そして東北に元気を与えて呉れたプロ野球日本一に輝いた「楽天」球団の親会社「楽天市場」が開催した「楽天球団日本一セール」に至っては楽天球団星野監督の背番号「77」にちなんで77%割引セールが実施されたが、この内容たるやはじめから表示価格をつり上げておき、割り引いて丁度よい価格に設定されていて景品表示法疑惑で公取委の調査が入るなど一般消費者を欺くようなことまでも平気で罷り通っている。
2007年に今年を表す漢字一文字が「偽」ということに驚いたが、食品取り扱い業界の体質が改まるどころか拡大され、超有名企業までもが長年にわたって会社のネームバリューやブランドをバックに顧客の信頼を欺き続けてきた組織ぐるみのモラールの低さに悲しさを覚えた。
食味に敏感な日本人が、いとも簡単にそれも長年にわたって欺され続けてきたことに、食品を安価に美味しく油脂注入などして美味しく偽装する偽装技術に驚くばかりであるが、われわれも賞味にさらに精進して、欺されないないように自衛することが求められているのかも知れない。
詰まるところは所詮は”キツネとタヌキの化かし合い”の世界なのかもしれないとしみじみ思う次第である。
参考までに、公表された報道内容と日経新聞のコメント、そして2007年今年を表す漢字「偽」を再掲示しておこう。
運営 | 詳細 |
JALホテルズ | JAL系ホテル「偽装」認める ロコ貝をアワビ - 産経新聞(11月8日) |
ホテルオークラ | ホテルオークラも虚偽表示=大丸松坂屋、丸井でも判明 - 時事通信(11月7日) |
コメダ珈琲 | コメダ珈琲店も不適切表示 ホイップを「生クリーム」 - 朝日新聞(11月7日) |
三越伊勢丹グループ | 「食材偽装」どこまで 三越伊勢丹も14店舗 4大百貨店すべて表面化 - 産経新聞(11月7日) |
FAUCHON (高島屋) | おせち誤表示、名古屋でも 高島屋 - 朝日新聞(11月5日) FAUCHONのおせちは阪急阪神百貨店、高島屋、小田急、近鉄、東武、京王といった大手百貨店にも納入されていた。 |
ホテル京阪 | 京阪も牛脂注入肉表示せず 3万人超、USJホテルも - 産経新聞(11月5日) |
東急ホテルズ | 東急ホテルズも食材虚偽表示 エビやステーキなど - 日本経済新聞(11月5日) |
帝国ホテル | 帝国ホテルでも加工品を誤表記 「フレッシュジュース」提供 - 東京新聞(10月31日) |
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サービス業の品質管理をどう立て直すか ・日経新聞・11/8付
当面の手本は日本の製造業だ。自動車、電機などの各社は戦後、ものづくりの品質管理を徹底し世界の信頼を勝ち取ってきた。鍵は経営者の姿勢だ。品質第一という考えをはっきり打ち出し、現場に足を運び繰り返し語りかけた。
自社工場だけでなく部品会社や系列販売店など取引先にも同じ姿勢で接した。現場の工員からも品質向上や改善の提案を募り、生産活動への参加意識や一体感を高めた。社員や店員が商品に誇りや愛着を持てば、中身を偽ったり、ぞんざいに扱ったりはしない。
正社員が中心だった昔の生産現場と、さまざまな立場の人がいろいろな場所で働く今のサービス業では、全く同じ手法は通じないかもしれない。しかし学ぶべき点は多いはずだ。業績を伸ばす衣料品チェーンなどは、品質管理の手法を製造業から学んでいる。
特に問題が大きいのは食材偽装だ。例えば「地元産」の食材を選ぶ消費者は、地元経済を応援しようと余分にお金を払っている。付加価値の表示が信用できなくなれば財布のヒモもしまる。正しい情報があって初めて、消費者は自身の価値観に沿った買い物ができるのだ。仮に健康被害がなくても、偽装企業の罪は重い。
景品表示法は、実際より著しく優良と消費者に誤認させる表示を禁じている。過去には「地鶏」や「ステーキ」「霜降り」などの表記を巡り、消費者庁から企業に措置命令が出たケースがあった。これらの教訓が生かされていれば、虚偽表示がこれほど広がることはなかったのではないか。
とはいえ、食材の表記方法について過剰な規制が増えれば、ビジネスの自由度をそぐ面も出てこよう。まず経営者自身の責任と努力で体質を正すのが筋だろう。
流通、飲食、宅配便など、生活に近いサービス産業は、雇用や海外市場開拓など今後の経済成長の柱として期待されている。足元の国内市場で信用が揺らげば、当の企業が苦境に立たされるだけでなく、日本という国のブランドも損なう。経営者は自覚してほしい。
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2007年の世相を現す漢字は「偽」。
日本漢字能力検定協会は、世相を漢字1つで表す年末恒例の「今年の漢字」に「偽」が選ばれたことを発表しました。発表は京都市東山区の清水寺の「奥の院」で行われ、森清範貫主が縦1・5メートル、横1・3メートルの特大の和紙に「偽」を黒々と揮毫しました。
日本漢字能力検定協会は、世相を漢字1つで表す年末恒例の「今年の漢字」に「偽」が選ばれたことを発表しました。発表は京都市東山区の清水寺の「奥の院」で行われ、森清範貫主が縦1・5メートル、横1・3メートルの特大の和紙に「偽」を黒々と揮毫しました。
日本漢字能力検定協会によると、応募総数9万816通のうち、「偽」が1万6550通(18%)を集めたとのこと。
2位には「食」(2444通)、3位は「嘘(うそ)」(1921通)が続き、以下「疑」「謝」「変」「政」と続きました。
マイコミジャーナルの記事によると
(2)にせ。にせもの。「偽作」「虚偽」「真偽」
(3)人のしわざ。作為-を意味する漢字である。
応募者の理由によると、食肉や野菜の産地偽装、加工食品の原材料偽装、大手菓子メーカーやファーストフード店、名門の老舗料亭の賞味期限改ざんなど身近な食品に次々と偽りが発覚したことが「偽」が選ばれた最も大きな要因とされている。
とのこと。
嘘にまみれたこの1年・・・本当にいろいろ「偽」にまつわる事件が起きましたね。
まずは、食品。
不二家の賞味期限切れの原材料使用に始まり、ミートホープの食肉偽装事件。さらに石屋製菓の「白い恋人」の賞味期限切れ商品の販売。さらに「赤福」の消費期限の改ざん。そして、船場吉兆の産地偽装と賞味期限切れ商品の販売・・・大手企業や「老舗」といわれる有名な企業が、あっと驚くような偽装が次々と発覚しましたね。
そして、政界。
政治資金にまつわる虚偽の発言や、年金記録不備が発覚するなどの問題も理由に挙げられています。水光熱費の問題では「ナントカ還元水」という苦しみ紛れの弁明もありました。当の松岡大臣は自ら命を絶ってしまい、それが偽証なのかどうかはうやむやなままとなりましたが・・・。
「偽」と大きく揮毫された森貫主は、奉納の儀式後、「こういう字が選ばれるのは本当に恥ずかしく、悲憤に堪えない。己の利のためには人をだましてもいい、という嘆かわしい社会だ」と述べたそうです。
2位には「食」(2444通)、3位は「嘘(うそ)」(1921通)が続き、以下「疑」「謝」「変」「政」と続きました。
マイコミジャーナルの記事によると
2007年の「今年の漢字」は「偽」。 同協会によると偽(ギ・いつわる・にせ)は(1)いつわる。だます。「偽悪」「偽証」「偽善」
(2)にせ。にせもの。「偽作」「虚偽」「真偽」
(3)人のしわざ。作為-を意味する漢字である。
応募者の理由によると、食肉や野菜の産地偽装、加工食品の原材料偽装、大手菓子メーカーやファーストフード店、名門の老舗料亭の賞味期限改ざんなど身近な食品に次々と偽りが発覚したことが「偽」が選ばれた最も大きな要因とされている。
とのこと。
嘘にまみれたこの1年・・・本当にいろいろ「偽」にまつわる事件が起きましたね。
まずは、食品。
不二家の賞味期限切れの原材料使用に始まり、ミートホープの食肉偽装事件。さらに石屋製菓の「白い恋人」の賞味期限切れ商品の販売。さらに「赤福」の消費期限の改ざん。そして、船場吉兆の産地偽装と賞味期限切れ商品の販売・・・大手企業や「老舗」といわれる有名な企業が、あっと驚くような偽装が次々と発覚しましたね。
そして、政界。
政治資金にまつわる虚偽の発言や、年金記録不備が発覚するなどの問題も理由に挙げられています。水光熱費の問題では「ナントカ還元水」という苦しみ紛れの弁明もありました。当の松岡大臣は自ら命を絶ってしまい、それが偽証なのかどうかはうやむやなままとなりましたが・・・。
「偽」と大きく揮毫された森貫主は、奉納の儀式後、「こういう字が選ばれるのは本当に恥ずかしく、悲憤に堪えない。己の利のためには人をだましてもいい、という嘆かわしい社会だ」と述べたそうです。
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