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2012年9月28日金曜日

100歳の日野原先生来和、和歌山市で2日にわたって講演

日野原重明先生と云えば100歳にして今なお現役で活躍されていることを、誰もがご存じでしょうが、わたしが日野原先生を知ったのは朝日新聞土曜日be版に「あるがまゝ行く」のコラムが連載され始めた頃からで、先生は第1回が掲載されたのは、2002年10月5日で、前日に先生は91歳になったばかりでした。当時の編集者に「日野原先生のあるがままの心境を書いてほしい」と頼まれたのがきっかけでした。

それがこんにちまだ連載中です。先生はまもなく101歳を迎えますが、先生は100歳を迎えたとき、次の句を詠みました。  ”100歳は  ゴールでなくて  関所だよ”
先生はこの連載も続けられるうちは続けたいと思っています。とありましたが、この日野原重明(大)先生が来和され、「新老人の会」和歌山支部のフォーラムで講演されました。

そのときの様子は地元WBS和歌山放送ラジオ で放送されましたので、26.27日の講話を同放送からお借りして日野原先生の生き方・考え方をご紹介することにいたします。
(和歌山放送HPより転載):26日  http://wbs.co.jp/news/?p=10021
                                           27日   http://wbs.co.jp/news/?p=10102


100歳日野原重明さん和歌山市で講演9.26 WBS)

著書「生き方上手」などで知られ、来月(10月)4日に101歳の誕生日を迎える、聖路加(せいるか)国際病院理事長の日野原重明(ひのはら・しげあき)さんが、きょう(26日)午後、和歌山市民会館で講演しました。
 

これは、和歌山県立医科大学の板倉徹(いたくら・とおる)学長が代表をつとめる「新老人の会」和歌山支部が主催したフォーラムで講演したものです。
日野原さんは1911年(明治44年)山口県生まれで、東京・築地(つきじ)の聖路加国際病院の理事長を務め、終末期医療や介護の充実などに尽力する一方、2000年には75歳以上の元気な高齢者のための健やかな未来をつくる「新老人運動」を提唱し、全国各地で「新老人の会」を発足させました。2005年には文化勲章も受章しています。
 
日野原重明さん(9月26日・和歌山市民会館にて)

 きょう(26日)のフォーラムで日野原さんは「あなたの運命はあなたがデザインできる」と題して講演しました。
日野原さんは「去年(2011年)の紀伊半島豪雨や東日本大震災のような大規模災害は、必ず繰り返し起こることを過去の書物も記していたが、現代人が自らのこととしてとらえていなかったのでは」と指摘したうえで、哲学者・プラトンの説いた人間の4つの知恵のひとつ「勇気」を例に挙げながら「勇気ある行動を起こすことで、自分の人生のモデルを自らデザインし、運命をつくることが大切です」と述べました。
また、慰問で訪れた東日本大震災の被災地・南三陸で目を輝かせて生きる女性の姿をスライドで見せ「女性がもっと活躍する社会をつくることで日本も世界も変わる」とも訴えました。
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日野原重明さん・雄湊小で「いのちの授業」(9.27WBS

26日に引き続いて昨7日は、聖路加(せいるか)国際病院理事長の日野原重明(ひのはら・しげあき)さん100歳が、きのう(27日)午前、和歌山市立雄湊(おのみなと)小学校で、5・6年の児童らに「いのちの授業」を行いました。
 
「いのちの授業」をする日野原重明さん(9月27日・雄湊小学校にて)

これは「新老人の会」和歌山支部が主催したものです。
 
日野原さんは聖路加(せいるか)国際病院の理事長を務める一方、全国の子どもたちに命の大切さを教える「いのちの授業」を行っています。
授業は、きのう(27日)午前、雄湊小学校の5・6年の児童あわせて65人と保護者らが参加して行われました。
 
この中で日野原さんは、児童らとサッカーボールを蹴ったり、雄湊小学校の校歌を合唱したりしながらスキンシップをはかったのに続き、児童らに聴診器を使って心臓の脈拍を数えさせ、ゾウや鳥との違いを説明したほか、真珠湾攻撃の話をしながら戦争の無い平和な世界の実現を訴えました。
 
そして、命や生きることについて、日野原さんは児童らに「命は空気と同じで目に見えません。目に見えないものほど大切です。また、今は自分のために生きることで精一杯だけど、将来は誰かのために生きることの出来る大人になって下さい」と訴えました。
 
最後に、野口雨情(のぐち・うじょう)が息子を亡くした悲しみを詞に託した童謡「しゃぼん玉」を全員で合唱して、命を大切にする思いを再確認しました。
 

わたしはNHKで放送されているプロフエッショナル『仕事の流儀』という番組を好んで観ているが、
プロ中のプロと云われる人達にはその人特有の信念・哲学を有している。
日野原先生にして長年の凝縮された人生哲学をお持ちのことと思う。ぜひ聞いてみたかった講話である。

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