ブログ アーカイブ

2010年4月26日月曜日

4月26日・(ゴルフ)ベテラン選手にいぶし銀の技を見た!

   不屈の精神力といぶし銀の練磨された技術力の真髄を見た!

 きのう男女ゴルフ競技最終ラウンドがあった。
TV観戦にCMタイムや競り合っている方を優先したりで、チャンネル切り替えに忙しい思いをした。
 男子の戦いは熾烈を極め、まさに手に汗握るプレーの連続で、殊に優勝した藤田寛之(40)と谷口徹(42)の戦いはゴルフの歴史に残るような試合で、いぶし銀のような百戦錬磨のベテランの技術と集中力を結集した凄いモノだった。
 結果は男子は40歳の藤田選手が42歳の谷口選手に4打差を追いつかれ、14アンダー同士でプレーオフ3ホール目、攻めて谷口選手を制し、昨年8月以来の9勝目をあげた。
 
 優勝インタービユーでは「年上でも頑張ってる人がおるんです。遼くんだけじゃない。」

 このベテランの藤田、谷口両選手の息詰まる死闘は、あたかもマッチプレーの試合を観ているようであった。これに対して期待の遼くんは気持ちと技術が噛みあわず、スコアーを伸ばせず11位と後退したが、開幕戦の不調からの立ち直りがハッキリと見られた。この若者も優勝争いに加わって来るのは間もなくだろう。  
 しかしながら、藤田、谷口両ベテラン選手の試合ぶりを見る限り、遼くんの精神力と技術力はまだまだ努力の余地が残されているかのように見受けられた。

 一方、女子はプロ4年目 22歳の服部真夕選手が集中力を切らさず我慢のゴルフを重ねて7アンダーで今季初優勝、通算2勝目をあげた。ここ川奈コースは名うての難コース、一つ間違うとダブルボギーはおろかトリプルボギーをも叩き兼ねないトリッキーなホールが続く。
 15番で第2打が強く吹く風に流されグリーン左奥の林へOB、しかしここで崩れず、我慢した集中力を切らさず、2位に1打差の迫られたが、重圧に耐えた。早くから将来を嘱望された有望株の一人であったが、後半の崩れる癖を乗り越え、成長の跡を示した。これで、師匠の岡本綾子プロと師弟で川奈を制したことになった。



(男子ゴルフ)藤田V「遼君だけじゃない」

<男子ゴルフ:つるやオープン>◇最終日◇25日◇兵庫・山の原GC山の原C(6770ヤード、パー71)◇賞金総額9000万円(優勝1800万円)
 藤田寛之(40=葛城GC)が「アラフォー対決」を制して、ツアー通算9勝目を挙げた。4打差首位スタートから、同組の谷口徹(42)に猛追され、通算14アンダー199で並んでプレーオフへ。3ホール目にバーディーを奪い、元賞金王を退けると、優勝スピーチで熱弁を披露。ギャラリーに「遼くんだけじゃない。ここにいるのは、プロの中のプロです!」と訴えかけた。
 藤田はギャラリーに訴えていた。
 「男子のプレーはどうでしたか? ここにいるのはプロの中のプロ。谷口さんは恐ろしい。遼くんだけじゃないんです。僕も遼くんに負けじと精進します」。
 優勝スピーチで、自分の理想が口をついた。
 プロのすごみを、谷口との40代対決で見せつけた。最終日最終組で、4打差リードから67のスコアーを出しながら、63を出した谷口に追いつかれ、決着はプレーオフに。
 
 18番の繰り返しで行われたプレーオフは1ホール目、2ホール目と共にパーで勝負は3ホール目へ。「谷口さんが相手でパーで勝てることはない」勝負のセカンドショット、安全策は捨てた。ピン狙いのショットはカラーにこぼれたが、その攻めの姿勢にゴルフの女神が微笑んだ。グリーン外からのバーディパットは、カップ3つ分スライスして吸い込まれた。寡黙な男が大きなガッツポーズで喜びを表し決着。ベテラン2人の見せたドラマに約1万2000人のギャラリーが酔いしれた。
 
 今大会前に師匠の芹澤信雄にアドバイスを求め、開幕戦で苦しんだショットの切れが復活。2日目には自身のスタート前すでにホールアウトしていた師匠の“66”というスコアに奮い立った。「3歳下に宮本(勝昌)という良いライバルがいて、10歳上に芹澤さんがいて、自分にとって本当に良い環境が整っている。後は自分がやるだけだった」真摯な努力と仲間との絆。そのすべてがこの9勝目に結びついた。
 
「振り返れば楽しい1日でした。今後はとにかく時間もないんで勝てるだけ勝ってすごいなと言われる選手になりたい」と力を込めた藤田。そのために次なる目標は国内メジャータイトル奪取、さらには海外メジャーにも意欲を見せる。「海外メジャーで日本選手が予選通過で喜んでいるとかそういうことじゃいけない。日本人のレベルってこんなもんじゃないと世界にアピールしないと」体格で劣る日本選手がどう世界と戦うか、今田竜二や丸山茂樹のようにその1つの答えを示すことが出来るのは藤田かもしれない。

 身長170センチに満たない40歳は「老化をせき止める」作業を重ねながら、進化している。開幕戦東建ホームメイト杯最終日の18日夜には、所属の静岡・葛城GCで約2時間も打ち込んだ。翌朝7時過ぎには走っていた。一昨年オフから葛城GCの倉庫につくってもらったトレーニングスペースにこもる。
 筋肉を鍛えてウエア契約先のパーリー・ゲイツの半袖シャツはメンズMがきつくなった。袖口を引っ張り、伸ばしてから着ている。「賞金王に魅力は感じない」と言う。海外メジャーに出たい。3月にマレーシアの全英オープン予選で本戦出場権を得た。5月24日には埼玉・武蔵CCで全米オープン日本地区予選に挑む。「チャラチャラした感じがない。戦うプロが集まるトーナメント」で勝負がしたい。次の優勝で区切りのツアー通算10勝目。狙いは国内メジャーに当たる「日本タイトル」だ。

40歳になっても探求心は衰えてはいない。今季はさらなる飛距離を求め、ドライバーを1.5インチ長いものに換えた。「上を意識するのと、しないのとでは到達するところが違うから」「プロの中のプロと呼ばれるようになりたい。他のプロと違う空気が出せるような」。中嶋常幸、師匠・芹沢信雄のように-。それが「藤田寛之のゴルフ」と信じている。

一方、逆転優勝を期待された石川遼選手は、「奇跡は起こらず…石川遼、失速11位タイフィニッシュ」
15番パー5、会心のショットでバンカーから2オン成功もパー

 誰もが期待した大逆転優勝はならなかった。第2ラウンドの猛チャージで2位タイに浮上した石川遼は4打差を追って18ホール一発勝負の決勝ラウンドに臨んだが、3バーディ・3ボギーとスコアを伸ばすことが出来ず、トータル6アンダーの11位タイに終わった。
 
 昨日の猛チャージの余勢を駆って序盤は攻めのゴルフ。出だしから好調のショットでチャンスを演出すると、3番では2メートル、4番ではセカンドをベタピンにつけ連続バーディ。この時点で2打差に迫り、奇跡の大逆転への猛チャージが始まったかに思えた。
 
 しかし、直後の5番ショートで3パットのボギーを叩くとショット、パット共に安定感が失われていく。ショットは左右のブレが目立ち、チャンスにつけてもパットは一向に入らない。この日のラウンドを象徴するようにバーディが欲しい15番パー5で2オンに成功しながら3パットで痛恨ともいえるパー。序盤とは打って変わって、中盤は大ギャラリーのため息だけがむなしく響く我慢のラウンドとなった。
 
 そして終盤、悪い流れを引きずって迎えたパーの16番ではバンカーからのリカバリーに失敗しボギー、さらに17番パー5では、ラフから2オン狙いのセカンドショットは無常にもグリーン手前の池に。終盤に痛すぎる連続ボギーで万事休す。最終18番でバーディを奪ってギャラリーの盛り上げたが、今季初めて勝負服をまとって挑んだラウンドは悔しさにまみれた。
 
 「16番、17番と集中力が切れてしまった。特に16番は僕にとって一番難しかった」第2ラウンドではチップインバーディでギャラリーを熱狂させた16番だったが、3ラウンドトータルでは2つのボギー。大事な場面でもやはり鬼門でつまづいた。手応えを口にしていたショットも終盤は乱れ「終盤でああいうショットがでるのは、まだまだ自分のものになっていない証拠」と反省。力の片鱗はみせたものの、試行錯誤の続くショットは優勝を引き寄せることが出来なかった。
 
 しかし、予選落ちに終わった開幕戦から、1試合で優勝争いに顔を出すまでに修正出来たことは大きい。「昨年とはまた違ったスタートが出来たと思うし、和合(※来週開催の中日クラウンズ開催コース)が楽しみです」ツアーはまだ始まったばかり。開幕前に掲げた“スタートダッシュ”という目標を必ず達成してみせる。
   
-------------------------------
 (女子ゴルフ)
 第29回フジサンケイレディスクラシック最終日ー真夕うれしい「罰金V」ー

(25日、川奈ホテルGC富士コース、6464ヤード、パー72)
 首位スタートの服部真夕(22)が2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの73と苦しみながら、通算7アンダーで2位に2打差をつけて大会初優勝。08年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」以来となるツアー通算2勝目をあげた。師匠の岡本綾子(59)は92、96年大会の覇者で、師弟優勝も成し遂げた。
 
 川奈の女神が、試練を乗り越えた服部にほほえんだ。ウイニングパットを決めると力強くガッツポーズ。92、96年に優勝した師匠の岡本に並ぶ師弟Vも果たした22歳は、バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金の金妍児(キム・ヨナ、韓国)ばりのシューティングポーズで、ギャラリーをわかせた。
 
「師弟優勝? 素直にうれしいです。すごいドキドキしましたが、勝ててよかったです」
 自身初の、首位での最終日最終組。最大の試練は毎年ドラマを生む15番(パー4)だった。残り185ヤードからの第2打、3UT(ユーティリティー)を手にした一打は8メートルの風に流されグリーン左のOBゾーンへ。「開き直りました」と、同じクラブで打ち直した4打目をピン手前3メートルに乗せたがダブルボギー。2位の藤本麻子との差はわずか1打となった。
 
「守ろうとは思わなかった」。16番からは“川奈のアーメンコーナー”と呼ばれる難関の上がり3ホール。通算62勝の岡本から大会直前にかけてもらった「今までやってきたことは間違いない」という心強い言葉を心に刻みピンを狙い続けた。16番では第2打を木に当てるピンチもあったが、この3ホールはパーセーブ。耐え切って優勝をたぐり寄せた。

 07年のプロ入り後、岡本の指導を仰ぐ服部はまじめな努力家だ。ホールアウト後の練習は周囲が暗くなるまで打ち込む。岡本の考えで、残り距離の計算や番手選択は常に自分で決めさせるため、帯同キャディーは禁止。昨年8月の「CATレディース」からは罰金制まで敷かれた。

 1ラウンドで「ダブルボギー」を含む「オーバーパー」なら罰金(金額未公表)。優勝した今大会も科されてしまうが、「岡本さんの存在は計り知れない。岡本さんがいなかったら勝てていなかった」と感謝する。

 92年のフジサンケイレディス(当時は静岡・ファイブハンドレッドC)を41歳で初制覇した岡本より、19歳も若くして川奈の“新女王”となった服部。賞金ランクも7位に浮上したが、「賞金女王は今は考えていない。今はベストのプレーができればいい」。さらなる飛躍につながる大きな自信を得た。師匠の岡本から贈られたパワーストーンの数珠を左手首につけるのも、精神的な安定につながっているようだ。「罰金」以外の賞金の使い道は、6月に出産予定の姉有華(ゆうか)さんにベビー用品を贈ること。「アヤコ2世」は、「次は罰金なしで優勝したい」とはにかんだ。


(師匠の岡本 綾子)(おかもと あやこ、1951年4月2日 - )は、広島県東広島市安芸津町(旧豊田郡安芸津町)出身の女子プロゴルファー。樋口久子らと共に日本女子ゴルフの基盤を築いた名選手である。日本の女子選手で初めて本格的にアメリカLPGAツアーに参戦した選手としても知られる。日本女子ゴルフツアーで44勝、アメリカLPGAツアーで17勝を挙げた。日本ツアーの永久シード権を獲得しているほか、1987年には、アメリカ人以外で史上初のLPGAツアー賞金女王になった。

2 件のコメント:

  1. しげやん^-^こんにちは~^-^
    岡本綾子さんの名前が出ているので懐かしく思います^^
    昔、岡本さんが腰痛でハワイでパパイヤ療法をしたと言うのを
    思い出しました^-^今や遼くなど若い人がどんどん進出してきてむかしのひとたちが追いやられてしまいますがそれも時代の流れですね
    しげやん^^今日はいい天気でしたがまた明日は雨になるって言ってたよ^^

    返信削除
  2. RE: atitiさん
    岡本綾子プロは樋口久子プロについで凄いゴルファーでした。
    彼女は高校時代にソフトボールの投手で四番バッターで、
    和歌山国体で高校の部で優勝に輝いた実績があります。
    ソフトで鍛えた足腰の強さが飛距離でも外人に対抗できた
    ので国内44勝、米国17勝、西欧1勝計62勝は当分破ら
    れないでしょう。米国賞金王1回、2位4回というのも凄い
    成績です。宮里藍ちゃんが頑張っても、岡本さんには追いつ
    けない位偉大な成績です。
    女子では不動裕里一体どうしたことでしょうか?あれだけの
    実力者で成績を挙げてきた選手が成績不振とは、彼女に何が
    おこったのでしょうか?
    あすはデイに行きますが、お天気安定して欲しいです。
    紀三井寺緑道のサイクリングに出られませんから・・・

    返信削除