「春」といえば、春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。(清少納言・「枕草子」)は、よく知られた文句ですが、これが漢風になると「春眠不覺曉 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少(春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落つること知んぬ多少ぞ)・孟浩然」ということになります。
明日6日は「啓蟄(けいちつ)」、冬の間、寒さを避けて土の中に潜っていた虫どもが、ぞろぞろ地上に這い出してくるといわれます。
いずれにせよ、ひねもすのたり、でうつらうつら眠いですね!それでは、きょうのコメントを・・・
いまの春の風物詩は、「お雛さん」に「流し雛」、「桃の花」、それと奈良・東大寺の「修二会」、俗に「お水取り」。きょうはこれらの春の便りをアップすることにしました。
雛祭りは各家庭でも行われますが、「流し雛」の神事は各地それぞれの風習があり、それぞれ風習にのっとり、厳かに行われます。
きょうは、このなかから全国に名を知られた紀州「淡島神社」、京都「下賀茂神社」の「流し雛」神事を、桃の花については地名に桃山町と名前がつく地元和歌山から、それに3月1日から14日まで連日執り行われている「修二会」俗に「お水取り」神事は水の送り元である福井の小浜と、受け手側である奈良・東大寺からお届けします。
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「流し雛」神事・ひな祭り、和歌山の淡嶋神社では「ひな流し」
和歌山市加太の淡嶋神社では約1000体のひな人形を願い事と共に船に乗せて流す神事「ひな流し」が行われた。船に積み込まれるひな人形=3日午後、和歌山市加太の淡嶋神社
女性の健やかな成長と幸せを祈願し、けがれや災いをひな人形に託して舟で海に流す恒例の「ひな流し」が3日、和歌山市加太の淡嶋神社で行われ、約7000人の参拝客らが見送った。
同神社に奉納されたひな人形は約4万体。前田光穂宮司がおはらいした後、巫女(みこ)が3隻の小舟に約150体ずつ丁寧に乗せた。子供たちが合唱するひな祭りの歌に送られ、人形を乗せた小舟は近くの海辺から前田宮司が祝詞を読み上げる中、船出した。
奈良県から訪れた主婦、渡辺正子さん(82)は「毎年テレビで見ていましたが、実際に足を運び、たくさんの人の力で神事が行われていることに驚きました」と話していた。
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たおやかに厄払い! 流し雛、子の成長願い…京都・下鴨神社
御手洗川に桟俵を流す平安装束姿の男女(左京区の下鴨神社で)
桃の節句の3日、京都市左京区の下鴨神社で、子どもたちの健やかな成長を願う「流しびな」があった。人形に災いを託し、川に流して厄を払う平安時代の風習を京人形商工業協同組合が1989年に復興させた。
22回目の今年は、平安朝の貴族のような華やかな束帯や十二ひとえに身を包んだ同市右京区の会社役員田附剛平(たづけ・ごうへい)さん(30)、史恵(ふみえ)さん(27)夫妻が和紙の人形をわらの小舟にのせ、境内の御手洗(みたらし)川に浮かべた。続いて舞妓(まいこ)や幼稚園児、一般参拝者らも次々と小さなひな人形を流し、無病息災を祈った。
下鴨神社といえば京都三大祭りの一つ「葵祭」で有名です。今度は五月が楽しみです。
御手洗川にひな人形を流し、無病息災を祈願する参拝者=3日午後、京都市左京区
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和歌山・紀の川で桃の花が満開
同町の桃は厚い果肉と甘みが強いことが特徴で、かつてあった付近の地名から「あら川の桃」として人気がある。ひな祭りの時期に満開になるよう、栽培農家らのグループが2000平方メートルに約90本を栽培、8日まで無料開放している。
ハウス内では、薄いピンク色の花のアーチができ、訪問客らが春の香りを満喫。グループの山下忠男さん(78)は「桃は厄よけの木としても知られている。子どもの健康祈願にどうぞ」。
桃の産地として知られる和歌山県紀の川市桃山町のハウスで、桃の花が満開となり、見頃を迎えている
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水と炎 幻想的に…小浜でお水送り 向かう先は奈良・東大寺
福井県小浜市の春の伝統行事「お水送り」が2日、同市下根来の「鵜の瀬」周辺で行われた。
奈良・東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)に招待されながら、漁に夢中になって遅刻した若狭の「遠敷(おにゅう)明神」が、おわびに二月堂に供える水を送ったという伝説が起源とされる。
同日夜、同市神宮寺の神宮寺境内の井戸からくみ上げられた「香水(こうずい)」が、大小のたいまつを持った白装束の行者らに守られながら、同寺から約2キロ離れた鵜の瀬に到着。護摩壇の火に照らされた岩場から香水が川面に注がれ、訪れた大勢の観光客らも火と水が織りなす幻想的な雰囲気を楽しんだ。
幻想的な雰囲気の中、行われた「お水送り」(2日夜、小浜市下根来で)
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春弥生 炎の舞…お水取り
二月堂の舞台を走るお松明(1日夜3分間露光、奈良市の東大寺で)奈良・東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)が1日、本行に入り、堂にこもる僧・練行衆(れんぎょうしゅう)の足元を照らす「お松明(たいまつ)」の炎が、早春の暗闇に軌跡を描いた。午後7時すぎ、先導役の童子たちが、燃え盛るお松明(長さ約6メートル)を担いで堂の舞台を走り出すと、火の粉が境内へ。かぶると1年を無病息災で過ごせるとされ、約3500人の参拝者から歓声がわいた。
お水取りは、練行衆11人が人々に代わって罪を懺悔(さんげ)し、天下太平などを祈る法会。お松明は本行が終わる14日まで毎晩ともされる。
二月堂の舞台を走るお松明(1日夜、3分間露光、奈良市の東大寺で)
おはようございます^^
返信削除沢山の雛人形が流されていきます^^
7000人の参拝客とは凄い人ですね!車止めるところ大変ですね^^お水取りがやってきましたがこの行事が終わると春到来です。早く本格的な春が来てほしいですね^^
atiti
おひさしぶりです。
返信削除ひな流しのお人形はこのご時世ですから、回収されるんでしょう。
その後どうなるんでしょうね。
人形って顔の表情があるし、持ち主の思いもこもってるからたくさん集まるとちょっと怖いです。
骨董的に価値のあるものも中にはあるんでしょうね。
RE: atitiさん
返信削除淡島神社には毎年約4万体の人形が集まってくるそうです。
それらをお祓いして、木の小舟3艘分150x3を載せ、沖だし
します。これを再び回収し、焼却処分するそうです。
環境問題や漁業組合との間で、海をキレイに保つことが求め
られています。数千人の見物客で加太の海岸はごった返します
これは、一種のショーですよ!ですが、加太の淡島神社の「流
し雛」神事は全国でも有名です。
RE: meg さん
返信削除いまは環境問題で流しっぱなしはできません。新聞報道に次の
ように出ています。
2010年3月4日 ... 雛流しは、病気や災いを人形に託して海
に流し厄払いをする神事で、和歌山市加太にある 淡嶋神社には、古くなったり飾る人がいなくなった雛人形、およそ4万体
が奉納され ... 雛人形はこの後回収されて焼却処分されます。
人形は本来「ひとがた」です。人の身代りです。ですからいろ
んな人形があるでしょうね、人形の産地によっても色々ありま
すから・・・
長崎には全国的に有名な「精霊流し」があり、観光事業になっ
ています。初盆を迎える家では立派な精霊船を仕立てて、
ご近所がこれを引き流します。
流し雛とは、スケールが違います。これなんかは、あとどう
してるんでしょうか?長崎のマダムに聞かなくては・・・