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たま電車に乗車した三毛猫駅長「ニタマ」と小嶋光信社長(左)=和歌山市伊太祈曽
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  2006年に南海電鉄から経営を引き継いだ和歌山電鉄貴志川線の運行開始10周年記念の催しが2日、和歌山市の伊太祈曽駅などであった。「たまⅡ世駅長」を襲名した三毛猫のニタマは「たま電車」に初乗車。広報を通じて、「たま駅長も一緒に喜んでくれているニャン。感無量だニャン」とコメントを出した。
 催しには保育園児や周辺自治体の関係者ら約100人が参加した。小嶋光信社長は「『たま神社』に報告に行ったら、たまちゃんが大好きだった桜の花が満開だった。良かったニャー、うれしいニャーと言っているように感じた」とあいさつ。地元で存続運動をする「貴志川線の未来をつくる会」の浜口晃夫代表は「10周年がゴールではない。これからも鉄道会社・行政・地域で三位一体になって頑張っていきたい」と話した。
 この日は、県の名声を広める業績を残した人や生き物をたたえる「和歌山殿堂」入りを果たした、たまの銅製レリーフのレプリカの除幕式もあった。たま電車内の駅長室に設置され、乗客が自由に見学できる。
「たま」のレリーフは、電車の中に飾られるということです