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2019年8月28日水曜日

紀州徳川家入国400年で特別展

紀州徳川家入国400年で特別展


紀州徳川家が、和歌山に入国してからことしで400年になるのを記念して、戦国時代の和歌山市の様子を知ってもらおうという特別展が、和歌山市立博物館で開かれています(徳川御三家の紀州德川藩)。

この特別展は戦国時代、和歌山市周辺に勢力を張り、織田信長を相手に戦った地侍、「雑賀衆」が使っていたかぶとのほか、和歌山市の伏虎義務教育学校が建設されるにあたって平成27年までの3年間に鷺ノ森遺跡を調査した際に見つかった小刀や鉄砲玉などあわせて116点が展示されています。
このうち、「鉄錆地雑賀鉢兜(かなさびじ さいかばち かぶと)」は、かぶとの後頭部に「紀※シュウ宇治住雑賀吉久作」と作者の名前が彫られていて、武力にたけていた雑賀衆が自分たちで装備品を作っていたことがわかります。
また、展示室入り口に置かれている「橋脚」は、今回の調査で新たに見つかったもので、かつて鷺ノ森に幅およそ17メートルの大きな堀があったことを裏付ける貴重な資料だということです。
和歌山市立博物館の太田宏一学芸員は「雑賀衆の暮らしぶりがわかる展示会だと思います。多くの人たちに和歌山の歴史を知ってほしいです」と話していました。
この展示会は、9月29日まで開かれています。

※シュウは「刀」が3つ森の「木」がすべて「刀」。

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