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2010年2月19日金曜日

19日・五輪余話・「カナダ・バンクーバー」そぞろ歩き案内!

       バンクーバー五輪の象徴=トーテム・ポール


 きょうバンクーバー五輪は、フィギュアースケート男子フリーの部やスピードスケート女子1000mの競技を迎え、いよいよ盛り上がってきた。ことに男子フイギュアー・フリーは4回転ジャンプの競演とみられ、この成否が勝敗のカギを握りそう!高橋・織田・小塚の3選手に最高の演技を期待したい。
 きょうは、五輪競技ではなく、冬季五輪が開催されているカナダ国と開催地バンクーバーやカナダの先住民族等の珍しい情報を画像入りでご紹介しよう!






 いまは、インターネットで情報が、瞬時にして世界中を駆け回る。そんな世の中ですが、いまから五十数年前、「わたしは世界地図のうえで旅行する・・・」という書き出しで始まる米国の作家サマーセット・モームの短編「ホノルル」を想い出しながら、今日は趣向を変えてバンクーバー五輪の記事ではなく、開催中の「カナダ」の国や開催地である「バンクーバー」を、そぞろ歩きをして興味深い風景をお目にかけよう!

カナダについて
 カナダの起源は17世紀初めにフランス人がセントローレンス川流域に入植したのが始まりである。1763年にイギリス領となり、フランス系住民と先住民が大英帝国の支配に組み込まれた。1867年に英連邦内の自治領となり、1931年に事実上独立国家となった。

 カナダは、ロシアに次いで世界で2番目に広い国土(北米・中国・ヨーロッパ(本土)をほんの少し上回る・日本の26倍で人口は4分1です)を有する。大西洋、北極海、太平洋に面し、海岸線は世界最長である。カナダとアメリカの面積の差はわずかだが、人口はアメリカの11%にすぎない(人口32,225千人)。   世界で最も人口密度が低く、豊かな国の1つに数えられる。
 
 湿地や湖、太古の岩盤からなる「カナダ盾状地」は、ハドソン湾を中心に放射状に広がって国土の半分を覆っている。この地域は農業には向いておらず、人もほとんど居住していないが、鉱物資源と森林が豊富である。盾状地はカナダを東部と西部に2分するかたちで、北極海から五大湖、ラブラドル半島に至る広範囲に広がっている。カナダ盾状地と険しい西部の山々は亜寒帯に属するため、北部には居住者がほとんどいない。人口の約90%は、アメリカとの国境から161キロ圏内に集中している。
 
 カナダに最初に入植したのはフランス人だが、1763年にイギリスの支配下に置かれた。1867年のイギリス領北アメリカ法により、英語圏のアッパー・カナダ(現在のオンタリオ州)とフランス語圏のロワー・カナダ(現在のケベック州)、そしてノバスコシアとニューブランズウィックが統合して自治領が誕生。1931年には独立を果たした。
 
 カナダは移民が支える多民族文化社会であり、経済発展には移民の存在が欠かせない。人口の約45%はイギリス系、23%はフランス系(主にケベック州に居住)、約3%が先住民で、それ以外の少数派にはイタリア系、ドイツ系、ウクライナ系、中国系などが挙げられる。人口は主にオンタリオ州南部、モントリオール周辺、バンクーバーやバンクーバー島南部、カルガリーからエドモントンを結ぶ地域の、4つのエリア内にある都市に集中している。都市部には、その経済を支える大きな製造基盤がある。さらに北米自由貿易協定(NAFTA)により経済は好景気に恵まれており、対アメリカ貿易額は総貿易額の約80%に上る。

経済
主要産業: 輸送機材, 薬品, 金融, 保険, 不動産業, 鉱物, 食品
主要農業: 小麦, 大麦, 油料種子, たばこ; 酪農製品; 林産物; 魚
主要輸出: 自動車, 部品, 工業製品, 航空機, 電気通信 機材, 薬品, 材木, 原油

言語:英語、フランス語

人種のるつぼ カナダ
 カナダは人種のるつぼといわれ、他民族文化だということは、アメリカと同じです。           今回は、どれぐらいの移民がいるのかお伝えしたいと思います。
カナダの国土面積は日本の26倍で人口は4分の1というから驚きです。
カナダも高齢化に伴い経済成長させるためには労働力を国外から受け入れる体制を整えたいんですね。

そこで調べてみると、トロントの住民は約169カ国の出身国からなり、100以上の言語を話すというから驚きです。

そこで
移民出身国ベスト5
1位はもちろん、中国・英語を話せなくてもチャイナタウンでは、中国語のみで生活できてしまうほど。
2位インド。こちらもインド人街が栄えています。
3位フィリピン
4位パキスタン
5位は意外にも米国と続きます。
トロントには他にもリトルイタリー(イタリア街)、ギリシア人街、コリアンタウンなどのたくさんのコミュニティタウンがあります。

 日系カナダ人 (Japanese Canadian) は、、カナダ西海岸、特にバンクーバー周辺に多く居住している。他には、トロントのような大都市に日系カナダ人の人口が集中しています。大多数のカナダ人は日系のルーツを持たない。

 2006年時点で、日系カナダ人の人口は98,900人(その内、42,430人は混血)を数える。カナダの人口に占める割合は約3%と案外少ないです。。

 ありとあらゆる国の料理も本場さながらに味わえ、お祭りも盛んです。お互いの文化を認め合い、学ぶことで移民の国は成り立っているのです。カナダにいながらにして、いろんな文化やコミュニティ、たくさんの人に出会って、刺激をうけておいいしいものを食べてとまるで世界一周しているかのようです。




 2010年バンクーバー冬季オリンピックの公式エンブレム。カナダ北極圏のイヌイットに伝わる「イヌクシュク(inukshuk)」という道しるべがモチーフになっている(写真は2005年4月23日の除幕式の様子)。
 イヌイットは何世紀も前から岩を積み上げてイヌクシュクを作ってきた。人間の形をしたものもあり、広大なツンドラを移動する人々の道しるべになる。
 公式エンブレムはイヌイット語で「友情」を意味する「イラナーク」と名付けられた。大会のWebサイトによると、「世界中の人々をいつでも温かく迎え入れるという、カナダの歓待精神を表現している」という。


イチロー選手が在籍するアメリカ大リーグ・マリナーズの本拠地シアトルから真っすぐ北へ上るとすぐにカナダ・バンクーバーに着きます。西海岸に面するシーサイド都市です。街の景観を画像で紹介しましょう。








 







カナダ、バンクーバーのイングリッシュベイの海岸沿いにそびえるイヌクシュク。このモニュメントの原型は、カナダ北極圏の先住民族イヌイットが広大な極北の大地の道しるべとして各地に造った人型のシンボルである。
 イヌクシュクは2010年バンクーバー冬季オリンピックでは公式エンブレム「イラナーク」のモチーフとなっている。エンブレムはカナダ全土から寄せられた1600点以上の応募作品から、国際的な審査委員会の下で決定された。

 しかし、カナダ放送協会(CBC)が伝えるところによると、イヌイットなどを除くカナダ先住民族からは、「バンクーバー地方の土着文化が反映されていない」との批判が出ているという。

 ブリティッシュ・コロンビア州の先住民族団体「ユニオン・オブ・ブリティッシュ・コロンビア・インディアン・チーフス」(Union of British Columbia Indian Chiefs、UBCIC)の代表スチュアート・フィリップ氏は、2005年のエンブレム決定時にCBCに次のように話している。

「先住民族の多くは今回の決定に失望している。われわれや太平洋沿岸地域の先住民族文化を象徴するデザインを審査委員たちは採用しなかったのだ。個人的にはパックマン(ゲームのキャラクター)としか見えない」。
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バンクーバー五輪:トーテムポール(ページ最上写真)

カナダのブリティッシュ・コロンビア州に広がる温帯雨林グレートベア・レインフォレストで、真っ直ぐに立つ伝統的なトーテムポール。同州西部の先住民族ハイスラ族が造ったものだ。
 バンクーバー地方の先住民族からは、「ブリティッシュ・コロンビア州周辺の土着の芸術様式であるトーテムポールの方が、バンクーバーオリンピックのエンブレムとしてふさわしかっただろう」という意見が出ている。

 カナダ太平洋沿岸地域の先住民族文化では、主に先祖や超自然的存在の象徴としてこのような木の柱状彫刻が用いられている。

 アメリカ、ワシントン大学のWebサイトによると、トーテムポールにはさまざまな種類があり、家の出入り口や、屋根の梁(はり)を支える柱、亡き首長を称える記念碑といった役割を担うことがあるという。











 



イヌイットが多く住むカナダのヌナブト準州パンニルトゥング村を見下ろす石の道しるべ、イヌクシュク(2007年撮影)。伝統的なイヌクシュクには頭や手足などはない。
「2010年バンクーバー冬季オリンピックの公式エンブレム“イルナーク”に採用されたシンボルは人型だが、厳密には“人間の模造”を意味する“イヌングアト(inunguat)”と呼ぶべきでイヌクシュクではない。」とヌナブト準州前理事ピーター・イルニク(Peter Irniq)氏は2005年にカナダ放送協会(CBC)に語っている。

「オリンピック組織委員会はデザインを選ぶ前にヌナブトの長老たちに相談しなかった。ここ100年ばかりに造られた人型のイヌクシュクは、われわれイヌイット以外の者によって創られたものも多い」。

 同氏はカナダやアメリカの各地で伝統に沿ったイヌクシュクを造る活動を行っている。













「地球最古の地殻を発見か?」

 カナダのハドソン湾一帯に広がる岩盤が、46億年前の太陽系誕生から間もなく形成された地殻の一部である可能性が出てきた。この発見で、地球に安定した地殻が最初に現れた年代が、これまでの想定より3億年ほどさかのぼることになるかもしれない。

 以前の研究では、カナダ北西部で40億3000万年前の岩石が見つかっている。また、オーストラリア西部では43億8000万年以上前のジルコン鉱石の結晶が発見されている。

「今回の岩盤が40億年以上前の地殻と同じ年代のものかどうかはまだ定かではなく、さらに分析を進める必要がある」と、研究チームメンバーでワシントン・カーネギー協会の地球化学者リチャード・カールソン氏は話すが、これほどまでに古い岩が存在するとなると、地球は早期から地殻が形成されるほどに冷えていたという、かつて議論を呼んだ説が裏付けられることになる。そして、地殻の形成は小惑星や彗星の激しい衝突がやんだ38億年前まで起こらなかったとする説は、覆されるかもしれない。

 このハドソン湾の岩盤は、コロラド大学ボルダー校のニコール・ケイツ氏とスティーブン・モイジッシュ氏によって2007年に約38億年前のものと判断されている。このときには、岩盤から採取したジルコンの小片内に見つかったウラン放射性同位体の崩壊に基づく年代測定が行われた。この手法は、世界中の古い岩の年代を測定する際に広く用いられている。

 だがその後、カナダにあるマギル大学のジョナサン・オニール氏とドン・フランシス氏によって、ハドソン湾から38億年を超える歴史を持つとみられる岩石が採取された。そこで同氏は、前出のカールソン氏と共同でこの岩石の分析を進めたのだ。

 その際、研究チームが注目したのは希土類金属のサマリウムやネオジムの同位体、つまり原子構造の相違だった。ネオジムの同位体の1つは、サマリウムの同位体が崩壊するときに形成される。このサマリウムの同位体は、太陽系の誕生直後にのみ存在していたものだ。「このネオジムの同位体の存在量のばらつきなどを検討したところ、42億8000万年前という測定結果が得られた」とカールソン氏は語る。

 複数の岩盤(プレート)で構成された地表がマントルに乗って動くという、プレートテクトニクスのプロセスの中で、地球の地殻の大部分は繰り返し押しつぶされ、溶解しては再形成されてきた。「こうしたシステムがいつ始まったのかを解明するために、いまも地質調査が活発に行われている。ハドソン湾の岩盤に関する調査は、初期の地球にダイナミックな岩石の循環や火山活動があり、非常に早くから地殻が形成されたとする説を支持するものになる」と同氏は語っている。

2 件のコメント:

  1. しげやん^^おはようございます
    毎日TV付けるたびにオリンピックの模様が見られます
    みなさん頑張っておられ、若者が頑張っている姿はとてもいいものですね。高橋選手、4回転転んだにも関わらず銅メダルたいしたものですね。とてもしなやかで良いですよね^^
    今日は、土曜日さて何しようかな?
                   atiti

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  2. RE: atitiさん
    フィギュアー・フリーの上位選手の演技、好対象でした。
    高橋選手は、金を狙って4回転ジャンプに果敢に挑戦、
    ロシアの選手は4回転跳んだが1回だけ、そのほかの演技に
    精彩を欠いた。峠を越した感じ、アメリカの選手は4回転は
    得意ではなく、もっぱら確実をモットーにした演技、だが
    最後はロシアに逆転、わたしは各選手とも4回転ジャンプを
    繰り出すと思ってましたから、予想が外れた。
    高橋選手、あくまでも挑戦的、4回転がきれいに決まって
    いたらメダルの色は金色に輝いたかも・・・
    しかし、あくまでも挑戦的なのはゴルフの遼くんに通じるかも・・・!

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