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2016年7月15日金曜日

"赤々と炎が乱舞 "那智の扇祭りに8000人 熊野那智大社

赤々と清めの炎が乱舞 那智の扇祭りに8000人 熊野那智大社/7・16

 
 熊野三山の一つ、 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」が営まれた。大勢の見物人が集まる「御火神事」では、重さ50㌔にもなる大たいまつ12本が扇神輿(おうぎみこし)の前で乱舞し、約8000人(主催者発表)の来場者を魅了した。

 この例大祭は那智の滝前にあった社殿を現在の那智山中腹に移したのが起源と伝わる。年に一度、熊野の神々が、扇神輿で里帰りする様子を表しており、来年は遷座から1700年の大きな節目を迎える。約6㍍の扇神輿は那智の滝の形を表しているという。昨年3月に例大祭が国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。

 滝前では、扇神輿と大たいまつの勇壮な様子を一目見ようと大勢の来場者がカメラを手に集まった。大たいまつに火が付けられると、白装束に烏帽子(えぼし)姿の氏子が「ハリャ、ハリャ」と威勢の良い掛け声とともに参道を上り下りし、本殿から渡御してきた扇神輿を迎えた。昨年初めて見に来たという大森敦子さん(54)=熊野市=は「今年は田楽も楽しめました。火の神聖さを感じます。ご利益があるというたいまつの炭をお土産にします」と話していた。

12本の大たいまつで扇神輿を迎える様子は大勢の来場者を魅了した=14日、那智勝浦町那智山
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滝のしめ縄張り替え 那智大社

この「扇祭」を前にして、恒例になっている那智の滝の「しめ縄」の張り替えが行われるが、南紀地方の大雨のため、滝の流水量が増加し、作業が危険と判断されたため延期されていた。12日にこの張り替え作業が無事終了し、14日の「扇祭」が行われるハプニングがあった。今年の全国的な天候不順が当地にもとんだ影響を及ぼした次第である。




 


 和歌山県那智勝浦町那智山の熊野那智大社は12日、「那智の扇祭り」(14日)を前に、那智の滝の滝口にあるしめ縄を張り替えた。大雨のため、9日から作業を延期していた。

 高さ133メートルの滝は大社の別宮、飛瀧神社のご神体。午前9時すぎ、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職5人らが長さ26メートル、直径6センチ、重さ4キロの新しいしめ縄を担いで本殿を出発。山道約2キロを歩いて滝口まで向かった。

 この日は雨の影響で水量が多いため、命綱を着けての作業となった。神職らは緊張感を漂わせながら、水の落ち際に立ってしめ縄を新しいものに張り替えた。

 那智の扇祭りは、熊野の神々が扇みこしに乗って大社から那智の滝に里帰りする神事。「那智の火祭り」とも呼ばれる。しめ縄は毎年、扇祭りと正月の前に新調している。

【水の落ち際に立ってしめ縄を張り替える神職(12日、和歌山県那智勝浦町那智山で)】

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