2012年もあと3日もすれば「往く年」「来る年」を迎えるころとなりました。
この「新年」を迎えるに当たり、恒例で必ず行わねばならない神事や行事があります。
その一つは、南紀・那智勝浦町の熊野那智大社の別宮「飛瀑神社」のご神体・高さ133メートルの那智の滝に張られた〆縄の取り替え神事です。こちらは凍てつく流れのなか、神職らの手によって厳粛な雰囲気の中で厳かに執り行われました。
また、31日と元旦早朝にかけて三重の塔と那智の滝がライトアップされます。暗闇のなか塔と滝がライトで浮かび上がり幻想的な雰囲気が気持を新たにさせてくれます。
もう一つは、27日の大阪新世界・通天閣の干支の引き継ぎ式です。「辰(たつ)」から「巳(み)」へ、こちらは「タツノオトシゴ」をもつ通天閣観光社長さんから体長3メートルにも及ぶ「ニシキヘビ」を首に巻いた天王寺動物園園長さんにバトンタッチが行われました。
流石にお笑いの都/大阪だけにお二人が交わされた会話は漫才そのもの、大蛇(だいじゃ)うぶ、「巳」(ミー)に任しときなはれ!そうであって欲しいものです。安倍さん、よろし賴ンまっせ~!
・那智の滝のしめ縄張り替え
那智勝浦町の世界遺産那智の滝では、新年を前に、しめ縄を張り替える作業が行われました。
那智の滝は、熊野那智大社のご神体とされ、毎年7月と年末のこの時期に滝の上のしめ縄を張り替えています。
27日は神職たちが、滝つぼまでの高さが、133メートルある滝の上に上って長さ26メートルある白いしめ縄を張り替えました。
しめ縄には神聖な場所であることを表す「紙垂」(しでとは、〆縄や玉串、祓串、御幣などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙である)という白い紙がつけられ、しめ縄の張り替えを終えた神職たちは、祈りをささげていました。
紙垂(しで) |
大阪から訪れた70代の男性は「まだ復旧工事が行われていて、本当に大きな災害だったのだなと改めて思いました。復旧に向け頑張って欲しい」と話していました。那智の滝は、初詣に訪れる人たちを迎えるため、大みそかの日没から元旦までライトアップされます。
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