みかん伝承の地でみかん祭
日本で最初にみかんの原種が植えられたとされる和歌山県海南市で、14日、ことしの収穫に感謝する「みかん祭」が行われました。
海南市下津町はおよそ2000年前、みかんの原種の「橘」が日本で初めて植えられたという言い伝えがあり、みかんの神様をまつる橘本神社(きつもとじんじゃ)では、毎年この時期に収穫を祝う祭りが行われます。
神社の本殿には、収穫されたばかりの温州みかんとともに、みかんの形をした直径およそ30センチのまんじゅうとケーキが並べられました。
そして、地元のみかん農家などおよそ200人が見守る中、優雅な舞や地元の保存会による獅子舞が披露されました。
みかんの生産量が全国で最も多い和歌山県では、ことしも収穫が順調だということで、集まった人たちは厳かな表情で収穫に感謝していました。
・「橘本神社(きともとじんじゃ)」〒649-0144和歌山県海南市下津町橘本125番地
「みかんとお菓子の神様」として全国的に知られる橘本神社(きつもとじんじゃ)は熊野古道の藤白坂を上り詰めた処にあり、熊野九十九王子の一つ「所坂王子」跡が境内にあります。
田道間守命(たじまものみこと)を祀る全国でも珍しい「みかんとお菓子の神様」として崇敬されています。
田道間守が持ち還った橘の後裔の樹 |
砂糖などがない昔、あまいものと言えば柑橘であったことから「お菓子の神様」とも言われ、例年4月には「菓子祭・全国銘菓奉献祭」が行われ、全国から様々なお菓子が神前に奉納。また10月には県内や全国から、みかん果物が奉献される「みかん祭」がおこなわれています。
なお、熊野古道に面しており、境内には「所坂王子(九十九王子の一つ)跡地」があります。ここから熊野古道を進むと有田市。しもつみかんと有田みかんを見ながらの散策にもぴったりです。
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