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2013年5月15日水曜日

南海トラフと過去の地震の置き土産・”橋杭岩は大津波で運ばれた”(ジオパーク・その2)

  「ジオパーク」申請調査のため、前に「熊野川」川下りをメインに紹介したが、同じような奇岩が列をなす串本の国の天然記念物「橋杭岩」も、南海トラフ大地震の過去の研究を行っているグループが過去の大地震の置き土産であると、公表した。このことは14日の夕刻の報道で流された。




    ”橋杭岩は大津波で運ばれた”


”橋杭岩は大津波で運ばれた”

南海トラフの過去の地震を調べている研究グループの調査で、串本町の橋杭岩は、過去に南海トラフ付近で起きた大津波によって運ばれていたとみられる痕跡が見つかり、研究グループは過去の巨大地震の周期とあわせて、橋杭岩が現在の形になった過程についても調べています。

この調査は茨城県つくば市にある独立行政法人産業技術総合研究所などの研究グループが6年前から国の天然記念物の橋杭岩で行っているものです。

(下のアドレスをクリックすると動画がご覧頂けます)

http://www.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044565271.html

 研究グループでは、通常は海につかる岩の下部に付着して生息する生物が岩の上部で化石になっているのを見つけました。 







これらの放射年代を測定したところ、1120から1340年ごろと、それから約500年後の1700年前後に集中していることがわかりました。

研究グループでは、この時期も400年から600年の間隔で巨大地震がおき大津波で起きたことが橋杭岩の形に影響しているとみて詳しく調べています。 (05月14日) 

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南海トラフの研究結果を報告: 5月15日・NHK和歌山

  南海トラフ付近で大規模な津波が7000年余り前から400年から600年前後の間隔で繰り返された可能性を示す痕跡を和歌山県串本町での調査で発見した研究グループが、15日和歌山県庁を訪れて研究について報告し、和歌山県ではこうした研究を今後の津波対策に生かしたいとしています。

 茨城県つくば市にある独立行政法人・産業技術総合研究所などの研究グループは、南海トラフ付近で過去に発生した津波の痕跡を調べるため、去年12月から串本町の地層を調査していました。研究グループのリーダーの宍倉正展さんは15日、和歌山県の防災担当者に調査結果を報告しました。
 

 宍倉さんは「沿岸部から採取した地層を調べた結果、7300年前から1800年前までの間に12回、泥の層の間に大津波によって堆積したとみられる砂の層をみつけた」と述べ南海トラフ沿いで400年から600年の間隔で繰り返し大津波が発生していた可能性があることを指摘していました。

 和歌山県危機管理局の高瀬一郎局長は「和歌山県も過去の地震をもとに浸水想定を出しているが今回の調査結果はこの想定を検証する意味でも重要です。正しくおそれて命を守る対策をすすめるためこうした情報を生かしていきたい」と話していました。
研究グループのリーダー、宍倉正展さんは「今回の研究結果は過去の地震を知る上で貴重なデータだ。今後調査範囲を広げて、同様のデータを得ることで南海トラフ付近で何が起こっていたのか解明したい」と話していました。

 

 この研究成果が近い将来、発生が予想される「南海トラフ」の大地震の予測に少しでも役立ってくれればと願う次第です!

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