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2013年3月13日水曜日

宮城へ東大寺から「お水とり用籠たいまつ」贈る!

去る11日は東日本大震災から2周年、政府主催で開催された東京国立劇場での東日本大震災追悼式で、天皇陛下のおことばを述べられ、被災した各地区では同じく鎮魂と復興の祈りを捧げる催しが厳粛に執り行われた一日であった。













明けて12日夜はは奈良・東大寺「修二会」クライマックス通称「お水取り」が行われ、本行中最大の「籠松明」(長さ8m重さ80kg)が11本登場し、お堂の舞台から籠松明が打ち振られ、堂を取り囲んだ約25,000人の参拝客から歓声が響き渡った。本行は14日まで続くが、関西では昔からお水取りの終わりをもって本格的な春の到来を告げると言い伝えられている。



今回お話しようといているのは「お水取り」の行法のことではない。奈良市の姉妹都市を結んでいる宮城県多賀城市長の強い要請で3.11の「鎮魂と復興」を祈るイベント(3.10夕開催)で籠松明に点火し、奈良市長の挨拶および東大寺北河原公敬(こうけい)別当の説法を受けようとの催し、ただこの催しは折からの東北地方を襲った暴風雨で市長および別当が乗車した新幹線が大幅に遅れ、また籠松明の点火は危険と判断されたので、この催しは幻の催しに終わってしまった。

点火が中止となった籠松明(かごたいまつ)は、3月11日以降も多賀城市文化センター正面ロビーで展示しています、ということなので、籠松明をみた現地の人々には東大寺の「鎮魂と復興」を祈念する気持は伝わったことかと想う。

宮城・多賀城市へ奈良・東大寺の「籠たいまつ 」 お水取り用、復興祈り(2月27日)

 宮城県多賀城市に向けて送り出される「お水取り」の籠たいまつ=27日午後、奈良市の東大寺    
宮城県多賀城市に向けて送り出される「お水取り」の籠たいまつ=27日午後、奈良市の東大寺

  

 東大寺(奈良市)は27日、1200年以上続く「修二会(お水取り)」の籠たいまつ1本を、東日本大震災から2年を迎える宮城県多賀城市に向けて送り出した。籠たいまつは現地で追悼と復興を祈り、ともされる予定だが、修二会以外で燃やされるのは極めて珍しいという。多賀城市長の強い依頼で実現した。

 修二会は3月に東大寺二月堂で行われ、僧侶が世の平穏や戦争や災害の犠牲者の慰霊などを祈り厳しい修行に勤める。

 籠たいまつは長さ約8メートル、重さ約80キロ。3月5日から現地で展示され、震災の前日に当たる10日に市民らが主催する追悼イベントで点火される。

籠たいまつ)
籠たいまつには、奉納者の住所・氏名が記されている。作詞作曲者で歌手の「さだまさし」氏の名も見える。氏はしばしば東大寺でイベントを行うことでもよく知られている。下は籠たいまつの頭の部分。
 
 
 


 
 
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東日本大震災:奈良・東大寺から多賀城市へ「お水取り」の籠松明10日、追悼行事で点火    

 多賀城市の東日本大震災2年の追悼行事のため奈良・東大寺から贈られた「お水取り」の籠松明(かごたいまつ)1本が到着し4日、多賀城市文化センター(同市中央2)に展示された。
松明は9日まで飾られ、10日午後5時から国特別史跡・多賀城跡(同市市川)で開かれる追悼行事「復興多賀城 未来への祈り」で、東大寺以外では初めて点火される。
 

 古代の「三大史跡」(多賀城跡と多賀城廃寺跡は国の特別史跡に指定されており、奈良の平城宮跡、九州の太宰府跡とともに日本三大史跡に数えられています)として多賀城市と友好都市提携を結んでいる奈良市と東大寺は震災以来、さまざまな支援を続け、華厳宗管長の北河原公敬(こうけい)・同寺別当も2度、同市で法要を行った。今回、犠牲者の鎮魂と復興の「道しるべ」の願いを込めて寄贈された。
 松明は長さ8メートル、重さ80キロ。「お水取り」で知られる東大寺二月堂「修二会(しゅにえ)」で使われるのと同じもので、長い青竹の先に点火部分のスギやヒノキの枝の束が籠状に付けられている。
 

 追悼行事には仲川げん・奈良市長や北河原別当も出席し松明を燃やす。このほか、古代の「万灯会(まんとうえ)」に倣い、多賀城市内の震災犠牲者数(関連死を除く)と同じ188の灯明皿などがともされる。会場では小学生の合唱、新郷土食「やかもち鍋」のふるまい、奈良市と提携した復興支援酒「遠(とお)の朝廷(みかど)」の特別販売などもある。

 上でも述べたように強風で「籠たいまつ」の点火は中止のやむなくに至ったが、東日本大震災から2年を迎えての追悼行事「復興多賀城未来への祈り」を、国特別史跡・多賀城跡(同市市川)で開いた。奈良・東大寺から贈られた「お水取り」の籠松明(かごたいまつ)は強風のため点火されなかったが、出席した同寺の北河原公敬(きたかわらこうけい)別当(華厳宗管長)や仲川げん・奈良市長が復興への支援と連帯の言葉を述べた。
 震災後3度目の多賀城訪問になる北河原別当は「松明は1262年絶え間なく続く二月堂の修二会(しゅにえ)で、道明かり役を務めてきた。みなさんの未来への道しるべとして適切な機会に点火し、一日も早い復興に役立てばうれしい」と呼びかけた。
 市は当面、松明を市文化センター(同市中央2)に展示し、今後の復興関連行事での点火を検討している。
 


強風のため「籠たいまつ」の点火は見送りとなりました。

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