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2011年3月25日金曜日

25日・北国に春を!、目覚めよ!菅引きこもり内閣

「引きこもり」首相限界 震災後2週間ぶら下がり取材を拒否 指揮官の自覚は?(産経ニュースからの情報にわたしの考えを交えて菅内閣の現実の姿を浮き彫りにしてみた)
 
 東日本大震災は発生からきょう25日で2週間となるが、菅直人首相はこの間一度も記者団のぶら下がり取材に応じていない。
菅首相
 首相官邸の記者会見場で何度か一方的な「国民へのメッセージ」を発することはあったが、ほとんど質問は受けず、国民の疑問に答えなかった。
「引きこもり」を続ける首相に最高指揮官の自覚はあるのだろうか。
一度はヘリコブターで被災地視察をこころみたが、悪天候のため取りやめた。
 
 福島第一原発の放射能は拡大を続け、農作物はじめ水道水、過熱した原子炉を冷却するために放水した多量の水は海に流れ出し、海水に含まれる放射線濃度も高い数値を示している。
 
 また、東電の計画停電とかで各企業の必要物資の生産が思うに任せず、被災地以外の会社の増産応援がどれくらい可能なのか、素人なのでよく分からないが、いまこそ「日本丸」を沈没の危機から回避する船長の決死のリーダーシップが、何にもまして希求されているときではなかろうか。目覚めよ!菅内閣!
 
 福島原発現場には決死の覚悟を決めた自衛隊、東電はじめ各地から応援に駆けつけた消防隊の方々が、放射能の濃度に気を付けながら、短時間交代をしながら不眠不休で守り続けている。原発現場では、東電協力会社社員3名が放射能による負傷を負ったとか、危険を伴う作業はいつも下請けか協力会社任せ。
 この作業による、被爆に対して、
※作業員被曝は「基本的な作業の落ち度」 海江田経済産業相が苦言
 東京電力の福島第一原発3号機で3人の作業員が被曝(ひばく)した問題で、海江田万里経済産業相は25日の閣議後会見で、作業中に放射線をチェックする職員が同行していなかった点について、「かなり基本的な作業の落ち度。人繰りの問題で入っていなかった。大きな基本的なミス」と語った。
 さらに「原則、(放射線をチェックする職員が)立ち会っての工事。原則は守っていただかないと」と苦言を呈した。

 菅首相はじめ関係閣僚である原子力問題を統括する経済産業省、被災者を救助する防衛省、農林水産省、防災担当の各閣僚の現場視察や激励訪問の話はついぞ聞こえてこない。
 木の幹のことをカンというが、肝心のときに全く役立たずの(ア)菅首相とその同じ類の関係閣僚達。

海江田経済産業相

北沢防衛大臣


 ただ、孤軍奮闘で頑張っているのは枝野官房長官の姿がテレビを通して絶えず見るが、これも役割は所詮はスポークスマン、幹は(ア)菅では、やがて枝葉も枯れ失せよう!
枝野官房長官
今朝の「産経ニュース」によると
 「米政府はどんなときも皆さんを支援する。できることは何でもしたい。自然は人の命を奪うこともあるが、人の魂や思いを奪うことはできない…」

 ルース米駐日大使は23日、宮城県石巻市の避難所を訪問した際、床に膝をつき被災者の肩を抱いてこう励ました。この真摯(しんし)で誠実な態度は多くの人の胸を打った。同時にこう思ったはずだ。「それに比べてわが国のトップは…」

 首相に被災地視察をすべきだと言っているわけではない。12日に東京電力福島第1原子力発電所を視察したが事態収拾の役に立ったとは誰も思っていない。21日にも被災地視察を強行しようとしたが、悪天候で断念した。
 この時は官邸スタッフも「首相が行って誰もありがたいとは思わない」と漏らした。警備などで手をわずらわせるだけだからだ。

 だが、被災者の不安を打ち消し、勇気づけ、復興に向けて奮い立たせるような言葉を発することはできるはずだ。

 にもかかわらず、首相は13日の「国民へのメッセージ」では、涙ぐみながら「果たしてこの危機を私たち日本人が乗り越えていくことができるかどうか」と不安を助長させた。18日には「私も決死の覚悟で努力を尽くしている」と陶酔と自己弁護を繰り返した。聞いている国民の方が気恥ずかしいではないか。

 しかも首相は大震災のドサクサに紛れて、参院で問責決議を受けた民主党の仙谷由人代表代行を官房副長官として政府中枢に復活させた。自民党の谷垣禎一総裁に副総理兼震災復興担当相としての入閣要請も独断で行った。これらの重要な政治決断でさえ国民への説明は一切なく、ひたすら沈黙を守り続ける。

 原子力災害特別措置法に基づく福島県産野菜の「摂取制限」指示のように国民生活に直結した事案でも自ら説明せず、枝野幸男官房長官に丸投げした。

 それでいて来客には「東日本がつぶれることも想定しなければならない」などと不用意に語り風評被害を広めた。原発事故対応について「現場の意思疎通がもう一つうまくいっていない」と不満を漏らし、自衛隊員や消防隊員らの士気をくじいたこともある。

 自らは説明責任を果たさず、陰で現場にあれこれと口出しし「東電のばか野郎が!」と怒鳴り散らすなどもってのほかではないか。

 枝野氏は24日の記者会見で、首相がぶら下がり取材に応じない理由を問われ、こう説明した。

 「政府として目の前で対応しなければいけない案件を最優先せざるを得ない。 ぶら下がり取材、記者会見に対応する時間的余裕をどのタイミングでつくれるかは検討模索している」

 これで納得する国民は誰もおるまい。首相は22日は午後9時、23日は午後9時24分に首相公邸に戻っている。5分間のぶら下がり取材に応じる時間的余裕がないとの理屈は通らない。

 ある政府関係者は、最高指揮官の類型として(1)有能有為(2)無能無為(3)有能無為(4)無能有為−の4パターンを挙げ、こう言い切った。
 「首相がどれに当てはまるかもう分かるだろう。無能なのに、できもしないことをやろうとする無能有為型だよ…」
 未曽有の国難に直面した今、首相の唯一の得意技である「逃げ」と「思いつき」はもはや通用しない。

 わたしには、誇大を申して不安を煽り立てる気持ちは更々ない。ただ、ひたすらに原発の沈静化を祈るばかりである。ただ、この度の原発事故で既設の各電力会社の原発の安全基準の見直しは当然あり得ることである。そして将来を展望した電力供給をどういう方法でやるのか、問題は山積している。
司馬遼太郎描くところの「坂の上の雲」に登場する人物像が羨ましい。明治という時代は誰しもが崇高な「天下国家」を、また国の民、部下のことを、人々を思いやる心が、まず念頭にあったことが・・・!
 
 わたし自身明治という時代を知るべくもないが、第二次大戦の敗戦の瓦礫から復旧を遂げた終戦直後のわが国のありし日に姿を想いだし、当時少年だったわたしが今日の日まで歩んできた日々を思い浮かべながら、日本丸の一員として、微力ながらゆっくりと前を見つめながら歩み続けたいと思うきょうの日である。
福島原発航空写真
 今朝の報道によれば放射能放出レベルは米国スリーマイル島のレベル5を上回って6だとか、局地的には旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の7に匹敵する土壌汚染が見つかっているそうで、放射能放出がこのまま続けば、汚染された土地が長期間使用できない事態になることが予想されていると報じている。

2 件のコメント:

  1. こんにちは♪
    TVを通じて聞こえてくる被災地の状況は本当にお気の毒ですね。
    及ばずながら、私もいくばくかの寄付をいたしました。
    生協や各通販業者が、そのポイントを義捐金に換算してくれ、それだけでも10000円くらいになったのには驚きました。隠れた支援としてありがたいことです。
    それに引き換え、政府の「顔の見えなさ」は、ヒドい物です。少なくとも、復興担当の仙石副官房長官、レンホウ特命大臣、辻元補佐官あたりは、物資等の移動状況に責任を持っているのだから、定期会見をひらく義務があるでしょう。明らかな職務放棄・怠慢です。被災地の方の待ち望んでいる物資を一刻も早く届けてください。

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  2. しげやん07102011年3月26日 21:46

    EYASUKOさま
    全く「ひきこもり内閣」「機能不全内閣」としか、いい
    ようがない内閣です。
    被災した方々を励まし、国民を安心させることもできない
    無能内閣です。こういう内閣に誰がしたのでしょう!
    その典型的な不信は、今日26日アップのコメントに書いて
    あります。是非ご覧下さい。

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