催されました。この「軽トラ市」も回を追う毎に賑わいがでてきて頼もしい限りです。














今日も朝からたくさんの方がJR海南駅前西広場の「!軽トラ」の周りに群がってますよ~!
野菜・果物やお花屋さんik_33









しらす屋さんは3店出てましたよik_39


和菓子屋さんik_24









朝顔屋さんik_48









今月は20台の軽トラが集結ik_95バラエティ豊かになっておりますicon12

海南軽トラ市 
8月の開催は・・・ 平成24年8月12日(日)
・午前9時~(売り切れ次第終了)
・場所:海南駅前西広場

提供・「町づくり海南」: http://mzkainan.ikora.tv/