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2012年1月28日土曜日

日本一短い手紙「新一筆啓上」2012大賞決まる!

 日本一短い手紙で知られる福井県丸岡町の「新一筆啓上賞」大賞発表会が27日開催、大賞5点が選ばれ、発表とともに審査員のコメントがあった。今回は昨年3.11の大災害からの復興を受けてそれを支援しようと「明日」という課題で募集、全国から寄せられた。

 
  原稿棒読みで心が一つも伝わって来ない空々しい政治家の演説とは異なり、この作品はどれもが自らの魂を揺さぶった体験から生まれてきただけあって真実みがあり生々しい「明日」への叫びであろう!「明日」が微かでも「希望」に日々になるようともに祈りたい気持ちである。


・「一筆啓上賞」「新一筆啓上賞」

 募集要項  1993年(平成5年)から、行われている一筆啓上賞は、日本で最も古い天守閣を持つ福井県丸岡町にある丸岡城の、最も短い手紙文を刻んだ碑、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」からヒントを得て、同町が日本で一番短い手紙文の再現、手紙文化の復権を目指そうということから始まりました。碑文は、400年程前に徳川家康の功臣、本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てて送った手紙として有名です。文中の“お仙”とは重次の息子仙千代で、後の丸岡城6代目城主となった本多成重のことです.

(募集要領)
•1~40文字までの「明日」の片道手紙文。
•手紙文のあて先は本人も含めて誰(事・物)でも可。但し、確かなメッセージを伝える手紙形式であることとします。
•応募資格は問いません。
•表現方法は自由、未発表の作品に限ります。
•ひらがな・漢字・カタカナを使ってください。(漢字は読みにかかわらず1文字と数え、句読点も文字数に含めます。難読漢字にはふりがなを付けてください。
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2012・「明日」 「新一筆啓上」大賞発表!
福井県坂井市の丸岡町文化振興事業団が主催する日本一短い手紙のコンクール「第9回新一筆啓上賞」の入賞作品が27日。
発表された。テーマは「明日」で、国内外からの応募3万5127通のうち3分の1強が、最高賞の大賞5作品のうち2作品が、それぞれ東日本大震災関連だった。



 大賞となった岩手県山田町の60代女性、箱石紅子(こうこ)さんの作品は震災に遭った
・「行方不明の娘へ」として、「あの日の恐怖、絶望、何もなく散歩の途中と思っています。明日は帰って、愛犬と共に」と記した。


 同じく大賞受賞の千葉県柏市、公務員、渡会克男さん(62)の手紙は、震災当日に被災地に出張していた息子を助けてくれた
・「被災地のバイク屋さん」に宛てた。「震災の夜、息子の車にガソリン二リットル、ありがとう。二リットル分の涙、明日への糧にします」と書いた渡会さんは、「息子は人の優しさに救われて生還した。絶対恩返ししたい」としている。

 県内からは福井市森田小2年、野坂泰誠君(8)の作品が選ばれた。
<あしたのじぶんへ>「夏休みの友も絵も今日中にしあげるぜ。おれは苦しいぜ。でも、あしたはじゆうだぜ。」
 今回のテーマは「明日(あす)」。昨年の東日本大震災を受けて事前に予定していたテーマを急きょ変更し募集、国内外から3万5127点が寄せられた。26日の最終選考会で大賞5点、秀作10点、住友賞20点、特別賞の中央経済社賞10点、坂井青年会議所賞5点、佳作155点が決定した。
 大震災から希望を持って明日を生き抜く決意を表した作品や、被災者を励ますメッセージも多かった。県内からは秀作4点、住友賞5点、中央経済社賞3点、坂井青年会議所賞5点、佳作53点が選ばれ大賞と合わせ計71点が入賞した。
 発表会では5人の選考委員が各賞を講評。野坂君の作品に作家の中山千夏さんは「小さな明日だけど、彼にとってはとっても大きな明日だったのだと思う。ほほ笑ましく、自分あての手紙という応募作品も多かった中でも特によかった」と述べた。
 詩人の佐々木幹郎さんは作品全体について「遠い昔を起点にした明日、現在形の明日、遠い未来へ向けた明日など、明日という言葉がとても多面的に使われ、作品からは、さまざまな世界が見えてきた」と話した。
 シンガー・ソングライター小室等さんは「今生きている私たちの明日への希望を持てる作品が多く入選した」と総評した。
▽長崎市、小田俊助さん(71)▽宮崎県高原町、主婦、谷川弓子さん(36)--が大賞を受賞した
発表会では佳作以外の50点を丸岡南中生徒が朗読した。


 入賞者を表彰する顕彰式は4月22日に坂井市内で開く予定。大賞以外の県内の入賞者は次の皆さん。

2 件のコメント:

  1. 「お仙泣かすな馬肥やせ」は聞いた記憶がござりまするw
    誰の言葉かと思いきや、何とあの本多の作左殿でござったか。
    徳川にはなかなか面白い家臣がおったようじゃのぉ^^

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  2. モノノフどの
    北陸方面には数え切れないほど脚を運びましたが、あるとき
    東尋坊から九頭竜川を遡って永平寺を巡り芦原温泉で宿泊した
    とき、たまたま接客についたコンパニオンが丸岡町出身だと
    いうので、何もない街に「日本一短い手紙、一筆啓上」で全国
    的に有名になりましたね!と応え、ご存じですか?と喜んで
    呉れました。
    本多作左の事績についてはほとんど知らないそれがしですが・・・

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