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2011年12月22日木曜日

昨21日は昭和南海大震災から65年でした

 10日ばかりブログの更新を怠っていました。
今年は想定をはるかに上回る東日本大震災と大津波それに加えて福島原発事故や地元でも集中豪雨により紀南地方で山津波が発生、局地的ではあるが「せきどめ湖」が数カ所できるなど災害がことの他多い一年となりました。


 これらのなか地元海南市黒江小学校では3月11日の大震災から地元に伝わる「稲むらの火」の先人に学び、学校教育にも防災を取り入れ小学校の児童が学習の成果を11月27日小学生主導の津波避難訓練が実施され2000人の住民が参加し、住民の間にも防災意識が高まったことをこのブログ(11/28)に採り上げたが、昨21日は実地訓練の時に発生した様々なトラブルを洗い出し、それらの対策を考え実地訓練を含む防災学習の総括に当たる報告会が開催され、地元ローカル放送でも放映されました。


”知っていることと、出来ることとは大違い”、その意味からこの防災学習は生涯を通じてその人の人生に貴重な体験として役立つに違いない。


海南・黒江小で防災学習報告会開催される!
65年前(1946年)昭和(21年)の南海地震が発生したきょう(21日)、海南(かいなん)市の黒江(くろえ)小学校で、児童の防災学習の成果を発表する報告会が開かれ、児童や地域の人らおよそ500人が参加しました。


 これは、今年度(2011年度)の総合学習の一環で海南市と黒江小学校が主催したもので、地元の黒江地区と船尾(ふのお)地区の津波防災について、児童が、実際に地域の避難訓練に参加したり、海南市の津波被害の想定について勉強するなどして、自分の身を自分で守る事を目的に今年度(2011年度)初めて取り組んだものです。
 午後1時から体育館で開かれた報告会には、全校児童や教職員、それに地元住民などおよそ500人が参加し、3年から6年の児童が学年ごとにスライドや資料を使いながら、避難訓練に参加した様子や津波避難路の特徴のほか、広川町(ひろがわちょう)の「稲むらの火の館」を見学した様子などを説明し、児童は「津波が来たらとにかく高い場所へ避難することが大切です」と締めくくりました。


 また会場には、児童らが地図に写真を貼り付けたり、海抜を書き込んだりして作った地区ごとの津波ハザードマップなども展示されました。
 続いて、関西大学社会安全学部の城下英行(しろした・ひでゆき)助教が講評し「学習とは情報を記憶する事ではなく、実際に行動して学ぶことです。防災は子ども・大人に関係なく、地域を巻き込んでずっと続けることが大切です」と述べました。

 参加者のひとりで、子どもの頃昭和の南海地震を経験したという黒江地区の70歳代の男性は「私が子どもの頃と、東日本大震災以降では津波への常識ががらっと変わった。このような取り組みをずっと続けて欲しい」と感心した様子で話していました。
 黒江小学校の丸谷泰規(まるたに・やすのり)校長は「はじめての取り組みで不安もあったが、児童の関心が高く、自発的な行動も多く見られた」と述べ、今後も地域一体となった防災学習へ取り組む意向を示しました。

                             (以上和歌山放送放映記事より)

2011年12月12日月曜日

(速報)2011年の漢字は「絆」!

2011(平成23)年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」に「絆」が決まり、京都市東山区の清水寺で12日14時、森清範(せいはん)貫主が縦約1・5メートル、横約1・3メートルの和紙に大きな筆で書き上げた。
今年の漢字「絆」を揮毫する清水寺森貫主
 日本漢字能力検定協会(京都市)が毎年公募しており、最多得票した漢字を選んでいる。今年は過去最高の49万通余りで最高の「絆」、過去5年の漢字は、昨年から順にさかのぼると「暑」「新」「変」「偽」「命」だった。 揮毫(きごう)された書は1年の出来事を清めて来年の幸せを願うため、清水寺に奉納。13日から31日まで公開される。
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「今年の漢字」とは
 一年を振り返り世相を表現する漢字一字を考えることで、皆様に漢字の持つ奥深い意義を再認識していただきたいと考え、1995年から毎年実施している行事です。
 毎年年末に、全国からその年の世相を表す漢字一字を募集し、最も応募数の多かった漢字は12月12日の「漢字の日」にちなんで12月中旬に、日本を代表する寺「清水寺」の森清範貫主に大きく揮毫していただきます。そして、清水寺に奉納する儀式を行います。この儀式により、「今年の漢字」に託された今年の世相が清められ、新年が明るい年になることを願っています。

  日本漢字検定協会は、本年も「今年の漢字」を実施できることに感謝するとともに、「今年の漢字」を通じてより多くの方に漢字の素晴らしさを伝え、漢字への興味・関心を喚起し、日本語や漢字文化の継承・普及に努めてまいります。
・「今年の漢字」揮毫について
・揮毫者:清水寺貫主 森 清範
・色紙 :福井県越前和紙(縦1,500㎜×横1,300㎜)
・筆  :広島県熊野産

「漢字の日」とは
漢字に対する関心を深め、日本語の中核となる漢字が持つ奥深い意義を学ぶ機会を創出し、同時に日本文化への認識を深める日。
・12月12日=「いい字一字」と読み、毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いを込めています。

2011年12月11日日曜日

11年ぶりの皆既月食(東京スカイツリー・大阪城と月食)

 昨10日夜は全国で観測できる皆既月食として予告されていたが、雲が多いなか何とか見ることができたが、自分で皆既月食を画像化する技術を持ち合わせないので、各報道社の画像を拝借し、11年ぶりの珍しいことなのでここにアップすることにした。
 つぎの皆既月食は平成30年1月31日の予定で16年余りのちのことになり、お天気のほども保証致しかねる。
それに建設途上の東京スカイツリーや大阪城にかかる皆既月食というのも画材としては願ってもない取り合わせだと思う次第である。

<皆既月食>全国で観測・毎日新聞12月10日(土)23時27分

赤銅色になった皆既月食


東京スカイツリーをかすめる皆既月食。午後10時35分(左端)から5分間隔で撮影して合成。右端が皆既月食=東京都墨田区・2011年12月10日

大阪城に架かる皆既月食
大阪城上空に見られた皆既月食。月は(下から上へ順番に)午後9時53分から午後11時32分まで連続撮影し画像処理=10日夜、大阪市中央区 、

 満月が地球の影にすっぽり隠れる「皆既月食」が10日深夜、全国各地で観測された。欠け始めから終わりまで、全国で観測できたのは、00年7月16日以来、11年5カ月ぶり。
 好天に恵まれた東京では、開業まで半年を切った東京スカイツリー(東京都墨田区)と大阪では大阪城に架かる赤銅色に染まった月とのツーショットが天文ファンらを楽しませた。


 月食は、太陽と地球、月が一直線に並び、月に当たる太陽光を地球が遮ることで起きる。この日は、午後9時45分から満月が欠け始め、午後11時5分に皆既状態になった。 国立天文台によれば、 次に皆既月食の全過程が日本全国で見られるのは、 平成30年1月31日になる見込みなので、16年余りのちになる

2011年12月10日土曜日

今年を象徴する漢字「一文字」(京都・清水寺)は?

明後日 12日発表。
今年の漢字(2010年までの一覧と2011年の予想)日本漢字検定協会
今年の漢字

2011年の「今年の漢字」は何になるでしょうか?
(2011年10月22日現在予想)(今後変更になる可能性があります。)

・1位「原」原子力発電所、福島第一原発
・2位「災」東日本大震災、災害(台風なども)、人災
・3位「被」被曝(被ばく)、被災者、風評被害
・4位「震」東日本大震災、地震、余震
・5位「波」津波、引き波

・6位「放」放射線、放射能、放射性物質
・7位「電」計画停電、東京電力、節電
・8位「絆」深まる絆
・9位「難」避難、計画的避難地域、帰宅困難者
・10位「乱」混乱
 2010年(昨年)の「今年の漢字」の結果が「暑」だったことからも分かるように、今年の漢字は意外と単純なものに決まります。
応募数が最も多かった漢字を今年の漢字とするわけですから、ある意味当然かもしれません。難しいことは考えず、素直に考えれば予想はしやすくなります。


 よって、1位は「原」としました。震災後、長引く原発問題の影響で、日本は大混乱に陥りました。原子力発電については賛否両論ですが、多くの人が原子力や原発という言葉を目にして耳にした年であったことは確かです。2位以下も自分の中ではかなり接戦です。10位まで全て震災関連です。
 2011年の予想をするに当たって、一番気になることがあります。それは、
・過去に今年の漢字として選ばれた漢字が、再び選ばれることはあるのか
ということです。(追記:再び選ばれることはある。下記参照)


 「今年の漢字」は、スタートした1995年から2010年までの16回分で、同じ漢字が選ばれたことはありません。しかし、もし、一番多くの人が選んだ漢字が過去の今年の漢字と同じだったら、それをそのまま採用するのでしょうか。
この点に関する見解は、過去に選ばれた漢字であっても、選ばれないということはなく、採用する可能性が高いのでは、ということです。


 その根拠として、応募数が2位以下だった漢字が過去の今年の漢字と同じだったケースはいくつもあります。2008年に4位の「食」は1996年の今年の漢字、そして2010年に10位、2009年に6位の「変」は2008年の今年の漢字です。
こういったことから、過去に選ばれた漢字を特別扱いしているようには見えません。


 今年は東日本大震災の影響があり、「震」と「災」がかなりの応募数になると思われるのですが、「震」は1995年、「災」は2004年に選ばれています。過去の今年の漢字が再び選ばれる最初の年は今年になるかもしれません。


 【ちなみに「震」は1995年に選ばれているが、「過去に選ばれた字でも応募数が1位であれば『今年の漢字』になる」と同協会広報課の花立和之さん。「同じ字であっても、今年その字を選んだ理由や思いは違うはず」とも。】
よって、過去に選ばれた漢字が再び選ばれることはあるようです。

一方産経新聞の予想によれば、
今年の漢字は? 人々の予想は「絆」「悲」「災」「望」…産経新聞12月9日(金)

 この1年の世相を表す漢字1文字を選ぶ恒例の「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)が12日、京都市東山区の清水寺で発表される。
東日本大震災や台風12号による紀伊半島豪雨など甚大な被害をもたらした災害が多発した1年。一方で、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)でなでしこジャパンが初優勝するなど、列島を明るくする話題もあった。一足先に人々に話を聞くと、それぞれの思いが込められた1文字が浮かんできた。
■「絆」が優勢?「悲」「災」「暗」「望」

・みなさんの今年一年は?
・来年に託す期待は?

2011年12月5日月曜日

いま「民意」は、何処を向いているのか?

  11月27日の大阪府知事・市長のW選挙の余韻が醒めやらぬ12月3.4日毎日新聞が現在の民意が何処を向いているのか全国世論調査を行った結果の数字が今日発表された。調査の母体となる人数・男女別・年齢構成等は不明であるが、いまの民意が何処を向いているのか?何処へ向かおうとしているのか?政権与野党の国民の信頼度は?については参考になると思うので、毎日新聞に記事をそのまま転載させて頂いたので、ご了承のうえで、ご覧下さい。
 これによれば、現在の政権与野党とも信頼度が低く、(大阪)「維新の会」に魅力を感じるとする率が65%を占めることから、視界不良で閉塞感を伴う世の中を「維新の会」に打ち破って貰いたい期待を託したのだろうか?一部には橋下独裁政権の誕生と危険視する人々も多くいるのだが、新市長となった橋下徹氏は19日の就任を前にして今日5日初登庁し重要事項をヒアリングしたよう報道されていたから、彼の口からどんな発言が飛び出すのやら、次第によっては大阪を根城に国政参加もあり得ることを念頭に置けば、ここ暫くは注視の的となろうであろう。
ここに、毎日新聞の<全国世論調査>結果の数字を転載させて頂こう。

5日初登庁した橋下徹氏
大阪市長当選を喜ぶ橋下徹氏

大阪府知事に立候補した松井一郎氏















 (右が市長選候補の橋下徹代表。左が府知事選候補の松井一郎府議)

<本社世論調査>「維新の会に魅力」65%・毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞が3、4日実施した全国世論調査で今、衆院選が行われた場合の比例代表の投票先を聞いたところ、民主党が24%、自民党は23%にとどまった。
 一方、大阪府知事・市長選のダブル選挙を制した首長政党「大阪維新の会」の活動に魅力を感じると答えた人は65%に上り、感じないとの回答(31%)を大きく上回った。国政の閉塞(へいそく)感が強まる中で2大政党の党勢は低迷しており、民意の受け皿として有権者の第三極志向がうかがえる。


 ◇比例投票先、民自で5割届かず
 次期衆院選比例代表の投票先では、民主、自民両党を合計しても5割に達せず、無回答が12%を占めた。他の既成政党も伸び悩み、公明党3%、共産党2%、社民党1%。一方、みんなの党は15%だった。政党支持率をみると、民主、自民両党はともに17%にとどまり、「支持政党はない」という無党派層が49%に上った。


 民主支持層のうち、大阪維新の会の活動に魅力を感じると回答した人は74%に及んだ。魅力を感じるとの回答者は自民支持層の63%、公明支持層の48%を占め、無党派層でも63%に達した。維新の会代表を務める橋下徹・大阪新市長は「大阪都構想」を実現するため、国政選挙での独自候補擁立にも言及しており、今後、既成政党側の維新接近が強まりそうだ。


 次期衆院選の時期について聞いたところ、「再来年の任期満了まで行う必要がない」との回答が31%で最多。次いで「来年度予算案が成立したらすぐ」(28%)、「来年中に」(26%)の順だった。
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「消費税・内閣支持率」
<本社世論調査>消費増税54%反対 内閣支持率38%毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞は3、4の両日、全国世論調査を実施した。野田佳彦首相が2010年代半ばまでに現行の5%から10%へ段階的な引き上げを目指す消費増税について「反対」が54%を占め、「賛成」は45%にとどまった。消費増税法案の国会提出前に自民党が衆院解散・総選挙を求めていることについて「賛成」が64%を占め、「反対」の34%を大きく上回った。内閣支持率は38%で、11月の前回調査から4ポイント下落。一方、不支持率は3ポイント上昇し34%に上り、支持と不支持が拮抗(きっこう)している。


 ◇「法案提出前に解散」64%
 日本が抱える財政赤字について「不安を感じている」と回答した人は92%に達し、「感じていない」(7%)を大きく上回った。政府は消費増税を含む税と社会保障の一体改革について、税率の引き上げ幅や実施時期を年内に取りまとめる方針。財政悪化への危機感を強めながらも、消費増税の手続きについて衆院選を経るなど慎重な対応を求める民意が浮き彫りになった。
 消費増税の賛否を支持政党別でみると、民主支持層の60%が「賛成」で、「反対」は39%だった。首相は税と社会保障の一体改革について政府・与党で素案をまとめた上で、野党に協議を呼びかける構えだが、自民支持層の「反対」は54%に上り、「賛成」(44%)と逆転。公明支持層も「反対」が72%に上っている。


 消費増税法案を国会に提出する前の衆院解散については、民主支持層でも51%が「賛成」と回答。支持政党がない無党派層では61%が「賛成」と答えた。  09年衆院選での民主党マニフェスト(政権公約)に消費増税は盛り込まれておらず、「法案成立後、増税実施前に信を問う」とする首相方針に否定的な民意がうかがえる。


 首相が交渉参加に向けた方針を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡っては、首相の判断を「評価する」が40%を占め、「評価しない」(25%)を上回った。一方で「分からない」も依然、34%に及び、政府の情報公開に課題を残す結果となった。


 原子力発電所のうち、定期検査で運転を停止している原発の運転再開に「賛成」と答えた人は33%にとどまった。「反対」は62%に上り、原発再稼働に慎重な意見が根強い。(福島第1原発事故で警戒区域などに指定されている福島県の一部地域は、今回の調査対象に含まれておりません。)

2011年12月3日土曜日

「本音」と「建前」ーある辞典の広告文よりー

 12月1日A新聞を眺めていたら、ある国語辞典を出版している会社が新聞一頁を使って全面広告を出していた。
その広告たるや、「絵」や「写真」の類いが殆どなく、わずかに小さなイラストが控えめに描かれたけの全く地味な広告であったが・・・
 その中央にはキャッチコピーとして、次なるフレーズが置かれていた。物事に対して真っ正面から見るのでなく、多少ともヤブニラミでブラックユーモアを好む傾向にあるはわたしには面白く感じた。
 そこでわたしの勝手で「本音」と「建前」と受け止め、その内の半分程度を紹介することにした。
首都圏電車の中吊り広告(ビシバシ編)

  政治家、官僚、マスコミを嘆き、
  
  ふつうの人にも容赦なく、
  
  社会はきびしいものだと言い、
  
  うまいものには舌鼓をうち、
  
  女性には心を奪われ、
  
  俳優Tのドラマを好む。
  
  (そんな国語辞典を知ってますか?)

首都圏電車の中吊り広告(ラブラブ編)
(掲載の一部紹介)
・こうやく【公約】政府・政党など、公の立場にある者が選挙などの際に世間一般の人に対して、約束すること。また、その約束。〔実行に必要な裏付けを伴わないことも多い〕

・せいかい【政界】〔不合理と金権とが物を言う〕政治の社会。

・ぜんしょ【善処】相手の意向を聞いた上で、公事として処理すること。〔政治家の用語としては、さし当たってはなんの処置もしないことの表現に用いられる〕

・せんりょう【選良〔選出された、りっぱな人の意〕「代議士」の異称。〔理想像を述べたもので、現実は異なる〕

・かんりょうてき【官僚的】官僚一般に見られる、事に臨んでの独善的な考え方や行動の傾向を持っている様子だ。〔具体的には、形式主義・事なかれ主義や責任の態度など指す〕

・ジャーナリスティック〔jounaralistic〕マスコミ特有である様子。〔読者の興味をそそる話題を追求する余り、時には俗悪に流れ兼ねない風潮を批判する気持ちも一面に含む〕

・こうじんぶつ【好人物】気立てがよくて、相手に好感を与える人。〔俗に、人がいいのだけが取り柄で、ものの役に立たない人の意にも用いられる〕

・サラリーマン〔salaried man〕(運用)「サラリーマン根性」などの形で、定期的な収入を得て安定した生活をすることを第一として仕事に情熱や意欲を持とうとしない、サラリーマンの陥りがちな人生態度を、非難や皮肉の気持ちを込めて言うことがある。

・ぼんじん【凡人】自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。〔家族の幸せや自己の保身を第一に考える庶民の意に用いられる〕

・じっしゃかい【実社会】実際の社会。〔美化・様式化されたものとは違って、複雑で、虚偽と欺瞞に満ち、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す〕

・せいろん【正論】すじみちがの通った、正しい議論、(主張)。〔多くは、実際には採用されたり行われたりすることがない〕

・よのなか【世の中】社会人として生きる個々の人間が、だれしもがそこから逃げることができない宿命を負わされているこの世。一般に、そこには複雑な人間関係がもたらす矛盾とか政治・経済の動きによる変化とかが見られ、許容しうる面と怒り・失望をいだかせる面とが混在するととらえられる。


以下まだまだ続きますがこの辺で終わります。(わたしも使っている、三省堂・『新明解国語辞典第7版広告より』

2011年12月1日木曜日

今年も12月に入りました。2011年<新語・流行語>は?

 今年もはや12月に入りました。関西電力では冬場の節電を呼びかけるなか、神戸では恒例のルミナリエが光り輝き、はやくも歳末の風景を醸し出しています。
 今年はサプライズなことが数多くありました。3月11日の東日本大震災は「想定外」の言葉を蘇らせ、最近では大阪府・大阪市の首長W選挙で大阪都構想を掲げる(前)大阪府知事橋下徹氏が率いる地域政党「大阪維新の会」がいまの世を覆う政治不信・閉塞感に不安と変化を求める民意を得てW選挙に大差で当選を果たすサプライズなこともありました。
 年末には恒例の京都・清水寺貫首が書く漢字一文字は、今年は果たしてどんな字になるんでしょうか?

 これらに先駆けて12月1日今年の<新語・流行語大賞>が発表され、毎日新聞がこれを記事にしていましたので今の世のなかを知る意味で、ここに転載しました。
<新語・流行語大賞>「なでしこジャパン」が年間大賞 トップテン半数が震災関連
(毎日新聞12月1日(木))


国民栄誉賞を受賞し(当時の)菅直人首相(前列中央)らと記念写真に納まる、サッカー女子W杯日本代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督(その左)、澤穂希主将(同右)ら選手とチーム関係者=首相官邸で2011年8月18日


 今年流行した言葉を決める「2011 ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「なでしこジャパン」が年間大賞に選ばれた。トップテンには「帰宅難民」「絆」「こだまでしょうか」「3.11」「風評被害」と東日本大震災関連が半数の五つ選ばれた。そのほか、楽しんごさんの持ちネタ「ラブ注入」や「スマホ」「どや顔」「どじょう内閣」がトップテンに入った。
 「なでしこジャパン」は、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝し、日本中に希望を与えたとして年間大賞に選出された。7月のW杯決勝ではPK戦の末に米国を降し初優勝。フジテレビ系で早朝に生中継された平均視聴率は21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、優勝決定時には番組最高視聴率となる27.7%(関東地区)を獲得するなど注目を集め、大震災後で重苦しい空気に包まれた日本に明るい話題を届けた。8月には国民栄誉賞も贈られ、選手たちはテレビ番組やさまざまなイベントにゲストで呼ばれるなど注目を集め、国内のなでしこリーグにも観客が詰めかけた。

 「現代用語の基礎知識 選 2011 ユーキャン新語・流行語大賞」は、10年12月1日から今年11月末までに発生したさまざまな新語・流行語の中から、「より軽妙に世相をついたもの、また強烈なインパクトで施錠に喧伝(けんでん)されたもの」に対して、その言葉の発生源周辺の人物・団体を検証するもので、「現代用語の基礎知識」編集部調査で候補語60語を選出し、選考委員会でトップテンと年間大賞を選出。姜尚中・東京大教授、歌人の俵万智さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、女優の室井滋さん、漫画家のやくみつるさん、クリエーティブ・ディレクターの箭内道彦さんらが選考委員を務めた。
入選者や選考委員と共に記念撮影に臨む2011ユーキャン新語・流行語大賞を受賞した「なでしこジャパン」の上田栄治・日本サッカー協会女子委員会委員長(左から4人目)
=東京都千代田区で2011年12月1日
  鳥越さんは「日本という国がこれだけの多くの死者を出したのは、1945年に終わった戦争以来。66年ぶりだった。
トップテンに挙がっている言葉の五つまでが震災関連だったのは、そうせざるを得なかったという私たち選考委員の気持ち。
  その中でも、少し元気をもらったのが、なでしこジャパンの優勝だった。震災となでしこジャパンには、日本人が忘れてはならない『絆』ということが込められていると思う」とコメント。
 俵さんは「今年は流行したというよりも、いやおうなく流通した言葉が多かった気がする。その中でも老若男女に共通する言葉が選ばれたということは、同じ心を共有したということだと思う」などと選評を述べた。(毎日新聞デジタル)
 ◇年間トップテン
・帰宅難民▽・絆▽・こだまでしょうか▽・3.11▽・スマホ▽・どじょう内閣▽・どや顔▽・なでしこジャパン▽・風評被害▽・ラブ注入(以上・毎日新聞より)

2011年11月30日水曜日

”叩けよ!されば開かれん!来年2月海南「ひなめぐり」開催決まる!

  本年2月「街おこし学習」の講座を受講した方々が集い、他の「街おこし」グループとも連携しながら第1回「紀州海南ひなめぐり」を開催したが、予想以上に反響を呼び多数の見物客で町中が賑わったし、「街おこし」活動も活性化する役目を果たした。
 「ひなめぐり」実行委員会では来年もさらにバージョンアップして2/1~3/3の期間中、市内3カ所で開催するという。その予告が今日の「わかやま新報」に掲載されていたので、転載させて頂いた。

今年開催された「紀州海南ひなめぐり」ポスター

JR海南駅コンコースに飾られた巨大な「ひな段」

今年開催された「ひなめぐり」には自分の足で3カ所を巡りこのブログでも掲載した。
2011年2月
・12日・「ひな巡り」イベントにこと寄せて「五節句」の由来について!
・11日・「紀州海南ひな巡り」Part3.「一番街商店街」のひな
・10日・「紀州海南ひなめぐり」パート2・JR海南駅
・5日・「立春」の陽気に誘われて漆器の街・「黒江」散策
・1日・はや2月入り、一足早い「紀州海南ひなめぐり」開催

 さらにバージョンアップされる来年のイベントには、今からその時期が来るのが待ち遠しい想いである。

 聖書マタイ伝には”叩けよ!されば開かれん!”という教えがある。まづは、最初の第一歩を自分の足で踏み出すことの大切さを教えているのだろう。
「ひなめぐり」実行委員会も、本年の第1歩を手始めにして、力強く来年の第2歩を進めようとしていることは、とりもなおさず海南市内の各「街おこし」グループの活性化と連携強化に結び付き、これらがエンジンになって市全体が元気になる推進力になるよう期待して、実行委員会と連携する各「街おこし」グループのご活躍をお祈りしたいと思う次第である。

来年2月 第2回「紀州海南ひなめぐり」・11月30日 [わかやま新報]
 海南市が漆塗りのひな人形「紀州雛」の発祥の地であることを生かし、 市内のあちこちにひな人形を飾って観光客に楽しんでもらう「第2回紀州海南ひなめぐり」 が来年2月1日~3月3日、 JR海南駅前商店街など市内3会場を中心に開かれる。 ことし2月に初めて開いたのが好評で、 来年も同駅構内に約1000体の巨大ひな壇を設置するなど、 趣向を凝らした取り組みで地域活性化を目指す。


 市民らでつくる実行委 (東美智実行委員長) が主催。 JR海南駅、 同駅前商店街、 黒江川端通り周辺の3会場に計約2000体のひな人形を飾る。 3会場をつなぐ道路や店先には、 道案内役として 「つるし雛」 を飾る。


 前回、 土産として要望が多かった 「つるし雛の手作りキット」 を販売する他、 親子に好評だったひな壇の飾り付け、 1~3㌢角のスポンジを使った巨大壁画制作も行う。


 前回は、 約1カ月で同駅構内に1万人 (前年同期比310%) 以上の来場者が訪れた。


 東実行委員長 (55) は 「期間中、 海南市に来ればあちこちでひな人形が見られる。 そんな老若男女に愛されるまちにしたい。 何もかもバージョンアップして、 お待ちしております」 とPRしている。
 ことしも町中に飾るひな人形を12月1日から18日まで募集する。
 詳しい問い合わせは東実行委員長 (℡080・3840・0740) へ。(以上11/30 わかやま新報より)

2011年11月28日月曜日

先人の知恵に学ぶ!小学生発案の津波避難訓練

昨27日(日)のこと、日曜日だというのに午前9時前に(防災)サイレンの音と避難を呼びかけるマイクの放送が隣接の海南市側から流れてきた。
わたしの家は和歌山市でも市の西南端で、南東に隣接する琴ノ浦「温山荘園」は海南市、海南市は過去昭和21年(65年前)の南海大震災、昭和35年(51年前)のチリ津波に市の中枢部(市役所・消防署・警察署・市民病院等)が被災するなど過去に苦い経験をもち、防災に関しては県下でも熱心に取り組んでいる自治体である。

 そこに3月11日発生の未曾有の規模の東日本大震災と大津波である。海南市が位置する黒江湾には近い将来発生する可能性が高い東南海・南海大震災に備えて国によるわが国でも最初の浮上式防波堤を10年計画で工事中であるが、これとて完成しても3.11規模の大津波には到底防ぎようもなく、県としても「ハード面」より「ソフト面」に重きを置いた対策で県下各自治体毎に万が一のときの避難場所の再点検を行っている。

 思うに海南市としても過去の被災状況を忘れられないよう、後々に伝えるとともに防災訓練も熱心に行われている。これを小学校でも採り上げたのだと思う。
昨27日の防災訓練は3.11の災害を我がこととして捉え、現実に起こった時の避難場所に避難誘導する学習と実地訓練を地区住民ともどもおこなったモノなんだろう。「稲むらの火」の地元として「先人の知恵」を後々に伝えてゆく学習だったと想われる。3.11の大災害を学習しこれを自分のこととして受け止め地区の住民のかたとなにがをするのか、といういわゆるPーDーC(プランードゥーーシー)のCを12月に実施するという。小学生にしては素晴らしいことだと想うし、指導される方々にはよろしくお願いしたいと心から思う。放映には実地避難訓練の様子が流れたが、ここには画像を取り損ねたのでお許し頂き、避難訓練の模様を想像して下さい。

「小学生発案の津波避難訓練!」

 近い将来起こるとされる東南海・南海地震で津波による被害が予想されている海南市で地元の小学生が作ったシナリオをもとにした避難訓練が27日行われました。

 訓練は東南海・南海地震が起きた場合、1時間後におよそ4メートルの津波が到達すると想定されている海南市の黒江地区で、市が地元の消防団や小学校と共同で行いおよそ2000人が参加しました。訓練のシナリオは黒江小学校の子どもたちが東日本大震災を受け、地区の危険な避難経路などを調査した上で作り、その場所を通行制限にするなど、実践的な形式で行われました。

 通行制限の場所は当日まで知らされておらず、住民たちは自宅からの避難の途中、家屋の倒壊や火災などで道路の通行が制限されている予想外の状況に混乱した様子で、子どもたちの誘導を受けながら避難していました。

 また子どもたちは今後の防災に生かすため参加者全員に避難にどれくらいの時間がかかったかや、避難を呼びかける防災無線が聞こえたかなどを尋ねるアンケートを行いました。

 小学6年生の女の子は「学習してきたことを訓練で実践できてよかった。アンケートの結果から課題をみつけたい」と話していました。海南市の市民交流課危機管理室の奈良岡鉄也室長は「今回の訓練では、一つの場所にみんなが集まりすぎることがわかった。今後、避難場所を分散することが必要になってくると思う」と話していました。港のすぐそばに住んでいるという69歳の女性は、「高台まで28分かかりました。こうした訓練は実際の避難に役立ち、大変意味のあることだと思います」と話していました。

黒江小学校では来月21日、保護者や地域の人たちとともに、今日の訓練の成果や課題などを話し合う学習会を予定しているということです。(11月27日 20時07分・NHK和歌山放送局ニュースより引用)

2011年11月26日土曜日

初冬、地元名物のの風物詩・海は海霧と山は霧氷!

◎寒い朝 海霧の風景串本町で海霧<和歌山>
 串本町の海岸で25日朝、海霧が発生し、朝日に照らされて幻想的な風景が広がりました。
 冬の海霧は厳しく冷え込んだ朝方に、暖かい海から立ち昇った水蒸気が冷たい空気にさらされ霧に変わる現象で、黒潮が流れる紀伊半島南端の串本町では冬の風物詩になっています。

25日朝の串本町は、潮岬で最低気温が7度9分と平年よりも2度5分低く12月上旬なみの冷え込みになりました。
幻想的な海霧

「美しい串本町田原海岸の海霧風景動画」
http://www.youtube.com/watch?v=KZS5XjssuaI&feature=related
田原海岸では、夜明け前から写真の愛好家たちが待ち構え、午前6時40分ごろの夜明けとともに、海霧が朝日に照らされて黄金色に染まりました。
海霧の向こうには、小島に立つ釣り人のシルエットも浮かび上がり、海の上は幻想的な雰囲気に包まれていました。

この海霧は、来年2月上旬ごろまで、冷え込みが厳しく風がなく波も穏やかな日に見られるということです。11月25日 NHK報道より)
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◎紀南地方で今季最低気温 護摩壇山で初霧氷(AGARA紀伊民報より)
 
 放射冷却の影響で和歌山県内は22日朝、今シーズン一番の寒さとなった。高野山(高野町)で氷点下1・4度を観測。急な冷え込みで、田辺市龍神村の護摩壇山(1372メートル)の山頂付近は霧氷で白くなった。
 護摩壇山での霧氷は、今季初確認。午前8時ごろ、山頂付近は遠くが見渡せないほどの霧が立ちこめていたが、8時半を過ぎたころから霧が晴れ始めた。



 護摩壇山森林公園入り口付近では、一面樹木が白くなり、幻想的な風景を浮かび上がらせた。同公園総合案内所によると、21日には昨年より12日遅い初雪が舞ったという。
 県南部の22日朝の最低気温は、龍神(田辺市)0・7度▽西川(古座川町)0・9度▽栗栖川(田辺市)1・1度▽南紀白浜5・3度▽新宮6・3度▽潮岬(串本町)6・9度―だった。23日は気圧の谷の影響で昼前後から夕方にかけて雨となる予報。雷を伴う所もある見込み。


【霧氷で一面真っ白になった護摩壇山の頂上付近(22日午前8時半ごろ、和歌山県田辺市龍神村龍神で)】

2011年11月25日金曜日

創造的ユニーク経営の和歌山電鉄「ローカル線客招きアイデア賞」受賞す!

  採り上げる話題が少し古いですが、10月14日「鉄道の日」に行われた日本鉄道賞表彰で、和歌山電鉄が「ローカル線客招きアイデア賞」を受賞の栄に浴しました。
それに当たり、同社小嶋社長が受賞のご挨拶をされましたが、これを拝見するとまことに謙虚で、和歌山電鉄を取り巻くサポーターやお客、国・関係行政の応援と社員の努力の総合力で受賞できたものと、ご自分の卓越した経営力を一切云わずに関係者をたてられていることがまず素晴らしいです。
 そしてお分かり頂けるように会社が目指すべき方向をハッキリ指し示し、それに向かって社内外の力を総合力として発揮できる環境を作られていることが分かると思います。
 以下小嶋社長の受賞ご挨拶を引用、紹介しますので、”マネージメントとは”の1つのモデルとしてお読み下さるようお願いします。

日本鉄道賞表彰委員会「ローカル線客招きアイデア賞」受賞 ご挨拶
                                                                 
                              和歌山電鐵 社長 小嶋 光信

2011年10月14日の鉄道の日に行われた日本鉄道賞の表彰で、和歌山電鉄が日本鉄道賞表彰委員会から「ローカル線客招きアイデア賞」をいただきました。第1回(平成14年)の鉄道賞で岡山電気軌道のMOMO(モモ)が大賞をいただき、第5回(平成19年)には和歌山電鐵が、「地方鉄軌道再生のモデルケースとなれるよう日本一心豊かなローカル線を目指しますの取り組みに対して、「選考委員会特別賞」をいただき、両備グループにとっては3度目の受賞で大変光栄です。


2006年4月の再生開始以来、「日本一心豊かなローカル線になろう!」を合い言葉に、貴志川線の未来をつくる会の濱口代表はじめ6,000人のサポーターや、ご利用客、国、和歌山県、和歌山市と紀の川市など、行政の熱き応援と、デザイナーの水戸岡さんと弊社社員の努力の総合力でいただけたものと感謝しています。


知ってもらう、乗ってもらう、住んでもらう」のホップ、ステップ、ジャンプで、先ずは地域で忘れられはじめた和歌山電鐵を、地域の皆さんに知ってもらおうと、水戸岡デザインでいちご電車を発表し、おもちゃ電車、たま電車というユニーク電車シリーズで一躍知名度をあげることが出来ました。


開業の日に家を失った三毛猫たまちゃんを駅に住まわせてほしいという小山商店のおばちゃんの必死の願いで、たまちゃんの目を見た瞬間「この子は駅長だ!」と閃きました。2007年1月に貴志駅駅長に正式に就任以来、素晴らしい客招き業務を遂行して、あれよあれよと日本のみならず、韓国、中国、台湾、ヨーロッパまで有名になり、たくさんのお客様がたま駅長に会いに来てくれて、遂に和歌山県の観光に11億円もの貢献をしたということで、和歌山県知事より勲功爵位をいただき、今年は和歌山県客招き大明神を委嘱されと、神様の域にまで達しました。

たま駅長&客招き大明神
たまミュージアム貴志駅

たま電車
そして昨年のたま駅長の功労に報いるために、世界でただ一つの檜皮葺きの屋根で猫の顔をしたたまミュージアム貴志駅で地域の活性化も図れました。
そして地域のみなさんや行政の協力と献身的な社員の努力で年間80件弱のイベントを開催し、利用客が年間192万人から220万人に、15%もお客様が増加しました。
昔盛大だった三社祭り(日前宮・竃山神社・伊太祁曽神社)も復活し、乗ってもらうから、今やたくさんのミニ開発で人口が増加し始めています。


よくこれだけ次から次へとアイデアが出ますねと言われますが、まさにみんなのアイデアの結晶であり、良いことはみんなでやってみようと言うことの成果です。
これからも地域の皆さんに、また世界の電車好き、猫好きのみなさんのご期待に応えられるように、楽しいアイデアを楽しんでいただけるように頑張ります。

ローカル線客招きアイデア賞」受賞風景

※小嶋社長さんご自身は特に「猫好き」という訳ではなく、自宅に紀州犬を飼っていたそうです。
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◎ スクラップか?お宝か?
            (クリックし拡大してお読み下さい ⇓ )
MBSTV・11/22より

2011年11月23日水曜日

日本一串柿の里かつらぎ町四郷と「串柿まつり」

  11月23日は「勤労感謝の日」、勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう。戦前はその年の収穫を祝う「新嘗祭(にいなめさい)=天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する宮中祭であった。もともとが農業関係の祭典であったため、現在でもこの前後1週間に「農業祭」が実施されることが多い。


 地元和歌山は高野山を挟んで東は奈良県吉野、西は真田幸村蟄居の地として知られる九度山、かつらぎ町と日本一の柿の産地を形成している。とりわけ「串柿日本一」を誇るかつらぎ町四郷地区では10月下旬から11月下旬にかけて「串柿」がスダレのように連なり、日に日に色づく柿の色が晩秋の到来を告げてくれ心を和ましてくれる。
   ここ四郷では23日は第23回「串柿まつり」が開催され、大勢の見物客で賑わいをみせる。

四郷の里(東谷・平・滝・広口の四つの村を総称して四郷(しごう)といいます)
400年の昔から串柿の特産地として、現在に引き継がれています。10月も秋が深まり、串柿作りが始まると農家の軒先や周囲の柿場(干場)に柿の玉のれんが一斉に吊るされ山里は柿一色に染まります。
400年の昔から歴史と伝統を育んできたのどかな山里からは紀ノ川の清流を眼下に国道24号線沿いの町並みを見渡して、はるか雨引山、龍門山、高野山、大峰山を遠望できます
             (クリックで拡大してお読み下さい) 


  



「串柿」加工風景
     
キャラクターマスコット

(下のアドレスをクリックすれば、吊し柿のいろんな画像を見ることができます)
http://www.katsuragi-kanko.jp/kusigakinosato_photolibraly.html


                   (下のアドレスをクリックすれば千両太鼓の説明が見られます)
              http://www.katuragi.or.jp/senryotaiko/


「串柿」の由来
一本の串柿に10個の柿を刺し並べている串柿、その由来は家族の和と幸せを願い
「新玉の年の初めに夫婦ニコニコ仲睦まじくという思いが込められています。

    夫婦(2こ)         仲むつ(6つ)まじく           夫婦(2こ)

                               (おわり)

2011年11月21日月曜日

「柿喰えば鐘が鳴るなり法隆寺」正岡子規に遺された秘話

 秋を代表する果物といえば「柿」、「柿」といえば子規の「柿食えば・・・」の句が浮かんでくる。
     ”柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺”  正岡子規

 上の句は誰もが知る子規の代表句であるが、2009年12月2日NHK『歴史秘話ヒストリア』第25回『友よ 泣かずに笑へー 正岡子規 闘病を支えた絆ー』で夏目漱石との真の友情、そして『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』の句が生まれたエピソードについてタイトル通りまことに秘話めいたはなしを聞いた。
 
 12月に入るとNHKでは毎日曜日の夜、司馬遼太郎原作『坂の上の雲』第3部が放映される。いよいよクライマックスで今から期待しているが、このドラマの第1部で正岡子規と夏目漱石の交遊が描かれていたが、子規の影響からか漱石も俳句を詠んだ。相当な数の句を遺している。
 子規の『柿喰えば・・・』の句は、子規と漱石の真の友情を物語るなかの一コマとして生まれたそうである。

 はじめに「歴史秘話ヒストリア」では、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」誕生の舞台裏というエピソードが展開された。
◎ 放送の骨子(抜粋)「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

 











 実はこの句には大きな謎が隠されている。
子規は一体、どんな状況下でこの句を生み出したのだろうか。

当時の気象記録や子規の随筆などの資料から、名句誕生の舞台裏を探る。


 そこには、知られざる美少女の面影があった。

法隆寺ではなく東大寺南大門近くの旅館「對山樓角貞」で着想されたのではないか?、ということである。

 松山で共同生活していた夏目金之助(漱石)から旅費の援助も受けて、1895(明治28)年10月下旬、東京へ戻る途中、脊椎カリエスの症状が始まっていながら、子規は念願の奈良を訪れる。旅館では、


「大仏の 足もとに寝る 夜寒かな」
「秋暮るゝ奈良の旅籠や柿の味」
「長き夜や初夜の鐘つく東大寺」 を詠んでいる。


 奈良の旅館では、ほんに可愛い女中がやって来て、子規の大好きな富有柿を剥(む)いてくれた。
 その時の様子を子規は、随筆の中で回想している。
「下女は直径二尺五寸もありそうな大丼鉢に山の如く柿を盛りて来た。此女は年は十六七位で、色は雪の如く白くて、目鼻立ちまで申分のない様にできてをる。
 生れは何処かと聞くと、月ヶ瀬の者だといふので余は梅の精霊でもあるまいかと思ふた。やがて柿はむけた。余は其を食ふてゐると彼女は更に他の柿をむいてゐる。柿も旨い、場所もいい。
 余はうっとりとしてゐるとボーンといふ釣鐘の音がひとつ聞こえた。

 彼女は初夜が鳴るといふて尚柿をむき続けてゐる。余には此初夜といふのが非常に珍しく面白かったのである。

 あれはどこの鐘かと聞くと、東大寺の大釣鐘が初夜を打つのであるといふ。そして女は障子を開けて外を見せた。」・・・
 美味しい美味しい柿。しかも可愛い娘が次々と剥いてくれる。冴え渡った静けき晩秋の夜に、趣深く鐘の音が響いている。子規が東大寺から斑鳩の法隆寺に移動したのは、到着して四日目。時雨(しぐれ)が続いて底冷えがするようで、病身には堪(こた)える。


「いく秋を しぐれかけたり 法隆寺」


 一方、子規から学んだ夏目漱石の俳句に、「鐘撞(つ)けば 銀杏散るなり 建長」があり、この句の方が先に詠まれている。

このことより、番組はざっと次のように推測している。

 旅費を援助してくれて、美味しい柿も沢山食べ、鐘の音の趣にも触れた。念願の奈良の旅を無事に終えた。

世話になった漱石が、良い句を詠むようになったのは喜ばしい。厚い友情に応え、返歌や連句の如くに詠もう。


「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」、記録によればこのとき10月26日天気は小雨。


  東大寺の初夜の鐘の音を、法隆寺の鐘の音に置き換えたのだろう。その方が晴天の秋色濃き法隆寺の方が絵になるからだろうか。
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 序に云えばこの奈良の旅館「對山樓角貞」はなくなり、「天平倶楽部」に姿を替えている。
そこの看板(銅板)に、こんな説明書きがあった。
タイトルは「子規の庭」だ。
子規の庭
 この地は江戸末期から明治、大正にかけ奈良を代表する老舗旅館「對山楼・角定」のあった所で、政府要人や学者、文人など明治の各界を代表する著名人が数多く宿泊しました。中でも俳人正岡子規は、明治28年10月26日から4日間滞在、この近辺を散策し、多くの句を残した。


子規の句碑
 













 というわけで、「秋暮るゝ 奈良の旅籠や 柿の味」という子規直筆の句碑(高さ1.8m×幅1.2m)が建てられたのだ。
 なお「對山楼・角定」は「たいざんろう・かどさだ」と読む。もと「角定」という旅館に、山岡鉄舟が「對山楼」と命名したそうだ。伊藤博文、山県有朋、滝廉太郎、岡倉天心、フェノロサなど、多くの名士が泊まった名旅館だ。

 有名な「柿食えば…」の句も、この旅館で食べた柿と、聞こえてきた東大寺の鐘の音がヒントになっているという。

 そして子規が法隆寺の茶店で柿を食いながら詠んだことに置き換わった句「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句碑は法隆寺の池の畔に佇んでいる。そして10月26日は奈良県では「柿の日」となっている。
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 「柿」の話は、このあと地元和歌山は「つるし柿」日本一の郷・かつらぎ町四郷の里へ続きます。        (予告)

かつらぎ町「吊し柿」の里