4月9日・きのうは灌仏会と紀三井寺の桜！

　きのうは灌仏会(仏生会）、そうお釈迦様の誕生日、本来は中国暦の４月８日を当てているが、わが国では新暦の４月８日または１月遅れの５月８日に「花祭り」をおこなう、とある。

　地元のさくら便りを見ていたら、和歌山市の情報では紀三井寺は「なごりの桜」また紀三井寺の桜情報では「落花盛ん」とあった。（４/8現在）
和歌山城 【だいぶ散ってしまっています】
　紀三井寺 【なごりの桜】
新和歌浦 【散り始め】
大池遊園 【少し散っていますが、まだ綺麗に咲いています】

　そうであれば、今年の桜も見納めかと思い、紀三井寺の様子を偵察してみたが、ここでは特別な行事は行われておらず、３月２１日から４月２０日までが「桜まつり」の期間であった。わずかに本堂の中に「灌仏会」のご供物がお供えされているのが目に入った。そんな訳で見納めになる桜をデジカメに記憶させて帰ってきた。

◎　紀三井寺の桜・現在の桜は落花盛んです。
　3/31午後、満開宣言が出ました。開花から満開まで１３日かかったのは当地、史上２番目の記録です。
　3/22夜よりライトアップも開始されました。

「灌仏会」のご供物

　

　紀三井山 金剛法寺（紀三井寺）護国院•西国三十三所観音霊場 第2番札所
　今年のサクラは見納めかなぁ、ということで「紀三井寺」に行ってきました。桜の名所として名高いところであり、わたしの自宅から北へ約３ｋｍの場所なので、行き来も自転車で簡単に足を延ばせられる。山門に差しかかったあたりではすでに、桜の花びらが風に舞い落ちている美しさに目を奪われる。
　
　紀三井寺は、和歌山市紀三井寺にあり、真言宗山階派に属していたが、現在は独立して救世観音宗総本山を名乗っており、末寺は12ヶ寺ある。本尊は十一面観音で、西国三十三箇所第2番札所。一昨年約１０億円の予算で新仏殿を建立、この建物は朱色と黄緑色の彩色鮮やかで高さも他を圧して、ひときわ目立つ。寺号は正式には紀三井山金剛宝寺護国院といい、宗教法人としての公称は「護国院」であるが、古くから「紀三井寺」の名で知られている。近江の三井寺とは異なり、ここは三つの井戸からついた寺号である。
　
　山内に涌く三井水（清浄水・楊柳水・吉祥水）は、「名水百選」に選ばれているが、のちほど画像で紹介しよう。

　境内へ登る石段の中ほど右側に「清浄水」があり、そこから山腹を巻くように奥へ 100m ほど進むと「楊柳水」がある（「吉祥水」は、楼門の 30m 手前を左に曲がり、更に 800m ほど歩いて名草山へ 150m 登ると心地よい水音をたてている吉祥水に出合う）。

　231段の石段を上り詰めると、平坦な境内になっており、六角堂・鐘楼・大師堂が一列に並び、その奥に唐破風屋根を備えた本堂がある。落花盛んな桜のもと、かなり角度のきつい石段を登ってかねばならない。
途中の左手にお不動さんがあり、ここのお不動さんは浪切不動さんといいます。

　石段を登り終えると、広場のようになったところがあり、そこに本堂があります。この広場も桜が満開で、今日は風が強かったこともあり、桜吹雪の舞い散る素晴らしい景観に出会えました。

本堂横の池には、桜の花びらが沢山浮かんでいて、何とも鮮やか。多宝塔も桜に囲まれて圧巻でした。









花びらが風に舞い落ち水面の浮かび「花筏（はないかだ）」になっている
紀三井寺の三井水(さんせいすい) ：
1200年来の寺名の由来となった三井水は万葉集にも歌われた名草山の中腹にある清浄水､楊柳水、吉祥水という３つの井戸のことで、今も滾々と湧き出ている。中でも、清浄水は古来より名泉中の名水として、茶の湯､お華の水など様々な用途に使われてきた。地元で醸造されるお酒や味噌､醤油などには、この霊水を混ぜて仕込んだようだ。