今年の「和歌祭」は5月12日(日)に行われるが、「和歌祭」は一時期和歌山市の「商工まつり」の一部として行われた時期があったが、近年は和歌浦地区の住民らが旧に復して、和歌浦の盛大な祭として復興させようと、独立した行事として5月第2日曜日に開催されることになっている。
和歌浦地区の一部(旧和歌浦)が、国の名勝指定を受けて、産・官・民の三者とも、名勝指定地区の地域拡大を目指した活動が活発化しつつあり、また和歌浦地区には民間NPO法人が数多く、自治会組織も連帯感が強くて連合自治会のモデルであり、市では、3月「和歌の浦景観重点地区内における眺望について」のレポートをまとめるなど活動が活発化してきている(レポートを紹介したいが、多くのページにわたるため、ご関心のある方は最下部に記載したHP:アドレスにアクセスしてご覧下さい。但し「黑江japan」の方は是非ともご覧下さい。地区の特徴に応じた景観形成の方向性等は「黑江のまちづくり」にもお役にたつと思われます)。
同じように「和歌祭」については、数年あとには創祭400周年を迎えるため、往古の豪華絢爛な天下の「和歌祭」を目指して、その活動の灯が点ってきた。 さきに述べた和歌山大学観光学部のイベントも、これらの先駆けであり、国立大学法人中唯一「観光学部」を保有する同大学としても、研究や企画の成果が問われる所以であろう!
以上を踏まえて、「和歌祭」は400年の歴史を誇る盛大なまつりであり、また国の名勝指定範囲の拡大を目論む産官民にとって、「和歌祭」は地域を代表する一大イベントであるとともに、観光客を招くイベントとして位置付けられよう!
和歌山県・市とも人口減少に歯止めが掛からず、しかも若者の減少が著しい。そうなれば「和歌祭」を支える若者や後継者不足に頭を悩ませてきた。そこで、「和歌祭保存会」を結成し、来る400年祭に備えようと懸命の努力を払っている。このところ、ようやく若者らが立ち上がり400年祭を成功に導こうと熱心に取り組みつつあり、その成果に期待される。紙面の関係で掲載を簡単に書きますが、関心をおもちの方は下記のアドレスをクリックしてご覧下さい。「和歌祭」の多様なテーマがあります!「和歌祭保存会」は、昭和60年に紀州東照宮創祀以来継承する5月17日の大祭渡御行列(和歌祭)の恒久的な保存と顕彰をするとともに、多方面への啓発を目的として設立されました。
その後、平成11年に保存会に青年部が設立され和歌祭実行委員会の中核となり和歌祭の伝統継承、運営に力強く取り組み活動していただいています。
和歌山大学の米田教授の研究によりますと、「和歌祭」は天下泰平を祝し祈願する平和の祭典であり和歌浦で生まれ育まれた庶民のお祭りでもあります。
今、地域の過疎化、高齢化、少子化などにより無形民族文化財は危機的な状況にあり、無形の文化遺産は口から口への口伝であり、後継者がいなくなれば絶えてしまいます。
そんな状況の中、県や市をはじめとして多くの関係者の方々のご協力ご尽力により埋もれ、忘れられていた「和歌祭」の奉納芸能の復活や映像による記録化等にご尽力していただき多くの成果を挙げていただいています。
「和歌祭」という400年近く続く素晴らしい神輿渡御祭を今後も和歌山県の活性化の年中行事のひとつとして、欠かすことの出来ない神事として、継承していかなければなりません。
同時に、後継者の育成、資金面の確保、後援者や観客の増強など多くの課題があります。
和歌山県民の「絆」として、皆様方の心の故郷となる時代絵巻である「和歌祭」として、なお一層の皆様方のご理解、ご支援を得なければ後世につたえて行くことはできません。
今後とも「和歌祭」の伝統継承に色々の形で皆様に参加して頂きたく「和歌祭」をよろしくお願い申し上げます。
和歌祭保存会
会長 和田 公一
会長 和田 公一
「実行委員会」:和歌祭実行委員長 保井 元吾
紀州東照宮を拠点に400年近い伝統を誇る和歌祭の伝承と運営に取り組んでいます。
商工祭の一環になっていた和歌祭を地元和歌浦の地で開催するため「和歌祭保存会」に「青年部」ができ、1999年から積極的に活動を開始しました
活動内容としては、渡り物(神事)と練り物(娯楽)で構成されている60種目あまりの伝統芸能をしっかり次世代に引き継ぐことであり、より多くの失われた種目の復活に力を注いでいます。
また道具、衣装の修繕や管理等についても専門家の方々から指導を受け、近年では自分達でレプリカを造るまでのレベルに達している種目もあります。
行政、各種団体、協賛企業、有識者、サポーター等の皆様方からの支援もありなんとか本来の和歌祭の姿を取り戻しつつあり、非常に感謝しております。
今後は、変容してゆく時代の中で、祭の容をどう対応させてゆくのかが課題でしょう。しかし時代が変わっても、これだけの伝統芸能を一度に堪能できる祭は日本に残っていません。
江戸期から昭和初期にかけ日本三大祭と評される訳は、藩士も民衆も参加して楽しむ、観て楽しむ、日本最大級の祭りだからです。
紀州藩の時代から明治に移行しても、渡り物、練り物は引き継がれ現在に至っております。
昨今、日本全国の地域共同体が崩壊寸前、厳しい状況にあります。
我々にとって地域共同体の祭礼を執行しようという強い意欲を持つことが重要なのは勿論ですが、地域以外の祭り好きの方々にも是非積極的に参加して頂きたい。また和歌祭のサポーターになって頂きたい。
地域共同体が中心となって、祭り好きな人がたくさん集まって盛り上げて行きたいと考えています。 まずは和歌祭を知ってください、体験してください、堪能してください。
・和歌祭保存会(事務局:東照宮):〒641-0024 和歌山市和歌浦西2丁目1-20: TEL:073-444-0808
それでは和歌祭で、みなさんのお越しをお待ちしております。
{和歌祭」保存会・HP:アドレス*http://wakamatsuri.com/preserve
そういう観点から「和歌祭」のあり方が問われて然るべきであろうと考える。
これらの活動は、和歌浦地区からほど近い距離にある海南市黒江の町(和歌浦~黑江間距離4~5km)の景観づくり活動(グループ名「黑江japan」)にとっても、大いなる刺激材料となるだろう。
お互い異なる歴史があるもの同士、一方を訪ねた観光客はもう片方も訪ねる、そういう相互乗り入れの状況を創り出すことが理想であろう。
詳しくは和歌山市が作成した「和歌の浦景観重点地区における景観」を参考にして、黑江の町には、その町がもつ歴史の姿に応じた個性を活かしたプランと行動が期待されている。
以上にて都合3回に亘ってレポートしてきた「和歌祭」の筆を擱くが、地元では21~22日に海南市藤白の地に、全国「鈴木姓」発祥の地とされる「鈴木屋敷」があり、建家の老朽化が激しく、そのの復興を目指して「鈴木フォーラム&鈴木サミット」が開催されるので、その紹介をしたいと思う。 長文お読み頂きありがとうございました。
・「和歌祭」
「演目紹介」
・種目紹介「和歌祭渡御順列表」
No Image | 1. 行列奉行 ぎょうれつぶぎょう | |
2.打鉦 うちがね | ||
3.神旗 じんき | ||
4.鉾旗 ほこばた | ||
No Image | 5.総奉行 そうぶぎょう | |
6.腰元 こしもと | ||
7.伶人 れいじん | ||
No Image | 8.巫女 みこ | |
9.左大臣・右大臣 さだいじん・うだいじん | ||
10.御幣・神官 ごへい・しんかん | ||
11.御唐櫃・御榊 おんからびつ・おさかき | ||
12.摺鉦・太鼓 すりがね | ||
13.神輿 みこし | ||
No Image | 14.宮司 ぐうじ | |
15.相撲 すもう | ||
16.連尺 れんじゃく | ||
17.団扇太鼓 うちわだいこ | ||
餅搗踊 もちつきおどり | No Image | 18.餅花踊 もちばなおどり |
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19.臼曳台 うすひきだい | ||
20.餅手合 もちてあわせ | ||
21.杵踊 きねおどり | ||
No Image | 22.囃子方 はやしかた | |
No Image | 23.餅花傘 もちばなかさ |
24.舞姫 まいひめ | ||
25.献花台 けんかだい | ||
雑賀踊 さいかおどり | 26.傘鉾 かさほこ | |
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27.忠棒 ただぼう | ||
28.大太鼓 おおだいこ | ||
29.法螺吹 ほらふき | ||
No Image | 30.拍子鉦 ひょうしがね | |
No Image | 31.笛吹 ふえふき | |
32.請棒 うけぼう | ||
33.笹羅踊 ささらおどり | ||
No Image | 34.雑賀一族会 さいかいちぞくかい | |
35.鎧武者 よろいむしゃ | ||
36.薙刀振 なぎなたふり | ||
No Image | 37.甲兵 こうへい | |
38.母衣 ほろ | ||
39.面被 めんかぶり | ||
40.唐船・御船歌 とうぶね・おふなうた | ||
No Image | 41.殿武者 とのむしゃ |
・広域「和歌の浦景観重点地区における景観」HP:アドレス
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/gyousei/toshiseibika/wakanourashitei/index.html
以上
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