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和歌山電鉄の小嶋社長(中央)とニタマから本を受け取った児童ら=紀の川市貴志川町神戸
 
 和歌山電鉄は、去年死んだ「たま名誉永久駅長」の活躍をつづった児童書を、県内の市町村立小学校計247校(分校含む)に2冊ずつ寄贈することを決め、紀の川市の貴志駅で贈呈式を開いた。
 
 児童書「ねこの駅長たま びんぼう電車を救ったねこ」(角川つばさ文庫は7月に発売。すでに4回増刷されるなど、全国で売れ行き好調だという。
  同電鉄の小嶋光信社長が1千万円を出資して創設した「たま駅長基金」を活用し、県内の児童に本をプレゼントすることを決めた。
 贈呈式では、本の筆者でもある小嶋社長が、「たまⅡ世駅長」のニタマとともに、代表の子どもたちに本を手渡した。
  紀の川市立中貴志小学校6年の坂口雄厘(ゆうり)さん(12)は「みんなに見せたい」とはにかんだ。県教委の宮下和己教育長も「大変ありがたい。お父さん、お母さんにも読んでもらい、親子の会話のきっかけになれば」と謝辞を述べた。