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2011年10月21日金曜日

那智の滝 流出の〆縄張り替え、朝日宮司「熊野は不屈!」


那智の滝 災害で流失のしめ縄張り替え、朝日宮司「熊野は不屈」!

この度の台風12号により熊野三山は山崩れ、洪水等で大きな被害を被ったが、なかでも熊野那智大社がもっともひどい。高さ133mのご神体である「那智の滝」が姿、流れが変わるほどひどかったし、社殿が約半分ほど山崩れでなだれ込んだ土砂で埋めつくされ、世界遺産に登録されているため、文化庁による被害調査があった。
社殿に溜まった土砂搬出は地元那智勝浦町の観光旅館組合の全員が自分のホテル、旅館の復旧を後回しにしてボランティアで土砂搬出に汗を流した。曰く那智の滝と那智大社は那智勝浦町の観光のシンボル的存在だから、と・・・

高さ133mの那智の滝にかけられたシメナワはこの度ようやく神職のてによって掛け替えられた。このシメナワは滝の水流の3~4m上に架けられているが、洪水で押し流された岩石や樹がこのシメナワを切断したわけで、その凄まじさがわかろうというもの。
このしめ縄は新年を前に年末に再び掛け替えられるが、和歌山県では今回の災害を受けて滝の上流にダムを造る計画だとか、ただ背後の山や滝は世界遺産の登録されているので、慎重を要するとかいう。いずれにせよ局部的ではあるが、今回の台風12号は紀伊半島に大きな置き土産を残してくれたモノだ。自然のおこす脅威とは人智では計り知れない怖さを改めて知らしめてくれた。普段の備え怠りなく、ということを教訓として残した。地元和歌山県は海岸線が長く、東南海・南海大震災が予想される中、山脈は紀南・熊野にゆくほど険しく、山は豪雨による山津波と海も山も津波の心配が絶えない土地柄なのである


せき留め湖の例


 熊野那智大社(朝日芳英宮司)の、ご神体「那智の滝」の滝口で19日、台風12号の大雨で流された大しめ縄の張り替えが行われた。朝日宮司によると災害で大しめ縄がはずれたことはこれまでなく、「正月前の張り替えまで、張らずにいようとも考えたが、熊野の不屈さを示そうと思った」と思いを語った。


 落差133メートルのご神体・那智の滝は、9月3日と4日の台風12号の大雨で増水し、滝つぼが土砂で埋まるなど大きな被害があり、滝口に渡してあった大しめ縄も流された。


 本殿で神事を行った後、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職5人が長さ26メートル、重さ4キロのさらし木綿を寄り合わせた大しめ縄を担いで約2キロの山道を歩き滝口へ。水の落ち口から2メートルほど内側に、慣れた手つきで真新しい大しめ縄を張り渡した。


 大しめ縄は通例、例大祭「那智の火祭り」を控えた7月上旬と、正月前の12月下旬に行っていて、今の時期の張り替えは異例。朝日宮司は「洪水で切れたのは初めてだと思う。神事をしていても落ち着かなかった。奉納してくれている人がすぐに送ってくれたので、張り直すことにした」と語り、張り替えで熊野の元気さを取り戻したいとの気持ちを示していた

4 件のコメント:

  1. 土砂ダムはなかなか撤去出来そうにはござりませぬ><
    昨夜の雨で越流は無かったのじゃろうか?
    何にせよ被災地域にお住まいの方々の心中を察すれば、誠に忍び難き思いにござりまする><

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  2. 今回の雨で相変わらず避難が出ています。那智地区と
    せきとめ湖のある熊野です。せきとめ湖もオーバーフロー
    してくるだけならいいんですが、塞き止めされた土砂が
    崩れれば、山津波となりますから大変でしょう。
    南紀地方の山間部には、この種の集落が結構多いですね!

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  3. こんにちは♪
    先日会津に旅し、帰路只見川沿いの道を通りましたが、先日来の大雨、台風の影響が生々しく残っていました。
    十津川から熊野に残る「せき止め湖」も、報道がなされなくなって久しいですが、まだ被害状況の改善にはほど遠いのでしょうね。古い歴史ある地域がおいたわしいことです。
    しかし、毎年毎年、風水害が繰り返されているというのに、これに立ち向かう智恵が日本にはないのでしょうか?災害復旧資金という予算措置はなされていますが、もっと広域的に防災や治水の整備を行っていく機関や研究所が出来てもよいように思うのですが。

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  4. EYASUKOさん
    那智勝浦町は那智と勝浦に別れますが、特に那智地区は災害
    の程度が高かったようです。ここにある那智大社のシンボル
    那智の飛瀑は〆縄が3~4メートル水面より高いのですが、
    それが引きちぎられ那智大社の社殿が半分土砂で埋めつくされた状態です。世界遺産に登録された熊野三山はそれぞれ
    被災しました。ここの滝も形状が変わって仕舞ったそうで
    滝壺には大きな岩が落ち込んでいるそうです。熊野古道も
    本宮に近づく処で古道がずたずた、県も国道の迂回路を
    造りました。この記事の3つまえに「復興と鎮魂の祈りをを
    込め熊野速玉大社「御船祭」開催さる!をご覧になれば
    熊野川の洪水で神事を執り行う「御船島」の災害前と後の
    画像があるので、被害の程度がよく分かります。
    JRも那智勝浦で鉄橋が半分押し流され普及に今年一杯掛か
    るようです。
    今年の台風の進路や停滞、ゲリラ豪雨等またタイの大洪水
    をみても異常気象としか云いようがありません。

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