今年は「巳年」、安珍・清姫伝説や古典芸能「(京鹿子)娘道成寺」で知られる道成寺では、蛇(じゃ)にあやかって毎年4月27日の道成寺会式の出し物”じゃんじゃか踊り”が、特別に1月7日~25日まで下記の通り演じられます。
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境内を練り歩く大蛇 |
7日のNHK和歌山放送局の報道によると、
ことしの干支の「へび」にまつわる物語が伝わる日高川町の道成寺で、体長15メートルほどの大蛇が境内を練り歩く「ジャンジャカ踊り」が始まりました。
日高川町の道成寺には若い僧侶に恋をした娘が、思いがかなわず大蛇に身を変えて寺に逃げた僧侶を追いかけたという伝説が1000年以上昔から伝わり、毎年4月に物語を再現した「ジャンジャカ踊り」が行われています。
ことしは、「へび年」にちなんで7日から特別に始まり、境内には約500人が詰めかけました。
地元の人たちが担いだ体長およそ15メートルの大蛇が国の重要文化財に指定されている本堂のまわりなどを練り歩きました。
そして、一番の見せ場となる、大蛇が僧侶が隠れた釣り鐘に巻きつく場面では、大勢の人が迫力あるシーンを写真に収めていました。東京から訪れた男性は「1年のはじめに迫力ある祭りを見ることができました」と話していました。道成寺の小野俊成住職は「多くの人に見てもらい、1年の邪を払ってほしい」と話していました。
・道成寺の”じゃんじゃか踊り”動画
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釣鐘を巻き炎を噴く大蛇(おろち) |
・開催日時・期間:2013年1月7日(月)~25日(金)の平日のみ
・内容/みどころ:巳年恵方特別企画 道成寺じゃんじゃか踊り
・毎年4月27日の道成寺会式に登場する大蛇(清姫)が巳年に合わせ正月から特別に登場します。期間中は毎日(平日のみ)10:45、14:30から大蛇が赤い炎を吐きながら登場し、境内を練り歩きます。
【道成寺】
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道成寺本堂 |
和歌山県下に現存する最古の寺で、701年(大宝元年)に建立されました。62段の石段を上り、朱塗りの仁王門(重要文化財)をくぐると、正面に本堂(重要文化財)、右手に安珍清姫伝説の鐘楼跡があります。宝仏殿には平安前期作の木造千手観音立像(国宝)や脇侍の日光・月光菩薩像(国宝)をはじめ、数々の文化財が安置されています。この寺には、若く美しい安珍に心を奪われた清姫が募る思いから大蛇となり、道成寺の釣鐘に隠れた安珍を炎で燃やし、自らは入水したという伝説が残っています。縁起堂では、住職が寺の縁起と安珍清姫伝説の絵とき説法(約20分、随時)を行っています。ここからの夕陽は和歌山県の朝日・夕陽100選に選ばれています。
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