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2011年1月31日月曜日

31日・日本の色は色にすると「何色?」

  さきに、「日本の国のイメージ年齢は?」という、まことに興味深いアンケート調査の結果を掲載したが、同じ「博報堂」生活総合研究所が、「日本型成熟モデルを考えるシリーズ」NO.3として

の日本のイメージは?」というアンケート調査結果を発表しました。
 
  博報堂はマスメディアの世界で「電通」と並び「電博」と並び称される会社だけにアンケート調査も信頼性が高く、以下このレポートを 引用させて頂きます。


  
 これを見れば、19日「日本の国のイメージ年年齢は?」であったイメージ年齢51.7歳、実平均年齢43.9歳が表すように同じ傾向が見られる。
 
 つまり活力に乏しく少々くたびれた灰色(ダーティーグレー)ネズミのような中高年のイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。
みなさんどう思われます、如何でしょうか?

 

 話は替りますが、みなさんは「色材の三原色()」「光の三原色」をよくご存じかと思います。色彩はこの「色」を混ぜ合わすことで、さまざまな色を造り出すことができます。




  パソコンで使用するプリンターのインクやカラーテレビの原理を考えると合点がゆきます。プリンターは「色の+ブラック」が、カラーテレビは「色の三原色」の組み合わせが基本になっています。
 そして色には暖色寒色があることもよくご存知のことと思いますし、可視光線以外により波長が長い赤外線、より波長が短い紫外線があり、現実医療の分野で使用されていることも、ご存知の通りです。
 また、みなさん方も「好きな色」「嫌いな色」があろうと思います。
「色」には、それぞれその色固有の波長があって、それが人間の網膜にどう映るかで色を識別する仕組みになっています。


 つまり、原色とは、混色することであらゆる種類の色を生み出せる、互いに独立な色の組み合わせのこと。互いに独立な色とは、たとえば原色が三つの場合、二つを混ぜても残る三つ目の色を作ることができないという意味であるのです。


 人類の目においては、原色は三つの色の組み合わせであることが多く、例えばテレビモニターや照明などで、異なる色の光を重ねて新たな色を作る「加法混色」の三原色は、通常の三色である。
 また、絵具を混ぜたりカラー印刷で色インクを併置するときに行われる「減法混色」の場合の三原色は、シアンマゼンタイエローの三色であるのは上に上げたカラーテレビのモニターやパソコンのプリンターでご理解いただけると思います。


 すこし長くなりますが、折角の機会ですので、ここで「色」についての知識を高めるために「色彩心理学」と呼ばれる学問について少し説明してみましょう。
 例えば、温色・寒色等、色には気分だけではなく、身体まで変化させる力もあり、それを提唱しているのが「色彩心理学」なのです。
 例えば、「赤色」を見ると血圧が上昇したり脈拍数が増加し、「青色」を見ると血圧が下降したり脈拍数が減少するというような事が起こるのです。
 このような変化は、目を閉じた状態でも同じように起こるものなのです。医学の一部でも色の持っている効果は取り入れられており、高血圧の患者さんに青色のパジャマを着せたり、不眠症の患者さんを青色の部屋で眠らせたりして治療の効果を高めているのです。
 色彩心理学的に考えますと、赤色は戦場となる緑色の草原では相手に非常に強烈な印象を与え、また赤色は膨張色でもありますので、兵士の数が実際の数よりも多く見えたのではないでしょうか。
 また、赤色血液の色と同じですので、兵士が負傷してしまった場合でもそれがあまり目立たず、戦意を喪失することを妨げることができたのではないかと言われています。
 
 このように、色彩には肉体や気分、相手の気持ちなどをも変化させてしまうようなすごい力があるのです。色彩心理学を深く学んでいくと、様々な色の持つ特性の魅力を感じることができるようになるのではないでしょうか。実際、カラーコーディネーターのいう専門の仕事もあります。
 そこで、代表的な色を選び、その色がもつイメージをプラス面とマイナス面に分けてイメージしてみましょう。これはみなさんの色彩感覚のお役に立つと思います。


白が与えるイメージ
+プラスのイメージ
・清潔・純粋・誠実 ・勝利 ・真実・幸福 ・さわやか・メルヘンチック
-マイナスのイメージ
•冷たい・警戒・孤独 ・失敗・空虚 ・自己否定・自閉・別れ
●赤が与えるイメージ
+プラスのイメージ
•華やか・生命力 ・女性 ・情動 ・行動力・祝い・革命
-マイナスのイメージ
•危険・攻撃・衝動・過敏・暴力・激しさ・嫉妬・興奮・圧迫・ストレス・争い・血色
●ピンクが与えるイメージ
+プラスのイメージ
•かわいい・若い・やさしい・ロマンティック ・女性的・幸福 ・メルヘンチック
-マイナスのイメージ
•幼稚 ・非現実・意志薄弱 ・甘え・媚び
●緑が与えるイメージ
+プラスのイメージ
•やすらぎ ・健康 ・平和 ・平等 ・公平 ・安全・新鮮・調和 ・おいしさ
-マイナスのイメージ
•毒 ・田舎 ・弱い自己主張 ・疲れ ・熟さ
●青が与えるイメージ
+プラスのイメージ
・さわやか・涼しさ ・幸福 ・成功 ・活発・冷静・知的・誠実 ・信頼
-マイナスのイメージ
•憂鬱・孤独・未熟 ・保守的・冷淡・義務 ・切ない ・消極的
●紫が与えるイメージ
+プラスのイメージ
•高級・上品・癒し ・伝統 ・古典・美意識 ・神秘
-マイナスのイメージ
•不安・嫉妬 ・不健康 ・慢心・不安定・不満
●黄色が与えるイメージ
+プラスのイメージ
•希望 ・明るい・未来・にぎやか・知恵・幸福 ・かわいい
-マイナスのイメージ
•うるさい・目立つ ・幼稚 ・警戒・未熟 ・軽はずみ
●オレンジが与えるイメージ
+プラスのイメージ
•活気 ・家庭 ・親しみ・健康 ・庶民的・明るい・暖かい
-マイナスのイメージ
•混雑・安っぽい ・攻撃 ・目立ちたがり ・わがまま
●黒が与えるイメージ
+プラスのイメージ
•威厳 ・高級 ・神秘・力強さ ・格好よい・重厚 ・格調高い・上品 ・モダン
-マイナスのイメージ
・暗い・威圧 ・貧弱 ・汚い ・悪 ・負け・保守的・不吉 ・恐怖・絶望 ・抑圧・劣等感
                           
 先日、日本国債が国際的に「信用度ランク」を引き下げられたことを受けて、菅首相が国会答弁で「そのことについては疎(うと)い・・・!」と発言、その真意を質されたとき、「その情報を聞いていなかったので、「疎い」といった」と、弁明しました。
 菅首相はいまの総理になる前は、副総理兼財務大臣でした。
 それにしても、お粗末な答弁ですね!これでは国の舵取りを任せることができないのでは?
 こんなことでは、日本の国は国民が努力しても冷めた青からますます濃いグレーになってしまっても仕方なしですね!
 ”開いた口が塞がらない”とは、こう云うことを指して云うのでしょう!
                              (以上)
PS.
「疎い」発言、危機管理の問題に…情報伝達の不備指摘も!1月29日


 「情報が入っていなかった」――。菅直人首相は28日、日本国債の格下げをめぐり「そういうことに疎い」と発言したことについて、格下げの第一報に触れていなかった、と釈明した。
 ただ、そうなると、格下げの発表から1時間以上も情報が伝えられていなかったことになり、危機管理上問題ではないか、と指摘する声もある。
 「(国債)格付けに詳しくないということではない」。首相は28日朝の閣僚懇談会でこう説明すると、その後の参院代表質問で公明党の山口那津男代表から追及されても「『疎い』というのは情報が入っていないということを申し上げた」と繰り返した。
 同日夕に記者団から前日の発言の真意を問われると、「本会議が終わってすぐ(官邸に)来たから、格下げの情報は聞いていない。
 その情報に『疎い』という意味で言った」。ただ、首相は「マーケットを見ると大きな影響は出ていない」とも語り、自らの発言が与える影響を気にするそぶりものぞかせた。

 時々国会中継をTVで覗くが菅総理が質問に応える言動がもう一つ迫ってこない。米国のオバマ大統領は原稿もなしで、堂々と自己の考え方を聴かせ説得するように演説するが、これに対してわが国の閣僚は原稿棒読みに近い。
 官僚主導ではなく、政治主導を唱えている党がこれでは情けない。原稿は果たして誰の手によって作成されたものなのか、いずれかの機会に是非承りたいものだ!                               END

2011年1月29日土曜日

29日・北海道にゴールド・ラッシュ!夢物語・ ここ掘れワン・ワン!

「北海道弟子屈で多量の金とレアメタル、 ゴールドラッシュへの夢膨らむ!」
(01・29 J-CASTニュースより引用 ) 

 北海道の国有林で金やレアメタルを含む岩石が見つかり、話題になっている。世界的に見ても高い金含有量があるともいわれ、地元では「ゴールドラッシュ」への期待が高まっている
弟子屈の自然

 
2011年1月上旬、北海道の東にある弟子屈町で金鉱脈を探査していた「資源開発」が、試掘した穴から採取した岩石に、多量の金が含まれていたと発表した。 

 我が国の童話に「花咲か爺さん」や「こぶ取り爺さん」のおハナシがある。

鉱脈を掘るのは「山師」と呼ばれ、当たれば濡れ手に粟の儲け話になるが、当たるのは千に三つぐらい、欲ボケ爺さんが庭を掘っても出てくるには大判小判ならぬガラクタ(産業廃棄物)だらけ、欲をかければ結果が見えている。
 

 ここは慎重に取り組みましょう。ただし、地球上の資源は有限であることを肝に命じて「宇宙開発ならぬ地下探索を・・・ただし、チリの鉱山事故のニの枚には、決してならないように祈ります!
弟子屈町位置図案内
弟子屈町観光

 【1トンに30グラム以上の金】
 資源開発は2010年秋に同町奥春別地区の国有林に深さ3メートルの穴を掘り、300~500グラムの岩石を採取した。カナダの調査会社に分析を依頼したところ、74個のサンプルのうち6個から1トンに換算すると30グラムを超える金が含まれている、という結果が出た。

世界の主な金山の1トンあたりの金含有量は5グラム程度。弟子屈はその6倍以上だ。鉱山は採算を取るのが難しく、現在商業規模で操業しているのは国内では菱刈鉱山(鹿児島県)だけ。菱刈鉱山の1トンあたりの金含有量は30~40グラムで、弟子屈の岩石はそれにも匹敵する。

金以外にも、インジウムやランタンなどのレアメタルも含まれていた。インジウムはパソコンやテレビの液晶ディスプレイなどに、ランタンはカメラのレンズなどに使われており、近年需要が高まっている。

【日本で採掘しているのは菱刈鉱山(三菱マテリアル)だけ!】
 この報告を受け、同町の徳永哲雄町長が2011年1月25日、北海道庁を訪ね高橋はるみ知事に協力を要請。徳永町長は「金鉱を生かした体験観光の展開など、夢は広がる」などと語ったという。

ただ、実際の埋蔵量はまだまだ未知数だ。同町では戦前から金・銀鉱脈の調査が行われ、1990年前後には大手業者による試掘も行われてきたが、鉱脈を発見することは出来ず開発を断念している。

ある鉱山事業関係者によると、鉱山の世界は「千三つ」と言われる。鉱脈らしいものが1000個あったとしても、鉱山として事業化できるのは3つ程度しかない、という意味なのだという。「日本に鉱石がないわけではないが、商業的に成立しているとなると国内では菱刈鉱山だけですし、難しいですよ」と話す。

資源開発代表の楠目久定さんは「これから地中深くまで探るボーリング調査を行います。はっきり分かるのは3年後ぐらいでしょうね」と話している。

2011年1月27日木曜日

28日・「新・一筆啓上賞」(日本一短い手紙コンクール」大賞発表!

Q. みなさん、福井県丸岡町をご存知ですか?
A. どこかで聞いた気がするが、ハッキリは知らない。

Q. では、第一ヒント、「一筆啓上」「日本一短い手紙」はご存知ですか?
A. そうか、ヤット思い出した。たしか町おこしに「一筆啓上」「日本一短い手紙」のコンクールで「町おこし」を企てた町だったのだ。
A. そうなんです。今は福井県坂井市丸岡町となりましたが、「町おこし」に、このコンクールを始めたときは、福井県坂井郡丸岡町と言いました。
 
 この「一筆啓上賞」は10回を一つの区切りとし、11回目に当たる平成15年から「新・一筆啓上」と改め、新しく一方通行の手紙から返事を添えた往復書簡に姿を変え「新一筆啓上賞」として再スタートしましたが、このコンクールは今年で第8回目で、お題は「」でした。 その入選作品が昨27日、発表されました。
テーマ「」応募作募集ポスター


 このブログでは時々俳句や川柳など短くてしかも表現が妙という作を採り上げてきましたが、「新・一筆啓上」は短くてしかも要領を得ているモデルとも云えるので、このニュースを引用させて頂くことにした次第です。


 当時の丸岡町が「町おこし」に何故こんな企画をしたのか?これにはレッキとした理由があるのです。

 「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

 この文は、江戸時代から有名な文句で、日本最古の天守閣・丸岡城にある最も短い手紙文を刻んだ碑に書いてある文のことです。
一筆啓上の碑

丸岡城

 「一筆啓上賞」のはじまりは、福井県丸岡町がこの碑より、「日本で一番短い手紙文」の再現をし、手紙文化の復権を目指そうということから始まりました。
 
 碑文は、約400年前に徳川家康の功臣・本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てて送った手紙として有名です。
「お仙」とは本多作左衛門重次の息子・仙千代で、後の丸岡城六代目城主となった本多成重のことです。 
 福井県丸岡町は手紙文化の発信地として、平成5年(1993)から平成14年(2002)までの10年間、「日本一短い手紙」を募集しました。
そして、平成15年(2003)より新しく「日本一小さな物語」として、心のこもった短い往復書簡を募集てきました。 
 平成5年から14年まで募集した「日本一短い手紙」は83万通を超える手紙が丸岡町に届けられ、それらは全て一方通行で完結していません。往復書簡とすることで、手紙として完結します。やはり返事がほしいのです。いまや通算応募件数は百万通に達しようとしています。
「日本一短い手紙」から「日本一小さな物語」へ。丸岡町は手紙を通した心のこもった町づくりをこれからも進め、手紙文化から手紙文学を目指しています。
 現在、丸岡町では永くこれらの手紙を保存するために、日本手紙博物館(仮称)の創設を計画しています。


 ではお待たせしました。第8回コンクール優秀作の発表(5作品)です
(優秀作)
▽「坊主失格、父送る時、泣けて、お経間違えてごめんなさい!」
 
日本一短い手紙大賞が決定。(1.27)
 
 日本一短い手紙のコンクール「第8回新一筆啓上賞」(福井県坂井市、丸岡町文化振興事業団主催)の入賞作184通が27日、発表された。今回のテーマは「涙」で、国内外から計4万424通が寄せられた。
 大賞には三重県東員町、住職、冨川法道さん(63)が父(お浄土の父さん)にあてた「坊主、失格ですね。父さん送る時、泣けて泣けて、お経間違えてごめんなさい」など5通が選ばれた。


 同賞は平成5(1993)年に「一筆啓上賞」としてスタート。同15年から「新一筆啓上賞」にリニューアルした。句読点を含め40文字以内が作品の条件。


 ほかの大賞は次の通り。
▽(おかあさんへ)「なみだがあまくなるようにプリンをいっぱいたべたいな」=石川県小松市、小学2年、天池礼龍さん(8)

▽(自分へ)「ソフトの試合に負けた。ぼくはかくれて泣いた。なんでかくれたんやろ=福井市、小学5年、森下昭汰さん(11)

▽(Tくんへ)「もうなかないでください。もういじめません。ごめんなさい。ほんとにごめんなさい=滋賀県、中学3年、淺倉一真さん(15)


▽(愛妻へ)「単身赴任初日の夜、不覚にも涙酒をあおってしまったなり」=静岡県富士市、会社員、菅澤正美さん(60)。

 [第8回新一筆啓上賞」の入賞者発表会が27日、同市丸岡町のいきいきプラザ霞の郷で開かれた。
 「涙」をテーマに募り、国内外から4万424点が寄せられ、26日の最終選考会で入賞作184点が決定した。


 発表会では、坂井市丸岡町出身の作家、西ゆうじさんら選考委員5人が各賞を講評。作家中山千夏さんは、森下君の大賞作品について「何でもない言葉だが、切れがいい。ストレートな表現が多い中、『なんでかくれたんやろ』という言葉が、すごく印象的だった。リズムもとてもいい」と評価した。
 詩人の佐々木幹郎さんは全体として「表現がパターン化したものが意外と多かったが、本当のことを『涙』で伝えようとするとパターン化されたものでしか伝えられないことがある。つらい涙、甘味な涙、わがままな涙などいろんな涙の物語を楽しませてもらった」と述べた。
 シンガー・ソングライター小室等さんは「作品がいろんな人の一生を支えてくれる言葉になり、読んだ人の心に重みのある言葉となる。これが一筆啓上賞の役割と考える」と総評した。


 佳作以外の入賞50点は坂井中生徒7人が朗読した。入賞者を表彰する顕彰式は4月17日に坂井市内で行われる予定。

 川柳は時代を映す鏡だ、と云われるが、この作品を読む限り簡潔で云い得て妙といえよう。

 ”天網恢恢(てんもうかいかい)、疎にして洩らさず
(天が張り巡らした網は目が荒くて、一見洩れそうに思われるが、それでも洩れることがない)という故事があるが、
 わたしは性格上「微に入り細を穿つ」の如く、長ったらしくしかも漏れていることが多いが、この際、「新・一筆啓上」を見習いたい、と思う!

2011年1月26日水曜日

26日・「タイガーマスク」種を明かせば同じ施設の年長さんだった!


 きのう25日は「タイガーマスク」運動が始まって1ヶ月、いまやこの運動は全国規模に拡がって来たが、たまたま朝日新聞のニュースを観ていると、こんな「タイガーマスク」運動が報道されていた。

 これにはニュース性があり、意外性にビックリすると同時に、同じ施設内で同じ境遇に置かれた間柄の身で、同じ施設の年長の子供達が子どもながらも、幼い子どもを思いやる心があることに驚きとともに心が温かくなる想いで、この世も捨てたものではないとしみじみ感じた。

  みなさんにも「こんなことがあった」、ということをお伝えしたくて、あえて報道記事を引用させて頂いた次第です。
 以下昨日のニュースから、タイガーマスクの話2題を・・・!

「タイガーマスク、実は同施設の上級生 配布の菓子貯め贈る!」
 
 奈良県天理市の児童養護施設で、幼い子どもたちが暮らす棟の前に菓子や文房具が置かれているのが見つかった
漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」などと署名が入った手紙も添えられていた。菓子は施設内で以前に配られたもので、文房具に書かれた元の持ち主の名前も丸見え。施設内の子どもたちが下級生たちを思ってのささやかな贈り物とわかった。

タイガーマスク
 
 この施設は天理養徳院(中島道治院長)。親に虐待を受けるなどした2~18歳の子どもたち71人が暮らす。 
 2~6歳の16人が暮らす「梅・桜棟」の玄関前で贈り物が見つかったのは20日朝。菓子や絵本、定規や三角定規などの文房具が置かれ、添えられた手紙にこう書かれていた。 
「天理養徳院(梅・桜様) 私は、この部屋にたくさんの小さい子どもたちがいると聞いてやってまいりました。テレビや新聞などで私もやってみたい、役に立ちたいと思って、持ってきました。これからもおガンバリを 伊達直人(タイガーマスク)4人、伊達直子1人・中1・2人小6・ 2人、小5・1人」
 
 「梅・桜棟」の名は施設内の子しか知らない。手紙の文字は幼さの残る小学校高学年か中1くらいの文字。菓子は少し前に施設内で配ったもの。修正液が塗られた定規を裏返すと、施設で暮らす年上の子の名が透けて見えた。
 
 4日前の16日、同院には別の「タイガーマスク」が現れていた。中学2年生の女子生徒が母親と施設を訪れ「自分も施設へ寄付したい」と、名乗らないままポチ袋に入ったお年玉4千円や文房具、菓子を置いていった。
 
  中島院長は「同じ年ごろの中学生の行動に触発されたのでしょう。
他人の分を奪ってでもたくさん食べたい年ごろの子たちが菓子を食べずに取っておき、小さな子にあげる優しい気持ちを育んだことがうれしい」と話している。
 
 博愛社には今月、「タイガーマスク運動」でランドセルなどが届いた。この日は似た名前の「タイガースマスク」が登場。「大きくてすごい」と子どもたちを喜ばせた。

 この話は、茨城県で開かれている日本教職員組合の教育研究全国集会の分科会で披露された。

(※天理養徳院は2010年4月25日、真柱様と中山はるえ婦人会長を迎えて「天理養徳院開設100周年記念式典」を挙行、教内外の福祉関係者ら1千452人が参集した。同院を所管する社会福祉法人天理(梅谷忠昭理事長)と布教部福祉課では、明治43年4月1日の天理教養徳院(当時)の開設から100年を迎えた今年を”お道の福祉活動100年”の節目と位置づけ、さまざまな記念行事を企画している。式典の席上、お言葉に立たれた真柱様は、関係者一同に対し「設立の精神に根ざした地道な努力を一手一つに積み重ねてくださるよう」と求められた。以上天理教の教えに基く児童養護施設です。)

 如何です。同じ不幸な境遇にある同じ子どもが年長さんが幼い子どもを思いやる純粋な愛情の表れと理解してよいと思われます。 到底単なる子供の思い付きやいたずら心がなせるタイガーマスクとは思いたくありません。”同病相哀れむ”という言葉があるが、健康な人には人の痛みが分からない、分かるよりも分かろうとしないのが普通なのですが、世知辛く斬り捨て御免のこの世の中、まことに温かで心打たれるいい話ではありませんか!
     ◇                     ◇
 代わってお隣りの大阪ではこんなタイガーマスクが現れました。これまた自らが養護施設で育った女子プロレスラーの慰問活動です。

「タイガースマスク、本物やで 大阪の児童養護施設慰問」・23日


 児童養護施設を慰問に訪れたプロレスラーたち=22日、大阪市淀川区

 大阪市淀川区の児童養護施設「博愛社」に22日、大阪プロレスなどの選手5人が慰問に訪れ、プロレス技を披露し、試合のチケットをプレゼントした。
 自らも児童養護施設で育った、女子プロレスのコマンドボリショイ選手が「自分も夢を与えたい」と慰問活動を続けている。今回は大阪プロレス側が協力を申し出た。

<><>力が正義なのではない!正義が力だ!  タイガーマスク  
 

2011年1月25日火曜日

25日・卯年に因む創作童話・優秀賞「ウサギの恩返し」

うさぎが主役 創作童話コンクール・ニュース和歌山 2011年1月22日号

最優秀賞作品優秀賞・松下千恵審査員賞  

 『うさぎの恩返し』
海南三中3年山下 翔太郎さん



 むかし、むかし、とある山奥の一軒家に、仲がよく、心のやさしいおじいさんとおばあさんが住んでいました。


仲良しじいさん、ばあさん!
   ある日、おじいさんがとてもニコニコして家に帰ってきました。
 その夜、一匹の野うさぎがおじいさんの家に忍びこんできました。
 そう、このうさぎは最近いろいろな物を盗んでいく、悪いと評判の「うさ吉」といううさぎでした。

 うさ吉が家の中を物色していると、ふととてもよいかおりがしてきました。
うさ吉はにおいのする方によって見るととても驚いた様子で、「こ、これは松茸じゃないか、どうしてこんな高価な物がこんなボロボロの家にあるんだよ。
「うさ吉」
 
よし、ここは、この俺様がこの松茸をもらっていってやろう。  きっと松茸も俺にもらわれた方が嬉しいに決まってらい」と言って、松茸をおじいさんの家から盗んでいってしまいました。

 翌朝、おじいさんは、おばあさんの叫び声で目が覚めました。「キャー、じいさん、じいさん」「うん、なんじゃい、こんな朝早くから」「じいさん、それどころじゃないんだよ。松茸が、松茸が…」と言っておばあさんはショックのあまり気を失ってしまい、そして寝込んでしまいました。
 松茸が盗まれてから二日目の朝、うさ吉はおじいさん達の様子をうかがいにおじいさんの家に行きました。すると、おじいさんは山に出ており、寝込んだおばあさんだけ家に居ました。それを見たうさ吉は、「きっとおいらが松茸をとっていったせいだ」と思い、なにもしないで自分のすみかに帰っていきました。 ですが、すみかではずっとおじいさんとおばあさんの事を考えていました。そして一つ思い浮かんだのは「おじいさん達に毎日何か持っていこう」というものでした。その日の晩から山に何かを探しに出て、それを毎日夜遅くおじいさんの家の玄関の前に置いてゆきました。おじいさん達も毎日そのみつぎ物を見つけては、神様に感謝していただいておりました。

 うさ吉が物をみつぎ始めてから、ちょうど一年がたったある日の晩、いつものように玄関にとってきた木の実などを並べていると、玄関の引き戸が急に開き、中にはおじいさんとおばあさんが立っていました。うさ吉ははっとなって逃げようとしましたが、おじいさんが大きな声で、「待ってくれ、こっちに戻ってきてくれ」と叫んだため、うさ吉はしぶしぶ戻って行きました。
改心した「うさ吉」
 おじいさんは、うさ吉を抱きしめて、一言、「今まで、ありがとう」と言いました。その瞬間、うさ吉はとても嬉しくなりました。そしてその後におじいさんは、とても不思議そうに「どうして、こんなことを一年も続けてくれたんだい」と聞くと、うさ吉は松茸を盗んだ事を正直に話しました。

 それをずっと後ろで聞いていたおばあさんが、「あなたは一人ですか」とやさしく聞くと、うさ吉は「はい」と弱々しく答えました。
   おばあさんは、「一人なら私たちと一緒に生活をしましょう。一人だとさみしいでしょ」と言ってくれたのでうさ吉も納得して、おじいさん、おばあさん、そして一匹のうさぎで仲良く三人で暮らしていきましたとさ。めでたし、めでたし。
……………………………………
わかやま絵本の会代表の松下千恵審査員…
 俺様に食べられた方がいいと勝手に解釈し松茸を盗んだうさぎ。おばあさんが倒れて初めて悪いことをしたと気づく。描写の端々に作者の優しい気持ちが見えて、うれしい作品でした。

2011年1月23日日曜日

23日・春を呼ぶ古都奈良の風物詩「若草山の山焼きと花火」

「夜空焦がす炎に浮かぶ堂塔 古都・奈良の若草山焼き」

夕暮れ時の若草山から生駒山脈を臨む

 古都・奈良の冬の風物詩、若草山(奈良市)の山焼き(実行委主催)が22日、開催された。午後6時から打ち上げ花火は約600発で、直径320メートルの「尺玉」を昨年の倍に増やして打ち上げられた。
 点火は同15分からで、ほら貝や号砲を合図に消防団員ら約300人が一斉に火を付けた。

 当日は午前9時に春日大社の飛火野で「大とんど」があり、13時から山麓(さんろく)の特設ステージで「鹿せんべい飛ばし大会」(先着500人当日参加受付)や地元アーティストのライブなどがあった。

 県庁前では午後2時から、福井県との直売所交流イベント「奈良にぎわい味わい回廊」があり、同県特産の越前ガニやトマトが販売されるほか、海鮮イタリアン鍋、奈良の郷土料理「飛鳥鍋」がふるまわれた。

 午後5時ごろ、東大寺、興福寺の僧侶や春日大社の神職ら約40人が、同大社の境内で聖火をたいまつに点火。ほら貝の先導で近くの神社まで移動し、行事の無事を祈願した。

 午後6時、山頂付近から打ち上げられた花火に続き、消防団員らが一斉に枯れ草に点火すると、山肌の草地(約33ヘクタール)をなめるように赤い炎が燃え広がっていった。
 
 当日夕方には、約18万人の観光客らが、真冬の夜空を焦がす炎に浮かび上がる堂塔のシルエットに見入り、ため息を漏らした。

 山焼きは江戸時代ごろに記録が残っているが、発祥のいわれには諸説ある。約100年前から恒例行事として開催されている。

  「古都奈良の冬の夜空を焦がす若草山の山焼き」
手前は薬師寺

手前は今年解体修理が始まる薬師寺・東塔

若草山の山焼き


23日・卯年に因む創作童話優秀賞「うさぎのシッポが短いわけは?」

今年の干支うさぎが主役 創作童話コンクール(「ニュース和歌山」・11.1.15より)
 
 優秀賞『うさぎのしっぽが短いわけは』小倉小5年・田村 純礼さん

   みなさん、うさぎのしっぽは丸くて短いですよね。実は、昔はうさぎのしっぽが長かったんです。なぜうさぎのしっぽが短くなったのでしょう。それは、こんな物語があったからです。
 昔々のこと、ある森の奥深くに、うさぎの村がありました。そこに住むピンクうさぎのビットは、村の子うさぎの中で一番の元気っ子で、いつも悪さばかりしては、みんなをこまらせていました。
 ビットは頭が良くて、自分のしっぽを木の枝にまきつけて、木から木へと移っては仲間をおいかけて遊んでいました。まるで、おさるのように。でも、いたずらっ子のビットは、せまい村にあきあきしていました。

 そんなある日、ビットはきんじられている人間の村に行くことを思いついたのです。「だめだよ。あそこには行ってはいけないんだ」「ふんっ、いくじなし。おれ一人でも行ってやる」。友達が止めようとしても、ビットはどうしても行くようです。そして、本当に人間の村へビットは行ってしまいました。

 人間の村に着いたビット。おもしろいことないかなとうろうろしていると、ビットはものすごい物を見つけました。「あっにんじんだ。それににんじんがあんなにきれいに並んでいる。すんげぇなぁ」。ビットは、初めてみる光景に目をうばわれました。そして、つい夢中になって食べていました。後から人間が近づいて来ているのにも気付かずに──。

 「こらっ」。自まんの耳がちぎれてしまいそうなくらいの、大きな声が畑じゅうにひびきました。はっとふり返ると、そこに、うでを組んでビットを見下ろしている人間の男の子が立っていました。「人の畑の作物を勝手に食べやがって、こらしめてやる」。

 とてもおそろしくなったビットは、「ごめんなさい。もうしません。だから許して下さい」と、必死に涙ぐみながらあやまりました。
 「そうか??。もうしないのなら許してやる。二度とするなよ」。そういって、男の子は、悪いことをしたビットをにがしてやりました。

 しかし、いたずらっ子のビットには、反省する気など全くありません。かえって、村のみんなに、人間の畑のにんじんが、いかにおいしいかを、自まんし始めました。        その話を聞き、「おいしいにんじんが食べれるって」「見つかってもにがしてくれるんだって」と、ビットの話にのせられたみんなは、きんじられているのに村へ行ったビットをしかりもせず、人間の村へ行くことにしたのです。おなかいっぱいに、にんじんを食べたくて。

 畑についたうさぎたちは、片っぱしからにんじんに飛びつきました。長いしっぽでぬきとっては、せっせと集めているうさぎもいれば、その場でポリポリとおいしそうに、ほおばっているうさぎもいます。そしてあっというまに、あんなにきれいに並んでいたにんじんが、すっかり食べつくされてしまったのです。

 そのよく日、昨日の少年が様子を見に行ってみると苦労して育てたにんじんが、何者かにすっかりあらされているではありませんか。本当は、このにんじんを売ったお金で病気の母親の薬を買うつもりでしたが、これではどうすることもできません。病気の母親の薬を買うことができずに落ちこんでしまいました。

 その夜、おなかいっぱいになって幸せそうにねていたビットたちの夢の中に、真っ赤な顔をしたにんじん畑の神様が現れました。「一度助けてもらったのに、大事なにんじんを食いあらしおって。何ておん知らずなうさぎめ。罰としてうさぎどもの長いしっぽを短くしてやる」

 次の日の朝、目覚めたビットたちは夢のとおり、しっぽが短くなっているのに気付きました。そして二度と、これにこりて人の畑などをあらすような悪さや、いたずらをしなくなりました。

 こういったことから、うさぎのしっぽはずっと、今も、短いまんまなんですよ!
   
わかやま絵本の会代表の松下千恵審査員:

 一度許してもらったその気持ちに感謝せず、仲間を誘い、にんじんを長いしっぽで掘り、食べつくしたうさぎたち。その気持ちを改めようと、赤い顔のにんじんの神様が長いしっぽを短くしてしまった。こらしめられないと気づかないことも案外多いのです。
(以上ニュース和歌山より)

 しげやん0710談:
アラスカン・クーリカイ

 「勧善懲悪」「因果報応」など、「いいことはいい!、悪いことは悪い!」 大人が喜んで観る「水戸黄門」の世界は、子供達の中にはなお生き続けているのではないでしょうか?
 このまま純な心で大人になって欲しいです。子供たちはクリスマスのサンタクロースより「タイガーマスク」の伊達直人が好きなようで、その証拠に子供の伊達直人まで登場するではありませんか!

 政治の世界の(ア)菅直人はどうかな? 所詮伊達直人にはなれないだろうよ!
…………………………

2011年1月21日金曜日

21日・この冬これからまだ寒くなるの?

「今後2週間も厳しい寒さ=農作物管理に注意を」—気象庁

 株式相場の格言に「山高ければ、谷深し」というのがある。
そうであれば昨夏の猛暑は凄まじかった。そうなら、この冬の寒さもまだこれからなんだろうか?
 きのう20日が暦の上では「大寒」だった。しかしこれは新暦のことなので、季節感は旧暦の方がピッタリ来る。今年は、2週間後の2月3日が旧暦の元旦になる。
 そうしてみれば寒い冬はまだまだ続きそう!連日冷たい冬日が続いているが、今後の予想について、気象庁は19日、西日本と東日本で昨年末から続いている厳しい寒さが、今後も2週間程度継続する恐れがあるとして、農作物の管理や交通への影響に注意するよう呼び掛けた。



 同庁によると、日本列島では強い冬型の気圧配置が断続的に続き、特に西日本の日本海側が大雪に見舞われた。
 今後2週間は、寒気が和らぐ日はあるが、低温状態が続くという。

 このなかで、温暖な気象で知られる地元和歌山も例外ではなく、県下では標高1.372mの護摩壇山や山間部では一面の降雪に見舞われ、通行規制があり、

高野龍神スカイラインの通行規制

護摩壇山の霧氷
高野龍神スカイラインの道路降雪状況
 落差133mの熊野那智大社の御神体である滝が凍ったり、串本で「浮島現象」 冷え込み厳しく  早朝の冷え込みが厳しい日が続き、和歌山県串本町で18日海岸から沖合を眺めた際に島や船が海面から浮き上がって見える「浮島現象」が発生した(この現象は、温かい海水より上空の気温が低く、その温度差が大きい時、通過する光が屈折して起こる蜃気楼(しんきろう)の一例)等、冬特有の現象が発生し、
凍りつく熊野那智大社の御神体の飛瀑
<><><><><><><><><><><><><><><><> この「浮島現象」は本夕のNHKローカルニュースでも放映された。
「浮島現象」が見られた串本・橋杭岩
 また毎年恒例の熊野川湯温泉「仙人風呂」では「カルタ取りゲーム」、また、雪が積もった校庭は元気な子供たちが大喜び、早速「雪だるま」を拵えたりと大ハシャギ。
熊野川湯温泉「仙人風呂」での「カルタ取り」大会
校庭で雪だるま作りに興じる児童たち
その一方で「たま駅長」はコタツで丸くなる・・・
ホット・カーペットで暖をとる「たま」駅長

それぞれ思い思いのこの冬の過ごし方でした

2011年1月19日水曜日

19日・いまの「日本という国」のイメージ年齢は?

   2011年に入ってスグだったが、この数字を見て実に驚いた。
ここに問うている年齢はあなたの精神年齢ではない。日本の国の「イメージ年齢」なのである。
 話は半月ばかり前に遡るが、広告会社の博報堂が調査した結果の数字が新聞紙上に公開されていた。   それを見て実際驚いた。仮に、この私が採点したら、あと3.4歳は若いと思うのだが、『明治という国家』『昭和という国家』を著した司馬遼太郎が生きておれば、どんな年齢を云うたであろうか?大変興味がある。
 ところで、みなさんなら、この採点に何点と付けますか?

「坂の上の雲」に代表される「上」を向いて歩こう!
司馬遼太郎が生きていたら今の時代をどう採点するだろうか、甚だ興味がある

 














 A新聞社が新聞紙上で公開した数字は、今の日本を「人間の年齢」にたとえると51.7歳――。博報堂生活総合研究所が国内の消費者に日本や米国、中国など9カ国の「イメージ年齢」を聞いたところ、日本が最も高かった。
 
 経済成長が落ち着き、少子高齢化も進んでいることから、「熟年」に達したと感じる人が多いようだ。
 
 インターネットを通じて全国の1756人(15~69歳)に対し、「人間の年齢にたとえるとしたら何歳くらい?」と9カ国の印象を聞いた。

 
 最も若いのは中国の31.5歳で、インドやブラジルなど新興国も軒並み30代だった。高い成長を続けていることが若々しさにつながったようだ。 米国、イタリアは40代で、先進国は年齢が高くみられやすい。なかでも日本は唯一の50代だった。  
 
 ここに来て、経済は一流、政治は三流のどちらもが、さらに国中に蔓延する閉塞感が日本の国の経済・政治の両方共低下したとみんなが見ている結果の数字化なんだろう。 
 余命があと僅かしかないこのわたしをして、さみしい想いをさせるが、我々世代は兎も角、孫子の世代にこの現状がたらい回しをされることを思えば、さらにさみしい想いで心が痛む。

 実際の国民の平均年齢をみても、インドが26.7歳など新興国は若く、先進国は高い。日本は国民の平均年齢も43.9歳で最も高いが、イメージ年齢はそれを大きく上回っている。

 日本の年齢を高くした理由では「衰退目前」という見方が多かった。
また、「もうひと頑張りしないと、このまま終わってしまうので今が勝負時」という意見も目立った。
 
 調査を担当した博報堂生活総合研究所では、日本全国の15~69 歳の男女1,756 名を対象に今の日本に対する評価や未来に対する願望を様々な切り口の質問により把握する「日本の未来像調査」を実施した。 
 今回の日本型成熟モデルを考えるシリーズ[第2回]では、日本の成熟度を「今の日本・諸外国のイメージ年齢」という質問で測った結果を取り上げた。
以下、調査からの発見について、ご報告します。本件に関する

 「今の日本のイメージ年齢は、平均52歳・今回の調査対象9カ国中最高齢」
◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳くらいだと思いますか?
なぜそう思われたのか、理由もご記入ください。
◎また、日本以外の国を人間の年齢にたとえるとしたら、今の各国の年齢は何歳くらいだと思いますか?今の日本と諸外国のイメージ年齢(平均)
[質問文]
● 各国と比較すると、日本に続くのは・アメリカ・スウェーデン・イタリアなど欧米の国々で、いずれもイメージ年齢の平均は、40 代となっています。
● 一方、中国、シンガポール、インドなどアジア各国のイメージ年齢は平均で30 代と欧米の国々よりも、若くイメージされています。
● 日本は諸外国の中で最高齢。また、実際の国民の平均年齢と比較しても8歳年上。熟年国家とイメージされているようです。
(集計サンプル数:日本1.732、アメリカ1,738、スウェーデン1,741、
イタリア1,734、韓国1,738、ブラジル1,742、インド1,730、シンガポ
ール1,745、中国1,712)
◎今の日本のイメージ年齢は人間にたとえると、今の日本は「50-60 代」とイメージした人が2 人に1 人(48.1%)。
イメージ年齢の平均は52 歳で、実際の平均年齢44 歳よりも8 歳も年上。
生活者にとって、日本は実際よりも熟年国家に見えているようです。
● その他の年代を見ると、今の日本は「40 代」(11.8%)
以外は、どの年代も一桁台。年代の回答分布は分散しています。
● 実際の年齢分布と比較すると、イメージ年齢の分布は「50 代」「60 代」で5 ポイント以上高く「20 代」「30 代」で5 ポイント以上低いという結果になりました。

◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳ぐらいだと思いますか?
また、なぜそう思われたのか、理由もご記入ください。・日本のイメージ年齢……博報堂生活総合研究所「日本の未来像調査」
・実際の国民の年齢………総務省統計局「世界の統計2010」のデータを元に作成
・実際の国民の平均年齢..国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2010年版」
日本のイメージ年齢(参考)
日本のイメージ年齢[平均年齢:51.7 歳]・実際の国民の年齢[平均年齢:43.9 歳]
質問文
◎今の日本のイメージ年齢[回答者の声]何歳をイメージするかによって、日本に対する思いの違いが浮き彫りになりました。若年層から中高年層へとイメージする年齢が上がるにつれ、未来の可能性への期待が減り、現状に対する嘆きが多くなる傾向が見られました。
◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳ぐらいだと思いますか?
また、なぜそう思われたのか、
その理由をご説明ください。

・日本は、20代以下と回答した人の声
未熟で自立していない。見た目は大人でも、中身は子供という意見が目立ちます。同時に、これからの成長可能性に対する期待も多くあげられています。
・16歳 自立心、人格面において未だ定まりきっておらず、まだ変化の余地を多く残している。仕事などで能力を発揮できる程度には成長している(28歳 男性 岡山県)

・22歳 知識や技術は熟しているが、社会性、倫理、道徳などが未熟であると思う。(53歳 女性 東京都)
・27歳 社会の一員として大人としての責任が求められる一方で、本人の努力次第で、今後いかようにも人生が変わる可能性がある。(29歳 男性 神奈川県)


・日本は、30-40代と回答した人の声
若い頃のパワーや勢いは減退しても、今の状況は次のステップに向けての試練、まだがんばれるといった応援意見があがります。
・30歳 若さと勢いでバリバリ働いた20代を過ぎ、今後の歩むべき道を試行錯誤する30代というイメージ。(48歳 女性 静岡県)
・30歳 急速なインフラ整備が終わり、生活のゆとりや環境など、次のステップの事柄を考える時代であるから。(25歳 男性 大阪府)
・40歳 多事多難が起こり、風雪に耐えている年代。(55歳 男性 東京都)

・日本は、50代と回答した人の声
日本を衰退目前とする悲観的な声が目立つ一方、先行き不安ながらも今が勝負の時期と、次なる未来に期待する意見もあがります。
・50歳 くたびれてきて、あちこちガタがきはじめている。が、まだまだできそうだ。(51歳 女性 兵庫県)
・55歳 「もうひと頑張りしないと このまま終わっちゃいますよ」っていう感じ。今が勝負時。( 52歳 女性 岡山県)
・53歳 バリバリの働き盛り(好景気)はとうに過ぎ去り、これからは老後(経済的に先進国としての役割を終えた後)のことを真剣に考える準備をしなければならない時期に来ていると思うから。(27歳 男性 東京都)


・日本は、60代と回答した人の声
未来に期待する意見は少なくなり、逆に先行き不安に関する声が増えます。意欲や体力が衰え、思うようにならないといった諦めも目立ちます。
・60歳 全体的に活気がなく、これからの未来よりも過去の話ばかりをしている人が多いから。未来に悲観的な人が多く、若々しさを感じない。(33歳 男性 埼玉県)
・60歳 力はあるんだけど、意欲・体力に限界あり。落ちていくばかり。子供の世代に不安あり。(35歳 女性 大阪府)・67歳 定年を60歳で迎え、今は年金とわずかなたくわえで生きている。先の見通しはなく、病気にでもなればどうしようかと先を憂いている。(52歳 男性 千葉県)

・日本は70代以上と回答した人の声
時代遅れ、何もできない、動けないなどと、日本の先行きを悲観する意見がさらに増えます。
・70歳 古い制度や時代遅れな考えを引きずり、革新的な行動に出る勇気がない。思考や口はまだ達者だが、動きの俊敏さに欠ける。(32歳 女性 福岡県)
・70歳 経済大国のピークも過ぎ、周りの国々にも相手にされない。すっかり過去の国という感じだから。(43歳 女性 長崎県)
・95歳 平和ボケしすぎて、自分では何もできないような状態。(17歳 男性 奈良県)

質問文◎日本の未来像調査
■ 調査概要 生活者の今の日本の捉え方と未来に対する願望を多角的な質問切り口によって把握する。
[今回ご報告の質問テーマ]
日本および諸外国のイメージ年齢・各国の成熟度合いを年齢を切り口に測定。
日本については理由も聴取することで、年齢イメージの背景にある潜在意識を引き出す。
■ 調査地域 全国
■ 調査対象者 15 ~69 歳の男女■ サンプル数 1,756 名(有効回収)
全国を8 地区に分割し、エリア別人口構成に応じて割付。性年代別に10 歳刻みで均等割付。ただし、10 代は他の年代の半数とする。
■ 調査方法 インターネット調査
■ 調査時期 2010 年10月
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 ここで、頭に浮かぶのは誰もが知っている
S,ウルマンの「青春の詩」!!!

もう一度頭に想い浮かべて、己の老いを追いだそう!
 そう、あと半月が経てば節分の豆撒き、「鬼が・・、貧乏神が・・退散」する妙案あるかも知れない?すべて心のもちようがものごとを解決してくれる。

『青春の詩』原作 サミュエル・ウルマン・邦訳 岡田 義夫

 青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相(ようそう)を言うのだ。

 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

 苦悶や狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ、恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう。

 年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、

希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。 これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷(あつごおり)がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。                                                                          青春の会
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 さあって、これから中野孝次「清貧の思想」をもう一度読み返そう!

いま流行りの”断・捨・離”なんて必要なし!

己の心を豊かにすれば・・・『吾唯足るを知る』
京都・龍安寺の「つくばい」