地元紀三井寺の桜 “開花”発表 !近畿地方で最も早く!
今日30日正午のNHKニュースのローカル放送で、 和歌山地方気象台は、30日、和歌山市で桜が開花したと発表しました。近畿地方では、この春、最も早い開花ですが、平年より4日遅くなりました。
桜の名所として知られる和歌山市の紀三井寺の境内には桜の開花の基準となるソメイヨシノの木が植えられています。
和歌山地方気象台の担当者がきょう午前中にこの木で花が咲いているのを確認し、気象台は和歌山市で桜が開花したと発表しました。和歌山市の桜の開花は平年より4日、去年より3日遅くなりましたが、近畿地方ではこの春、最も早い開花です。

気象台は開花が遅れたのは、3月に入っても気温の低い日が続いためではないかと見ています。
きょうの和歌山市は、暖かい晴れの天気で午前11時の気温が平年より6度ほど高い18度1分まであがり、日中の最高気温も20度まで上がると予想されています。和歌山地方気象台によりますと、境内の桜は、一週間後に満開となり、来週の後半にかけて見ごろを迎えるということです。和歌山地方気象台の今川哲之調査官は「ことしは冬が寒かったせいもあって、開花が遅れたが、これからは天候は安定すると考えられるので、しばらく桜の観賞を楽しんでいただけると思います」と話しています。
一方、古座川町では、早くもソメイヨシノが7分から8分咲きになっていて春の訪れを感じさせています。この桜は、古座川町の相瀬にある国指定天然記念物、「一枚岩」の周辺に咲いているソメイヨシノです。


今月20日ごろからツボミがほころび始め、いまは7分から8分咲きになっています。
一枚岩は、高さ100メートル、幅500メートルの大きな岩山になっていてこの山を囲むように、200本ほどのソメイヨシノが並んでいます。
去年9月の台風12号の豪雨水害により、桜の木が流されたり、倒れたりする被害をうけましたが、その大半が元気に咲きそろっています。
一枚岩周辺では、この週末に見頃を迎え、大勢の花見客でにぎわいます。