ブログ アーカイブ

2010年1月6日水曜日






 6日「温故知新」から「温故創新」の時代へ~!

 いよいよ本年の政治・経済界も動き出した。わたしはこのブログを始めるにあたってことしは政治・経済とも転換の年になるのではと書いた。
なぜかわたしは中国の「故事・ことわざ」に惹かれ興味を覚える。古代より我が国の先進国であり四千年の歴史をもつという中国の歴史や文化が昔からわが国に入り定着し日常化していることもあろう。
明治維新を経たわが国は西欧の文化・制度を必死で取り入れ学んだが、飛鳥に都ができる以前より中国がわが国に大きな影響を残してきたことには、誰しもが認めるところであろう。

これらのなかで、2500年以上前に孔子が著わした『論語』のなかに『温故知新』という一語があり、みなさんもよくご存じの言葉だと思う。
この『温故知新』という言葉の造語として最近『温故創新』という言葉が言われている。
この言葉は孔子通の福田元首相がよく使い、広く使われるようになったが、今は「知新」ではなく「創新」が強く求められている時代ではなかろうか。
「CHANGE」「改革」や「変革」などは、いずれも「温故」の上にいかにいまの時代に適合したものを新しく創り出してゆくかの「創新」の時代の到来だと感じる。

わたしは「創」「創造」の「創」という字に憧れをもつ。自分では「創」的な才能に乏しいことがよく分かっているだけに、余計「創造」(CREATE)の憧憬をもつのだろうか?

きょうは、そういうことで、孔子の『温故知新』の意味をもう一度おさらいし、つづいて福田元首相が3年前、中国を親善訪問し孔子廟で揮毫した『温故創新』のエピソードを紹介しようと思う。
-------------------------------------------
温故知新 「論語」(おんこちしん)
(意味)昔のことを良く知り、そこから新しい知識や道理を得ること。出典:論語(為政)に次のように述べられています。 子曰く、「故 (ふる)きを 温 (たず)ねて新しきを知らば、以 (もっ)て師と為すべし。」
( 孔子 が言われた。『先人の学問、過去の事柄を研究し、現実にふさわしい意義が発見できるようであれば、人の師となることができるだろう。』) 自己啓発は、どんな人でもするべきことでしょう。これがなかったら、みずからの人生を充実させることができないからです。  
 自己啓発にはどんな方法があるかというと、これを語っているのが、孔子のこの言葉にほかならない。
 「事故きを温ねて新しきを知ればもって士たるべし」 =「歴史を深く追及することによって、現代への認識を深めていく態度、これは人の上に立つ人の資格である」

●『温故創新』                                 
「温故創新」についての福田元首相のエピソードー福田首相、曲阜の孔子廟を見学 「温故創新」と揮毫ー(07.12.31 )

 日本の福田康夫首相は4日間の訪中を終えるにあたり、30日午前、孔子の故郷、山東省曲阜を訪れ、見学し、長年の夢をかなえた。福田首相は見学の感想として「温故創新」と揮毫した。
 福田首相は多くの場で、孔子の故郷を訪れることは日中両国の文化面の共通の伝統を自ら体験するためと語っている。
「温故創新」の4文字は、「論語」の「温故知新」をもじったもので、「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」という意味が含まれている。 
2400年余り続いている孔子廟は初めて日本の指導者を迎えた。 
中国古代の偉大な思想家、教育家孔子が後世に残した道徳、倫理、教育思想はすでに全人類の共通の財産になっている。孔子廟の入り口の金声玉振坊の前で福田首相は長く足を止めた。        

 1700年余り前、ここから伝わった孔子の言論集が日本に伝わり、中日文化交流の新しい時代が始まった。長年、日本の皇族の名前は「論語」などの中国の古典をもとにしており、また大化改新、明治維新など日本の歴史上の重要な出来事も儒家の学説と関係している。         

日本で「孔子通」といわれる福田首相は中日間で1000年余り続いている友好交流の歴史に詳しい。今回の訪問でも福田首相は何度も中国古代の名言や警句を引用しており、そのいくつかは「論語」からのものだった。 「論語」の発祥地にあって、福田首相は「非常に感動した」と心情を語った。孔子廟に足を踏み入れたときから神妙な表情で、言葉も低い声になっていた。
金声玉振坊から奎文閣、十三碑亭から大成門、さらに杏壇から大成殿へと進む途中、時々足を止め、文物の年代や来歴を詳しく尋ねていた。孔子を祭った大成殿で、福田首相夫妻はそろって孔子像に頭を下げて拝礼した。

福田首相は「孔子の言葉は2500年余りが過ぎたいまも非常に生命力があり、尊重されるべきだ」とテレビのインタビューに語り、他国の優れた伝統文化が日本で尊重され、理解されるべきだと強調した。さらに孔子の儒家思想が常識として人々の心に根付けば、世界は必ず非常に平和になると語った。(山東省曲阜07年12月30日発新華社)


次回はこの「温故創新」を地でいった和歌山電鉄の「たま駅長」誕生とその後の人気化ぶりを、同電鉄の児島社長のヒラメキとその後の企画とその取り組みについて「創新」の成功した一つのケースだと思うので、前回の「たま駅長」が同社の執行役員就任の記事の後を受けて、その舞台裏を児島社長さんの口から自ら語っていただくことにしよう!乞う・ご期待を・・・!

2 件のコメント:

  1. しげやん^^こんにちは~^^
    孔子の故郷山東省は、随分昔の話ですが県会議長されていた山崎さんが和歌山と姉妹都市にされたと聞いています。
    中国は歴史があっていいところですね^-^
    温故知新・・・故 (ふる)きを 温 (たず)ねて新しきを知る~温故創新へ・・・・時代は着実に変化していますね!
    atiti

    返信削除
  2. Re:調べたら山東省のある済南市という山東省では副省級
    の都市とでした。なんと人口が569万人とあるから和歌山市の15倍も人が住んでいるんですね!中国は総人口13億人といわれますから、日本の約10倍です。
    この国が経済力がついてきたら日本なんかひとたまりもありませんね!   しげやん0710

    返信削除