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2012年4月10日火曜日

いにしえの和歌浦 散策にー名勝エリアの案内板設置とパンフレット作成ー

 地元和歌山県では全国的な傾向にある「街おこし」運動や昨年3・11の東日本大災害の被災や県下でも台風12号の被災により県南部が局部的に大災害に遭いなどを受けて全国的に地域の連帯意識が高まりつつあるが、國の名勝指定を受けた「和歌浦」と隣接する海南市「黒江地区」景観保存を和歌山県から認定第一号を受けて積極的な活動に入ろうとしている「黒江景観保存運営協議会」活動の一端を「和歌浦」編・「黒江」編の2回に分けて紹介することにしよう。

「いにしえの和歌浦」 散策に(ニュース和歌山・4.7)
名勝エリアに案内板

和歌浦遠望

 和歌山県文化遺産課などは和歌浦の玉津島神社近辺8カ所に案内板を設置した。2010年の国の名勝指定を受け、増える観光客に和歌浦の魅力と歴史に触れてもらう。同課は「今はもうなくなってしまった建築物の写真を盛り込み、かつての賑わいが分かるようにしました。いにしえの和歌浦を感じて欲しい」と話している。
国名勝に指定されているのは、和歌川河口から妹背山周辺の干潟、片男波にかけてと、奠供山、不老橋など玉津島神社を中心にしたエリア。聖武天皇が美しさに感動し「明光浦」(あかのうら)と名付けたと伝わる景観が望める一帯で、奠供山や鏡山から眺めると、名草山、片男波の松林、干潟と広大な風景を見ることができる。
国の名勝指定を受け、住民や観光客から案内板を求める声が高まり、設置が実現した。名勝全体の大型案内板を鏡山南に置き、奠供山、鏡山、芦辺屋・朝日屋跡地、望海楼跡、片男波、観海閣、妹背山と7地点に案内板を備え付けた。
案内板には解説だけでなく、『紀伊国名所図会』の絵や、古写真を盛り込んだ。奠供山には明治時代に東洋一とうたわれたエレベーターがあったこと、芦辺屋には南方熊楠が孫文と1901年にここで親交を温めたことを記している。
県文化遺産課は「案内板を通じ和歌浦の価値の高さが分かってもらえると思う。市民グループと一緒にこの良さを磨いてゆければ」と望む。玉津島神社の遠北喜美代さんは「地元はみんな喜んでいます。歴史のある場所であることを誇りに思い伝えてゆきたい」と話している。   写真=『紀伊国名所図会』の絵を盛り込んだ大型の案内板
                                                                                  ニュース和歌山2012年4月7日号掲載

◇                   ◇
一方地元「わかやま新報」(4/9号)によると、國名勝「和歌の浦」ウオーキングマップ完成!
と報じられていた。

名勝「和歌の浦」のウオーキング・MAP完成!(4/9・わかやま新報)

和歌の浦観光協会などで手に入る
和歌の浦観光協会などで手に入る
 国指定名勝の和歌浦地区のモデルウオーキングコースや飲食店、土産店を紹介するパンフレット「和歌の浦ウオーキングマップ」が完成し、和歌山市観光協会(同市一番丁)や和歌の浦観光協会(同市新和歌浦、和歌の浦温泉萬波内)に配置されている。

 県・両観光協会が作成したもの。公の機関が作るパンフレットで、商業施設を掲載するのは珍しいという。
 パンフレットはオールカラーで16㌻。縦25・7㌢×横12・3㌢で長方形のポケットサイズ。5000部発行し、半分ずつ両観光協会に置いている。
 県内外からの交通アクセス方法や、和歌の浦の観光スポットなどを掲載。紀州ゆかりの歴史遺産を回る「あしべ通り散策コース」、和歌浦から雑賀崎まで足を伸ばす「周遊派コース」などウオーキングのモデルコースを紹介、距離や所要時間も載せている。
 その他、同地区周辺のカフェやレストラン、宿など約30カ所、代表的な土産物やスイーツ11品を紹介し、地図上で店舗の位置が分かる
ようにしている。
 グルメから観光まで同地区の魅力が詰まっており、県観光振興課は
「歴史があり、魅力のあるところ。町中を観光するのに手助けになると
思うので、これを持って探索して楽しんでくれれば」と話している。
 パンフレットについての問い合わせは同課(℡073・441・2775)。

次回は和歌浦地区に隣接した海南市「黒江景観保存運営協議会」活動についてレポートします




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