そして今年に入って1月に海南・黒江地区考えるシンポジウム:「歴史生かす景観次世代へ」 西村・東大副学長が講演、250人参加 し、大きな盛り上がりを見せた。
◇町並みの成功例を紹介
紀州漆器の町並みが残る海南市黒江地区を考える「歴史を生かしたまちづくりシンポジウム」(県、同市主催)が22日、同市内で開かれた。景観の保全に熱心な地域住民や県外から参加した約250人が聴き入った。同市黒江は、県景観条例に基づき昨年12月に「わかやま景観づくり協定」の知事認定第1号となった。建物の外観を紀州連子格子風にするなど形態、色彩、素材のルールを作って町並みを保存し、清掃美化活動や空き家の活用など住民相互が協力することで、次世代に歴史と風情ある独特の景観を引き継ごうとしている。
シンポでは、県景観審議会会長を務める西村幸夫・東大副学長が基調講演した。
大分県の観光地・由布院で、建物と道路との間に垣根をつくり、看板が立ち並んでいた町並みの圧迫感をなくした話を紹介した。
また、新潟県村上市では、地域住民が始めた人形展によって、観光客に説明する高齢者が元気になり、さらに各家が協力して塀を黒くすることで、風情のあるまちづくりに成功した事例などを説明した。
西村副学長は83年に訪れた黒江の町並みの写真も紹介し、「昔から道の様子が変わっていない。皆が同じ方向に向かってまちづくりを進めれば、少しずつ良くなっていくだろう」と話した。
その後のパネルディスカッションでは、和歌山大経済学部の足立基浩教授がコーディネーターとなり、西村副学長や神出政巳・海南市長や同市観光協会の中村哲三会長、紀州漆器協同組合の池原弘貴さんらが参加した。
足立教授は「まちづくりには、一生懸命やろうと取り組む組織や人が必要」と提案すると、池原さんは「住民で連携を取りながら努力している。さらに元気に盛り上げていきたい」と話した。中村会長は「民から案が出て、官が追いつくのが理想。海南市では、風鈴祭りなどの実績もある。また新しい案が民から出てくれれば」などと話し合った。
こうして第2回目の「紀州海南ひなめぐり」を前にして,住民自らが運動の主体となることを学んだ直ぐあとだけに「ヒナ飾り」にも一層熱が入ったことだろう。
黒江の街はメイン道路である川端通りを東にある名手酒造株式会社が経営する「黒牛茶屋」から西は「うるわし館」(紀州伝統産業会館)の500mの間にある歴史ある独得の家並みが見どころで、「ひな飾り」はこの間に点在する展示館・公民館・漆器類販売店のスポット展示となるので古い黒江の街並みを散策しながらの見物となるのが一番街商店街とは異なるところ。
ここは漆器の街だけ漆塗りの特産「紀州雛」が数多く飾られている。
おひさしぶりです。
返信削除今年の「紀州海南ひなめぐり」も素敵ですね。
古い趣のある街並みに、お雛様がぴったりです。
地元の方々が、自分の町のよさの認識を強くすると、その後は、どんどんよくなっていくのではないでしょうか。
楽しみです♪
昨日また泉屋博物館に行ってきました。
紀元前11世紀以前の青銅器コレクションは本当にすばらしいです。
その後、上野で故宮博物館展も観ましたが、そこにあった一級品よりすごいなあと思う物も多かったです。
中国にあれば、きっと国宝級だったでしょう!
megさん
返信削除お久しうございます。今朝は当地方でも吹雪でした。今年の寒さ
は身に浸みます。外出機会の多いmegさんの行動力には感心します。わたしは目下半ば冬眠に近いです。関西人にとっての春は
東大寺のお水取りが過ぎてでしょうか!
泉屋博古館についてはわたしは鹿ヶ谷の方しか知りませんが、
最古のモノでは殷時代ともいわれる古代中国青銅器コレクション
は圧巻です。おそらく世界的コレクションと思います。
「黒江」の街並み保存、重要伝統建造物群保存とまではゆきませ
んでしたが、ようやく黒江に住む住民が伝統的な景観保存の大切
さに気付き、いまをおいては保存が困難だと住民自らが認識し、
その保存に起ちあがったことに意義を感じます。自ら灯した火は
消されることなく大きな火になって街の活性化に向けていろんな
取り組みが生まれてくることに期待しています。
身近に「たま駅長」による和歌山電鉄再生のモデルもありますから!
漆のおひなさま、いいですね~。ちょっと欲しいかな、と思いますよ(笑)。
返信削除お雛さまのいろいろな飾り方、参考になります。
玲小姐さん
返信削除本漆塗りのおひな様、形、寸法いろいろあります。
一品一品手作りだけに割合値段がはります。
寸法によりますが、数千円から十数万円まであります。
漆塗りだけに手入れ・保存は簡単ですよ!