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2010年12月8日水曜日

8日・69年目の太平洋戦争宣戦布告日に想う!

 きょう12月8日は、第2次世界大戦で昭和16(1941)年日本がアメリカ・イギリス・フランス・オランダ始め国際連合国に宣戦布告し、ハワイの真珠湾のアメリカ艦隊に不意打攻撃を行った日である。 
 それから69年、戦後生まれがわが国の人口が7.5割余りを占めるなか、当時国民学校1年生(満6歳)だったわたしも、当時のことを鮮明に記憶している。
 
その前年の昭和15(1940)年は、わが日本国が神武天皇即位より数えて紀元2600年、世界に冠たる神の国としてさまざまな行事や紀元2600年を祝す歌を国民挙って歌うなど、国をあげて軍国主義へと突き進んでいった少年期だった。
(2月11日の「建国の日」はとうじ「紀元節」と呼ばれた一大記念日であった)(紀元二千六百年記念祝典風景)
 
 昭和16年夏には陸軍は米英と戦う決意を固め、陸相の東條英機が首相になり、国民は「開戦内閣」と歓迎した。海軍は戦争に批判的だったが、最後は戦う覚悟を決める。「戦うも亡国かもしれぬが、戦わずしての亡国は魂までも喪失する永久の亡国である」とは当時軍令部総長であった永野修身の言葉である。
 
 この言葉のように国を挙げて「一億玉砕」の体制下におかれることになった。言論の自由は奪われ、反体制の思想をもつ人物は特別高等警察(特高)に付け狙われ逮捕・投獄されるなど、報道もきびしい管制を布かれた。
 マスコミも御用商人と化し、報道は「大本営発表」で日本軍の戦勝だけを採り上げ、負け戦や不利なことはシャットアウト、したがって国民は真実を聞くことができず、神の国日本国の勝利に次ぐ勝利の報道のみを聞かされ、その戦果に騙され胸をおどらされつづけた。
 
 それがご存じのとおり、ハワイ真珠湾攻撃から始めは連合軍相手に有利に戦いを進めたが、如何にせん軍事物資の絶対的不足は明らかで、次第に戦況不利になり退却、玉砕、特攻隊出撃、沖縄が戦場と化し、陸軍は本土決戦を主張、一億玉砕を唱え、日本の国を亡国の危機にさえあった。


 そして昭和20年8月に入り広島・長崎に原子爆弾投下により◯◯万人という死傷者がで、国の滅亡を憂うる昭和天皇が戦争終結を決意され、戦争終結の詔勅をだしラジオを通じて国民に玉音放送をなされた。
 それから65年、日本は幾多の苦難を乗り越えて今日の繁栄を築いてきた。この当時を偲べば、逞しく無から有を生み出した日本国民の力は素晴らしいものがある。
 
       (上・旧陸軍軍旗 下・昭和天皇の戦争終結の「詔勅」 )
 

「歴史は繰り返す」とは、昔から言い古されたことばだが、いまでもこの言葉が世界のどこかで生き続けていることを十分認識せねばならないと思う。
わが国の近辺でも上記の通りで、たえず緊迫状態のもとに置かれている。

 せめて、わが国だけでも第二次世界大戦の日本の犯した過ちを繰り返す過ちを再び冒さないことを政府を始め国民全員が、そうであって欲しいと祈る今日の日である。
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(私自身、小学校時代は皇国史観による軍国主義教育(奉安殿の最敬礼、教育勅語、歴代天皇の御名暗唱等々)終戦後は一転民主主義による新制教育制度(敗戦の混乱とて教科書もなく戦時中使った教科書の不都合な箇所を墨で塗りつぶす、その結果ページの大部分は墨で真っ黒、教わる生徒はもちろん教える方の先生方もどうしたらよいのかおおいに悩んだに相違ないと述懐する。)による教育と、180度異なる教育を受けてきました。 戦争、終戦、戦後の混乱した時代で十分教育を受けられず、その後自分で世界史、日本史、現代史等々の書籍を読み漁り、今日に至っています。自分自身過ちは二度と繰り返されたくない・・・、と強く思っています。)

6 件のコメント:

  1. しげやん^^こんばんは~^^
    atiti達戦争の頃は全く分かりませんが映画などではよく見ます^^あの状況を見るにつけ戦争の悲惨さが伝わり怖いです!
    親戚のおじさんは生前山本五十六に会ったと言っていました
    たぶんラバウルだったように思います。整列して頭は上げられなかったですがあまり背の高い人ではなかったように言ってましたよ^^水木しげるさんの戦争当時の漫画本を読んでも怖い所が沢山出てきます!
    戦争は二度と起こしてはいけませんね

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  2. 戦争にならないように、外務省にハッパをかけてください。

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  3. 匿名さん
    残念ながら不発弾で終わりそうな人生です。
    戦争体験を後世に語り継ぐことの大切さを痛感します。
    二度と戦争だけは避けて欲しいです。

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  4. atitiさん
    わが国でも武士の時代に刀で斬り合いになったら、強い方
    が相手を斬り殺す。殺すか殺されるかの1:1の勝負です。
    戦争になれば相手の国の人を殺すのが軍隊の役目です。
    所詮、勝つか殺されるかのどちらかです。
    正義や理性が働く世界でなくなります。人は狂います。
    人間ではなくなります。イラク戦争に従軍した米国軍人に
    PTSD発生患者がどれだけ大勢いるか、廃人と同様です。

    戦争とは「勝てば官軍負ければ賊軍」勝った方が正義です
    現に、ブッシュ大統領がイラクに仕掛けた戦争は、結局
    イラクが核や大量破壊兵器を保有してなかったのです。
    9.11テロで破壊されたNYの攻撃を、タリバン=イラクに
    すり替えてイラクに戦争を仕掛けイラクを戦争前より悪い
    状態の国にしてしまったのはまさにブッシュの責任です。

    いまはオバマに替りましたが、米国に地位低下で世界を導く真のリーダーが現れて欲しいです。中国は世界の大国になり
    ましたが、中国共産党一党独裁国家です。危険です。

    原爆問題も議論されますが、原爆投下によって天皇がこれ
    以上戦争を続ければ国が滅びると、終戦を決意したそうです
    陸軍は本土決戦を主張し一億玉砕を叫び続けていました。
    連合軍の機関銃に対抗する日本が「竹槍」では到底勝ち目が
    ありませんでした。ドイツや朝鮮のように国を分断される
    ことがなかったことだけでも日本は幸せでした。
    核が一旦使われたら国が滅びるでしょう。核廃絶とともに
    戦争のない世界になって欲しいです。未来永劫に・・・!

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  5. 政府が外交で馬鹿しなければ大丈夫です。
    毛沢東が笑っていました。いくら日本軍が強くても中国を敵にし、ソ連を敵にし、英米を敵にすればかてませんよ。ははははと

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  6. あえて匿名のばっちゃんさん
    所詮外交とは自己の利益になることを主張し、自国に利益を
    引き入れることでしょう。未だに「脅し、スカシ」が外交の世界で通用する世の中です。”目には目を、歯には歯を”
    ”バランス・オブ・パワー”が米国・西洋流のやり方です。それで旧ソ連は米国に対して軍備費の増大に耐えられず、
    軍備優先よりも国の経済発展に切り替えて今日の発展を迎えてます。おまけに資源に恵まれた国だけに開発の余地は相当あります。
    日本は「大東亜共栄圏」を唱えて第二次世界大戦に突入しま
    したが、軍事物資不足=精神力で補うだけでは戦に勝てません。近代兵器に対する日本の「竹槍・玉砕戦術」、精神主義だけでは近代的物質主義には到底叶いません。
    ”武士は食えねど高楊枝”では餓死するより方法はありません。この戦争の成果は日本は戦争に敗戦国になりましたが、結果的にアジアの被植民地諸国を領主国から開放し、独立を勝ち取りそれぞれ独立国になりいまの反映を齎したことだけです。
    ガンジーの無抵抗主義の哲学はやはりアジアのもので、西欧諸国の思想には通じません。わが国には禅の思想として「無」がありますが・・・
    孔子・老子の思想は君子・大人に対する教で、小人への教で
    はありません。
    いまの中国、北朝鮮の首脳者は大人・君子ではありません。小人以下です。共産党一党独裁国家で国家は共産党一党独裁の下に位置する。これで本当の国家と言えるかどうか、疑問です。言論の自由はどこにも見当たりません。劉暁波氏の
    ノーベル賞受賞の対応が中国という国のあり方を語ってます。

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