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2013年4月26日金曜日

紀の川の源流から河口まで 写真展開催さる!

4月20日から23日まで、「ラ・フェスタ・プリマヴェラ2013」の追っかけで、あちらこちら駆け廻っておりましたが、無事終了し、やっと一息つきました。



そうしたところ、地元和歌山で涸れることなく滔々と流れ続ける「紀ノ川」の水源地から河口まで、写真に収めたその写真展が開催されたとのこと、普段水の恵を忘れがちなわれわれには、ときにはこういう写真展を観覧して、水の有り難さを再認識するのも、いいのじゃないかと想い紹介することとしました。お近くに出向かれることがあれば、ぜひどうぞ!

ところで和歌山の一級河川を観ると、それぞれが個性があり「紀ノ川」は古来から都人が往来し、聖武天皇の行幸など、万葉歌人が詠んで歌が多数残されているし、「有田川」は「紀ノ川」と同じく有吉佐和子の小説のタイトルとなり、夏場は鮎の徒(かち)漁法でも有名である。「日高川」は娘道成寺で知られる「安珍/清姫伝説」の河であり、最後の「熊野川」は一昨年の台風12号による氾濫で堰止め湖の出現等、多大の被害をもたらしたが、上流には名勝「瀞八丁」や「筏下り」観光等の川であり、本宮町の川原の中州には明治22年の大洪水で流出した熊野本宮大社があった場所で、いまでは「大斎原(おおゆのはら)」として址が残されている。このように、よくみると川そのものにもそれぞれの個性があることがよく分かる。
このうち、今回は母なる川「紀ノ川」に焦点を当てて観てみよう!

 

紀の川の源流から河口まで 写真展開催:(wbs/和歌山放送2013-04-25(木) )

    紀の川について学習できる“水ときらめき紀の川館”(和歌山市有本462)が3月21日にリニューアルオープンしました。今回、新しくなったパネル展示では、昔の紀の川と人々のくらしの様子、過去の水害写真、紀の川の源流の保全の取り組みなどを紹介しています。また、オープン記念として、平成23年9月に発生した紀伊半島大水害パネル特別展を同時開催します。入場は、無料です。(休館日:土曜日、祝日)    

わが国では有数の年間雨量が多く涸れることを知らない奈良県大台ヶ原にその源流を発し、河口の和歌山市まで滔々と流れ続ける、様々な表情を見せる紀の川の写真作品展が今日25日から和歌山市で始まりました。

 

写真展は、和歌山市有本の国土交通省和歌山河川国道事務所「水ときらめき紀の川館」で、日曜日に来館者の案内などを行っているNPO「きらめき紀の川」が初めて開きました。

「きらめき紀の川」は、美しい紀の川の大切さを発信し、将来に引き継ごうと「写真コンテスト」を行い、写真展には源流の奈良県川上村から河口の和歌山市の人まで67人の作品が展示されています。

 「水ときらめき紀の川館」〒640-8390 和歌山市 有本462

( 国道24号 地蔵の辻交差点 北進 ・              紀の川堤防上流 900m)


開館時間 午前9:30~午後4:30
 (入館は午後4:00まで)
・休館日 土曜日、祝日
・年末年始(12月28日~1月4日)
・TEL・FAX 073-424-9292






夏の川遊びや釣り、河口付近の夕日、水源地の森など、様々な川の表情が捉えられていて、最優秀作品には、奈良県川上村の前羽朋子さんの作品が選ばれました。
今日は表彰式も行われ、入選や特別賞などを含めた13人に賞状が贈られました。
NPO「きらめき紀の川」では、川上村のグループとの交流も進めていて、藤上和男理事長は、「紀の川の大切さをPRするため、今後は河川敷を利用したコンサートなどのイベントも開催したい」と話していました。写真展は、来月10日まで開かれています

 
水系一級水系 紀の川
種別一級河川
延長136 Km
水源の標高1,695 m
平均流量37.4 /s(船戸観測所 2002年)
流域面積1,750 km²
水源大台ヶ原(奈良県)
河口・合流先紀伊水道(和歌山県)
流域奈良県・和歌山県
 
 
「紀ノ川」と云えば、地元和歌山出身の女流作家・有吉佐和子(1931~1984)の小説「紀ノ川」(1959年)は、彼女の代表作として、つとに有名であるが、故人となられてすでに久しく、



 これれを土台にして作詞/作曲された「紀ノ川」を同じく地元・上富田町出身の演歌歌手・坂本冬美が唱って、これまた全国に拡がったが、これが縁で坂本冬美は和歌山県知事から「和歌山ふるさと大使」の大役を委嘱されたことは、記憶に新しい。
そこで、故郷を離れて久しい坂本冬美さんに、故郷・和歌山に寄せる想いを、歌「紀ノ川」の歌詞と共に、「ふるさと大使」委嘱を受けたあと、県知事との対談を通して語って貰ったのを紹介したい。


「紀ノ川」 ・歌手:坂本冬美 ・作詞:たきのえいじ・作曲:弦哲也




「紀ノ川」 ・歌手:坂本冬美 ・作詞:たきのえいじ・作曲:弦哲也



次の世の 我が子の幸(さち)を
祈って流れる 川がある
逆らわず 生きるが善(よ)しと
両手合わせて 立ち尽くす
母の願いが 叶うなら
せめて届けて 紀ノ川よ
-----------
(台詞)
川と同じや 人の世も
流れに逆ろうてはならんのやえ
-----------

 
いつの世も 変わらぬ川よ
どんなに時代が 変わろうと
燃え盛る この血を誰に
受けてもらおか 渡そうか
どうか親子の いさかいを
洗い流して 紀ノ川よ

人の世の 澱(よど)みに沈み
早瀬に運命(さだめ)を 流される
惜しむ春 桜の情(なさけ)
散って又くる 春はくる
花の命は 尽きるとも
今も流れる 紀ノ川よ
     


     ☆                      ☆                    ☆

『和歌山県ふるさと大使』(坂本冬美さん)委嘱式・平成20年10月5日 知事室

委嘱式前の懇談

知事:ようこそおいでくださいました。
坂本:海外からお帰りになったと伺っておりますが、時差は大丈夫ですか。
知事:スペインから、今日のためにあわてて飛んで帰ってまいりました。どうぞあちら側におかけください。
坂本:ありがとうございます。

知事:「観光大使」という制度があったのですが、人数が多くなりすぎ、また、お願いする役割も明らかになっていませんでしたので、今回「ふるさと応援団」という制度に改めてはどうかと考えています。坂本さんにはより重要な役割を担っていただくため、「ふるさと大使」の第1号になっていただきます。人数につきましては、今後増やすかもしれません。お仕事のじゃまにならないようにいたしますが、ちょっとしたミッションをお願いすることになると思います。
坂本:今日、さっそく和歌山マリーナシティでまぐろの解体をやってきました。
知事:ご自身でされたんですか。
坂本:ほとんど専門家にやっていただいて、いいところだけをさせてもらいました。

知事:プロの世界では、和歌山県のまぐろは、我々が感じているより評価が高いそうです。東京で寿司屋のおやじさんに聞いたのですが、和歌山の勝浦のものが一番いいと言うことでした。大間が有名ではと聞いたら、大間のものは季節により質が一定していないと言うんです。年中質が良いのは勝浦のものと聞いて、にやっと笑いました。坂本さんが解体しただけで、ぱっと売れるかも知れませんね。
坂本:売れるかどうか分かりませんが、ひと切れいただきましたけれど、たいへんおいしいですね。色的には油っこそうに思われますが、意外とあっさりしていましたね。
知事:那智勝浦町の企業が、冷凍焼けしない冷凍技術の開発をしましてね、そのまぐろが航空会社に採用されたんですよ。

委嘱式

知事:委嘱状。坂本冬美殿。あなたに「和歌山県ふるさと大使」を委嘱します。ふるさと和歌山県を末永く愛し、このすばらしさを大いに伝え、広めていただけることを心より期待します。平成20年10月5日、和歌山県知事仁坂吉伸。どうぞよろしくお願いします。坂本さんは、和歌山県ふるさと大使第1号です。これで、和歌山県は無敵です。なぜならば、およそ大使と言われる人たちの中で、坂本さんは一番の美人であり、また、歌がうまいからです。これから大いに和歌山県のPRをしていただこうと思っております。どうぞよろしくお願いします。
坂本:こちらこそよろしくお願いします。ありがとうございます。
知事:この委嘱状は海南の漆器でできています。紀州漆器は和歌山県の伝統工芸です。
坂本:委嘱状はだいたい紙が多いですが、これはすごいですね。
知事:ぜひお飾りください。
坂本:ありがとうございます。

記者からの一問一答

記者:坂本さんが、ふるさとと言われて思い出す風景は何ですか。また、季節はいつですか。
坂本:子どもの頃、父親が白浜の円月島とか千畳敷とか、あるいは那智の滝とかによく連れて行ってくれました。だいたい子どもの日にそういうところに連れってくれましたので、家族の思い出とともに思い出します。

記者:県のPRのための抱負を聞かせてください。
坂本:宮崎の東国原知事が有名になっているように、地方が脚光を浴びていますが、そんな中、仁坂知事さんから和歌山を頼むと言ってくださったことを光栄に思っておりますし、私も本当にデビュー22年目にして初めてこの和歌山を舞台にした歌を歌わせていただいて、これも何かのご縁かなと思います。これからはいままで以上に、梅干し、ミカン、それからまぐろや柿など、いろんなものをPRしていきたいと思っています。

記者:これからお城のコンサート会場に向かわれるそうですが、どのような気持ちで向かわれますか。
坂本:今日はあいにくの天気ですが、こちらに向かってくる途中にコンサート会場を通りかかりますと傘をさして待ってくれている方が大勢いらっしゃいました。私の歌を聴いて、「よし、明日も頑張ろう」と思っていただけるように、しっかりと歌って帰りたいと思っております。

記者:現在の心境をお聞かせください。
坂本:ふるさと大使としての初仕事は、本まぐろの解体でした。普通は経験できないことだと思いますが、これもふるさと大使に選んでいただいたおかげです。なかなか思うようには包丁が行かなかったんですけれど、初仕事として、大きな仕事をやり終えたような満足感はあります。

記者:坂本冬美さんをふるさと大使第1号に選ばれた理由は何ですか。
知事:言わなくても明らかなことですが。坂本さんはお歌もお上手ですし、おきれいですし、それから何よりも和歌山のことを思ってくれる真心があります。そういう意味では、この人以外にないと思いました。その真心にこれからも期待をいたします。    和歌山県庁 〒640-8585 和歌山市

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