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2011年12月5日月曜日

いま「民意」は、何処を向いているのか?

  11月27日の大阪府知事・市長のW選挙の余韻が醒めやらぬ12月3.4日毎日新聞が現在の民意が何処を向いているのか全国世論調査を行った結果の数字が今日発表された。調査の母体となる人数・男女別・年齢構成等は不明であるが、いまの民意が何処を向いているのか?何処へ向かおうとしているのか?政権与野党の国民の信頼度は?については参考になると思うので、毎日新聞に記事をそのまま転載させて頂いたので、ご了承のうえで、ご覧下さい。
 これによれば、現在の政権与野党とも信頼度が低く、(大阪)「維新の会」に魅力を感じるとする率が65%を占めることから、視界不良で閉塞感を伴う世の中を「維新の会」に打ち破って貰いたい期待を託したのだろうか?一部には橋下独裁政権の誕生と危険視する人々も多くいるのだが、新市長となった橋下徹氏は19日の就任を前にして今日5日初登庁し重要事項をヒアリングしたよう報道されていたから、彼の口からどんな発言が飛び出すのやら、次第によっては大阪を根城に国政参加もあり得ることを念頭に置けば、ここ暫くは注視の的となろうであろう。
ここに、毎日新聞の<全国世論調査>結果の数字を転載させて頂こう。

5日初登庁した橋下徹氏
大阪市長当選を喜ぶ橋下徹氏

大阪府知事に立候補した松井一郎氏















 (右が市長選候補の橋下徹代表。左が府知事選候補の松井一郎府議)

<本社世論調査>「維新の会に魅力」65%・毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞が3、4日実施した全国世論調査で今、衆院選が行われた場合の比例代表の投票先を聞いたところ、民主党が24%、自民党は23%にとどまった。
 一方、大阪府知事・市長選のダブル選挙を制した首長政党「大阪維新の会」の活動に魅力を感じると答えた人は65%に上り、感じないとの回答(31%)を大きく上回った。国政の閉塞(へいそく)感が強まる中で2大政党の党勢は低迷しており、民意の受け皿として有権者の第三極志向がうかがえる。


 ◇比例投票先、民自で5割届かず
 次期衆院選比例代表の投票先では、民主、自民両党を合計しても5割に達せず、無回答が12%を占めた。他の既成政党も伸び悩み、公明党3%、共産党2%、社民党1%。一方、みんなの党は15%だった。政党支持率をみると、民主、自民両党はともに17%にとどまり、「支持政党はない」という無党派層が49%に上った。


 民主支持層のうち、大阪維新の会の活動に魅力を感じると回答した人は74%に及んだ。魅力を感じるとの回答者は自民支持層の63%、公明支持層の48%を占め、無党派層でも63%に達した。維新の会代表を務める橋下徹・大阪新市長は「大阪都構想」を実現するため、国政選挙での独自候補擁立にも言及しており、今後、既成政党側の維新接近が強まりそうだ。


 次期衆院選の時期について聞いたところ、「再来年の任期満了まで行う必要がない」との回答が31%で最多。次いで「来年度予算案が成立したらすぐ」(28%)、「来年中に」(26%)の順だった。
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「消費税・内閣支持率」
<本社世論調査>消費増税54%反対 内閣支持率38%毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞は3、4の両日、全国世論調査を実施した。野田佳彦首相が2010年代半ばまでに現行の5%から10%へ段階的な引き上げを目指す消費増税について「反対」が54%を占め、「賛成」は45%にとどまった。消費増税法案の国会提出前に自民党が衆院解散・総選挙を求めていることについて「賛成」が64%を占め、「反対」の34%を大きく上回った。内閣支持率は38%で、11月の前回調査から4ポイント下落。一方、不支持率は3ポイント上昇し34%に上り、支持と不支持が拮抗(きっこう)している。


 ◇「法案提出前に解散」64%
 日本が抱える財政赤字について「不安を感じている」と回答した人は92%に達し、「感じていない」(7%)を大きく上回った。政府は消費増税を含む税と社会保障の一体改革について、税率の引き上げ幅や実施時期を年内に取りまとめる方針。財政悪化への危機感を強めながらも、消費増税の手続きについて衆院選を経るなど慎重な対応を求める民意が浮き彫りになった。
 消費増税の賛否を支持政党別でみると、民主支持層の60%が「賛成」で、「反対」は39%だった。首相は税と社会保障の一体改革について政府・与党で素案をまとめた上で、野党に協議を呼びかける構えだが、自民支持層の「反対」は54%に上り、「賛成」(44%)と逆転。公明支持層も「反対」が72%に上っている。


 消費増税法案を国会に提出する前の衆院解散については、民主支持層でも51%が「賛成」と回答。支持政党がない無党派層では61%が「賛成」と答えた。  09年衆院選での民主党マニフェスト(政権公約)に消費増税は盛り込まれておらず、「法案成立後、増税実施前に信を問う」とする首相方針に否定的な民意がうかがえる。


 首相が交渉参加に向けた方針を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡っては、首相の判断を「評価する」が40%を占め、「評価しない」(25%)を上回った。一方で「分からない」も依然、34%に及び、政府の情報公開に課題を残す結果となった。


 原子力発電所のうち、定期検査で運転を停止している原発の運転再開に「賛成」と答えた人は33%にとどまった。「反対」は62%に上り、原発再稼働に慎重な意見が根強い。(福島第1原発事故で警戒区域などに指定されている福島県の一部地域は、今回の調査対象に含まれておりません。)

2 件のコメント:

  1. 民意...

    どうも最近その言葉だけが先走りしておるようにも感じられまするが、昨今の選挙結果は単に引き算で決定したようにも思えまする。
    ただ国民感情の中に言われようの無い不安感や期待感が渦巻いておるのは、これは確かな事ではござりますまいか?
    それにしても既成政党の危機感の無さ、読みの甘さは度を越しておりまする><
    長年永田町の論理にどっぷりと浸かりきった脳味噌では、国民感情などもはや理解出来ぬのでござりましょうぞ><
    それがしなどは大阪W選挙など、橋下氏が名乗りを揚げた時点で既に勝敗は決しておろうと確信しており申した^^;
    結果として大差での選挙の敗北が決まってからの、各党の維新の会への擦り寄り方がまた恥ずかしい!!!
    前回の国政選挙においては、自民党のあまりのていたらくに業を煮やした国民が民主党を支持したのじゃが、次回の衆議院選挙では間違いなく維新の会は巨大勢力となりましょうぞ。

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  2. モノノフ殿
    民意というのも案外当てにはなりがたい一種の人気投票では
    御座いますまいか?自民党も小泉純一郎は自民党にありながら自民党をぶっ壊すと発言し、YESかNOか式の単純明快な投
    げかけはいいとしても、竹中平蔵と組んで規制緩和の名の下
    には建前で、本音は米国金融・損保・保険・医療等の会社に
    日本の門戸を開き、ブッシュのポチとしての振る舞いに愛想を尽かし申した。あとを承った歴代首相も偉大なる祖父の度量の半分とて無く、イマにして思えば民主党のマニフェスト
    なるエセ約束に欺され申した。政権を手にしたことがない
    政党には政権運営の術とテ無く、挙げ句の果てはルーピー
    鳩山なる宇宙人が一旦入った墓穴から這い出して未だにアーだ、コーダと抜かしよる体たらく。
    民主党政権崩壊もあとは時間の問題とお見受けするが、さりとてあとを託するに耐えうる政党が見当たらぬ!
    混沌と混迷を極める閉塞感で息絶え絶えのこの世の中、誰が
    担当しても運営が極めて困難だろうが、そこで待たれるのが
    英雄の登場、歴史は繰り返すと言われるが、かつての独裁者
    ヒットラーや毛沢東のがやった革命=破壊では困りまする!
    眠れる既成政党に少々刺激的な揺さぶりを掛けいたすのもいいかとも存じまする。ただし独裁=破壊だけは困りまする。

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