ブログ アーカイブ

2013年4月9日火曜日

「黒江japan」と「ラ・フェスタ・プリマヴエィラ」の相通じる考え方について!


-「歴史ある古いモノを大切にする精神」が取り持つ縁が花開く-


「黒江」は古くから続く紀州漆器の町だ。江戸時代には紀州徳川藩の庇護の下に大いに栄えた

が、近年漆器団地が黒江の町中から約2km離れた岡田に移転し、かつての黒江のメインストリー

ト「川端通り」はさびれ、このままでは江戸時代の風情を残し紀州連子の独特の家並みをもつ歴史

ある景観が損なわれてしまううと危惧を抱いた地区住民らが景観を残そうと、保存にはいまをおい

てしかないと地区住民自らが立ち上がり、
 

「黒江の町並みを活かした景観づくり」運営協議会(黒江japanに改称)を発足させ、外部からのサ

ポーターも募り、専門家による 「歴史を活かしたまちづくりシンポジウム」を、2012年1月22日に開

催、 東京大学の副学長 西村幸夫先生がご出席をされ基調講演。 黒江のまち歩きと産官学

のパネルディスカッションを行いました。黒江のまち歩きもたくさんの方が参加されました。

パネルディスカッションの方も県内外から250名もの方が参加され、 盛大に行うことができました。

また、国名勝「和歌浦地区連合自治会」や「飛騨高山景観保存団体」さんが黒江の町に来られるなど、また、学の分野では立命館大学のよる産官学連携プロジェクト「海南市プロジェクト」、ミッションは「紀州漆器産業を中心とした海南市の観光資源を世界に向けて発信すること」や地元和大の大学院よる「黒江の景観の研究」 成果の発表をして頂きました。

自らは運営サポーターの専門の建築士さんの点検やご指導を仰ぎ、また黒江の漆製造業者さんから漆製造用の「くろめ桶」を譲り受け、町の要所要所に自分たちの力で飾り付け、漆器の町「黒江」に相応しい雰囲気を醸し出そうと、定期的の会合を重ね地道ではありますが、着実に前進を遂げています。この間2回の「紀州海南ひなめぐり」が開催され、このとき「くろめ桶」にはおひなさまを飾ったり、生け花を飾り付けたりと思い思いの演出が人気を呼びました。また、昨年11月に開催された「紀州漆器まつり」時にも「くろめ桶」は漆器の町「黒江」の雰囲気を醸し出すと好評で、昨年には「黒江応援ソング」となる「黒江からころ為の人(ひと)(歌手・宮本静さん)」が8月14日黒江名物「下駄市」で発表され、それ以来この歌は黒江のまちに定着し、市内の各所でミニコンサートやカラオケ教室が開かれるなど黒江の町にとっては喜ばしい限りです。

「くろめ桶」が醸し出す雰囲気「黒江ぬりもの館」前
 
黒江応援ソング「黒江からころ為の女」宮本静
 
さてさて、「くろめ桶」の配置を終えて、ホットしていたら、「黒江の町並みを活かした景観」運営協議会(「黒江japan」に改称)に思いがけないホットニュースが飛び込んで来ました!、それは第5回「ゆめづくりまちづくり賞」奨励賞:「黒江の町並みを活かした景観づくり協定運営協議会」(和歌山県海南市)が選ばれたという国交省からの事前通知が・・・それは国交省近畿地方整備局が
主管する
「快適都市実現委員会」より「第5回ゆめづくりまちづくり賞 奨励賞」を受賞の知らせです。
2月5日大阪において授賞式がありその席でいただきました。委員長は建築家の安藤忠雄さん。
これは漆器の町「黒江」に相応しい「くろめ桶」配置や会員の地道な努力が評価されてのことだったようです。そういうことで3月18日に受賞記念に「うるわし館」前に枝垂れ桜の記念植樹を行政と会員の手で行いました。それに続いてこの4月22日には「ラ・フェスタ・プリマヴエィラ2013」のコースに黒江川端通りが選ばれ、しかも「うるわし館」前にチェック・ポイントを設置するという知らせです。
昨年も開催されましたが「La Festa Primavera 2013」(「ラ・フェスタ・プリマヴエィラ2013」)で有名人タレントさんが運転する世界的名車のクラシックカー約70台が黒江の町を走り抜けるのです。
昨年は、ただ「川端通り」を走行するだけに留まりましたが、今年は違います。
それも、 海南市黒江が「歴史ある古いモノを大切にする精神」が「ラ・フェスタ・プリマヴエィラ」黒江の町並みを活かした景観保存運営」両協議会同士で一致し、黒江川端通りを走行し、「うるわし館」前がラリーのチェックポイントに指定される栄誉に浴し、そのため有名人ドライバーがクラシックカーを一旦停止しチェックを受けるので、目の前に有名人と面会できる願ってもないチャンスが降って湧いて来ました。目下このイベントを熱烈歓迎する一方で、イベントが安全且つ無事故に成功させるよう、念には念を入れた企画と役割分担に全精力を傾注しています。ネコの手も借りたい状態です。人手は多いにこしたことはありません。
手伝ってやろうと云う方は大歓迎です。「うるわし館」内に事務局を設けていますので、どしどしお

申し込み下さい。

サポーター大募集・お申し込みは 
  うるわし館073-482-0322 まで!!!



「うるわし館」玄関口
ラ・フェスタ・プリマヴエィラ2013」の
クラシックカー走行のこの前の道路がチェックポイントになる



「ゆめづくりまちづくり賞」受賞パネル
「ゆめづくりまちづくり賞」受賞記念植樹・「うるわし館」前
 --------------------------------------------------

・「黒江japan」HPアドレス:http://kuroe-nurimonokan.jp/keikan.html


La Festa Primavera 実行委員会」(3/25)

黒江japan検討会を含めると「La Festa Primavera 実行委員会」は第4回目です。

昨夜、防災コミュニティーセンターで行いました。
今回の実行委員会で、ようやく解決すべき問題点がみえて来ました。

・横断幕の作成担当
・スタンプデザイン担当
・該当自治会への挨拶担当
・駐車場担当
・設営担当
・地元クラシックカー担当
・お土産担当
・黒江japanのユニホーム制作
・交通整理担当
・スタンプ押印・お土産手渡し担当

お土産として五つの団体様より頂戴することが決定いたしております。後日、お名前をこのブログで発表させていただきます。と、ともに、まだまだ受け付けておりますので、 企業・団体様にはよろしくお願いいたします。

黒江japanのユニホームのロゴのデザインが概ね決まりましたので、ご紹介いたします。
 


黒江japanロゴ

次回にこの「ラ・フェスタ・プリマヴエィラ2013」の4/22のコースや時刻等をブログアップ予定ですので、ご期待下さい。

今回は「黒江の町並みを活かした景観づくり」運営協議会(会長・阪井俊夫)=「黒江japan」に改称のいままでの取り組みを中心にして「ニュース和歌山2013.3.13掲載「スマイリスト」黒江japan代表・阪井俊夫さん「郷愁ある景観 次世代へ」を全面的にお借りして掲載しました。 

                                                      ニュース和歌山2013年3月13日号掲載
郷愁ある景観  次世代へ

 ノコギリの歯状に家屋が並び、江戸時代の風情を残す紀州漆器の町、海南市黒江。歴史ある景観を保存・再生しようと住民同士が建物の高さや色に制限を設けて結んだ「黒江の町並みを活かした景観づくり協定運営協議会(黒江japan)」は、わかやま景観づくり協定(※)の認定第1号だ。
 
協定締結から1年が経ち、国際的な建築家、安藤忠雄が委員長を務める「ゆめづくりまちづくり賞」奨励賞を受賞。黒江の再生にかける「黒江japan」代表の阪井俊夫さんに活動の原点と展望を尋ねた。(文中敬称略)
スマイリスト
 
黒江japan 代表
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
阪井 俊夫さん
写真
阪井俊夫…1950年、海南市黒江生まれ。高校卒業後、百貨店で3年勤めた後、作詞家を目指し大学へ。現在はサッシ設計事務所を自営。2010年から2年間、黒江南ノ浜地区の自治会長を務めた

人に恵まれた

──景観づくりに取り組み始めたきっかけは。

阪井 昔の建物が老朽化で次々
と取り壊されていくのを目のあた りにして「このままだと僕らが育
ってきた特色ある黒江が廃れて
しまう」と危機感を覚えていまし
た。行動に移したのは広島県の
鞆の浦を訪れてから。歴史ある
名勝地で、特にその石畳に衝撃
を受けました。ぬりもの館のある通りを石畳にして風情ある町並みに再生したいと 思い立ったのが最初です。

──「黒江の町並みを活かした景観づくり協定」は県内初の試みでした。

阪井 賛同してくれる人に恵まれましたね。うるわし館や漆器店、ふるさと海南ま
つり実行委の方が応援してくれ、「どうせやるなら第1号をねらおう」と応募しまし
た。外壁に原色を避け、車を垣根で隠すなど景観保存のルールをつくり、川端通り
周辺の約90軒を1ヵ月半かけて回り、住民の協力を求めました。「何で今更」「それ
より防災対策を」との声も出ましたが、78人が賛同してくれ、認定を受けることがで
きました。住民の私たちがやらなければ何も変わらないと、必死の思いでした。

くろめ鉢の演出    

──協定締結から一年が経ちました。

阪井 まだ手探りの状態ですが、昨年は協定サポーターの建築士に家並みを点検してもらい、空き地と空き家の管理を進めました。秋には漆の製造に使う大きなくろめ鉢を漆器店や民家に12個設置して、黒江らしい歴史的な演出をしました。
住民主体で

───ゆめづくりまちづくり賞」奨励賞です。

阪井 内定を聞いた時は「信じられない、そんなアホな!」と。事前に国土交通省
の方が取材に来られた際、具体的な活動を起こせていなかったのですが、鉢設置
の計画など住民主体の意気込みが加味されたんだと思います。励みになります。

──今後の活動は。

 阪井 計画は色々。鉢を花や季節の品で飾るコンテストや、スタンプラリーの計画を練っています。4月にある国際クラシックカー祭典の通過点に選ばれたので、今はその準備に大忙し。引き続き、空き家調査やブロック塀を竹垣で隠すなど景観面の活動も続けます。

──最終目標は

阪井 鞆の浦のように、観光客が何度も訪れる郷愁ある景観をつくりたい。次世代を担う子どもたちに愛してもらえる町にして残し、引き継いでいきたいです。

◇                                                                  ◇
 ※わかやま景観づくり協定…県景観条例に基づき、住民や事業者が互いに結んだ景観のルールを県が認定して支援する制度。黒江は川端通り周辺4万8千平方メートルを対象に、住民同士が建物の高さや色、素材に基準を設け、「黒江の町並みを活かした景観づくり協定」を締結。2011年末、わかやま景観づくり協定に認められた。
ニュース和歌山2013年3月13日号掲載

2 件のコメント:

  1. 黒江ぬりもの館2013年4月18日 0:08

    ここに来ると黒江やぬりもの館の事が
    よ~くわかります(^u^)

    いつもありがとうございます。

    返信削除
  2. 黒江ぬりもの館さま
    「黒江の町並み保存」は相当難しい課題だと受け止めています。
    飛騨高山や地元の湯浅では歴史的な住居が商いと同じ場所であり
    住と職が一体ですが、黒江の産業である漆器については岡田の
    漆器団地に移り、町中は住居が主体となり、漆器についてはセミの
    脱け殻状態のなかで町並み保存をしてゆこうと云うのですから
    課題は大きすぎます。
    空き家対策や商いをするお店が点在を、せめて線にはならなく
    とも少しは増やしたいですね!「黒江ぬりもの館」の存在と
    運営・活動は「黒江japann」の核としての働きをされていて
    存在感があり、日頃の運営には敬意を表しています。
    空き家対策とも絡めて課題でしょうが、わたしが生まれ育った
    黒江の町だけに外部からみても「黒江japan」に頑張って欲しい
    です。
    湯浅の街は昨夜から「行灯まつり」で500コもの行灯が点っている
    そうですが、「漆器まつり」「ひなめぐり」以外にも定着した
    イベントが欲しいです。「黒江からころ為の女」は応援ソングとして
    良かったですし、プリマベイラも観客を惹き付けつ材料になります。
    わたしも微力ですが声だけでも応援します!

    返信削除