◎(福島原発)「原子炉の放射能漏出か」3号機配管損傷の可能性。
◎その左は「20~30キロ圏「自主避難」を・・・枝野長官 生活維持困難
◎その下には、福島全域 田植え延期要請(福島県災害対策本部)
◎その下は、東電 夏の電力2割不足
ページをめくって2面には大きく
◎被爆重なる想定外(福島原発事故)
・蒸気・空気の管?経路複数ータービン建家に水ー
・人手不足 放射能管理甘くー警報後も作業継続ー
ー放射線量・汚染の管理者つかずー
◯大震災被災者数(25日現在)
・死亡10,102人 安否不明19,752人
4面には
◎(福島原発予備電源)「電源喪失 想定できぬ」
(原子力保安院・原子力安全委員会)両トップ、過去に
◎選挙なんてできないー被災自治体半年延期してもー
・名簿流出 多数の避難・不明者 ・総務相「早期の実施を」
5面は、
◎夏の大停電 防ぐには
・閣僚プラン、一長一短 ・節電・分散・・・複数対策必要
社会面では
◎避難 遠ざかる街-福島・南相馬⇒群馬・草津バス同乗(記者)
・高速一路、静まる車内
・分断、振り回されたー南相馬・いわきー(放射能20~30km圏)
◎デマ拡散・風評被害ー宮城県警「注意を」ー
・「外国人窃盗団」「電気10年来ない」「既に暴動」
デマ防止を呼びかけるビラ |
これらの総悲観の記事のなかで、やや救われたのは・・・
◎「生きるよろこび」ーアンパンマンの歌 被災者励ます」
「涙止まらない」「僕ばんがる」
やなせたかしの励まし文 |
◎ハツラツ 希望の球児ー被災の父と甲子園で再開ー
・水城・倉持君 光星・荒屋敷君
◎寄り添う 今はここでーボランティア手探り支援ー
・被災地入れず もどかしさも
・死と直面、仕事に戸惑いーひつぎ運び募集中止ー
・燃料や宿不足、受け入れ難航
とあった。
一方、日本の国の総指揮官・菅首相は大震災から2週間を受け、25日夜記者会見を開いたが、この報道記事は全く軽く扱われ、4面下に、首相「原発 予断許さぬ状況」の見出しで150字、このなかから国民が安心できるような一言もなく、逆に不安を増大さすような逆なで発言、それ故別の情報源から発言のより詳しい内容をおってみたのが、下にあるコメントです。
【速報】3月25日菅首相会見要旨・官邸WEB・サイトより
3月25日19時30分より菅総理は首相官邸にて会見をおこない、国民へのメッセージを伝えると共に、記者の質問に答えた。
(菅首相発言内容)
菅首相は冒頭、以下の2点について述べると語り、スピーチをおこなった
1.福島第一原発事故の事態収拾と放射能汚染へのしっかりした対応
2.被災者の方々への支援と復興準備
内容的には、特に新しいものはなかった。要旨は以下の通り。
●福島原発事故対応に関して
「東電、自衛隊、警察、そして東京大阪からの消防隊が命がけで活動されていることに敬意と感謝」
●東日本大震災被災者支援について
・復興に関して「支援物資はひきつづき充実させる。ボランティアとの連携に関しては『震災ボランティア連携室』をつくりが連携する。すべての地域をもれなく支援する」
●福島第一原発事故についての首相見解
菅総理「福島第一発電所の状況はまだまだ予断を許す状況には至っていない。極めて高い緊張感を持って事態にあたっていかなければならない状況が続いている」
●福島原発避難範囲について
「原子力安全委員会が中心となって判断、分析した上で指示を出しているもので専門家の見方を尊重した結果である」
●福島原発保障に関して
「農家・酪農家など事業者の皆さんには大きな損害を与えていることに心からお詫びする。確実な保障と支援をおこなうという点で万全を期したい」
●福島原発食物や水への影響に関して
「放射性物質の食物や水などへの影響については自治体と連携してモニタリングの強化をしてきた。得られた情報は迅速に開示し、世界に対しても透明性高く開示してきた。健康に及ぼす情報に関しても開示してきた。」
(以上)
如何です。
この新聞の紙面を読んで、わが日本の国にパニック・暴動が生じないのが不思議な位、何をどうせよ、というのかさっぱり解せぬ。己の理解力の無さを考え合わせても、それでは、被災地に、被災者に、いや国民にどうせろというのか、枝野官房長官の生活維持困難、自主避難、福島県の県下全域田植え延期要請を見る限り、これで安心できるのか、逆に不安を駆り立てているのが政府でないか?と言いたいぐらいである。
この際はきわめて落ち着いて行動しようと思っているが、わたしは今回の福島原発事故を「不測の」「想定外の」事故だとは認識していない。
字数の関係で次回に譲るが、25日付けの朝日・科学面には福島原発のことを、大津波、東電甘い想定「福島」の危険性90年代から指摘、とでている。
このほかに自身で福島原発のことを突っ込んで調べてみたら、案の定東北電力の「女川原発」は無事で、避難民を受け入れ救済場所になったのに対し、東電「福島原発」は日本の国を危機に貶めた加害者である。
原発という物質の性格上、また世界唯一の原爆被爆国にして同じ原発で被害を被る情けなさを、監督行政はどう責任を感じているのか?
今回事故を起こした福島原発にとどまらず、各電力会社保有の原子力発電所に原子力は「安全のうえにも安全」の観点から総点検を早急実施を求めたい。
(参考)
プラントや製品を設計・生産するについて必要事項に「フールプルーフ」設計・操作の思想がある。
原子力利用に付いては二重、三重以上に「駄目押し」する位の安全性が求められている。それはコストとの絶えざる闘いである。それが今回の事故は、民間企業の利益優先、安全はそのつぎの経営方針が招いた、人間無視の天罰が、われわれの上に降ったというべきか、この体質は如実の原発事故現場の東電協力会社社員の放射能被爆事故にも現れている。
東京電力福島第一原子力発電所3号機のタービン建屋内で起きた作業員3人の被曝(ひばく)事故をめぐり、東電側が1号機の同建屋でも同様の放射線量を6日前に把握しながら、注意喚起していなかったことが判明。東電側は26日、後手にまわった対応への釈明に追われた。専門家らは、ずさんな安全管理を批判している。
同日午前の東電本社。連日の記者会見に姿を見せた福島第一原発の藤森昭彦・環境担当は、注意喚起がなかった理由を問われ、言葉に窮した後、「十分な情報共有がなされていなかった。現場の混乱があったと思われる」。絞り出すような声だった。1号機関連の高い放射線量の公表が遅れたことについても、吉田薫広報部部長が「申し訳ない」と述べるにとどまった。
そして経済産業省の原子力保安院は、どう安全を守ろうとしているのか?
「フールプルーフ」【英】fool proofー馬鹿でも安全ー
フールプルーフとは、産業の分野において、使用者が誤った操作をしても危険な状況を招かないように、あるいはそもそも誤った操作をさせないようにと、配慮して設計されていることである。
人間はものを熟知していない状態(fool)で行動することも多く、熟知している者でも集中力が低下すればどうしても操作を誤ってしまいがちである。
そうした場合にも安全性が確保できるように、設計段階から対策を講じておこうという考え方が、フールプルーフの考え方であるといえる。
例えば、フタを閉めないと回転しない洗濯機・脱水機、人が座っていないと噴射されないウォシュレット、ギアをパーキングに位置させないとエンジンがからない自動車、あるいは、キャップがなくならないように、あるいは乳幼児が飲み込まないように、ボトルと一体化しているボトルキャップ、などがフールプルーフに該当する。
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