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2012年2月9日木曜日

小学校唱歌「早春賦」にことよせて!

 暦の上での「立春」は過ぎたが、いまの時期わたしは何故かしら小学校唱歌で日本歌謡曲百選に選ばれている「早春賦」の詩を想い出す。

 まさに春は名のみの風の寒さや!がこの季節の表現としてピッタリだからだ。世間で云われるように「夜明け前が最も暗い」と・・・丁度この時期に当たるのだろうが、作詞者である詩人は小学児童にも分かる平易な表現で、いまだ厳しい寒さと間もなくやって来る春の到来を待ち焦がれている想いが詩ここもる。わたしの大好きな唱歌の一つである。

早春賦(そうしゅんふ)・作詩:吉丸一昌/作曲:中田章

白梅
長岡天満宮の白梅

     ”春は名のみの風の寒さや 時にあらずと谷のうぐいす” ♪

    
 「早春賦(そうしゅんふ)という小学校唱歌がある。この唱歌は、吉丸一昌作詞、中田章作曲による日本の歌曲。
作詞当時、東京音楽学校の教授だった吉丸一昌は、『尋常小学校唱歌』の編纂委員として活動していた。
大正の初期に長野県大町市、安曇野、あたりの早春の情景をうたった歌とされ、長野県大町高等学校創世時に校歌を作りに来た吉丸一昌が長野方面から見た大町市、安曇野の寒さ、そして春の暖かさを歌った歌詞でもある。 大町実科高等女学校、現大町北高等学校では愛唱歌として歌われていた。 大町文化会館、穂高の河川敷に歌碑が建てられている

「早春賦」歌碑(安曇野)

「早春賦」歌詞
立春を過ぎたら本当に春?
歌詞の「春は名のみの」とは、立春(りっしゅん)を過ぎて暦の上での「春」になったことを指す。
立春は二十四節気の1つで、冬至と春分の中間にあたり、この日から立夏の前日までが暦の上での「春」となる。通常は2月4日頃で、九州など暖かい地方では梅が咲き始める。立春の前日は節分、立春から数えて88日目を八十八夜と呼ぶ。

 

あのクラシックの名曲とそっくり?!

、作曲者の中田章(なかた あきら)だが、知る人は知る、『夏の思い出』『ちいさい秋みつけた』『雪の降る街を』などで有名な中田喜直の父なのである。
中田親子二代による作品にはモーツァルトやショパンなどの有名なクラシックから影響を受けたと思われるものが散見され、この「早春賦」はモーツァルト作曲「春への憧れ(K596)」と非常に曲想が似通っている。

【歌詞】 早春賦(そうしゅんふ)
春は名のみの 風の寒さやウグイス
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず


氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空


春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃 ♪

YOU TUBE   『早春賦』

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