そのなかには先に紹介した和歌山電気軌道の紀三井寺~琴ノ浦開通に合わせて「毛見トンネル」が(明治44年)、夏目漱石が講演のため来和し和歌浦・望海楼に宿をとりすぐ西隣に当時東洋一の高さを誇ったエレベーターに昇降したなど(明治44年)、彼が著した「行人」に詳しい。
それより10年前の明治34年2月には日本に亡命中の中国の革命家・孫文がいまは無き和歌浦・あしべ屋で世界的博物学者南方熊楠とロンドン以来の旧交を温めたエピソードが残され、その跡に最近案内板が設置され、和歌浦の観光に一役買っています。
話は本題に戻りますが、昨16日が現在の南海電鉄加太線が開業100周年を迎え、記念の式典他イベントが開催されました。そこで100年の歴史をもつ(南海電鉄)加太線のことを紹介しよう。
南海加太線が開業100周年記念のイベント多彩!(WBCより)
南海電鉄は、紀ノ川駅から加太駅を結ぶ加太線が、今月(6月)16日に開業100周年を迎えるのを記念して、加太駅100周年記念事業実行委員会をつくり、様々なイベントを行います。
南海加太線は、1912年6月16日に、当時の加太軽便(けいべん)鉄道が、現在の和歌山市北島(きたじま)地区にあった和歌山口駅(現・紀ノ川駅)と加太駅を結ぶ路線を開業したのが始まりです。
南海電鉄では、和歌山市や加太観光協会などとともに加太駅100周年記念事業実行委員会をつくり、開業日の今月(6月)16日から記念イベントを実施することにしています。
記念事業として、和歌山大学の原田利宣(はらだ・としのぶ)教授の指導のもと、和歌山大学システム工学部デザイン情報学科の堀切川和也(ほりきりかわ・かずや)さんがデザインしたヘッドマークの電車が9月2日まで運行されます。
ヘッドマークのデザインは、開業した100年前と変わらない、加太の美しい景色と夕日がモチーフになっています。
また、100周年を迎える加太駅を含めた5つの駅の入場券がセットになった記念入場券が南海和歌山市駅や加太駅など8つの駅と公式オンラインストアで販売されます。
入場券に同封されるパンフレットには、開業当時の路線図や写真、年表も同封されるということで、加太線の歴史を感じることができます。
記念入場券は1セット750円、800セット限定で今月(6月)16日から8月19日まで販売されます。
このほか、記念グッズやオリジナルカードも用意されていて、盛りだくさんの内容です。
詳しい問い合わせは、南海テレホンセンター電話06・6643・1005です。
「加太の夕景色」
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