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希望の桜・元気と勇気をもらった |
被災地でも津波で痛めつけられた桜の樹が健気に花を付け、希望の花とか心が落ち着き癒やしてくれるとか、被災者にもひとときの心の平安を与える東北の「花便り」であるが、
地元では「夏が近づく八十八夜」を二週間後に控えて、一足早く熊野本宮大社では、この19日「新茶祭」が催された。
一方川の方では、夏の風物詩「鮎釣り」の早期解禁日を5月1日に控えて元気な若鮎の遡上が確かめられた。マニアによって撮影された遡上スナップをお目に掛けよう。
「願い込め一葉一葉 熊野本宮大社で新茶祭」
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新茶祭用の茶摘み風景 |
新茶を摘み取る女性たち=田辺市の熊野本宮大社
新茶を神前に供えてお茶の品質向上と製茶産業の発展を願う「新茶祭」が19日、熊野本宮大社(田辺市)であった。
神社が所有する約10アールの茶畑で、巫女(みこ)や信者の女性たち7人が5、6センチに伸びた茶葉を摘み取った。お茶は地元特産の音無(おとなし)茶で、摘み取った後に本殿に供えられた。後日宮内庁に献上されるという。
本宮町茶業生産組合によると、大社の周辺などでは約7ヘクタールの畑に40戸ほどの農家が音無茶を栽培している。まろやかなのが特徴。今年は冷え込みと遅霜で例年より収穫減となる見込みだという。
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「稚アユ 懸命のジャンプ」・和歌山有田川
初夏のアユ釣り解禁を前に、稚アユが銀鱗(ぎんりん)をきらめかせて、有田川の清流をさかのぼっている。
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遡上する若鮎 |
パソコン教室講師で全日写連会員の戸根治さん(69)=和歌山市畑屋敷東ノ丁=が14日に撮影した=写真。
河口から約5キロ上流にある有田市辻堂の岸で、約10匹の稚アユが泡立つ潮止めのせきを跳びはねて越えていた。
有田川では、例年6月から8月末までアユをねらった鵜飼(うか)いが催され、夏の風物詩として人気を集めている。