３月１３日「炎と光の競演」ー奈良・東大寺「お水取り」と京都・清水寺「ライトアップ」ー

　「炎と光の競演」―奈良・東大寺「お水取り」と京都・清水寺「ライトアップ」―

　これが終われば関西に本格的な春が来るといわれる奈良・東大寺「お水取り」行事のクライマックス「籠松明」と、今夜から開始される京都・清水寺「ライトアップ」の試験点灯が、昨夜１２日夜行われ「清水の舞台」が夜空にくっきりと浮かび上がった。いずれも関西の春を告げる「風物詩」である！

◎奈良・東大寺「修二会（お水取り）」のクライマックス「籠松明」の炎

　天平勝宝四（７５２）年以来「不退の行法」と言われ、途切れることなく連綿と今年で１２５９回を迎えた奈良・東大寺「お水取り」クライマックス「籠松明」が１２日夜行われた。
　
　奈良・東大寺の修二会（しゅにえ）（お水取り）で１２日夜、ひときわ大きい「籠（かご）たいまつ」が二月堂に登場した。長さ約８メートル、重さ約７０キロのたいまつ１１本が次々と夜空に浮かび上がった。
　　
　午後７時半過ぎ、１本目のたいまつが点火され、童子（どうじ）が担いで（練行衆＝れんぎょうしゅう）を先導し、二月堂への石段を上がった。童子が欄干から突き出して回すと、火の粉が舞い落ち、詰めかけた参拝客から歓声が上がった。
　
　３０回目のベテラン童子、八木悟さん（６７）は体力の衰えを感じ、引退を決意。「最後の籠たいまつや」と気合を入れて階段を上った。１３日未明には、本尊に供える水を二月堂下の井戸からくみ上げる「水取り」がある。おたいまつは１４日夜まで。

　今年の２０１０年は平城京遷都１３００年にあたり、１月１日から開催中の「平城遷都１３００年祭」は４月２４日からメーン会場の平城宮跡（奈良市）でイベントが始まる。本年１２月３１日まで続く、に引き継がれる。



◎…春を呼べ　東大寺お水取り…◎

　「走り」は、和上の「南無最上」とともに、練行衆（れんぎょうしゅう）（こもりの僧）１１人が須弥壇（しゅみだん）を回る行道が続く。ガラガラと、差懸（さしかけ）（木沓（きぐつ））の音が響く。

　と一瞬、堂司が手にしていた小さな松明（たいまつ）を振り下ろし、床にたたきつけて消した。「南無最上」の声がゆったりと流れていた堂内に、緊張感が走った。

　しかし、行道は続く。差懸の音が少しずつ小さくなり、練行衆は足袋はだしになっていく。いよいよ走り本番だ。

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◎夜空に浮かぶ「清水の舞台」…ライトアップ

　世界遺産・京都・清水寺（京都市東山区）の春の夜間特別拝観を前に１２日、ライトアップの試験点灯が行われ、国宝の「清水の舞台」が美しく浮かび上がった。　春季の夜間特別拝観は、平成４年から実施しており、大小約５００基の照明が建物や桜を幻想的に闇夜に照らし出す。境内の約１千本の桜の木々はまだつぼみの状態だが、名物の夜桜見学が見ごろとなるのは４月上旬になりそうだ。

　期間中の４月３日は数字のゴロ合わせで、４（シ、キヨ）３（ミズ）の日だそうである。特別なにかいいことあ～るのかなぁ～！いずれにせよ、京都に春を告げるに相応しい行事である。






　




　今年は「京都・東山花灯路」の開始時期に合わせ、例年より約２週間早い今月１３日から４月１１日まで開催する。午後６時半～９時半。拝観料は大人４００円、小中学生２００円、幼児無料。この「京都・東山花灯路」は、これまた清水寺のライトアップを見物に出かける道筋にが花灯が点灯され、春の東山の風情を堪能できる仕組みである。

”月はおぼろに　東山 霞む夜毎の　かがり火に 夢もいざよう　紅桜 しのぶ思いを　振袖に 祇園恋しや　だらりの帯よ♪”

　





　

　
東大寺の「お水取り」が終わり、関西に本格的な春がやって来ます。そこで、「春爛漫（はるらんまん）」の景色を訪ねる旅（架空）にでますので、４．５日不在をします！帰り次第再開します！