紀州漆器の町、「黒江」。川端通り近くの路地にはノコギリの歯状に家屋が並び、格子、漆喰壁の2階建て民家も多く、江戸時代には紀州徳川藩の厚い庇護の元で大いに栄え、建物には江戸期の風情を残す。
しかし、近年、民家の老朽化が進み、空屋も増加。湯浅の町並みが国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたが、黒江の保存は進んでいなかった。
黒江の町並み |
黒江では南ノ浜自治会の会員ら有志が昨秋に協議会を結成した。川端通りを中心にした4万8000平方メートルを対象に建物の高さや屋根、門や塀などに基準を設けた。地区に理解を求めた結果、79軒が合意。12月27日には「黒江の町並みを活かした景観づくり協定」として仁坂吉伸知事の認定を得た。協定代表の阪井俊夫さんは「過去も保全の動きはあったが、中途半端で最近は諦めムードだった。今やらないと黒江は変わってしまう。最後の機会と思って取り組む」と意気込む。
協定の景観基準は「コンクリートブロックを町並みと調和したものにする」「新築改築時も歴史的要素を入れる」「案内板、広告は歴史性を感じさせるように努める」などと歴史性に配慮。協定を進めた紀州漆器協同組合の中西弘理事長は「まずは空き地を整備し殺風景な所をなくすなど手の届く範囲で始め、住民意識を高めたい」と語る。 ◇ ◇
この流れは今年に入って1月には22日、戦略的町づくりシンポジューム「海南・黒江地区考えるシンポジウム」:歴史生かす景観次世代へー(県・市共催)を開催、 西村・東大副学長が講演、景観保全に熱心な地区住民ら250人参加し、おおいに盛り上がりを見せた。
シンポでは、県景観審議会会長を務める西村幸夫・東大副学長が基調講演した。大分県の観光地・由布院で、建物と道路との間に垣根をつくり、看板が立ち並んでいた町並みの圧迫感をなくした話を紹介した。また、新潟県村上市では、地域住民が始めた人形展によって、観光客に説明する高齢者が元気になり、さらに各家が協力して塀を黒くすることで、風情のあるまちづくりに成功した事例などを説明した。
西村副学長は83年に訪れた黒江の町並みの写真も紹介し、「昔から道の様子が変わっていない。皆が同じ方向に向かってまちづくりを進めれば、少しずつ良くなっていくだろう」と話した。
その後のパネルディスカッションでは、和歌山大経済学部の足立基浩教授がコーディネーターとなり、西村副学長や神出政巳・海南市長や同市観光協会の中村哲三会長、紀州漆器協同組合の池原弘貴さんらが参加した。
足立教授は「まちづくりには、一生懸命やろうと取り組む組織や人が必要」と提案すると、池原さんは「住民で連携を取りながら努力している。さらに元気に盛り上げていきたい」と話した。中村会長は「民から案が出て、官が追いつくのが理想。海南市では、風鈴祭りなどの実績もある。また新しい案が民から出てくれれば」などと話し合った。このような経過をを経て、「黒江の町並み景観づくり運営委員会」を2月3日に設立し、
4月6日には第2回委員会を、この間3月3日には、阪井会長のブログの記録では町並みの点検実施をしました。自分たちが居住している地域の現状を先ず知ろう。そこから始めようとの事です。運営協議会委員12名、サポーターさん、毎日新聞、わかやま新報さん。そして、和歌山県建築士会 海草支部の方が4名参加してくれました。専門家の方々の参加はすごく心強かった。
第2回運営委員会ではこの日の点検により浮かび上がった問題点等を議題にして行いたいと思っております。建築士会の方が今回も参加してくれます。疑問点等の質問もしていきたいと考えております。とあります。
わたしはサポーター会員なのでことの詳細は聞いていませんが、物事は前向きに進んでいるようなので、少々の困難さもお互い知恵を出し合って解決してゆくように受け取っています。これらの全て前向きに行おうという姿勢が4月21日の「ラ・フェスタ2012」の著名・有名人が運転するクラシックカー100台が「黒江景観保存の会」の熱烈なる懇願の熱心さにほだされて国道からわざわざ迂回して黒江の町の川端通りを走行するという、前代未聞のサプライズ・イベント導入というアクシデント的快挙に結び付いたのではなかろうか!わたしにはそう思われます。このメンバー達は困難な問題やトラブルに対しても専門家や行政のお力を借りてトラブルを解決しながら前進するパワー集団であろうと思われます。
”正しく努力するモノに幸いあれ”と祈りつつ、ペンを置きます。以下長くなりますが、この集団がこれまで歩んできた道のりを手短に記録に遺したくカキコしますので、関心のある方は引き続きお読み下さい。 ◇ ◇
(「黒江ぬりもの館」便り・スタッフ日誌)・アドレス:http://nurimonokan.ikora.tv/ (お気に入りに登録して下さい)
黒江・川端通り |
・4月21日午後1時頃泉南インターから根来寺経由―和歌山市―琴の浦T字路―川端通り―城山トンネル―藤白海南インター今回はなんと「川端通り」を通過してくれます。
黒江「川端通り」は3時半頃、ゆっくり100台が1時間位で通過予定です。
エントリーリストには堺正章さん・鈴木亜久里さん・近藤雅彦さんなど・・・
当日は手旗等で「歓迎」です。「黒江スイーツ」をプレゼントできればいいな~
詳しくは黒江ぬりもの館へ(073-482-5321)
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2012年02月03日 第1回運営委員会♪
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2012年04月07日
黒江の町並み景観づくり活動はますます活発化し、サポーター会員は螺旋(スパイラル)状に拡がり、、いよいよ熱くなってゆきます。つながれた「絆」は固く結ばれ、黒江の町はホット・スポットとして長い眠りから醒め、県内外から大勢のお客がお越しいただけるよう蘇ります。
会員の力で、サポーターさんやご専門家それに行政のお力を得て・・・どうかお力をお貸し下さい!
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2012年02月03日 第1回運営委員会♪
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2012年04月07日
黒江の町並み景観づくり第2回運営協議会♪
昨夜は「黒江の町並み景観づくり」運営協議会の第2回目の日でした。 先日の町並み点検の結果を皆で確認をしたり・・・始まったばかりの会ですがうまく進んでいきそうです
今日はサポーターさんに配布する「会員章」のデザイン画が出来ていました。
塗りの会員章になります 黒江JAPANです、かっこいい
◎ 黒江の町並み景観づくりサポーター募集
申し込み 「うるわし館」 073-482-0322・「黒江ぬりもの館」にも申し込み用紙があります。 タグ :黒江の町並み景観づくり黒江まちづくり
今日はサポーターさんに配布する「会員章」のデザイン画が出来ていました。
塗りの会員章になります 黒江JAPANです、かっこいい
◎ 黒江の町並み景観づくりサポーター募集
申し込み 「うるわし館」 073-482-0322・「黒江ぬりもの館」にも申し込み用紙があります。 タグ :黒江の町並み景観づくり黒江まちづくり
黒江の町並み景観づくり活動はますます活発化し、サポーター会員は螺旋(スパイラル)状に拡がり、、いよいよ熱くなってゆきます。つながれた「絆」は固く結ばれ、黒江の町はホット・スポットとして長い眠りから醒め、県内外から大勢のお客がお越しいただけるよう蘇ります。
会員の力で、サポーターさんやご専門家それに行政のお力を得て・・・どうかお力をお貸し下さい!
頼もしいサポーター様
返信削除いつもありがとうございます。
私も早く復帰と思いますが
こちらも頼もしい理事やスタッフが沢山おりますので
安心して皆にお任せしています。
うちの結束は固いです。
今回は家族に甘えて痛みはありますが
優雅な時間を過ごしています。
まきたん
黒江ぬりもの館
返信削除まきたんさん
さきほどメールいたしましたが、ニュース和歌山から
回答があり、来る14日同紙イベント予告ページにて
「ラ・フェスタ2012」イベント掲載するとのことでした。
21日の本番も改めて取材掲載を御願いしたく思います。
みんなの力で盛り上げたく思います。
しげやんさん、いつも「黒江の町並み景観づくり」のブログに書き込みをありがとうございます。
返信削除また、わたしたちに対する絶大な応援は誠に心強く、
ありがたい思いで一杯です。
これからも地道に一歩一歩足を運んで行きますので、
暖かく見守っていただけたらと思います。
阪井会長様
返信削除わたしは生まれ育ちとも黒江598で、親父は戦前
ここで漆器問屋を営み、貴職の父上が店に出入りして
居られたのを子供時代に記憶しています。
また、「黒江ぬりもの館」を20年近く営んで最後まで
残っていた池原庸夫氏が甥にあたりますし、池慶とも
親戚内になります。
こういう次第でわたしには漆器の経験は皆目ありませんが
生まれ育った所の活性化の応援は至極当然のことであり
小・中・高校の同級生は大半が黒江在住です。
たとえば、橋爪靖夫氏、出口穣治氏、木村貢氏等は同級
です。こういう次第で微力ながらお役にたてればと存じ
ただ、わたくし的に身体が不自由で要介護認定の身です
ので、動き回ることが困難なので主としてブログ等で
PRに努めることは可能です。祖先は享保のころ大野郷の
地から黒江に移住し、今年で280年ほどお世話になって
いるうえ、わたし自身歴史が好きで本家の古文書を従兄弟
の林太郎氏と一緒に解読したりしました。
こんさ次第で微力ですがお役にたてればと存じます。