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2011年10月19日水曜日

「安珍・清姫伝説」で知られる紀州道成寺に舞踊奉納

(「温故の部)

 道成寺 (どうじょうじ)は、和歌山県日高町にある天台宗の古刹である。701(大宝元)年創建と伝わる。道成寺創建にまつわる「髪長姫伝説」(「宮子姫(聖武天皇の母)伝記」)や、能、歌舞伎、浄瑠璃、長唄の古典芸能の演目として名高い、「安珍・清姫伝説」で知られる。この伝説は、平安時代中期に編纂された『大日本国法華験記』にすでに見える古い話である。

道成寺境内
道成寺本堂
 拝観の際には縁起堂で「安珍清姫」の絵巻物を見せながらの絵説き説法はユーモラスで有名である。
芸能界では「道成寺もの」を演じるに当たって前もって奉納演舞する例が多い。
この度の台風12号により日高町内は被災した。なお、花柳流の奉納は初めてのことである。

 

 

 

 

 

釣鐘に中に隠れた安珍を清姫が蛇になり妬き殺すの図

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◎日本舞踊花柳流家元 道成寺へ・・・!
  ・日高町「道成寺11月日舞・奉納舞台 被災の日高川町民は無料公演
花柳寿輔さん

 日高川町道成寺の特設舞台で11月13日、日本舞踊花柳流による初の奉納舞踊が行われる。開演は午後5時から(小雨決行)。

 花柳流の主催で、釣り鐘里帰りをはじめ、歌舞伎、能、文楽など数々の道成寺関連イベントを手掛けている「おいでよ日高実行委員会」が後援。4世宗家家元の花柳壽輔(じゅすけ・80)さんが長唄「紀州道成寺」、花柳ツルさんが長唄「京鹿子(きょうがのこ)娘道成寺」を披露する。

「紀州道成寺」は安珍清姫伝説の後日談で、壽輔さんは白拍子を演じ、住僧は花柳基さん、能力は花柳源九郎さん。「京鹿子娘道成寺」ではツルさんは白拍子花子を演じる。道成寺の小野俊成副住職による「お話し」もある。

  高台にある道成寺には台風12号が接近した際、付近の住民らが避難に集まったという。小野副住職は「境内には明治時代の水害で亡くなった方々の供養塔があり、今回町内で亡くなった3人の供養もしている。家元が舞うこの公演を、被災者たちを元気づける機会にしたい」と話している。

 壽輔さんは昭和42年に5代目花柳芳次郎を襲名し、当時の花柳流3世家元だった3代目花柳壽輔の後見人となった。平成19年、3代目の死去後に4代目を襲名した。文部省芸術祭奨励賞、国際エミー賞優秀賞、イタリア賞、舞踊芸術賞、日本芸術院賞など受賞多数。18年には旭日小綬章受章。社団法人日本舞踊協会常任理事、全日本舞踊連盟副会長など務めている。
 
 入場料はA席(指定)5000円、B席(自由)3000円。台風12号で被災した町民は無料で鑑賞できる。問い合わせは役場まちみらい課内おいでよ日高実行委員会事務局へ。こんな辺鄙な地方で、しかも本物の道成寺で、こんな豪華な舞台が見られるなんて、まさに夢のような話。辺鄙な片田舎が輝く一瞬になろう。

2 件のコメント:

  1. ばっちゃん。2011年10月24日 14:05

    過去に一度だけ
    稽古をつけてもらったことが
    ございますです
    なんかの舞台のときでございます。

    花柳流で
    数年ですが
    役者修業時代に
    踊りを習っていたは
    居たのでございますが

    そこでだったか
    オーディションだったか
    もう忘れてしまいましたが。
    拝顔したことだけ覚えております。

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  2. ばっちゃんさん
    お久しう御座います。たしか台風15号が向かってきたとき、
    お互いの無事を確認して以来と覚えまするが、今は舞踊を
    太極拳に代えてお励みのことと存じまする。
    三味線は弾くと承ってましたが、舞台稽古に日本舞踊も
    習われていたのですか?では身体の動きがよろしいようで、
    いや、そうはいきません。身体が重くなりすぎて???
    時々は足跡を残してお帰りやす!!!

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