松明の行列 |
広川町で10月20日(土)に行われる「稲むらの火祭り」
の紹介です
安政元年(1854)の大地震の折、大津波が広村(現広川町)を襲いました。その時、村人を助けるために稲むらに火を放ち、この火を目印にして、村人を安全な場所に避難させて救ったのが濱口梧陵さんです。銚子での家業であるヤマサ醤油の事業を継いだ濱口梧陵さんは、村人に仕事を提供し、長さ600m、高さ5mの防波堤を築造するなど、津浪で大きな被害が出た故郷の復旧と復興のために尽力されました。
稲むらの火祭りは、その濱口梧陵さんの功績を称えるとともに、防災意識を高めるために開催されています。広川町役場前の「稲むらの火広場」で行われる式典の前には、午後3時から地元の方々による民謡や踊り、合唱などが披露されますが、今年は10回目の開催にあたるため、大声コンテストも開催されます。
午後5時から始まる式典が終了した後、午後6時から松明行列が行われます。行列は、稲むらの火広場を出発し、大津波の際に避難場所となった広八幡神社に向かいます。また広八幡神社では、うどんの炊き出しも実施されます。
夕闇の中を進む松明行列は壮観ですので、是非、見に来て下さい。また、火祭り写真コンテストの写真も募集するそうですので、良い写真が撮れたら、ご応募下さい(10月27日必着で広川町民会館(〒643-0071和歌山県有田郡広川町広572)あて送付。
昨年3月11日発生の東日本大震災の影響もあり、全国的に防災意識が高まり「稲むらの火の館(濱口梧陵記念館・防災教育センター)」の見学者数が増加しきているそうです。
・「稲むらに火の館」HPアドレス
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今回は単なる2012「稲むらの火まつり」のご案内だけではなく、ラフカデオ・ハーンをして「A Living God(生ける神)」と言わしめた濱口梧陵の信念や生き方について紹介したいと思う。
「稲むらに火」とそれに続く村民の離村を防ぐために救済を兼ねて行った広村堤防の造築は、まさに彼の信念の具現であり、その一例に過ぎない。紀州が生んだ世界に誇りうる偉大なる人物としての濱口梧陵の人となりを標して起きたいと思う次第である。
(出典・(財和歌山社会経済研究所)21世紀わかやま Vol.70 2012.9より抜粋)
日当1万円で換算すると約5億6千万の私財を使ったことになると説明することにしている。 (以下略)
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