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2013年8月17日土曜日

「化石:モササウルス展示」 県立自然博物館にぎわう!

 2日前の15日のお盆の日であるが、東隣の県立自然博物館の駐車場には駐車場ガイドマンが3名汗だくで入出車の整理に大童。いつにも増して来館者が多いのでは、と感じたが、16日のM新聞を眺めると・・・

「化石:モササウルス展示 県立自然博物館にぎわう−−海南 /和歌山」:」 毎日新聞 08月16日 地方版

 有田川町内の発掘調査で見つかった海生爬虫(はちゅう)類・モササウルスの化石の常設展示が県立自然博物館(海南市船尾)で始まり、連日夏休みの子どもたちでにぎわっている。
 モササウルスは6600万〜9800万年前の海中に生息し、恐竜とほぼ同時期に絶滅したとされる。化石は同町の鳥屋城山で2006年にあった調査で後ろ脚などを発見、10〜11年の2次調査で前脚なども見つかった。体長は約6メートルと推定され、2度の調査で全体の半分が見つかった。このうち右前脚(長さ約80センチ、最大幅約25センチ)の化石を展示している。


 
15日は年間最多レベルの約1700人の来館者があった。同市船尾の市立黒江小5年、YH君(11)は中学教員の父Kさん(45)と訪れ、「化石が大好きなので面白い」と見入っていた。
 問い合わせは同館(073・483・1777)。

 わたしに家は、同館の駐車場のすぐ西側にあり、同館の館長さんはじめ学芸課長さん、学芸員さんとは、みなさん仲良くお付き合いさせて貰っているが、同館の入館者数は月平均約1万人を少し上回る程度、年間を通して観察していると児童のお休みの期間には家族づれの来館者が目立つ。それにしてもこの15日の来館者数は瞬間来館日としては月間約4万4千人(月26日開館として)を上回る。

 この種の施設としては子供に人気も手伝って、県立の施設ではダントツの1位。しかし、多くの来館者に来て貰えるためには、全館員が知恵をしぼってグッドアイデア企画と演出が必要だそうだ。
多数の来館者を集めるには、それなりに知恵と汗をしぼった努力がいると云うこと。

 同館もかつては10万台の入場者数が6割ぐらいまで減少した経緯があるが、入場者をどのようにして増やすか館内の各課がお互いに連携して「知恵を出し、汗をしぼった」涙ぐましい努力の裏話がある。それを聞いたときにはお役所の一機関が「そこまでも・・・」と感じた。

 民間会社では課題に寄っては社内横断的にプロジェクトチームを結成し、問題解決に当たることはよくあるが、お役所ではあまり聞いた験しはない。この裏話は後日ぜひ紹介したく考えているが、いずれにせよ今日の来館者数にまでアップしたうらには涙ぐましい知恵と汗と涙の物語が秘められているのである。何ごとも棚からぼた餅には期待せぬように・・・!それなりの努力が求められるということ!
 

モササウルスの前肢 常設展示へ


モササウルスの前肢の化石


モササウルスの復元画
 有田川町の鳥屋城山で発見されたモササウルス類の化石は、その後の発掘調査とクリーニング作業によって、その全容が明らかになりつつあります。これまでに全体の50%以上が保存されているなど、世界的レベルで貴重な化石であることがわかってきました。
 今年2~3月には、特別展「発見!モササウルス」を開催し展示を行いましたが、このたび一部の化石を常設展示いたします。
 化石のクリーニング作業は現在も進行中なので、展示するのは前肢の化石のみとなりますが、長さ80cmを超えるその化石は迫力があり存在感十分です。
 
展示場所第2展示室 地学コーナー
新しい展示物有田川町鳥屋城山から発見されたモササウルスの前肢
展示開始日2013年8月7日(水)
 
備考このモササウルスの化石は平成18年、有田川町の鳥屋城山のおよそ7500万年前の白亜紀後期の地層から発見されました。その後、自然博物館が本格的な発掘を行い、下顎、前肢、後肢、脊椎骨など多くのパーツが見つかりました。

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