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2012年2月18日土曜日

トピックス・和歌山電鉄「たま駅長」代理「二タマ」就任披露デビュー!

 このブログで1月5日アップしましたが、今日18日和歌山電鉄たま駅長の後継を承る「二タマ」が正式に同社伊太祁曽駅長兼たま駅長代行としてデビユーします。


それと同社小嶋光信社長が「日本一のローカル線をつくる たま駅長に学ぶ公共交通再生」と題する著書を15日発刊された。これまた、経営を学ぶ書として話題を呼ぶことであろう。

・「ニタマ」伊太祈曽駅長デビュー日決定

伊太祈曽駅長室完成披露および、ニタマ伊太祈曽駅長デビュー式典

・開催日時:平成24年2月 18日(土)10:45~15分程度

・開催場所:和歌山電鐵㈱伊太祈曽駅構内(和歌山市伊太祈曽73番地)
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三毛猫ニタマは、1月5日にたま駅長の部下として就任して以来、たま駅長と山木取締役の教育研修を受け、貴志駅駅長代行業務などで腕馴らしの実務研修を行なっていましたが、この度正式に伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行に着任しました。

駅長室も新調し、キャットタワーやキャットウォークなどのアスレチック設備のついた優れもので、今日はその落成式も挙行しました。

初めての駅長室をクンクンと匂いを嗅いで、安心したら早速アスレチックに励んで、愛くるしい笑顔をご来賓の大橋和歌山市長やお客様に振りまいて、「可愛い~」とみんなの大声援です。素晴らしいスタートになりました。

1月の研修当初は、たま駅長のフーッとかハーッニャゴという教育的叱咤激励を受けて緊張していましたが、持ち前の明るさと人なつこい性格で、一躍人気者に躍り出てきました。

研修中の貴志駅駅長代行でも運輸収入がニタマの出勤時は10%も上がり、カフェの売上も40%アップと好調です。

これでやっとたま駅長も安心して業務睡好に励めますし、日曜日のたま駅長公休日にお客様が貴志駅にいらっしゃっても、猫駅長に会っていただくことができるようになりました。

また、今後は貴志駅のたま駅長と伊太祈曽駅のニタマ駅長に会っていただく回遊型のコースも組めます。いちご電車、おもちゃ電車、たま電車に乗り継いでいただいて“たまキャフェ”で一休み、と半日くらい和歌山電鐵を楽しんでいただいて、沿線のパワースポット、日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社という西日本一の三社参りでパワーアップしてお帰りいただければと思います。

たま駅長とニタマ駅長と和歌山電鐵一同で、ご来臨お待ちしています!



 



●「日本一のローカル線をつくる たま駅長に学ぶ公共交通再生



・2月15日学芸出版社より発売・著者 和歌山電鐵 社長 小嶋 光信

 和歌山電鉄貴志川線は南海電鉄が慢性的な赤字改善が不可能として撤退廃線を決めたのを受けて、後継会社を公募、この中から電気鉄道経営に実績がある岡山電鉄(両備グループ)が選ばれ
同社の子会社として和歌山電鉄を設立、2006(平成18)年南海電鉄から経営の譲渡を受けて発足した。
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和歌山電鉄は3セクではない新しい方法で民間活力を導入し、加えて沿線住民の熱い支援
努力の甲斐あって発足1年目の経営は南海電鉄時代の赤字の1/10で推移した。
鉄道は旅客の輸送だけに頼る時代から、地域再生・まちおこし起爆剤としての付加価値の
高いコミュニティ媒体として時代に変化してきた。
そんな時代の流れを上手く捉えたのが和歌山電鉄の経営だ。和歌山電鉄は[いちご電車]
(06/8)に続いてユニークな[おもちゃ電車](07/7)を「たま電車」(09/3)をデビューさせた。



各地で地方鉄道の存続が議論されている中、この和歌山電鉄の歩みはこれからの地方鉄道
のあるべき姿を指し示し、地方 鉄道の再生モデルとして注目されている。
そんな和歌山電鉄が巻き起こした奇跡とも云われるローカル鉄道再生への経営のあり方を
問うた和歌山電鉄小嶋社長の著書はひとり鉄道経営の書としてではなく全ての経営に通じ
る共通項的理念を世に問うているのではなかろうか?
わたしにはそう受け止める。全て実績に裏付けされた事実を語っているからだ。


(小嶋社長談)
今まで地域公共交通の実態を少しでも知っていただこうと、講演や、専門誌に寄稿はしていましたが、纏まった形で出版はしていませんでした。ところが、講演先や聴衆の皆さんから出版はしていないのかというお問い合わせがたくさんあり、ちょうど学芸出版社さんからも出版のお誘いをいただきましたので、仕事の合間に原稿を書きました。学術書のように堅くならず、楽しく読んでいただくようにまとめてみました。
1.たま駅長誕生の秘話から「客招き」効果が巻き起こした数々の奇跡が満載です。         

2.水戸岡デザインの両備グループの電車、バスや旅客船の開発が満載で水戸岡マジックが分かります。

3.地域の電車や路線バスの再生から地域再生までの具体的な軌跡が具体的に分かります。 行き詰まった地域公共交通を救うための法改正が必要で、地域公共交通活性化法から審議入り待ちの交通基本法までの経緯が良く分かると思います。

きっと皆さんがご苦労されている地域公共交通の活性化や地域づくりの具体的なヒントになると思います。全国約400の書店(ネット書店含む)でお求めいただき、ご高覧いただければ幸いです。




本書発刊の真意は、苦境に立つ地域公共交通の本当の病巣は何かを知る人は少なく、将来が危ういことを知っていただきたかったことにあります。


まさかと思われるでしょうが、先進諸国で地域公共交通を民間に任せ切ってしまった国は日本だけという現実を知らずして、本当の地域公共交通の再生はできません。


和歌山電鐵や中国バスの再生と、その公設民営のモデルになった津エアポートラインなどの具体的な経営をもとにして、どうしたら地域公共交通を地域づくりの観点から救うことができるのか、ドキュメンタリーも含めて現場サイドの実体験から纏めてみました。


両備グループとして私が携わった交通運輸事業の再生は、旅客船事業2社、新設1社、鉄道事業1社、バス事業1社、物流事業5社、タクシー事業5社と多岐にわたり、規制緩和後の交通運輸事業の衰亡の現実に立ち向かい、再生してきた現場から、多くの規制緩和の功罪を体験してきました。
現場に立脚した政策や、コンサルティングや学術論が少ない業界で、再生の経験から、今回は規制緩和後の公共交通の経営環境の変化と課題を、実例をもって論じていきたいと思いました。


両備ホールディングスのホームページのトップにバナー告知で、「交通基本法案が平成22年3月8日付、閣議決定されました。政局が混迷していますが、与野党の先生方も地方の苦境をお分かりなので、本法案は、政争の具にはならないと思います。良い流れですが、気を抜かずに頑張らなくてはなりません。基本法に関連法案と財源がセットになってはじめて地域の公共交通が救われるのです! 延命型の公共交通政策から、夢のある“エコ公共交通大国”に向けてのギアチェンジが必要です!」など、現状の課題をお伝えしたことや、現状必要なアクションとして各政党や行政に交通基本法の成立促進や、地域公共交通の実情の意見や陳情をするようにお願いしたところ、全国から多くの共感や、陳情・要望を各方面に寄せていただいて大変に感謝しています。


実際に公共交通を必要としている交通弱者の皆さんは、公に意見を言うことが出来にくい年齢やポジションにおられるので、常に声なき声で、誰かが代弁しなければ社会のミスリードになってしまうので、皆さんの声は大変貴重なものでした。瀕死の状態で延命している多くの地域公共交通業者にとっては、交通基本法が早く成立し、予算が確保されて、将来の事業の方向性を一日でも早く夢と期待のもてる事業へと転換することを願っていると思います。


本書が、元気なまちづくりで、地域の誇りとそれを支える地域の公共交通を救う一助となれば幸いです。(この記事の大部分は和歌山電鉄の広報から引用させて頂きました)

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