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2015年6月29日月曜日

駅長「たま」社葬にファン3千人、「名誉永久駅長」に(写真付)(WBS)

駅長「たま」社葬にファン3千人、「名誉永久駅長」に! ・6/28                     

わかやま電鉄貴志川線(きしがわせん)の駅長として人気を集め、今月(6月)死んだ雌(めす)の三毛猫「たま」の葬式が、きょう(28日)午後、駅長をつとめた紀の川市の貴志(きし)駅で営まれ、ファンらおよそ3千人が別れを告げ、最後の辞令として「名誉永久駅長」に任じられました。

ファンと報道陣でごった返す貴志駅前(駅長たまの社葬/6月28日)
ファンと報道陣でごった返す貴志駅前(駅長たまの社葬/6月28日)

動物駅長の火付け役として愛された「たま」は、今月22日夜、人間のおよそ80歳に相当する16歳で天国に旅立ちました。
神式で執り行われた社葬(6月28日 貴志駅にて)
神式で執り行われた社葬(6月28日 貴志駅にて)

「たま」の葬式は、きょう午後0時半からわかやま電鉄の会社としての葬儀=社葬として神式で営まれ、祭壇には羽根付きの帽子とマントをまとった写真が飾られ、献花台には多くの花束のほか、手紙やかつお節も供えられました。
駅の外に設置された祭壇にはたくさんの花やキャットフードが供えられた(6月28日 貴志駅にて)
駅の外に設置された祭壇にはたくさんの花やキャットフードが供えられた(6月28日 貴志駅にて)

2007年1月の駅長就任以来、「たま」の人気は上がる一方で、全国各地や海外にもファンを持つほどになり、肩書きも駅長から、社長代理にまで登りつめました。そして、和歌山県の観光にも大いなる貢献を果たした駅長「たま」の社葬は、飼い主の住友利子(すみとも・としこ)さんが喪主を、小嶋光信(こじま・みつのぶ)社長が葬儀委員長をつとめ、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事や沿線の和歌山市・紀の川市の両市長も参列しました。
小嶋社長は弔辞の中で「わかやま電鉄だけでなく、経営が厳しい地方電鉄の救世主となった」と功績をたたえ、最後の辞令「名誉永久駅長」を発令しました。仁坂知事は「県民の心にほのぼのとした温かみを与えてくれました。たま駅長の面影はいつまでも私たちの胸の中に刻まれます」と在りし日を偲びました。
弔辞を述べる仁坂知事(6月28日 貴志駅にて)
弔辞を述べる仁坂知事(6月28日 貴志駅にて)

社葬のあと、小嶋社長は、ニタマ駅長代理を抱いて現れ、「たま駅長は偉大でした。公共交通の中では伝説に残る駅長です。ニタマも哀しいと言っています」と話しました。
ニタマと共に冥福を祈る小嶋社長(6月28日 貴志駅にて)
ニタマと共に冥福を祈る小嶋社長(6月28日 貴志駅にて)

最後の別れにと貴志駅を訪れたファンらは3千人におよび、弔電も国内外から180通にのぼりました。駅の外には、70インチのモニターが2台設置され、大勢の「たまファン」が葬儀の様子を見守りました。報道陣も全国から大勢が詰めかけ、中には、中東の衛星放送局もありました。
貴志駅周辺で生まれ育ったという大阪・泉南市の磯田淑子(いそだ・よしこ)さんは「鼻炎で入院していると聞いていましたが、治ると思っていました。よく寝ていましたが、通りかかった時はぱっと起きてくれました。もっと生きてほしかったです」とたま駅長との別れを惜しみ、ドイツから三重県の大学に留学中で、生前のたま駅長の似顔絵を持って参列したアンナ・マスラウさんは「ドイツのテレビでたま駅長を見て、必ず会いに行きたいと思っていました。ドイツにも動物の駅長がいればいいのに」と話していました。
似顔絵を持参したマスラウさん(6月28日 貴志駅にて)
似顔絵を持参したマスラウさん(6月28日 貴志駅にて)

わかやま電鉄では、8月11日、貴志駅のホームにある「ねこ神社」を改装して墓を設け、「たま大明神(だいみょうじん)」としてまつる予定を明らかにしました


2015年6月25日木曜日

世界のシンデレラねこ、和歌山電鉄「たま」駅長死す!

和歌山電鉄:「たま駅長」死ぬ:06月24日 23時09分)


たま駅長=和歌山県紀の川市の和歌山電鉄貴志駅

          ”たま”死亡、満16歳、人間に換算すれば80歳(傘寿)
 
  
たま駅長=和歌山県紀の川市の和歌山電鉄貴志駅で2010年4月20日、水津聡子撮影
 
 和歌山電鉄は24日、貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の駅長として、長年人気を集めた三毛猫の「たま」(雌、16歳)が22日夜に死んだと発表した。

 先月から鼻炎のため、駅の専用駅長室で乗客や観光客を迎える「勤務」を休んでいた。人間なら80歳に相当する高齢で、死因は急性心不全だった。
 社葬を28日午後0時半から、貴志駅コンコースで営む。葬儀委員長は同社の小嶋光信社長が務める。
 
 貴志川線(和歌山市−紀の川市、14.3キロ)は2004年、南海電鉄が赤字などを理由に廃線を発表。住民団体が存続運動などを展開し、06年に両備グループ岡山電気軌道(岡山市)が運行を引き継いだ。07年1月、小嶋社長が駅近くの飼い猫で、駅のアイドル猫だった「たま」を民営鉄道で初めて正式に駅長に任命した。
 
 人懐っこく堂々とした姿がメディアで取り上げられると、国内外で大人気に。動物駅長ブームの先駆けとなり、たまは社長代理、特設の「ウルトラ駅長」と昇進を続けた。和歌山電鉄は、たまを「名誉永久駅長」とする。
 
 たま駅長目当ての観光客が訪れたことで、毎年約5%ずつ減っていた利用者は、運行を引き継いでから8年後には約17%増となった。ローカル線と地域の活性化に大きく貢献した。特に台湾や東南アジアでは、特別な人気ネコ、日本への団体観光旅行にも組み込まれる人気振りだった。

たま駅長の社葬はおってアップします。