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2011年3月31日木曜日

31日・放射能汚染の「ほうれん草」安全なのでわたしが食べる・大槻教授

 本気なのか、パーフォーマンスなのか、宮城県出身の名物男・大槻早大名誉教授!救世主たり得るか?
ここは菅総理自らが出番、でれば支持率向上?

出荷停止のホウレンソウと牛乳 「安全なので私が食べる」と大槻教授
 
  TVでもお馴染みの名物男、大震災が起きた宮城県出身の大槻義彦早稲田大学名誉教授がブログで、放射性物質が検出され出荷停止になったホウレンソウも牛乳も実は安全だとし、「出荷停止のもの、私が食べますからお送りください」と訴えた。3ヵ月間食べ続けるという。
 政府は3月21日、福島、茨城、栃木、群馬4県全域で生産されたホウレンソウとカキナ、福島県産の原乳の出荷を控えるように指示した。
放射能物質が食品衛生法の暫定規制値を超えたというのが理由だ。枝野幸男官房長官は同日の記者会見で、これらの野菜を摂取しても「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」などと説明した。

「3ヶ月間食べ続けた後に判断する」・大槻
 大槻教授は3月21日付けのブログで、自分は日本物理学会の「放射線分科」に所属し、国際放射線影響学会の会員でもある専門家だ、と断り書きをした上で、今回の原発事故に触れた。
 放射能漏れだと騒いでいるのは過剰反応で、福島原発30キロ範囲であったとしても健康が害される危険はないし、食品や水道水の放射線量も人体への心配はない、とした。これは国連WHOの見解を元に判断したという。

  翌22日付けのブログでは、ホウレンソウや牛乳、海水の放射能汚染が騒がれている事に触れこう書いた。
「私はホーレンソウも牛乳も平気です。出荷停止のもの、私が食べますからお送りください」、3ヶ月間食べ続けた後に、その後どうするか考えるという。政府は放射能の「暫定基準値」を出しているが、仮に暫定値の数倍、数十倍の汚染になったとしても人体には影響のない値だと強調した。

もっとも、1年近く摂取し続けたとすれば影響が出るかもしれないが・・・
 「一体、今の原発の異常状態が1年間もつづくと思っているのでしょうか」と疑問を呈した。海水の放射能汚染の測定値はまだ入手してはいないものの、魚や海草の汚染はホウレンソウと同じレベルで安全だろう、と予測した。
 ネット上の掲示板やブログを検索すると、人体に影響がないならば放射能に汚染されていても食べる、という人がけっこういる。「ほうれん草でも牛乳でももってこい。あのレベルならフツーに食べるから」といったサイトも登場している。
(おまけ)
名物男・大槻教授のオモシロ話・『大槻教授の最終抗議』(集英社新書)
 
 科学者は「虫の知らせ」だって理性で解明する。まして前世、現世、来世をや! 
大槻教授にも、科学と非科学との間で苦悶した時期があった。
 それは「火の玉」との遭遇であり、父の死と「虫の知らせ」などであった。
そうしたものを解明することが科学である。こうした 信念の半生が、初めて語られる。理性で思考することで、自分の「解」を出すことの大切さを説く。物理学者・大槻教授の、いまだに怪しいスピリチャリズムが跋扈する日本への最終抗議である。

 ●最後まで残った「迷信」
 この章を終える前に、一つ告白しておかなければならない。「神風」を否定していた父の影響でシャーマニズムの影を追い払い、科学の重要性を教えてくれた中村先生のおかげで「火の玉」をオカルト的現象と誤解せずにすんだ私だが、高校を卒業する時点でもたった一つ信じていた「迷信」があった。
 虫の知らせ、である。
 父が死んだ当日、父の実家で手帳やメガネを見つけたときの胸騒ぎだけは、科学では計り知れない霊的なものではないか。この思いが、どうしてもぬぐい去れなかったのだ。
 もちろん、今はこれに対する解釈を述べることができる。ひと言で言えば、「偶然起きた二つの現象の重なり」である。
 戦争終結を聞かされたその日から、私は「いつ父は帰ってくるだろう」「早く父に会いたい」と、毎日思いつづけていた。朝は父が帰ってきた夢で目覚め、学校からの帰りにも父の帰還を夢想し、寝る前には「明日こそ」と思いながら、一〇ヶ月を過ごしていたのである。
 振り返ってみると、その間に印象的な出来事は数えきれないほどあった。たとえば県知事の訪問。当時の宮城県知事は父の同級生だったらしく、角田地区を視察した際、「佐蔵はどうしてる?」と、わざわざうちに立ち寄ってくれた。もし、この日に父が死去していたら、私はやはり「虫の知らせ」と感じたことだろう。
 父の両親もしばしば私の家にやってきて、「佐蔵からはなにか便りがあったか?」と聞いていた。それらの日が父の命日だったとしても、私は「虫の知らせ」と感じたと思う。
 あるいは、父が通勤に使っていた自転車が盗まれた日、私が自分の家で父の尺八を発見した日に父が死去していても、私はきっとそれを霊的なことと結びつけて考えたに違いない。
 父を非常に尊敬していた私は、熱望していた父との再会がなかなか果たせず、深刻なストレスにさらされていたのである。それが一〇ヶ月もつづいたときに父の実家を訪ねる機会が訪れれば、父の匂いが残るものを懸命に探すのは当然だろう。この日父の手帳やメガネが見つかったのは、死んでゆく父からのメッセージでもなんでもなく、神経が過敏になっていた私が部屋の隅々を探索した結果にすぎない。
 つまり虫の知らせとは、偶然二つの現象が重なったとき、自らの心から生みだされるものなのだ。
 実をいえば、私がこうした考えに至ったのは一九六九年、早稲田大学の助教授になってからであった。私にとって、父親の存在がそれほど大きかったということだと思う。
 だが、そののちオカルト批判をメディアで始めてからも、私はこのことをだれにも打ち明けられなかった。著書の中でも、虫の知らせに関する記述だけはあいまいにしていた。自分の弱みを見せたくないとの思いもあったし、打ち明けた結果曲解され、自分がオカルト寄りの人間だと思われるのを避けたかったからである。
 この一〇年ほど、私は一般の方々からの相談も受けているが、「虫の知らせ」についてたずねてくる人は非常に多い。詳しい話を聞いてみると、やはり近しい人の死とその日に起きた出来事を結びつけ、深刻に考えすぎているケースが目立つ。自分自身の体験から、その気持ちはよく分かる。こうした方々に対しては、今述べたような解釈を示してはきたが、私もまた同じ思いを長年抱えてきたことを初めてここに告白する次第だ。
 そして、改めて思う。身近な者に起きた不幸をなかなか忘れられずに苦しんでいる人につけ込み、「霊能力」や「占い」と称して金儲けを企むオカルト者を、絶対に私は許さない。
  -------------   大槻 義彦(おおつき よしひこ)
 1936年、宮城県生まれ。61年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、73年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。

4 件のコメント:

  1. わたしも気にしてません。この歳になれば、たとえ20年後にガンになったとしても、それが放射能の影響なのか、ワタシ自身の原因によるものなのか、わかりませんからね。友人たちにも、こういう考え方は多いです。50過ぎると、人間、達観できるようになるのでしょうかね。安全なものは、お子さんや子育て中のおかあさんにゆずる余裕を持ちたいものです。

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  2. しげやん07102011年4月1日 17:41

    玲小姐さま
    孔子の、子曰く「論語」の境地に達しましたか?
    見上げた達観振りにございます。
    流石は「玲小姐」さんを名乗るだけのことはある。
    子曰(略)四十而不惑、五十而知天命・・・、
    放射能のことはTVで盛んにしゃべっていますが、
    放射能のことには素人には、さっぱり分かりません。
    目に見えないだけに不安がありますが、風評被害の
    発信元や被害者にはなりたくはありません。
    ただ、赤ちゃんや妊婦さんは要注意だと理解します。
    わが国は原爆被投下国ですから、原爆症には権威者が
    居るとおもいますから、それにしてもその筋の学者は
    ノーコメントですね!

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  3. とにもかくにも己が身体で試すと申すのじゃから、放射能の雨を恐れて逃げておった首相などよりはご立派な態度じゃ!
    それがしならばとてもとても...初期に被爆した作業員とてこの先の命に保証があるわけではござり申さん><
    専門家がノーコメントと言うのも恐ろしゅうござりまする!

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  4. しげやん07102011年4月4日 14:19

    モノノフ殿
    最近官邸周辺ではやるパロディー詩
    ●笑いたくないが、笑っちゃう!
     近ごろ都に、はやるもの。ACの大量広告と、いきなり
    中継が始まる枝野官房長官の要領を得ない会見。
    ウンザリしているのは官邸記者も一緒のようで、こんな戯
    れ歌が出回っている。
    ・「大丈夫?」っていうと、「大丈夫」っていう
    ・「漏れてない?」っていうと、「漏れてない」っていう
    ・「安全?」っていうと、「安全」って答える
    そうして、あとで怖くなって
    ・「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと
     「ちょっと漏れてる」っていう
    ・こだまでしょうか? いいえ、枝野です
    この通り、不信感が強いオウム官房長官にスッカラ菅首相!
    大丈夫というのならみんなの前で食べる勇気もない、
    いい加減な内閣です。選んだ人の責任だという答弁です。

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