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2012年12月12日水曜日

ノーベル賞受賞・山中伸弥さん、今年の漢字一文字は「驚」!!

 毎年の世相を表す日本漢字能力検定協会の 「今年の漢字」が12日、京都清水寺の貫首揮毫で発表されるが、現在の息づまる世相を受けてどんな漢字一文字になるのか注目される。昨年は「絆」だった。

時の人、京都大学・山中さん、色紙に「初心」ノーベル賞授賞式から一夜明け抱負、今年一年を表す漢字一文字は{驚」!


写真・図版
色紙に「初心」と記した山中伸弥教授

  会見で、報道陣の求めに応じ色紙に書いた今後の抱負「初心」について語る京大の
  山中伸弥教授=11日ストックホルムにて、

ノーベル医学生理学賞受賞の山中伸弥京都大学教授は、「ノーベル賞受賞は、いままでの研究開発の結果であって、これからは医療・創薬等の医薬用分野で実用化できるよう、さらに頑張りたい!」と受賞の喜びに浸るよりも、研究者としての冷静な判断と使命を発表し注目を集めたが、受賞から一夜明けた11日朝の記者会見では次のように発言した。

 

 

 「今日は科学者として仕切り直しの朝だと感じている」と話し、「ips細胞(人工多能性幹細胞)を創薬に役立てるという応用に向けて、これまで以上に力を入れていきたい」と抱負を語った。

 山中さんは一連の行事について、「研究はマラソンとよく似ている。今回は、栄養補給のような意味があった」と振り返った。

 今年の漢字を一文字で表すなら「驚」と答え、「ノーベル賞受賞を端的に言うと『びっくり』です」と説明。会見場にあった白板に書いてほしいと言われて「ちょっと練習しないと。間違えると子どもたちに悪影響があるので、やめておきます」と話し、笑いを誘った。

 また、色紙にサインを求められて「初心」と書いた。「研究者を目指した最初の日に戻ったつもりでまたやりたいと思います」

 ノーベル財団へのあいさつや大学での講演などの予定があり、あと数日ストックホルムに滞在する。一方で「論文を査読する仕事の締め切りが過ぎている。待ったなしの仕事を一生懸命やっていきたい」と先も見据えていた。

    ◇

■山中さん関連の漢字が人気

医師が選ぶ今年の漢字一文字を、医師向けコミュニティーサイト・メドピアが募ったら、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授関連の言葉が上位を占めた。

 11日の発表によると、1位は再生医療の「再」で、2位はノーベル賞の「賞」、3位は人工多能性幹細胞の「幹」。この三つで回答総数の約2割を占め、「2012年が再生医療元年であることを印象づけた。

 

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